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ヤクブ・フルシャ指揮 バンベルク交響楽団 の「マーラー 交響曲 第4番」クールな好演ですね



ヤクブ・フルシャ Jakub Hrůša, cond.
(Bamberger Symphoniker, 2020/7)
フルシャが2016年から主席指揮者を務めるバンベルク響とのマーラー4がリリースされましたね。メゾソプラノは若手のアンナ・ルチア・リヒター(Anna Lucia Richter)で、コロナ禍の昨年(2020)7月の録音です。

フルシャは都響の主席客演指揮者時代にフィット感が良かったので、次期あたり都響の主席指揮者でもいいのでは?!、などと考えてしまいます。

4番はマーラーの交響曲の中では一番聴く機会が少ない曲です。あまりに古典色が強く、後半楽章で天国を聴くのか、はたまたマーラーらしい悪魔のパロディなのか、掴み所の薄い印象ですね。アバドの様に穏やかに落ち着かせるのか、バーンスタインの様に上記のコントラストを強めるのか、いずれ振り幅も小さい曲だと思います。

なおインプレでは第一楽章は二つの主題(部)、第三楽章は変奏部を二つとして聴いています。




マーラー 交響曲 第4番



第一楽章
序奏のflと鈴はややスローに、第一主題は少しテンポを上げてアゴーギクで古典的メヌエットっぽさを演出します。第二主題のvcもその流れに乗って優美ですね。展開部はテンションを上げ、flの動機は澄んだ音色で、tpがファンファーレをだ出すと流れは切れ味で進みます。再現部第一主題は色合い濃く現れて、華やかな流れを作ります。優美な中にアゴーギクが見晴らしの良い流れを作る楽章です。

第二楽章
スケルツォ冒頭の死神vnソロwは揺さぶって神経質。主部は戯けた流れと陰影を交えてアゴーギクを効かせ、二回目のトリオは7番を思わせるスロー優美をclで奏でます。主部回帰では明るさを射し込ませて、クセのある楽章を上手くまとめています。

第三楽章
変奏楽章の第一主題は大きくスロー化して静美を強調、個性を放ちます。第二主題もその流れのスローから哀愁を奏でますね。第一変奏部はスローながらも陰影を濃く入って軽妙さへ、第二変奏部はアゴーギクで軽快さと色濃さの対比を作ります。コーダの山場は高らかで、ディミヌエンドで静美に鎮めます。

第四楽章
天国を歌うsopは伸びやかで表情が豊か、歌詞の区切れに挟まれるオケの動機は約束通りに速めでシャッキリ。アゴーギクを生かした流れは飽きさせませんね。流石にsopは若く艶やかさには欠けますが生き生きと感じました。


殊更の古典表現を回避して、アゴーギクを生かした見晴らしの良いマーラー4です。第三楽章の二つ主題では大きくスローと個性もしっかりと見せていますね。

フルシャの作る流れは表情を付けながらもクール、A.L.リヒターのsopも表情豊かにフィットしています。スッキリと聴けて好演の一枚ではないでしょうか👏




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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