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フィレンツェ五月音楽祭2019 ワーグナー 歌劇『さまよえるオランダ人』をNHKプレミアムシアターで観る

2019年の"フィレンツェ五月音楽祭"(Maggio Musicale Fiorentino) から「さまよえるオランダ人, Der fliegende Holländer」です。救済あり、一幕後インターミッションあり、のヴァージョンだった様です。

ポール・カランによる演出ですが知見がないので予想がつきませんね。下記YouTubeを見る限りでは奇抜さは無い様です。今の時代のオペラですと舞台・衣装だけでなくストーリーにさえ手を付ける事が不思議では無いので…



約1'と極短い抜粋版です


演出
衣装も舞台もシンプル化されていますが、原作に則った設定で 置き換えも採用していませんから今の時代にしたら古典的演出と言ってもいいかもしれません。もちろんストーリーに手を入れる事もありません。シンプルに暗いステージ、プロジェクション・マッピング(PM)は今のオペラの標準仕様でしょうね。

舞台・衣装
暗い舞台に大きなPM、単純な道具類。衣装は多少デザイナー的ですが、落着いたアースカラー基本に程々の時代考証でしょうか。いずれシンプル化されていますね。

配役
【女性陣】ゼンタ役のM.オーウェンズは太り過ぎです!!w 一人群を抜く巨体は役にフィットしないでしょう。ただ、sopは伸びと艶が素晴らしく今回のキャストではベストでしたね。性格設定は明るい女性です。個人的には細く鬱な方がワーグナー的だと思うのですが。
マリーのA.ヤーンスは印象が薄かったですね。

【男性陣】タイトルロールのT.ガゼリのバリトンと、ダーラント役のバスのM.ペトレンコは似た印象でした。歌唱・演技共に悪くないのですが、殊更良くも無いと言った風で、バリトンvsバスの重唱は地味に聴こえました。ただ、ラストのガゼリは素晴らしかったですね。
エリックのB.ベルヒトルトのテノールはほどほどでしたが、年齢的にはゼンタを慕う青年というには無理がある様な…w

音楽
ルイージのコンサートでの印象はクールな見かけと異なりますすね。単独でも演奏される序曲では 速め激しさで入り、アゴーギクとディナーミクのコントラスト付けを強くメリハリある演奏でした。(頭の中の序奏はE.D.ワールトです)
劇中での演奏もかなり出し入れの強い鳴りを感じ、やっぱりルイージでした。


ワーグナーと言うとバイロイトが前衛演出なので、久しぶりに旧タイプの演出・舞台・衣装のワーグナー作品でした。本来なら違和感なく楽しめるはずですが、今や少々物足りない感が否めないかもしれません。

配役も微妙で、ゼンタとエリックは少々アンフィット。その他男性陣は何かもう一つ欲しかった様な。



<出 演>
 ・オランダ人:トーマス・ガゼリ [Thomas Gazheli]
 ・ダーラント:ミハイル・ペトレンコ [Michail Petrenko]
 ・ゼンタ:マージョリー・オーウェンズ [Marjorie Owens]
 ・マリー:アネッテ・ヤーンス [Annette Jahns]
 ・エリック:ベルンハルト・ベルヒトルト [Bernhard Berchtold]
 ・かじ取り:ティモシー・オリヴァー [Timothy Oliver]

<合 唱> フィレンツェ五月音楽祭合唱団
     アルス・リリカ合唱団
<管弦楽> フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
<指 揮> ファビオ・ルイージ [Fabio Luisi]
<演 出> ポール・カラン [Paul Curran]


収録:2019年1月10・13日 フィレンツェ五月音楽祭劇場(イタリア)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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