英現代音楽家ジェイムズ・ブラック(James Black) の「music is not always participatory」と言うデンマーク前衛
ジェイムズ・ブラック (James Black, b.1990)
英の若手現代音楽家ですが、現在はデンマークで活動しています。この時点で??って思われた方は流石ですね。英ではオックスフォードの音楽学部で習いましたが、コペンハーゲンのデンマーク音楽アカデミーでBent Sørensen, Jeppe Just Christensen, 他に師事しています。本blogではお馴染みの顔ぶれです。そう、今最もアヴァンギャルド性の高いデンマーク前衛の拠点で習って活動していると言う事ですね。
それはご本人のwebサイト(https://www.jamesblackcomposer.com)を見ても感じられますね。ライナーノートの本人写真はもっとグロテスクな事になってますがw
それはご本人のwebサイト(https://www.jamesblackcomposer.com)を見ても感じられますね。ライナーノートの本人写真はもっとグロテスクな事になってますがw
music is not always participatory
エレクトロニクス、ノイズ、引用、と言ったエクスペリメンタリズム前衛です。ライナーノートには詳細な解説がありますが、聴く前に読むと影響されてしまいそうです。タイトル『音楽は常に参加型ではない』に紐付けされた楽曲制作スタンスも書かれています。詰まる処 "制約や失敗はあるものの、アートと表現力は強烈に伝えられた" そうです。
本人ソロの楽器はキーボードとシーケンサー・リズムマシンです。他メンバーは二人でバラ・ギスラドッティル(Bára Gísladóttir)が3.でvocal、7.はコナー・マクリーン(Connor McLean)が作曲をしていてvocal と 9.ではE-guitarを担当しています。
ギスラドッティルはコペンハーゲンを拠点とするアイスランドの女性音楽家でコントラバスとエレクトロニクスの強烈なノイズ音楽 "HĪBER" をリリースしていますね。
本人ソロの楽器はキーボードとシーケンサー・リズムマシンです。他メンバーは二人でバラ・ギスラドッティル(Bára Gísladóttir)が3.でvocal、7.はコナー・マクリーン(Connor McLean)が作曲をしていてvocal と 9.ではE-guitarを担当しています。
ギスラドッティルはコペンハーゲンを拠点とするアイスランドの女性音楽家でコントラバスとエレクトロニクスの強烈なノイズ音楽 "HĪBER" をリリースしていますね。
■1. music is not always participatory (2020)
1. I think you're really cool - 2. SHEL - 3. Baby's teeth - 4. You win - 5. Angel's Music - 6. Music for use - 7. Folk Music -8. You lose - 9. Antifleur - 10. The Future of Classical Music
いきなりノイジーな "1. I think you're really cool" は賛美歌が歪んだ電子音で重なり合います。歪みはどんどんと悪化して凶暴性を増して全体を飲み込みます。
2.と9.がプロローグとエピローグになっているそうです。"2. SHEL" はシンセサイザーで単純音階の反復・変奏から入りますが、ノイズが被り始めるとまたもや増幅してリズムマシーンも入って来てポリリズムになります。
"3. Baby's teeth" のvoiceはライナーノートではギスラドッティルの即興(即興で歌った?!)となっていて、背景音はエレクトロニクス音のドローンです。英語で小さな子供の語り風、"赤ちゃんの歯"ですね。
"5. Angel's Music" は1960年代のフォークソングの引用?に思い切りノイズが被ります。ノイズにはサンプリング音も多く、フォークソングは殆ど掻き消されて聴こえません。
"7. Folk Music" はマクリーンのヴォーカリーズにリズムマシーンのドラムが付いていますが、ノイズは現れずに全然面白くないマクリーンの曲ですw
"9. Antifleur" はリズム・マシーンからのハムノイズで入ってしばらくはそのジージー音、ノイズパターンが変化しながらゲーム音の様なノイズも紛れ込んで全面ノイズ一色。5'半くらいからノイズ混沌の中にシンセサイザー音(ギター?)が入って来ますね。
ラスト"10. The Future of Classical Music" ではシューベルトのピアノ曲引用がアップライトの様な音で弾かれて、途中で調性が崩れます。いつノイズが被るかと思っていたらそのまま終了。やってくれますねw
冒頭の1.の賛美歌、真ん中の5.のフォークソング 同様に既存の音楽に対するリスペクト?!wでしょうか。
★試しにYouTubeで聴いてみる?
なんと全曲聴ける様です!!
2.と9.がプロローグとエピローグになっているそうです。"2. SHEL" はシンセサイザーで単純音階の反復・変奏から入りますが、ノイズが被り始めるとまたもや増幅してリズムマシーンも入って来てポリリズムになります。
"3. Baby's teeth" のvoiceはライナーノートではギスラドッティルの即興(即興で歌った?!)となっていて、背景音はエレクトロニクス音のドローンです。英語で小さな子供の語り風、"赤ちゃんの歯"ですね。
"5. Angel's Music" は1960年代のフォークソングの引用?に思い切りノイズが被ります。ノイズにはサンプリング音も多く、フォークソングは殆ど掻き消されて聴こえません。
"7. Folk Music" はマクリーンのヴォーカリーズにリズムマシーンのドラムが付いていますが、ノイズは現れずに全然面白くないマクリーンの曲ですw
"9. Antifleur" はリズム・マシーンからのハムノイズで入ってしばらくはそのジージー音、ノイズパターンが変化しながらゲーム音の様なノイズも紛れ込んで全面ノイズ一色。5'半くらいからノイズ混沌の中にシンセサイザー音(ギター?)が入って来ますね。
ラスト"10. The Future of Classical Music" ではシューベルトのピアノ曲引用がアップライトの様な音で弾かれて、途中で調性が崩れます。いつノイズが被るかと思っていたらそのまま終了。やってくれますねw
冒頭の1.の賛美歌、真ん中の5.のフォークソング 同様に既存の音楽に対するリスペクト?!wでしょうか。
★試しにYouTubeで聴いてみる?
なんと全曲聴ける様です!!
これぞエクスペリメンタリズム!! バリバリの実験前衛ノイズですね。ノイズ系音楽ではなく、ノイズそのものが主役で、それに何を抱き付かせるかです。
今や欧エクスペリメンタリズムはドナウエッシンゲンでもダルムシュタットでもなく、デンマークにあり?! それにしてもデンマークの前衛レーベル「Dacapo」は何を聴いてもヤバいですねw "7. Folk Music"はマクリーンの曲なので印象が全く異なります。
今や欧エクスペリメンタリズムはドナウエッシンゲンでもダルムシュタットでもなく、デンマークにあり?! それにしてもデンマークの前衛レーベル「Dacapo」は何を聴いてもヤバいですねw "7. Folk Music"はマクリーンの曲なので印象が全く異なります。
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