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チャーリー・ヘイデン(Charlie Haden) の「Liberation Music Orchestra」今聴いても素晴らしいビッグバンド前衛!


今更古い前衛ジャズを持ち出してどうする?、と言う事もありますが前回インプレにカーラ・ブレイの名前が出ていたので主張のある前衛の "Liberation" (社会的 政治的解放)な音楽を久々に聴いてみようかと。


Liberation Music Orchestra
Charlie Haden (1937-2014)
ジャズを聴いていた学生時代にハマったアルバムで、ベーシストのC.ヘイデンが政治的バックグラウンドとフリージャズを基に組織・楽曲化した1970作品です。ヘイデンの他にカーラ・ブレイが編曲を含めて大きくフィーチャーされて、後の彼女のベースともなっているでしょうね。

楽曲は9パートで、現代音楽のハンス・アイスラーやフリージャズのオーネット・コールマンの作品も"引用"、現代音楽の技法で言えば、で盛り込まれています。引用としてはラストのピート・シーガー "We shall overcome" が印象的でしょう。

編成は13人で、ジャケット写真で右端がC.ヘイデン、左端がC.ブレイ、座っているのはドン・チェリーですね。他にもG.バルビエリやD.レッドマン、P.モチアンと言った錚々たるメンバーです。







リベレーション・ミュージック・オーケストラ (1970)
パート毎のインプレはしませんw
ジャジーなメロディラインに不協和音、ビッグバンドの響き、地域を超えた民族和声展開、主張ある楽曲引用、そして混沌フリーと言ったまさにダイバーシティーなサウンドです。

特にメインとなる"III.Medley"のポリリズム・ポリフォニーのフリー・インプロヴィゼーションは絶品です。C.ブレイによる編曲で、"El Quinto Regimiento", "Los Cuatro Generales", "Viva la Quince Brigada" と言うスペインの内乱の曲をベースにしています。混沌と明確なスパニッシュ旋律のコントラストが素晴らしいですね。この構成がその後のC.ブレイですね。技巧的にはテープも使われています。

その後も強烈なフリー混沌とメロディーラインの交錯と対比が素晴らしく、今聴いても十部に期待に応える作品です!! "VIII. Circus" には何とミュージック・コンクレートも使われていますね。


 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  全曲聴く事が出来る様です。是非!



ワクワク聴いた時代が思い浮かびます。今聴いてもこの時代の混沌のフリージャズの元気さを味わえますね。そして見事な多様性でもあり、ラスト "We shall overcome" は思わずグッと来てしまいます。

1970年と言えば欧エクスペリメンタリズム前衛の停滞期そのものの時代、この延長線上に今の自分の前衛現代音楽の嗜好性があるのは明白ですw

前回インプレの "Ante Lucem" に足らないものが全てここにあります。コレクションに加える事をオススメ出来る一枚です!!




テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽





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