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フィンランドの女性音楽家イロ・ハールラ(Iro Haarla) の「Ante Lucem」



Ante Lucem
Iro Haarla (イロ・ハールラ, b.1956)
シベリウス音楽院でピアノと作曲を習ったフィンランドの女性音楽家で、基本的にはジャズのフィールドでプレイしていました。ピアノやキーボードの他にハープの演奏も得意としているそうで、本アルバムでもプレイしていますね。2019年にはトリオでカーラ・ブレイ*の作品を取り上げていますから、期待して大丈夫でしょうか?!

ライナーノートには殆ど参考になる資料がありませんが、今回の作品については本人曰く "オーケストラとジャズ・クインテットの為の4パートの組曲で、光と闇の争いを表現している" そうです。

演奏はユッカ・イーサッキラ(Jukka Iisakkila)指揮、Norrlands Operans Symfoniorkesterとハールラ(pf, hp)他ノルディックメンバーのIro Haarla Quintetです。


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1. Songbird Chapel
機能和声の美しいハープと弦楽で入り、そのままスローで穏やかな主部の主題が反復・変奏されます。クインテットのテナーサックスの音色が特徴的で、ウッドベースはジャコ・パストリアスの様な印象もありますね。もちろんジャコはelectricでしたが。トリオ?は陰影の強い鬱な流れになり、主部回帰で穏やかな流れを取り戻す少し退屈な緩徐楽章ですね。


2. Persevering With Winter
鬱なオケと幽玄なクインテットのベースの対比が面白く、第一主題(部)。pfとノイズの様なパートが現れて第二主題(部)?でしょうか、反復によって流れます。展開部はドラムの音を入れた第二主題部反復がクレシェンドし、第一主題部がサックスを主にジャズ色を強めて戻ります。盛り上がった処で鎮めて第一主題再現部になっていますね。


3. …And The Darkness Have Not Overcome It…
サックス・ソロが哀愁を奏でますが、それまでの流れと変化量が少なく新鮮味に欠けますね。退屈な美しさのバラード(緩徐楽章)です。トリオ?でジャズ・クインテットになりますが、ただのバップ的で新しさは見られませんね。ここでもその後は主部回帰と変奏という見え見えの流れです。


4. Ante Lucem – Before Dawn…
ここでも途中でジャズが入りますが、だたのバップ。パターン化されてインプレする気力が…



機能和声で三部形式やソナタの様な昔ながらの構成が感じられ、全体がスロー基調で変化に乏しく新鮮さは皆無の残念さです。

処々のジャズも、もろに前衛風ジャズかバップ風が割り込むだけ。ジャズ・クインテットとクラシック管弦楽とのポリ・ジャンルとか混沌と言った様な新しさが感じられませんね。駄耳の自分には難しい楽曲でした。



*カーラー・ブレイ(Carla Bley):前衛の女性ジャズ音楽家。何と言ってもC.ヘイデンの名作"Liberation Music Orchestra"に参画して、楽曲も提供しています。こうなると、次回はこのアルバムを久しぶりに聴いてみたくなりました。


テーマ : 音楽のある生活
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