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コロナ禍で中止になった 2020アン・デア・ウィーン劇場公演 ベートーヴェン歌劇「フィデリオ」NHKプレミアムシアターで



COVID-19に揺れる今年3月のヨーロッパ、オーストリアのアン・デア・ウィーン劇場(Theater an der Wien)での『フィデリオ, Fidelio』ですね。公演自体は中止を余儀なくされ、無観客ストリーミングによる上演となりました。

ベートーベン唯一のオペラですが、個人的には何回観ても今ひとつ感が拭えません。今回の演出C.ヴァルツも知見がないので、予想がつきませんね。第二稿二幕ver.です。



(CMajorEntertainmentからの配信、抜粋です)


演出
極端な置き換え、*ストーリーに手を付ける、前衛性の高いヴィジュアル、と言ったアヴァンギャルド方向はありません。プロジェクションマッピングも使わない極度にシンプル化した舞台設定と同じくシンプルで動きの少ない演技、ミニマル芸術的な方向性です。
 *注:ラストのマルツェリーネのシーン他 一部ストーリーを省略していますね。

舞台・衣装
無機的で何も象徴しない単純化された舞台ですが、スケールを感じます。そうなるとミニマル芸術方向ではないかも…汗。衣装も時代背景を紐付けしない単純なスタイルで、舞台と共に色彩感は極薄いですね。今の時代の舞台と衣装と言う事になるでしょうか。

配役
【女性陣】タイトルロールのN.シュヴァリエは地味ですが、役柄上そうなるのは仕方がないですね。sop歌唱は第二幕のフロレスタンとの重唱が聴き応えがありましたね。終わって見れば彼女がベスト・ロールでした。
フィデリオを愛するマルツェリーネのM.プティはsopも良く、可愛い女性役を演じました。

【男性陣】フロレスタンのE.カトラーがテノールも演技もフィットして良かったです。台詞が多いのはどうも好きになれませんが…
刑務所長のG.ブレッツはクールで良かったのですが、もっと悪党っぽい人選の方がこの舞台では映えたかもしれません。
ロッコのC.フィシェサーも良いバス・バリトンと演技で流れに締り入れました。

音楽
ホーネックと言うと、個人的には一癖ある演奏が浮かぶわけですが、左右の手を同期して振るスタイルも何となく違和感がありますね。(笑)
レオノーレ序曲についてはコメントするだけの知識がないのでパス、全体としては強音パートでの力感と派手さを感じました。第二幕ではその派手さが生きましたね。


舞台・衣装・演技の全てがシンプル化されたフィデリオです。そうなると配役が光らないとならないのですが、第一幕は光るパートがありませんでした。

期待外れかと思いきや、第二幕は主役二人を中心に見事な重唱で楽しませてくれました。

台詞も多く好みとは言えないフィデリオなので、どこかネガティブな見かたになってしまいますねw



<出 演>
 ・フロレスタン(囚人):エリック・カトラー [Eric Cutler]
 ・レオノーレ(男装してフィデリオ):ニコール・シュヴァリエ [Nicole Chevalier]
 ・ドン・ピツァロ(刑務所長):ガーボル・ブレッツ [Gábor Bretz]
 ・ロッコ(刑務所員):クリフトフ・フィシェサー [Christof Fischesser]
 ・マルツェリーネ(ロッコの娘):メリッサ・プティ [Mélissa Petit]

<合 唱> アルノルト・シェーンベルク合唱団
<管弦楽> ウィーン交響楽団
<指 揮> マンフレート・ホーネック [Manfred Honeck]
<演 出> クリストフ・ヴァルツ [Christoph Waltz]


収録:2020年3月18・20日 アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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