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クリスティアン・リンドベルイ(Christian Lindberg)がtbを吹かないアルバム「Steppenwolf」



クリスティアン・リンドベルイ (Christian Lindberg, b. 1958)
今や三つの顔が並立するスウェーデンの音楽家になっちゃいましたね。以前はスーパー・トロンボーニストの顔が一番で、その後A.ペッテションの曲などの指揮者として名を馳せ、今や現代音楽家としての活躍が多くなって来ました。

好きな音楽家の一人で、もちろんコンサートも行っています。今回は近年力を入れているリンドベルイの作曲と指揮のアルバムです。


 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 北欧近現代音楽CD(作曲家別)一覧


Steppenwolf, Tales of Galamanta & Peking Twilight
管弦楽集ですね。タイトル曲の「Steppenwolf, 荒野のオオカミ」ヘルマン・ヘッセの小説 "Der Steppenwolf" を元にしたヴィオラ協奏曲で、テーマは三つの楽章のタイトル(下記)に繋がっています。作曲スタンスがA.サッリネンと似ていると言う指摘もある様です。曲は似ていませんがw その他二曲を含めて北欧・東欧からの委嘱作品で、これからも委嘱が増えそうな音楽ですね。

演奏はデンマークのオーデンセ交響楽団(Odense Symphony Orchestra)で、1.のヴィオラはラファエル・アルティーノ(Rafaell Altino)です。







1. Steppenwolf, concerto for viola and orchestra (2010-11)
I. No Man's Land - II. Soothing Empathy - III. Searching for Light
第一楽章は幽玄・神秘的なアンダンテから入って、途中(第一トリオ?)で明るさを見せる流れです。第二トリオは速いテンポのvaが牽引します。第二楽章も幽玄・神秘から明るさへの流れはキープされてリンドベルイの基調なのかもしれません。第三楽章は祝典的な動機(序奏)から入ってスケルツォ風。軽快さがありますが、vaが少し不安定的な旋律を奏でてバランスを取ります。
いずれもクライマックスはありますが、絶頂的大音響は避けている曲調です。vaのカデンツァは極短く、技巧よりも音域の広さを生かしたスコアになっている様です。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Liveの第一楽章、vaは同じくアルティーノです
  観客の方の動画の様で音と映像は???ですがw



2. Tales of Galamanta (2013-14)
1.よりは明瞭な出し入れがあって、強音パートが増えている感じです。また一部ポリフォニーの様な流れも出現し、民族音楽和声を感じるパートも出てきます。明らかに複雑化して構成が変化しているのが分かりますね。


3. Peking Twilight (2010-12)
神秘・明るさの基調の上に少し混沌を混じえています。その作曲技法バランスが1.と2.の中間的ですね。金管楽器を生かしているのはリンドベルイらしさでしょうか。神秘・美しさ・混沌のバランスが心地良く、この曲の方が2.よりも個性的に思えますが…



今の時代のクラシック管弦楽で、神秘的で美しく心地よい調性の音楽がベースです。ベストトラックは3.でしょうか。

年代による楽風の変化も認められるので、もう少し聴いてみたいですね。オッ、目の前に新譜がありますねw




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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