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B.A.ツィンマーマン の『ヴァイオリン協奏曲 | フォトプトシス | ヴォーカルシンフォニー版"兵士たち"』



ベルント・アロイス・ツィンマーマン
(Bernd Alois Zimmermann, 1918-1970)
20世紀の古い前衛の現代音楽家としては本ブログ一押しのB.A.ツィンマーマン。まさに現在の多様性前衛現代音楽の魁・源流で、全盛期はセリエルの大波に飲み込まれてしまいました。生まれるのが20年早すぎましたね。楽風変遷等は下記 "現代音楽CD(作曲家別)一覧" からどうぞ。


 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧



Violin Concerto | Photoptosis | Die Soldaten Vocal Symphony
B.A.ツィンマーマンのCDは収録曲がかなりの確率でダブって困ります。特に2.Photoptosisは代表作で多々入っています。このアルバムでも初めて聴くのは3.だけですね。その原曲の前衛オペラの傑作 "兵士たち" はもちろんインプレ済です。

商品解説には "第二次世界大戦後のドイツ音楽界を代表する作曲家" とありますが、いくら再評価が上がったとは言えそれはないでしょうねェw

演奏は主席指揮者を務めるハンヌ・リントゥ(Hannu Lintu)/フィンランド放送交響楽団(The Finnish Radio Symphony Orchestra)です。







1. ヴァイオリン協奏曲 (1950)
新古典主義でメリハリある調性楽曲ですが、オケはシャープではありますが、やや控え目に感じますね。もう少しツィンマーマンらしい反復を印象付けして欲しいのと、pfが鳴り響いても良い様な気がします。メインとなる緩徐楽章の第二楽章ではもっと繊細幽玄であって欲しいですね。
リーラ・ジョセフォウィッツのvnも暴れますが、キレキレ激烈とまでは行きません。ツィンマーマンですから全体もっと鮮烈な方が好みですね。この曲は狂気を感じても良いくらいですから。


2. フォトプトーシス (1968)
録音も多い管弦楽代表作です。Dの背景ロングトーンを鎮めつつ、各楽器を鬱に被せて来ます。流れがハイになって呪われた渦の様な流れに炸裂の色付けが入り、コントラストが付きますね。引用パッセージからは静のパートになってラスト3'の混沌は凄いです!!
やっぱりツィンマーマンの代表作らしい今に通じる傑作でしょう。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  2019年のJukka-Pekka Saraste(cond.) WDR Sinfonieorchesterです
  こちらの方がカラフルです。このセットはマーラーでも見事ですね。



3. 兵士たち-ヴォーカルシンフォニー版 (1957-1963 ??)
混沌、等拍パルス、反復、引用、跳躍音声と言った後期の傑作オペラがコンパクトに味わえるのが素晴らしいです。跳躍音階の強い歌唱パートも7名の歌い手がシャープでキレているのが嬉しいですね。この曲の楽しみ方は二つかと。オペラの抜粋で聴くならば、ストーリーを確認してどこを聴いているのかを準備しておくと十分楽しめます。もう一つはツィンマーマンの音楽として聴くのもあり、なので素直に聴いてもOKです。

とは言え、この曲はやっぱり全曲版もしくは映像付きで一度楽しんでいただきたいですね。



今回ヴァイオリン協奏曲は今ひとつですが、後の二曲はB.A.ツィンマーマンの後期楽風を味わえます

いずれも今の時代ならorでも?映える多様性の前衛現代音楽ですね。やっぱり素晴らしいです!!




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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