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強力な電子現代音楽:エンノ・ポッペ(Enno Poppe)『Rundfunk』の音色


エンノ・ポッペ
(Enno Poppe, 1969/12/30 - )
好きな現代音楽家で指揮者のドイツ人ポッペです。楽風は多様性で電子音楽、一部機能和声を残しながらの反復、そして微分音やサチュラシオンの方向性まで広がりを見せますね。

電子音楽はサンプリングからプリセットでの微分音までシンセサイザーでの基本技術を駆使し、ソフトはヴォルフガング・ハイニガー(Wolfgang Heiniger)により書かれているそうです。


Rundfunk, für neun Synthesizer (2015-18)
"Rundfunk"はもちろんラジオの事で、ラジオ放送無くして電子音楽はなかったとの事です。サブタイトル"for nine synthesizers"とある通り、シンセ9台で'60-'70年代のMinimoogなどの古い音を再現しているそうです。もっとも昔はシングルトーンだったシンセですが、マルチ化である事は当然の様ですが。

エレクトロニクスのソフトはもちろんハイニガーによるモノで、ポッペが代表・指揮者でもある今回演奏のアンサンブル・モザイク(Ensemble Mosaik)20周年への称賛だそうです。ポッペも演奏者に名を連ねていますね。






Rundfunk I
シンセの単音で音列配置的な散音から入ります。この時点で反復を感じますね。サンプリングと思われる音色が重なりながら音密度が上がり、サウンドとノイズの中間的な音になります。後半は電子ノイズの方向が強まりながら、ポップな感覚も現れます。ラストは音が溢れ返り、ポッペの世界です。


Rundfunk II
低音ハウリングの様な、ドローンノイズの音色から入ります。ノイズ系空間音響の様な流れで音の厚みが増殖して行き、ラストは音を鎮めます。


Rundfunk III
入りから変奏反復が絡み合います。曲調は"I"に近い流れで、弦楽四重奏にしても面白そうです。キョトキョトと執拗な反復変奏で表情を変えながら、ここでも音密度が増幅。ポリフォニー的に混沌度合いが上がって狂気に近くと、例によって唐突に終了します。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  2019年, Ultraschall Festivalのステージだそうです。



まずは完全な電子混沌音楽です。旋律感の低いノイズと音色の中間色的なサウンドでポッペらしい反復からアブストラクトな流れを創造します。

ダルムシュタットで名を馳せた欧エクスペリメンタリズム前衛現代音楽らしい流れでしょうね。ぜひ一度聴いていただきたいアルバムです。




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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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