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スーパー・チェリストにして現代音楽家ジョヴァンニ・ソッリマ(Giovanni Sollima) の『natural songbook』は超絶的な楽しさです!


ジョヴァンニ・ソッリマ
(Giovanni Sollima, 1962/10/24 - )
このブログでは超オススメのイタリア人チェリストにして現代音楽家ですね。昨年来日の100人チェロのコンサートに行けなかったのは痛恨の極みです。現代のチェリストに影響力のある一人と言って良いのではないでしょうか。歩きながら弾いたり、もぅ自由自在です。Youtubeからポップで名を馳せた"2CELLOS"など、見た瞬間にその影響を感じました。(2012年の来日コンサートに行ってますw)

楽風は民族音楽和声やポスト・ミニマル系で、所謂(いわゆる)欧エクスペリメンタリズム前衛現代音楽とは一線を画しますね。

 ▶️ 現代音楽の楽しみ方


natural songbook
2008年から10年間かけて、コツコツと作ってきた作品だそうです。演奏はソロだけでなく、パーカッションやピアノとのDuoやチェロのアンサンブル、コンチェルトにまで及びます。

全19パート構成で"Natural Songbook"が12パート、その間に"Sonata 2050", "Citarruni", "The N-Ice Cello Concerto", が挟まる形をとっています。"The N-ice Cello…"では、氷で作製されたチェロで演奏されているそうです。






Natural Songbook
得意の中近東和声(I)や、変奏反復超速でのvc技巧曲(II)、バラード(III)と言ったソロパートでの素晴らしさを始めに配置して惹き込みますね。その時点で既に満足度は高調になります。
その後はパーカッションとの激しいDialogue(IV)、表情豊かなチェロ・アンサンブル等々、たっぷりと楽しませてくれます。曲もさる事ながらチェリストとしてのソッリマを堪能できますね。サティの"ジムノペディ#1"vcトランスクリプション(IX)も楽しいですし、テープとノイズ(XIII)の前衛系もあります。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  "natural songbook I" のライヴ映像で、途中で歩き出します。必見です



Sonata 2050 for Cello and Piano
三楽章のチェロソナタですね。ベートーベンやバッハからの流れで作られていて、古典和声をベースにです。第一楽章は古典だけど元気なチェロソナタ、第二楽章は超絶技巧強音と幽玄な調性緩徐の対比、第三楽章は緩いポスト・ミニマルな緩徐楽章です。
聴き応え十分で、続きのチェロソナタを期待してしまいますね。


Citarruni for Viola, 2 Cellos and Percussions
弦楽奏とパーカッションで、中近東和声も現れるハイテンポで反復の強いポスト・ミニマル曲ですね。ソッリマらしさの楽曲と演奏です。


The N-Ice Cello Concerto for Ice Cello and Orchestra
美しい三楽章形式の"氷のチェロ"協奏曲です。民族音楽和声を基本にしていますね。澄んで広がる音色の第一楽章、vc技巧と美しい反復動機の第二楽章、前衛技巧を垣間見せるポスト・ミニマルと美的な第三楽章、と言った感じでしょうか。オケとの協奏と言うよりもチェロが前面に出ている感じですね。

 ★驚きの氷のチェロを弾くシーンです!!
  (氷チェロのソロ・ツアーの様子です。インスタレーションですね)




現代音楽家とチェリスト、両方のソッリマを楽しめる超オススメの一枚です!!

無調混沌の前衛とは異なる 美しさと技巧のポスト・ミニマルで、今の時代を代表する多様性現代音楽の一つですね。チェリストとしても超絶技巧を披露してくれています。個人的には'頭でっかち系意味不明の前衛'が好きですが、調性軸足ながらソッリマは楽しめる事請け合いです。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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