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ピエール・バルトロメー(Pierre Bartholomée) の「Années 1970-1985」、注目のギーレン指揮 "Harmonique"


ピエール・バルトロメー
(Pierre Bartholomée, 1937/8/5 - )
ブリュッセル生まれベルギーの現代音楽家で指揮者としても活動している様で、W.ケンプに師事していますね。楽風はポスト・セリエルになるでしょうか。


Années 1970-1985
タイトル通りバルトロメーの1970年から1985年の古い管弦楽・室内楽の作品集になります。録音年も4(1917年)以外は古く、1(1973年)、2,3(1986年)ですね。
特徴的なのは"1.Harmonique"、バルトロメー初めての管弦楽曲です、を本人指揮の初演後にギーレンが要望して本録音になったそうです。

演奏は以下
1 : ミヒャエル・ギーレン(Michael Gielen)指揮、hr交響楽団
2, 3 : ジョルジュ=エリ・オクトール(Georges-Elie Octors)指揮、アンサンブル・ミュジーク・ヌーベル
4 : Bl!ndman Quartet (saxophone quartet)







1. Harmonique (1970年)
まさに前衛の停滞期の作品になりますね。最も長い19'ほどのポスト・セリエルの楽曲です。音列配置を基本に点描的で無調混沌系です。静の中に、細かな音の並びと、時折のクラスター的強音、いかにもあの時代を思わせますね。フランス系のキラメキを感じます。楽曲の技術的な解説がライナーノートにないのが残念ですね。
ギーレンの好みそうな前衛曲になっています。


2. Trois pôles entrelacés (1985年)
5パートの楽曲で、アンサンブルには奥様でハープ奏者のフランチェット(Francette)が入っていますね。またベルクの'Kammerkonzert'との類似性、vnに対するharpの位置付けと言った、も述べられています。
15年後の作品になって調性感のある旋律と抑えられたディナーミクが明瞭です。もちろん無調ですが。時代の本流が多様性となろうかという背景を考えると納得の流れでしょう。ハープが主役になって反復の弦楽器と対位的に、管楽器も交えてポリフォニカルになって行きます。パートにより暗い幽玄さも現れます。特徴は薄くて眠くなります…


3. Fancy as a Ground (1974年)
奥様のフランチェットに献呈されています。打楽器を生かしたキラメキのある音が印象的です。既に調性旋律と反復がありますね。でも表情が豊で、今の時代でも十分に聴く事ができる感じですね。pfが無調の面白い演奏を聴かせるのもポイントでしょう。キョトキョトしたハイテンポが面白いです!!

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  楽しめますので、一度ぜひ!!



4. Ricercar (1974年?)
一聴して前曲との類似性を感じますね。サックスの鳴りを生かしながら小刻みなリズムの設定が楽しいですね。1970年の'Harmonique'から既に点描的音列の呪縛から逃がれ様としている事が聴き取れますね。三度五度といった機能和声も頻繁に登場します。これも楽しめますね。



ポスト・セリエル時代の欧エクスペリメンタリズムの現代音楽ですね。一二曲目は古いポスト・セリエル, 後半二曲は模索中の様相で、年代は挟んでいるのに好対照です。後半二曲は1970年代当時はともかく、今なら時流に乗った感もあって楽しめますよ。

裏ジャケットの曲の並び順が違っていますよね。(1と3が逆です)



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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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