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マーク・ヌープ(Mark Knoop)のピアノで聴く、マイケル・フィニスィー(Michael Finnissy) の「Choralvorspiele / Andersen- Liederkreis」


マイケル・フィニスィー
(Michael Finnissy, 1946/3/17 - )
「新しい複雑性」を標榜するイギリス人の現代音楽家にしてピアニストですね。代表作「音で辿る写真の歴史」のインプレで紹介済みですので、そちらを参考にしていただけると幸いです。


Choralvorspiele / Andersen- Liederkreis
現代音楽技巧派ピアニストを育てた事でも知られるフィニスィーですが、その一人と言っていいかもしれないマーク・ヌープ(Mark Knoop, b.1972 ノップとも)をフィーチャーしたアルバムですね。二曲目にはジュリエット・フレイザー(Juliet Fraser)がsopで入っています。

ちなみにヌープも「音で辿る写真の歴史 (1995-2001年)」の全曲演奏を残している様ですね。このアルバムでは2010年代に入っての作品が聴けるのが嬉しいですね。






Choralvorspiele (2012年)
「コラール前奏曲」ですね。タイトルを見ただけでも近年の作風が印象が浮かぶ感じです。8パートの小曲構成ですね。
 点描的なのはフィニスィーですが、旋律感が美しさを奏でます。もちろん調性はありませんから不思議な浮遊感が漂いますね。でも淡々とはしていません。強音パートも現れたり、印象派の引用の様な旋律、超絶技巧、左右のポリフォニー、と表情があります。ひと昔前の衣装を纏っている感は拭えませんが。


Andersen- Liederkreis (2016年)
「アンデルセンの連作歌曲」です。フィニスィーがアンデルセン博物館を訪れた際にインスパイアされて、二人の為に書かれています。12パートの小曲集です。
 まずピアノの曲調が似ているので、曲が替わったのに気が付きませんでした。もちろん声楽(sop)が入るのでわかりましたが。無調の声楽も音の跳躍が大きく、とは言っても途中に語りが入ったりしますがシュプレッヒゲザングでもなく、新しさはありませんね。フィニスィーだなって言う感じです。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  "Andersen-Liederkreis: IV." になります




無調のピアノ曲で、セリエル時代の名残を留めるフィニスィーらしさですね。ただ、より調性に近い旋律感が美しさを聴かせてくれます。基本は一昔前の前衛の印象です。

個人的には"Choralvorspiele: V"の様な超絶技巧性がやっぱり「新しい複雑性」らしさを感じられて好きですね。



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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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