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ロッシーニのオペラ「オリー伯爵」2011年 チューリッヒ歌劇場公演:好色コメディーの演出が光りました [DVD]


オリー伯爵 (Le Comte Ory, 1828年)
イタリア人作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini, 1792/2/29 - 1868/11/13)がフランスに移ってからの歌劇ですね。

元はフランス国王シャルル10世の即位のために書かれた戴冠式用限定オペラ「ランスへの旅」です。その音楽を流用して、好色者として知られたオリー伯爵を題材にした作品ですね。個人的に好きなオペラの一つです。

2011年12月31日 チューリッヒ歌劇場での収録です。

【配役】
 ・オリー伯爵:ハヴィエル・カマレナ [Javier Camarena]
 ・アデル伯爵夫人:チェチーリア・バルトリ [Cecilia Bartoli]
 ・イゾリエ(オリー伯爵の小姓): レベッカ・オルヴェラ [Rebeca Olvera]
 ・教育係(オリー伯爵付き):ウーゴ・グアリアルド [Ugo Guagliardo]
 ・ランボー(オリー伯爵の仲間):オリヴァー・ヴィドマー [Oliver Widmer]
 ・ラゴンド夫人(アデル伯爵夫人の侍女頭):リリアーナ・ニキテアヌ [Liliana Nikiteanu]

【指揮】ムハイ・タン [湯 沐海, Mu-hai TANG]
【演奏・合唱】チューリッヒ歌劇場管弦楽団・同合唱団
【演出】モーシェ・レイザ & パトリス・コリエ [Moshe Leiser & Patrice Caurier]






DVDになります


演出
レイザーとコリエの演出です。オリジナルは1200年代の十字軍の時代設定ですが、ここでは1900年代前半。オリー伯爵はキャンピングカーで流浪する盲人の神父に化けている設定ですね。好色コメディタッチを十分に効かせた演出で、この歌劇を楽しませてくれた感じです。イゾリエと伯爵夫人が…の演出は一歩踏み込んでいるかもしれませんねw


舞台・衣装
ヨーロッパの古い町並みを背景にしていますね。女性の衣装はロカビリー時代の様なヒラヒラです。舞台にはシトロエン2CVなどのフランス車が実車で登場しますね。


配役
タイトル・ロールのハヴィエル・カマレナは伸びの良いテノール、役柄らしい演技で楽しませんてくれましたね。ランボーのオリヴァー・ヴィドマーはあまり目立たず、第二幕ワインのシーンだけでした。教育係のウーゴ・グアリアルドは微妙なコミカルさで上手かったですね。

女性陣、アデル伯爵夫人のチェチーリア・バルトリがコロラトゥーラも聴かせて、ドラマティコとまでは行かないでしょうがしっかりとしたsopで、濃い表情の演技と共に流石でした。"ズボン役"で女性が演じるオリー伯爵の小姓イゾリエのレベッカ・オルヴェラは演技も良く、mezは良い声でした。残念なのは可愛さが欲しい役どころですが、見た目が老け気味だった事です。ラゴンド夫人のリリアーナ・ニキテアヌは今ひとつの声と演技でした。


音楽
古楽器での演奏でしたね。でもそれは聴いただけではわからない、と言ういのが印象です。



エロティック・コメディーの味付け(演出)と、タイトル・ロールとアデル伯爵夫人の二人がマッチしてとても楽しい喜劇オリー伯爵になっていましたね。

個人的には同年のメトのJ.D.フローレスのオリー伯爵の方が好みではありますが。



テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽





プロフィール

kokoton

by kokoton
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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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