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2019年5月10日 マーク・ウィッグルスワース指揮 / アデレード交響楽団『マーラー 交響曲 第9番』«ネット配信»


マーク・ウィッグルスワース, Mark Wigglesworth
(アデレード交響楽団, Adelaide Symphony Orchestra)
イギリス人指揮者のM.ウィッグルスワースが首席客演指揮者を務めるオーストラリアのアデレード響を振ったマーラー9ですね。モーツァルト最後の協奏曲であるクラリネット協奏曲と合わせて "Fond Farewells" と銘打たれた今月9日,10日のコンサートから、オーストラリア放送協会ウェブサイトの配信です。(クラリネット協奏曲の方が前面に出ていますが…)

▶️ こちら (公開期間が不明ですが、お早目に)

CDではないので「マーラー第9番聴き比べ:100CD」にはアップしません。




マーラー 交響曲 第9番
(2019-5/10 at the Adelaide Town Hall)

20190510MarkWigglesworthASO-mahler9.jpg


第一楽章
第一主題入りからいきなりの揺さぶりを感じます。第二主題でも変化は少なめですが詰まる様な揺らぎを与えていますね。その後も引っ張る様な間を入れてから盛り上げ、反復から第三主題へ入りますが抑え気味に感じます。(録音の問題もあるかも) 展開部の前半は落ち着いていますが演奏が少々不安定、アレグロ・リゾルートからはせっかくの盛り上がりが打楽器群の録音レベルを抑えていて残念です。その後は三つの主題の変奏にアゴーギクの色付けをして面白いですね。アゴーギクの表現にオケが着いて行けたら面白い第一楽章になっていたかも

第二楽章
主要主題入りの弦の動機はかなり揺さぶります。いきなりvnが躓く第一トリオはかなり速く、面白いテンポ設定なのに残念ながら演奏の揃いが悪いですねェ。第二トリオは明確にテンポダウンします。悪くないのですが技量不足が露呈する感じです。

第三楽章
主要主題は速めでやや暴れ気味、面白いかもしれません。第一トリオは洒落た流れで入りながら弦が暴れます。なかなか面白い流れを作っていますね。中間部(第二トリオ)は普通にトーンダウンさせていますが、後半面白い間をとっています。ラストの激しさは一体となって突き進む感じが光りました

第四楽章
主要主題は弦楽奏なのに揃いが怪しげです。(奇妙?微妙なアゴーギクとディナーミクを被せているのは確かですが…) 第一エピソードは静的でラストのターン音型を印象づける様な流れを作ります。独奏vnの音色も美しいく山場も上手いですね。第二エピソードは少しテンポアップして入り、その流れを生かして第一の山場を作り、落として第二の山場につなげます。上手い構成です。そこからスロー静に沈めて優しさと浮遊感のターン音型へと流れます。コーダは言わずもがな。


上手くアゴーギクを振って興味深いのですが、それを表現しきれないもどかしさのマーラー9です。それでも後半は素晴らしく、通して技量が伴った演奏ならかなり面白い作品になったでしょう。第三楽章と第四楽章は惹きつけられるものを感じました。

録音で打楽器を押さえ込んでしまったのは残念でした。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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