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とんでもないハプニング付き!! 2019年4月25日 イラン・ヴォルコフ / バーミンガム市響『マーラー 交響曲 第9番』«ネット配信»


イラン・ヴォルコフ Ilan Volkov
(バーミンガム市交響楽団, City of Birmingham Symphony Orchestra)
イスラエル人指揮者のヴォルコフは、ボストン響時代の小澤征爾さんのアシスタントを務めた事がありますね。BBCスコティッシュ響やアイスランド響の首席指揮者を歴任し、今回は先月ゲスト指揮者としてバーミンガム市響を振ったマーラー9番になります。"A deeply personal farewell"と題されたこの日のコンサート、イギリス・ラジオ放送"BBC Radio 3"のウェブサイトからネット配信です。

▶️ こちら (公開は2019-5/26までですね)

CDではないので「マーラー第9番聴き比べ:100CD」にはアップしません。




マーラー 交響曲 第9番
(2019-4/25 at Symphony Hall, Birmingham)

MahlerSymphonyNo-9-IlanVolkov_CBSO20190425.jpg


第一楽章
第一主題は穏やか、第二主題でも大きな変化は与えません。提示部後半から反復でも抑え気味のいい感じ、第三主題では締まりを見せました。この楽章のキー 展開部淀んだ第一主題の中からJ.シュトラウス引用で光が射し、中盤の出し入れが強い流れも上手くコントロール出来てる感じです。特別な個性はありませんが、アゴーギクが見晴らしの良い表情変化を作っています。

第二楽章
主要主題はスロー気味で抑揚強めに、第一トリオでも流れは変えません。三拍子の中間部(第二トリオ)では落ち着きを作ってきますね。それでも全体としては少し濃い目、ややフラット印象でしょうか。

第三楽章
主要主題・副主題と前楽章コーダの流れからはシャキッと立ち上がらせて来ますね、特徴は薄いですが。中間部はチェンジペースしますが少しギクシャク感が残ります。ラストは適度に暴れて上手いフィニッシュです。

第四楽章
主要主題は緩やかですが情感的にはクールです。処々音が怪しいのが気になりますが。第一エピソードは情感はありますが流れは速めで薄味的。ただ後半のターン音型はコーダを思わせますね。第二エピソードも速めですが山場はしっかりアゴーギクを振って、後半のターン音型からコーダは約束通りに納めて行きます。とんでもないハプニングがラストに待っていましたが.....


コンパクトにまとまったマーラー9ですね。アゴーギクの設定が上手く、全体に表情豊かです。ただ基本はあっさりめのテンポ設定で、どこかを更に強調する様な流れを作ったら面白かった気がします。コンパクト軽量級に感じるのは録音に起因する可能性もありますね。

この曲を象徴する最終楽章のコーダからフィニッシュで愚か者が大声でハミングし、静的に消え入る美しいラストを搔き消てしまいます。こんなのありえません!!
(アプローズはそれに負けないほど凄かったですが)



最後に入っている"Viktor Ullmann String Quartet No.3, Op.46"も素晴らしいので是非聴いてくださいね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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