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ヨエル・ボンス(Joël Bons) の『遊牧の民, Nomaden』をジャン=ギアン・ケラスのチェロとアトラス・アンサンブルで聴く


ヨエル・ボンス
(Joël Bons, 1952 - )
アムステルダム生まれのオランダ人現代音楽家で、若い頃はジミヘンやザッパを聴き、後にストラヴィンスキーから民族音楽へと興味の世界を広げたそうです。その元となったのは両親がアフリカのポリリズムやブギウギ他、多ジャンルの音楽を聴いていた事の様ですね。
その後音楽大学に学んで、ダルムシュタットでドナトーニやドナウエッシンゲンにも行き、フライブルクではファーニホウに師事しています。


Nomaden
タイトル・イメージ通り世界各国の民族楽器とケラス(Jean-Guihen Queyras)のチェロとのアンサンブルになります。構成は38曲で、Nomaden:#1-8 / 経過句(passage):#1-11 / 残りは特定楽器タイトル曲となりますね。

演奏のアトラス・アンサンブル(Atlas Ensemble)は2002年にボンスが創設した現代音楽アンサンブルで、世界各国の民族楽器を用いています。日本の"笙"で佐藤尚美さんが入っていますね。指揮はエト・スパンヤールト(Ed Spanjaard)です。






38曲殆どが1'前後の小曲構成ですから合わせて一曲だと思います。
基本は旋律感のあるスロー静ベースとモード的無調の楽曲になります。明確な民族音楽和声は一部楽曲で、様々な流れで構成されていますね。

どの楽曲も基本旋律(主題)が存在して、その変奏が基本になっている様です。Erhungiではミニマル的な流れも見せてテンポもアップし変化を付けています。Duelでもduoのやりとりが強いですが、ホモフォニー的です。民族音楽的なら長い4'のAzertetが中近東風ですね。同じく長い4'の13/8ではポップな展開になっていますし、Erhuでは執拗なユニゾンが使われています。後半は少し前衛風なパートもありますね。
全体的には聴きやすい和声構成ですね。


民族楽器編成から想像される様なワールド音楽ではありませんね
かといって欧州エクスペリメンタリズム前衛でもありません。無調ながら旋律感を残しミニマル様相も見せ、もちろんモード展開や主題による変奏とホモフォニーからポップ風もあります。あらゆる表情を見せてくれますね。そういう意味では今の時代の多様性現代音楽でしょう。ただインスタレーションの方向があるのかは不明です。

どちらかと言うと米現代音楽の方向を感じますが、特異的なものが感じられないのが少々残念です。



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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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