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シャンゼリゼ劇場公演 グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」を NHKプレミアムシアターで観る

18世紀の音楽家クリストフ・ヴィリバルト・グルック(Christoph Willibald Gluck, 1714-1787)の代表作オペラ『オルフェオとエウリディーチェ (Orfeo ed Euridice, 1762年)』、パリ版(1977年, Wq.41)での公演ですね。


ThéâtreDesChampsÉlysées-Orfeo-ed-Euridice-2018
(画像はネットよりお借りしました)

妻エウリディーチェの死を悼むオルフェオが神の許しを得て黄泉の国に連れ出しに行く、という1時間半のシンプルなオペラです。知られているのは「精霊たちの踊り, Reigen Der Seligen Geister」の様ですが、バロック作品なので知見がありません。



演出

まず今回の注目はカナダの人気演出家のロバート・カーセンでしょうね。現代風に置き換えてシンプル化した演出がなければ、この作品を観ることはなかったでしょう。バロック作品に新しい空気を感じさせてくれましたね。


舞台・衣装

無機質シンプルな舞台と現代の服飾、控えめな演技、いずれも無彩色で暗いライティングの陰影を生かしています。得意でないバロックの時代背景に引きずられなくて良かったです。


配役

オルフェオのP.ジャルスキーですが、やっぱりカウンターテナーには違和感がありますw でもエウリディーチェのP.プティボンと二人、舞台映えする眺めは良かったですね。
愛の神アモーレのE.バラートは二つの出で立ちを持っています。一つはオルフェオの男装姿、もう一つはエウリディーチェの女装姿ですね。二つのシーンで変えてきます。


音楽

楽曲は苦手なバロックですからよくわかりませんw 演奏も含めてコメントできるものがないのが残念です。



本来ならバロックでカウンターテナーという、まず観る事のない作品ですね。演出のお陰でストーリーのイメージがクリアーになり、衣装や音楽のハードルを下げてくれました。演出のロバート・カーセンに一票でしょうか。

洞窟の逃避シーンで見せるアウリディーチェの疑心暗鬼の狂気は、この二人は復活して本当に幸せになれるのか?!大きな疑問ですねぇw だったら今の時代ですから、ラストはアウリディーチェがアモーレと二人で静かに黄泉の国に戻るアヴァン・ギャルドな演出でも面白いかと思ってしまいました。



<出 演>
 ・オルフェオ:フィリップ・ジャルスキー [Philippe Jaroussky]
 ・エウリディーチェ:パトリシア・プティボン [Patricia Petibon]
 ・アモーレ:エメケ・バラート [Emőke Baráth]

<合 唱> フランス放送合唱団 [Chœur de Radio France]
<管弦楽> イ・バロッキスティ [I Barocchisti]
<指 揮> ディエゴ・ファソリス [Diego Fasolis]
<演 出> ロバート・カーセン [Robert Carsen]



収録:2018年5月28・31日 シャンゼリゼ劇場(パリ)



(シャンゼリゼ劇場の公式紹介YouTubeです)




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

プロフィール

kokoton

Author:kokoton
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後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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