マイケル・ティルソン・トーマス/SFS で聴く チャイコフスキー交響曲第6番『悲愴』


M.T.Tで新しい「悲愴」が見つかったのでつい入手です。今回は配信のみの発売で、2017年3月1-4日の録音ですね。
「悲愴, Pathétique」は数々ありますが、レコード時代からムラヴィンスキー/レニングラードPO(DG盤1960年)が頭の中にあります。どうしてもこれがスタンダードで自然と比較してしまっているでしょうか。さてマイケル・ティルソン・トーマス/サンフランシスコ交響楽団はどうでしょう。



チャイコフスキー 交響曲第6番『悲愴』ロ短調 Op.74
【第一楽章】
スローで重苦しい序奏から第一主題をテンポを上げて第二主題は晴れない気分を軽妙さと美しさで流します。ディナーミク抑えめアゴーギクを振ってくる構成を感じますね。トゥッティから入る展開部も激しさよりも見晴らしの良さを感じます。再現部からコーダはあっさりしていますが、スローな提示部・再現部と速い展開部のコントラストが効いた構成です。
【第二楽章】
テンポ・情感がコントロールされたワルツで殊更の甘美さは避けて、中間部でも哀しみに特別に重み付けを増やしません。クールです。
【第三楽章】
スケルツォは軽量、行進曲も興奮を排除しています。前中半はやや肩透かしかもしれませんが反復後の行進曲は、それでもアゴーギクを効かせて勇壮さを見せてくれますね。(興奮は抑えていますが)
【第四楽章】
流れは一転、提示部第一主題から情感のこもった流れを作り、この楽章の持つ特異性を掴む様に山場も緊張感があります。明らかにこの楽章に焦点を当てた構成を感じますね。
全体楽章的には逆の構成の方がしっくり来たのでは? と思ってしまいます。


M.T.トーマスらしいクールな「悲愴」ですね。心にのし掛かる重さや熱い情感は回避しながら最終楽章で一気にエモーショナルさを見せつけます。
中二つの楽章がさっぱりし過ぎなのが個人的には残念な気がします。






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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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