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ダリボル・ブクヴィッチ(Dalibor Bukvić) の Hrvatski Suvremeni Skladatelji を聴く


ダリボル・ブクヴィッチ (Dalibor Bukvić, 1968/1/1 - )
クロアチア人現代音楽家ブクヴィッチ(ダリボール・ブビッチの方が近い?)は、ザグレブの音楽学校を出てダルムシュタットでシュトックハウゼンに師事しています。その後パリのCNSMやIRCAMで習い、スペクトル楽派の雄ジェラール・グリゼーとも親交がある様です。2008年からはクロアチアのザグレブで活躍中ですね。


Hrvatski Suvremeni Skladatelji
Cantusレーベルから出ているクロアチア現代音楽家(Croatian contemporary composers)シリーズの一枚ですね。タイトルはクロアチア語の同名になります。
ソロから管弦楽、電子音楽まで聴く事ができます。



(DL版になります)

Spatial - Danse Des Apparitions (1998年), for electronics
電子音楽で左右の位相を使ったノイズ系ドローンですが、アンビエントではありませんね。残響音を残しているのはブクヴィッチの習ってきた音楽を背景に感じます。目新しさはありません。

Prophéties (1991年), for piano
テーマと6変奏の7つのピアノソロ小曲集です。主題は調性に不協和音的、音列的な印象で静から強への移行です。そもそもが旧態然とした動機で、その繰り返しと変奏ですから面白さが感じられないのが残念です。

Fantasia (1994/2008年), for flute
フルートソロで、やはり調性感漂う流れにスローな静からハイテンポ化します。動機の繰り返しと変奏も似たパターンですね。唸る様な超絶的技巧を感じる訳でもありません。

Musica Pian E Forte (1992年), for brass quintet
華々しい管楽器五重奏曲ですね。展開は同じですが、古典的なフーガさえ使って中途半端さが強烈です。

Diptih (1991年), for piano and ten woodwinds
上記曲の規模を大きくしたピアノと10人の管楽器奏者のための曲です。それでもpfの4/8拍子的ホモフォニーが面白さを出しているかもしれません。後半にはメシアンの様な管楽器とpfのポリフォニーパートもあります。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  スコア付きで、繰り返しの印象がわかります。


Actus (1992年), for orchestra
一曲目の電子音楽と似た流れです。トレモロ・トリルに木管が被る静音パート、ピアノや金管が絡みます。個々の声部に特徴は薄いですが、ポリフォニーの幽玄さとクラスター炸裂の"それっぽい"気配がありますw

Afrodizzyak (1996年), for bass clarinet and piano - one musician
バスクラとピアノ曲で、両者特殊奏法です。ノイズ系になりますね。ここまでの小編成曲としては一番面白いでしょうか。ただ、調性感が存在するのは奏法とミスマッチの気がしますね。


調性感+不協和音的な曲が並びます。特に小編成ではワンパターン、古さ、平凡さと言った印象が拭えませんね。4拍子ホモフォニーや大きな楽器編成の方が面白いかもしれません。




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テーマ : クラシック
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2018年3月26日 インバル/都響 の ベルリオーズ「幻想交響曲」at サントリーホール

桜🌸満開の東京、今日はシーズン最終の定期公演で六本木へ行ってきました。インバルが得意とする二人の作曲家ですね。

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前半のアレクサンドル・タロー(Alexandre Tharaud)もショスタコをどう演奏するのか興味がありますね。




ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 Op.102

A.タローの個人的勝手な印象とは異なる緩徐楽章の音の硬さ、第一楽章のカデンツァのスローに振られたアゴーギクでした。
オケもショスタコ節が抑えめに感じましたが演奏は共に素晴らしく、ファンにはたまらなかったのでは。なにぶんショスタコーヴィチは殆ど聴かないので...


ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

頭の中で鳴っている定番ミュンシュ/パリ管、アゴーギクよりもディナーミクで展開する印象、を凌駕した迫力の第四第五楽章。
芸術家(音楽家)の不安を前半に、後半死後の狂気を乱舞させてくれました。演奏が真面目すぎるのが玉に瑕?w

第一楽章「夢と情熱」
第1vnのイデー・フィクスに揺さぶりが強かったですね。続く第2楽章へはアタッカで繋ぎました。
第二楽章「舞踏会」
第三楽章「野の風景」
この二つの楽章は可も無く不可も無くに感じました、が...
第四楽章「断頭台への行進」
凄かったのはここからでした。聴かせどころの「衛兵の行進」は華々しささえ感じさせ、短いイデー・フィクスからギロチンは大迫力。
第五楽章「サバの夜の夢」
再びアタッカで繋げると迫力と切れ味を増し、Wチューバが印象的な「怒りの日」は見事、思わずゾクッとしましたね。フィニッシュまで息もつかさぬ怒涛の流れでした。


『幻想交響曲』、実は相性いまいちのインバルなのですがこれはかなりgood!だったでしょう。後半、真面目な都響に標題音楽の狂気が憑依していたら名演の可能性さえ感じました。
団員の皆さんの満足感も伝わりましたね。
これがあるからコンサートはやめられません。




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ジャンル : 音楽





ドビュッシー(Debussy) の「映像 Images I, II」聴き比べ ▶︎ マルカンドレ・アムラン、バヴゼ、ミケランジェリ


アムランの久々の来日(2018年6月)を前にCD棚を見たら印象の薄いドビュッシー「映像」がありました。ならばと、好きなバヴゼ、基準となるミケランジェリでちょっと聴き直してみました。

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【映像 第1集】(Images I, 1905年)
  1. 水の反映, Reflets dans l'eau
  2. ラモーをたたえて, Hommage à Rameau
  3. 運動, Mouvement
【映像 第2集】(Images II, 1907年)
  1. 葉ずえを渡る鐘, Cloches à travers les feuilles
  2. 荒れた寺にかかる月, Et la lune descend sur le temple qui fut
  3. 金色の魚, Poissons d'or



マルカンドレ・アムラン, Marc-André Hamelin
アムランがドビュッシーに合っていたのか記憶が消えています…
 ▶︎ このブログ内のM.A.アムランのCDインプレ


まずは一番知られた「水に映る影」ですが、繊細なタッチとエモーショナルで微妙なアゴーギクを振りますが全体としてはとてもソフトです。「運動」は技巧の見せ所なので、速いアルペジオに対して旋律側も速い弾きになっていますね。両手のコントラストが欲しい感じがします。「葉ずえを渡る鐘」はミケランジェリに近い硬質さを感じます。一番技巧性の強い「金色の魚」は本来の"何気なく超絶を弾き倒す"なのですが、エモーショナルさを前面にしています。

甘美さを抑えた美しさですが表情が薄い感じですね。アムランらしからぬソフトタッチが貫かれています。




ジャン=エフラム・バヴゼ, Jean-Efflam Bavouzet
個人的にフランス人の曲はフランス人演奏家、お国もの?、の印象が。ドビュッシーのピアノはバヴゼがいい感じで全集で持っていますね。


(バヴゼは右の全集がおすすめですね)

I-1.「水に映る影」はナチュラルな美しさで、明瞭なタッチと速めにアゴーギクを付けています。ディナーミクも大きく鳴り響かせます。I-3.「運動」は軽やかさと響のコントラストを生かし、II-1.「葉ずえを渡る鐘」はソフトな印象にまとめています。II-3.「金色の魚」はヴィルトゥオーゾ性を高める演奏です。
ミケランジェリでは印象の薄いI-2.「ラモーをたたえて」やII-2.「荒れた寺にかかる月」も美しさが染みますね。

ディナーミクとアゴーギクをうまく生かした情感深さが魅力のバヴゼです。静音のエモーショナルさは際立ちます。




アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ, Arturo Benedetti Michelangeli
今更ミケランジェリもないとは思うのですが、ドビュッシーのピアノというと思い浮かべるのも困ったものですw


(何かと基準となるミケランジェリ、所有は右の全集です)

「水に映る影」は硬質な美しさです。粒立ちの良いピアノの音色で陰影は薄めですが、シャープさが印象的です。「運動」では速いアルペジオに美しい音色とディナーミクを効かせてメリハリを付けていますね。「葉ずえを渡る鐘」の硬質透明さはミケランジェリらしさが感じられます。「金色の魚」ではアゴーギクで表情が強く感じられますね。

硬質な音色と切れ味のミケランジェリですね。抑揚も適度でクールさが魅力でしょう。




いかにもドビュッシーのピアノ曲らしさの「映像」。ソフトながら表情を抑えたM.A.アムラン、透明感ある甘美さのバヴゼ、硬質堅実なミケランジェリ。
個人的嗜好にはアムランは向かない印象です。やっぱりバヴゼ一押しでしょう。





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ルノー・カピュソンで聴くヴァイオリン現代音楽 | W.リーム、P.デュサパン、B.マントヴァーニ


ルノー・カピュソン (Renaud Capuçon, 1976/1/27 - )
若手と思っていたら今や中堅人気ヴァイオリニストですね。印象はアルゲリッチのルガーノ、ゴーティエとの兄弟音楽家、暖かい音色のvn、といった処が固定概念になっています。当初のカプソンからカピュソンになったのもw


三人の作曲家
R.カピュソンが三人の現代音楽家に委嘱したヴァイオリン協奏曲集で、いずれも世界初演Live録音ですね。
ヴォルフガング・リーム (Wolfgang Rihm, 1952/3/13 - )
 言わずと知れたドイツ人現代音楽家ビッグネームで、アコースティックへのこだわりですね。
パスカル・デュサパン (Pascal Dusapin, 1955/5/29 - )
 フランコ・ドナトーニやヤニス・クセナキス師事したフランス人現代音楽家で、折衷的印象です。
ブルーノ・マントヴァーニ (Bruno Mantovani, 1974/10/8 - )
 個人的には今注目のフランス人現代音楽家で、多ジャンルをベースにIRCAMで学んでいます。

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Violin Concerto, "Gedicht des Malers" / Wolfgang Rihm
無調ながら繊細な旋律の存在するvn、そしてそれに呼応する幽玄なオケ、時折の強音。美しさを感じるvnの音色はルノー・カピュソンらしい暖色系です。現代音楽苦手派にも聴いてほしい、まさに今の時代のヴァイオリン協奏曲ですね。
オケはフィリップ・ジョルダン指揮、ウィーン交響楽団です。

Aufgang / Pascal Dusapin
変奏的反復を主体にしたvnとオケが対峙します。その関係もシンプルなポリフォニーで混沌ではありません。時に緩やかに、時にハイテンポ、調性感ある旋律も現れ、表情があります。vnはキレキレですね。中途半端といえばそうかもしれませんが、このくらいが聴き易いのも事実でしょう。
オケはチョン・ミョンフン指揮、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団です。

Jeux d'eau / Bruno Mantovani
前二曲に比べるとパルス・クラスター的なオケのパートが現れ緊張感ある陰影付けがされます。そこはマントヴァーニですから混沌無調ではないので大丈夫、何が?(笑) vnにも技巧性の強いパートがカデンツァ的にも出現します。やっぱりこの曲が一番面白いでしょうね。
オケはフィリップ・ジョルダン指揮、パリ国立歌劇場管弦楽団です。

 ★ 試しにYouTubeで聴いてみる?



幽玄幻想的、明瞭な主題は存在しませんが実験的現代音楽ではありません。いずれも聴き易い印象で、カピュソンのvnも生きています。
この辺りでまとめるのがルノー・カピュソンらしさかもしれませんね。機能和声に近いので、現代音楽を覗いてみるのにもイイ感じかも。






テーマ : クラシック
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パトリツィア・コパチンスカヤの「DEUX」を聴く


パトリシア・コパチンスカヤ (Patricia Kopatchinskaja, 1977 - )
何かと印象の深いコパチンスカヤのα(アルファ)レーベル第三弾で近現代音楽家の作品になります。前作シューベルト「Death & the Maiden」は今ひとつでしたが「TAKE TWO」は素晴らしかったですよね。

本blog内のコパチンスカヤのCDインプレ


DEUX
今回はフランスとハンガリー作曲家のvn-pfDuo、vnソナタ集になりますね。年代を近現代に戻して来て期待値が上がりますね。ピアノはポリーナ・レシチェンコ(Polina Leschenko)になります。



プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
フランシス・プーランク(Francis Poulenc, 1899/1/7-1963/1/30)は機能和声の瀟洒なイメージですね。
プーランクらしい美しさの第二楽章の緩徐性は活かしつつ、前後楽章では陰影を思い切り付けるvnとpf二人の激しいやりとりがDuo=Dialogueです。この激しいアゴーギクとディナーミクがコパチンスカヤでしょう。プーランクが聴いたら怒る驚く?

ドホナーニ:ドリーブ『コッペリア』のワルツ (arr. for piano by Ernst von Dohnányi)
エルンスト・フォン・ドホナーニ(Ernst von Dohnányi, 1877/7/27 - 1960/2/9)はバルトークと同窓のハンガリー人近現代音楽家ですが、作風は古典・ロマン的ですね。
レオ・ドリーブのバレエ「コッペリア」のワルツをドホナーニが編曲しているわけですが、ここでは心地よい二人の演奏が楽しめます。優美なワルツを多少の揺さぶりで洒脱な印象を付けていますが特異性は低いです。

バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
ベーラ・バルトーク(Béla Bartók, 1881/3/25 - 1945/9/26)、この顔ぶれ中では一番好みでしょう。
調性の薄さ、幽玄な繊細さ、激烈さといったバルトークらしさを二人が最大限活かします。それは曲目リストを見た時から想定していて、期待に応えた楽しさと言えばピッタリでしょうか。この二人のライヴで観たい!ですね。ベスト・トラックです。

ラヴェル:ツィガーヌ M.76
個人的にピアノ曲では一番好きなモーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875/3/7 - 1937/12/28)、言わずと知れたフランス印象派重鎮ですね。
二人は強い陰影付けで「ツィガーヌ」の持つハンガリーの民族音楽性を、バルトークの様に展開します。上記バルトークの第三楽章といっても良い様な流れ、この二曲の流れを二人は企画したのでしょう。


ともするとやり過ぎ、スタンドプレーに陥りかねないラインをすれすれに表現主義的演奏です。昔からのクラシック音楽ファンには鬼門?、でも今の時代のクラシック音楽でいいのではないでしょうか。特に三四曲目の流れは楽しめますね
コパチンスカヤの現代的奔放さを活かすなら、20世紀後半以降の現代音楽だと思います。




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イェルク・ヴィトマン(Jörg Widmann) の「Viola Concerto」をアントワーヌ・タメスティで聴く


イェルク・ヴィトマン (Jörg Widmann, 1973/6/19 - )
以前「Elegie」を紹介しているヴィトマン、先日来日もあり今注目の現代音楽家・クラリネット奏者ですね。(紹介文はElegie参照下さい)
楽風は空間音響系と即興系の二面性を持ちますね。本CD「ヴィオラ協奏曲」は下記タメスティのために書かれたタイトル曲を主体とした室内楽集で、発売が決定した時点で聴きたいと思いました。


アントワーヌ・タメスティ : ビオラ
フランス人ヴィオラ奏者 アントワン・タメスティ*(Antoine Tamestit) はパリ高等音楽院ヴィオラ科教授を務めた後ソロ活動を広げる38歳の若手実力者の一人、ハルモニアムンディからの第一弾だそうです。使用しているストラデバリウスの名前が"マーラー"(1672年)というのも気になりましたw
*本年10月19日の来日では都響863回とブルーノ・マントヴァー二「2つのヴィオラと管弦楽のための協奏曲」を演奏しますね。楽しみです。



Viola Concerto : for Antoine Tamestit
タメスティに献呈されたヴィオラ協奏曲ですね。オケはダニエル・ハーディング指揮、バイエルン放送交響楽団です。
特殊奏法、民族音楽風、刺激的な静音vs強音、いわゆる旋律を協奏させる訳ではありません。一部ノイズ系や即興的なパートも顔を出しますが、基本は静的パートでその中にシャープな音色が切れ込む空間音響系現代音楽ですね。vaはピチカートからロングボウイングや"叫び"まで表情豊かに、オケも戦慄的なパルスをはじめ刺激音で対抗します。最終の第五楽章に調性感の漂う幽玄さを持って来るのも面白いですね。
緊張感が漂い舞台に何か演出があればインスタレーション受けしそうな素晴らしさです。コンサートでぜひ聴きたいですね。

 ★ 試しにYouTubeで観て見る?
  エストラーダ指揮フランクフルト放送響(hr交響楽団)、vaはもちろんタメスティです。
  必見,ぜひ一度!


24Duos (selection) : for violin and violoncello (arr. with viola by Antoine Tamestit)
本来はヴァイオリンとチェロのためのDuoですが、ヴィオラとヴァイオリン、もしくはチェロとのDuoにタメスティが編曲しています。
繊細幽玄な流れを中心に1'台かそれ以下の小曲9曲で、無調ですが旋律を残した流れで言葉少ななDialogueの様相です。NO.21ではバロックか古典の引用も感じます。小ホールで聴きたいですね。

Jagdquartett : String Quartet No.3 Allegro vivace assai
民族音楽風に不協和音を絡ませた技巧系弦楽四重奏曲です。リズミカルで絶叫voiceも入り、スピード感あふれて楽しめます。演奏はSignum Quartettです。


ヴィトマン侮れずですね。もちろん無調ですが、静からの刺激や旋律の絡みは無理がなく楽しめます。タメスティも冴えたvaを聴かせます。おすすめの一枚ですね
クラリネット奏者としてドナウエッシンゲン音楽祭にも出ていますし、しばらく注目して行きたい感じです。




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2018年3月14日 ズヴェーデン/ニューヨーク・フィルハーモニック の マーラー交響曲第5番 at サントリーホール

今日は何と言ってもマーラーを得意とする歴代指揮者が並ぶニューヨークフィル(NYP)ですね。

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ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンのマーラーは第5番(ロンドンPO)と第6番(ダラスSO)でインプレしていますが、共にLiveながら "きれいにまとめる" 印象です。NYPにはLiveならでは情熱を期待したいところです。




メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64

残念ながら印象はマイルド。vnは五嶋龍さんらしい優しい音色を奏でました。特に第一楽章展開部のカデンツァ、スロー側にアゴーギクを振っていたのでヴィルトゥオーゾ性には欠けましたが。
NYPの基本スロー、ディナーミク抑えめの流れが一番のマイルドさの要因でしょう。


マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

全体としてはNYPのパワーサウンドが、うまいアゴーギクとディナーミクで生かされた聴き応えあるマーラー5番でした。特に素晴らしかったのが金管楽器群で、ホールに鳴り響きましたね。
第一楽章・第二楽章
ファンファーレから主部主題葬送行進曲の適度な揺らぎで"これは良いかも"って感じました。第一トリオでは切れ味良く、弦楽の第二トリオは哀愁の美しさでした。
第二楽章第一主題も歯切れ良く、弦主体の第二主題も優しさでコントラスト良かったですね。適度な揺さぶりが随所に生きていました。
第三楽章
特徴的な力強いスケルツォから切れ味のレントラーと一味違う流れで入り、第二トリオはスローに美しく。コーダは見事な管楽器群が鳴り響きました。オブリガート・ホルン、第一トランペットは素晴らしかったです。
第四楽章・第五楽章
アダージェットは速めでトロトロの甘美さを避けました。特に中間部は鋭ささえ感じさせる揺らぎが印象的でした。
最終楽章第一第二主題を抑揚付けて上げて行き、展開部と再現部の山場を大編成を生かして見事に盛り上げ、コーダからフィニッシュは重量級にまとめました。



メインディッシュでNYPが期待に応えてくれましたね。コンサートならではの興奮や情熱とまではいきませんでしたが、近年のマーラー5番では一番楽しめました。

この方向が音楽監督就任早々のズヴェーデンなのかNYPなのかはわかりません。アンコールのローエングリン第三幕前奏曲抜粋も似た流れながら揺さぶりが弱かったのをどう見るかでしょうか。

フィニッシュで大きく両手を上に開くポーズはちょっといただけませんw




テーマ : クラシック
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