シェリー酒はクリームとモスカテルで決まりですね

食前酒よりもデザートシェリー酒として楽しむのが好みですね。そうなると甘口シェリーですが、ペドロヒメネスはあまりにも甘すぎます。というわけで、モスカテルかクリームが良いという事になりました。
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両者共まったりとした甘口で、最後に何か一杯飲みたいという時に最高です。今回はサンタマリア(Santa Maria)のクリーム(Cream)『オズボーン OSBORNE』と、ボデガス バロン(Bodegas Baron)のモスカテル(Moscatel)『ミカエラ MICAELA』です。

【モスカテル】
  ・香りと飲み口は独特なフレーバー、フィニッシュは黒糖の甘み
【クリーム】
  ・シェリーらしい香りがフィニッシュまで楽しめます

個人的にはモスカテルの独特なフレーバーは好みで、シェリーらしさを楽しむならクリームという飲み分けになります。冷やした方が甘みのくどさがなくなるので良いですね。
もちろんドライシェリーでピシッと行くのも悪くありません。常飲ストックのつもりはありませんが、楽しいお酒ですね。^^v


テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

本坊酒造の和ウィスキー、岩井トラディション を飲む

新宿の大手酒屋さんに行ったら見つけたので初めてのマルスウィスキー購入です。¥1,800程度で手にしやすい事が一番でした。
鹿児島の本坊酒造さんのブレンドウィスキーで、マルス信州蒸溜所生みの親である岩井喜一郎氏へのトリビュートですね。
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摂津酒造の取締役であった岩井喜一郎に師事した本坊蔵吉の元に、岩井が本坊酒造の顧問に就任して信州に蒸溜所を造ったそうです。ちなみにTVドラマでお馴染みのニッカウヰスキー創設者である竹鶴政孝は摂津酒造にいたそうで、そのスコットランド ウィスキー修行のレポートを元にマルス信州蒸溜所は創設されたとの事です。

まぁ、歴史は古いのですが味はと言うとやっぱり古いですかね。個人的にはスコッチの様な風合いというよりも言葉は適切ではないかもしれませんが、個性の薄い安め系の日本のウィスキー。
かな。


テーマ : ドリンク
ジャンル : グルメ

マーラー 交響曲 第9番 名盤・珍盤 40CD聴き比べ! [#1 / CD:1-10]

【2017年3月23日 見直し修正実施】
本投稿は2012年4月10日版なのですが、バーンスタイン, アバド, ラトルの計9枚を聴き直してインプレ部分を修正しました。その他は投稿当時の内容になります。


このブログで有名交響曲をあまり出していないのですが、今回はマーラーの交響曲第9番で話題のバーンスタイン/イスラエル・フィルのアルバムが出たので聴き比べを載せてみようと思います。
とりあえずはバーンスタイン既発4枚を含め10CDsほど聴き比べてみました。マーラーの9番は5番と違い全部で50CDsくらいしかありませんから、集中力があればすぐに聴き比べできちゃいそうですね。

【参考】
 ★:名盤 (一般的いわれている…と思う盤)
 ☆:個人的お勧め
 ○:とっても変わっています

[リスト] 現状のMahler Symphony No.9の聴き比べです (現在#3 40CDまで)
 #3:10CD
 #2:20CD
 #1:10CD 本投稿



まずはバーンスタインを年代順に聴き比べです。

バーンスタインN.Y SO 1965年 [Sony]
 若きレニーとNYSOの一枚。
第一楽章の第一主題は美しさを、そして第二主題は大きく。第三主題以降でやや間延び感があり、山場は切れ味はありますが今ひとつ掴み処が弱いです。第二楽章は緩やかなレントラーですが切れ味という点ではまだまだ弱いですね。第三楽章も同様でスマートな演奏ですが特徴が薄いですね。第四楽章の主題は澄んだ美しさ第一第二主題の対比は弱いです。その後も緩やかな美しさを主体としてラストへ向かいます。
・・・・・
悪いところはない代わりに、その後のレニーの9番を聴くと平凡過ぎて物足りなさだけを感じてしまいますね。
リマスターの12CDsetで持ってますけど、発売時は¥2kを切っていて驚きました。



バーンスタインBoston SO 1979Live [sardana]
 かのベルリンフィルLiveと同年の7月、タングルウッド(Tanglewood Music Festival)での録音(非正規)ですね。オケはタングルウッド音楽祭ですからボストン響。BPOとの3ヶ月前で同様の客演Liveです。これはもう その違いを聴く事以外にありません。
第一楽章第一主題から第二主題への流れは似ていますが丁寧で、第三主題も同様です。その後の起伏も暴れないだけで迫力はそのままですね。第二楽章はシャープで優美なレントラーですが、やや緩さが強いかも。第三楽章は悪くはありませんが、マーラーの指示の「きわめて反抗的」より上品な感じでフラットに感じます。ラストのストレッタは大迫力です。第四楽章の弦楽による主題は端正な緩やかさで美しいです。第一エピソードの後の大きな美しさは特筆的、第二エピソード後の押し迫る様な迫力も素晴らしいですね。コーダのアダージッシモの静的な透明感は録音のS/N比の悪さが残念です。
・・・・・
演奏時間も含めて似た演奏です。三ヶ月後のBPOと違うのは音の揃いが良い分スローパートがやや緩く感じる事(録音の問題も大きいでしょう)、迫力と情熱はバーンスタインのコントロール下にある事でしょう。第一第四楽章は実に素晴らしいです。非正規盤としては音も悪くありませんが、正規録音盤が出て欲しい一枚ですね。
これを超える+αがあるのがBPO盤という事になりますね。


★☆ バーンスタインBPO 1979Live [DG]
 かの有名なベルリンフィルとのLiveです。第一楽章はあまり美しさを感じられません。音のそろいが良くない裏に張りつめた緊張感が感じられます。そして何より緊迫感の第三主題、その後の起伏と陰鬱さはもの凄いです。第二楽章は意図してなのかわかりようも無いのですが、マーラーの指示以上に荒いレントラーで一触即発的な緊迫を感じるキレキレの演奏。第三楽章は切れ味鋭い演奏ですが12分と短い楽章で、ラストのストレッタは迫力。第四楽章は美しい弦楽主題と雄大さ、音の乱れと緊張感による迫力、その中に光る美しさを感じます。特に第一エピソード後の美しさ、第二エピソード後のクライマックスは素晴らしいですね。
・・・・・
緊迫的激情、狂気さえ感じるスリル満点のマラ9。そういうのが好きな人にはお奨め盤。もちろん今回発売のIPOよりも好きです。そして実は3ヶ月前のボストン響との演奏がキーになっているのも事実ですね。
この様な超有名な演奏について素人がとやかく言うのはヤボというものですけど.....

これに対抗出来るとすれば、カラヤンの1982-5/1ライブ(非正規盤)しか見当たらないです。#2で、その他好きな盤も紹介します。
ちなみにkokotonPAPA的に この曲は丁寧にまとめあがったものよりも情熱あふれる演奏が好き。5番, 6番, もそうかもしれないですね。6番は端正な演奏もまた良しですが。


★☆ バーンスタインRCO 1985 [DG]
 耽美なるマラ9典型です。スローな入りで美しい第一主題、そして激しさ有る第一楽章は大海の波の様。その迫力は緊迫感や興奮よりも派手で華やか。コーダは繊細そのもの。そこがロイヤルコンセルトへボウ(Royal Concertgebouw)でしょうか。
第二楽章もいいテンポ、しかしIPOやBPOの様な狂気性はありません。その代わりに優美なレントラーが置かれています。第三楽章は早くて切れ味の良さがありますが、迫力より繊細さが感じられますね。第四楽章も入りの弦楽主題から悲しみさえも感じられる独特の美しさです。繊細な第一エピソードの後は主題にある冷たい美しさはまさに流麗で壮大です。第二エピソードは清貧の美しさ、そしてその後の山場はその美しさを昇華させてまさにこの楽章のハイライトです。ここからの静音パートはコーダの「ersterbend, 死に絶えるように」に向けて本当に素晴らしい流れです。マーラーが9番に死のイメージを埋めたなら、まさにこの楽章はそのものでしょう。
・・・・・
RCOと作り上げたこの素晴らしい第四楽章を聴くと、レニーはこの先にどんなマーラ−9番を見ていたのか想像を禁じえません。感動的な楽章で、この楽章を聴くだけで所有する価値がありますね。
(今回発売になったIPO盤と同年二ヶ月前の演奏になりますが、この違いはなんなのでしょうか。緊張感や緊迫感は排除されて美しさを基にした迫力と流麗耽美なマーラー9番です。よく聴けばアゴーギクなど似ている事は明確なのですが、不思議です)


☆ バーンスタインIPO 1985年Live [helicon]
 これが今回発売された興味津々のBernstein & IPOのMahler No.9ですね。ユダヤがどうのこうの....とか、最高だった日本公演との比較だとか話題ですね。興味ある方はググってみてください。
バーンスタイン-IPO-マーラー9

一楽章は第一主題と第二主題のコントラストが強めです。その後も気迫ある展開は良いのですが全体は緩めで小慣れた感じになって間延び感があります。
第二楽章はゆったりとしたテンポ、リズミックな中に潜む緊張感。レントラーではありますが、この楽章にはマーラーの指示「きわめて粗野に」が生きてますね。続く三楽章は緊張感はそのままに気迫のこもった展開で、ラストのストレッタは錯乱的爆裂です。
第四楽章の入りからの弦楽主題は包み込む様な音の抱擁感で緊張感はありません。第一エピソードの後の重厚で切迫的な美しさ、第二エピソード後の山場は張りつめたものが感じられますね。コーダのアダージッシモと、そこへ向かう静音パートは研ぎ澄まされています。
・・・・・
コンセルトヘボウとの録音の2ヶ月後の演奏としては印象が大きく異なり、どこか6年前のBPO時代に逆戻りの印象が強く、BPO盤と比べたくなってしまいますね。
そうなると第一楽章は完成度の高さと引き換えに、迫る緊迫感や緊張感が薄れています。しかし、第二第三楽章は本当に素晴らしい!


☆ アバドVPO 1988Live [DG]
 クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)ウィーン国立歌劇場音楽監督時代のウィーンフィルとの演奏ですね。
第一楽章第一主題は緩やか遅め、第二主題も重さ控えめ、でも全体としてはとてもバランスと切れ味の良さを感じます。クールです。
第二楽章のレントラーは揺らぎを感じますが、軽妙さも持ち合わせていますね。基本はシャープです。第三楽章も流れは同じく気持ちの良い「きわめて反抗的に」を表現した演奏です。ラストはアッチェレランドをかけていますね。
第四楽章は穏やかな流れの主題から、第一エピソード後のホルンと弦楽の程良い美しさへと繋がります。その後情感ある第二エピソード、そして音揃いの良い山場へ流れ込みます。この流れはラストのpppへのつながりも良く、クールに終焉しますね。
・・・・・
アバドのマーラー9番だとBPOの方がどうしても評判が高いのですが、適度な興奮と切れ味のVPOとの本録音も決して悪くないと思います。基本的な構成はよく似ている感じがしますね。


★☆ アバドBPO 1999Live [DG]
 アバドと言う指揮者はあまり好みではなかったのですが、近年その素晴らしさがわかるようになってきました。
このBPOとのマラ9も素晴らしいですね。アバドと言うと思い入れの強い展開が無いイメージでしたが違い、第一楽章からしてアゴーギクを効かせた演奏でエモーショナルな重厚感で盛り上げてきます。特に第二主題から第三主題への揺らぎは情感高いです。BPOの適度な荒れ方も"それらしい"流れを作っていますね。
第二楽章も揺らぎの強い、優雅さよりも迫力を感じるレントラーです。BPOのパワーを感じますね。第三楽章も前楽章の流れをつなぐように最後のストレッタまでパワフルな演奏です。
第四楽章の弦楽主題も音の厚みのある重厚さで、第一エピソード後の弦楽パートも凄い音圧です。第二エピソードは透明感、その後の山場はこの曲のピークと言えるでしょう。そしてコーダ"アダージッシモ"では一転、マーラーの指示するersterbendらしい最後を見せてくれます。
・・・・・
バーンスタインもカラヤンもBPOとの素晴らしい演奏を残しているのですが、これまたアバドBPOの迫力と鬼気迫る重量級の演奏です。素晴らしいですね!


ラトルVPO 1993Live [EMI]
 バーミンガム市響の音楽監督だったサー・サイモン・ラトル(Sir Simon Rattle)がウィーンフィルを振ったマーラー9番です。
もったいぶったスローな第一楽章第一主題ですが、重厚さはありません。そこから第二主題はボリュームアップにコントラストを強めます。楽章中後半でもアゴーギク&ディナーミクの出し入れの強い演奏ですが、感情移入の様なものは薄く 計算尽くな気配が強く感じられますね。"なるほどね…" 的な、でもこの楽章に必要な音量だけではない迫力が感じられません。
第二楽章も同様で、揺さぶられたレントラーはクセが強いです。その他は平凡かも。第三楽章も同様で、それ以上の特徴はありません。
第四楽章の弦楽主題は緩め、第一エピソードも緩め、その後の叙情性が高い弦楽もやや緩めです。第二エピソード後訪れる山場は速めのスピードで盛り上げます。ラスト5'とpppは美しいです。
・・・・・
ラトルが計算しつくした演奏なのでしょうが、迫力なのか緩いのか、はたまた重量級なのか軽快なのか、クセが強くキョロキョロと表情が変わるので掴み処がありません。


ラトルBPO 2007Live [EMI]
 VPOとの録音から14年後、ベルリンフィルの首席指揮者兼芸術監督に就任して5年後の充実期に入っての演奏ですね。
ここでももったいぶったスローの第一楽章第一主題ですが、雄大さと第二主題とのバランスは取れていますね。提示部の流れは自然になり第三主題から山場へもBPOらしい音圧のある波の様な揺らぎは自然です。展開部と再現部もアゴーギクとディナーミクの不自然さが1993年VPOほどはなく、ベースは重厚さです。この曲のBPOの録音に共通する気がします。
第二楽章のレントラーの入りを除くと、第三楽章も不自然さのあった出し入れはなくなり迫力ベースの演奏となっていますね。しつこさ クドさを感じますが。
第四楽章弦楽主題は濃くて暑苦しいですw その後も弦楽を主体としたこの楽章が全面的に音の厚みをメインに演奏されるのはあまり記憶にありません。コーダのアダージッシモも明瞭さがあり、ラストpppで整える感じです。
・・・・・
重厚さと迫力、この曲のBPOの録音に共通ものがここにもある気がします。曲者ヴィルトゥオーゾ集団BPOのなせる技なのか、指揮者の共通イメージなのか…
ラトルで言うと基本はVPO時代と変わらずの しつこさとクドさ感が残ります。


ゲルギエフLSO 2011Live [LSO]
 昨年のライブ。当代人気の指揮者の一人ゲルギエフとロンドンSOとの競演盤です。当然ながら期待値高く聴いたCDですね。
第一楽章の入りはppで静かに、しかしすぐに一転 ディナーミクとアゴーギクを効かせて来きます。第一主題も豪快な響きながら後半は落ち着きを見せます。ゲルギエフは幽玄凄涼なる音作りと、正反対に激情的な展開のバランスが同居しますね。第二楽章はシャープなリズムを刻みながら第二主題へ入って行きます。力強い。それにしてもLSOの弦は柔らかな音を出します。第三楽章はアンバランスさは良いのですがイマイチ締まりがない感じ。第四楽章は流麗な弦から入ります。この楽章は素晴らしいです。出来ればもう少し陰が欲しいですね。
・・・・・
第一・二・三楽章は力技的、最終楽章が流麗なマラ9です。


ムント 京都SO 2001-3/22,24,25,26 [BMG]
 京都交響楽団とUwe Mundの競演盤。 全体的にスローな第一楽章。ディナーミクが低く、やや眠い調子。演奏は丁寧ですが、それがかえって期待させる気配を薄めている様です。第二楽章の入り、レントラーも生真面目。ロンドが少しメリハリがあり、締まりのある演奏になります。最終楽章も一部ディナーミクを大きくとる事もあり、後半の二つの楽章が救いでしょうか。
・・・・・
インテンポまじめなマーラー9番。


朝比奈隆 大阪PO 1983-2/15 [FIREBIRD]

 全体的に暗い 第一楽章。演奏も暗い。特筆する事なし....かな。第二楽章も眠い。これはディナーミク不足じゃないのかなぁ。一つ一つの楽器に力が感じられません。第三楽章も少々ギクシャクした感じで、最後まで期待を越える演奏がないのは残念です。その中であえて言うなら第四楽章のラストのpppの演奏が良い感じ。
・・・・・
人それぞれとはいうものの、これで本当にブラボーなのかなぁ......



次はカラヤンのライブとかテンシュテットのライブとか、非正規盤の気になるのも合わせて聴き比べてみたいと思います。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

バーデン・バーデンのオペラ・ガラ(OPERA GALA live from Baden-Baden)を楽しむならやっぱり映像付きですね

当初CDで所有していた2007年盤ですが、2016年盤が映像オンリーだったので、合わせてDVDを購入して楽しみました。遅れてのインプレですw

オペラ・ガラ バーデン・バーデン

オペラはもちろん楽しいですが、この様なガラ・コンサートでは色々なアリアを舞台さながらに、またエンターテイメントを効かせて楽しめるので大好きですね。
バーデン・バーデンのホールは、オーケストラを周り囲むように舞台設定されています。2016年は舞台右側にも回り上がっていますね。



THE OPERA GALA live from Baden-Baden 2007
Anna Netrebko(soprano), Elīna Garanča(mezzo-soprano), Ramón Vargas(tenor), Ludovic Tézier(baritone), Marco Armiliato(cond.)

曲目も四人のバランスの良さも楽しさいっぱいです。でもこの年は花のある女性陣二人エリーナ・ガランチャとアンナ・ネトレプコが主役でしょう。艶やかな声のネトレプコ(まだプロポーションも…w)と、個人的にファンのガランチャの透明感と切れ味の歌声ですね。そして重唱曲が多いのも楽しめます。


6曲目 ベッリーニ:『ノルマ』より「清らかな女神よ」ネトレプコ:前半はしっとりと、後半はコロラトゥーラ風に素晴らしいソプラノを聴かせてくれます。お見事!!の喝采です。
7曲目 ロッシーニ:『チェネレントラ』より「不安と涙のうちに生まれ」ガランチャ:続けてガランチャもテクニックを見せつけるような素晴らしい歌声披露です。もちろん大喝采
10曲目 ドリーブ:『ラクメ』より「花の二重唱」ネトレプコ、ガランチャ:澄んで美しい重唱です。ラストは舞台から去りながら遠ざかる歌声が静かに流れます。このデュエットの素晴らしさで、前半のハイライトですね。
 ★試しにYouTubeで観てみる?

11曲目 ビゼー:『真珠とり』より「神殿の奥深く」ヴァルガス、テジエ:続く男性人重唱も聴かせます。しっとりとした前半から風雲急を告げる変化に美しい調べ、男の友情で好きな楽曲でグッと来ます。前曲ドリープのラクメと似た同じ叙情的フランス・オペラで曲調もよく似ていますね。
16曲目 ヴェルディ:『リゴレット』より「愛する美しい乙女よ」ネトレプコ、ガランチャ、ヴァルガス、テジエ:全員登場です。選択曲も良く、特にガランチャとヴァルガスはバッチリ。この日のメインでしょう。
17曲目 レハール:『ジュディッタ』より「私のくちびるは熱いキスをする (私は自分自身が分からない)」ネトレプコ:歌って踊って、靴を脱ぎ飛ばす。観客に花を投げたり、コンマスに抱きついたりと大暴れのネトレプコちゃんエンターテイメントの舞台です。楽しさいっぱい、ガラならではの楽しさですね。大ブラボーです!!
20曲目 ビゼー:『カルメン』より「闘牛士の歌」テジエ:控えめながらテジエのバリトンは好みの声で、この曲らしさをスマートに楽しめます。やっぱりこの曲は大喝采です!!
 ★試しにYouTubeで観てみる?

21曲目 ヴェルディ:『椿姫』より「乾杯の歌」ネトレプコ、ガランチャ、ヴァルガス、テジエ:全員ワイン片手で乾杯しながら歌います。手拍子も沸き、もぅ最高です!! これほどピッタリな曲はないでしょう。スタンディングオベーションです。最後の二曲は選曲がずるい!!

【演奏】マルコ・アルミリアート(指揮)、SWR南西ドイツ放送交響楽団
【収録】2007年7-8月、バーデン・バーデン祝祭劇場

試しにYouTubeで全部観てみる?
 なんと全編観られます!! 映像も良く、それも英訳付きです。


CDですと曲目は少なくなりますが、いい曲は全部入っていますね。




OPERA GALA live from Baden-Baden 2016
Anja Harteros(soprano), Ekaterina Gubanova(mezzo-soprano), Jonas Kaufmann(teno), Bryn Terfel(bass/baritone), Marco Armiliato(cond.)

2016年の主役はやっぱり男性陣ですね。女性陣二人もさることながら、情感と艶やかな歌声のヨナス・カウフマンと、表情豊かに演じ歌うブリン・ターフェルの二人は場をもたせますね。


4曲目 プッチーニ:『トスカ』より「星は光りぬ」カウフマン:実はあまり好きではないカウフマンですが、情感強いテノールはこの曲にぴったりです。声援も一番人気です。
5曲目 ボイト:『メフィストーフェレ』より「私は悪魔の精」ターフェル:演じるターフェルの楽しさいっぱい、会場と掛け合う指笛でも楽しませてくれます。
7曲目 マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「お前ここにいたのか、サントゥッツァ?」グバノヴァ、カウフマン:やっぱりガラの楽しみの一つはデュエットですね。オペラの舞台さながらのやり取りは素晴らしいです。グバノヴァの熱唱とカウフマンの艶やかな歌声が素晴らしいですね。前半の見せ場です。
11曲目 ヴェルディ:『ドン・カルロ』より「呪わしき美貌」グバノヴァ:グバノヴァの熱唱はやっぱり聴かせます。予定では好きなガランチャだったのですが、これなら変わっても納得感が高いですね。
16曲目 ジェリー・ボック:『屋根の上のバイオリン弾き』より「金持ちだったら」ターフェル:ターフェルの語りとダンスw付きですから最高ですね。この歌は英語版なので楽しめます。コミカルな曲調でターフェルの魅力に溢れてます。
 ★試しにYouTubeで観てみる?

18曲目 レハール:『ほほえみの国』より「君こそわが心の全て」グバノヴァ、カウフマン、ハルテロス、ターフェル:お約束の全員揃いです。四人の仕草も含めて楽しさいっぱい、これが楽しくないわけがありませんね。ちなみにジャケットはこの歌のシーンです。

【演奏】マルコ・アルミリアート(指揮)、バーデン・シュターツカペレ
【収録】2016年7月22, 24日、バーデン・バーデン祝祭劇場



価格からも絶対オススメですね。楽しさいっぱいですから。こんなのからオペラに入ってもいいですよね。
どちらか一本なら2007年盤の方。重唱シーンも多く、選曲が舞台受けするうまさもありますね。個人的には好きな曲も多いです。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

2017年3月13日 インバル/ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のマーラー交響曲第5番 at すみだトリフォニーホール ★☆

今日は錦糸町 約1年ぶりのトリフォニーホール、曇り空は開場前には雨になってしまいました。すみだトリフォニーホール開館20周年記念、すみだ平和祈念コンサート2017《すみだ×ベルリン》との事でした。
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インバルのイメージの一つにマーラーがありますね。交響曲第5番はCDを4枚も出しているので、その印象は強いです。
近年のインバルのマーラー5番コンサートで言えば、2013年1月20日の都響との演奏は悪くありませんでしたよね。
今回は2001年から2006年にインバルが首席指揮者を務めたベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 (Konzerthausorchester Berlin) との演奏。マーラー5番は150CD聴き比べもしてありコンサートでも好きな楽曲なので楽しみでした。



マーラー 交響曲第5番 嬰ハ短調
全体としては、オケの持つ上品なパワーに、全楽章に配された落ち着かない流れのマーラー5番でした。
微妙な変化球を投げたインバルは何を狙っていたのでしょうか。


[第一楽章] 鳴りの良いtpのファンファーレ、続く葬送行進曲は重さや陰鬱さを排して美しさも感じます 。第二主題(第一トリオ)でも本来の急速な変化は無く穏やかさでした。
[第二楽章] 第一主題は一転スピード感ですが激しさは抑え気味。第二主題ではまたもや優美さの展開です。マーラーの指示の激しさを持って、という感じではありませんでした。
第一部はお行儀の良さが前面に出ましたね 。
[第三楽章] スケルツォとレントラーに振られたアゴーギクは落ち着きません。そして第2トリオ以降はトゥッティやそれに近いパートは心地よいのですが、それ以外には微妙なアゴーギクが潜んでいました。ホルンの音は流石でしたね。
[第四楽章] アダージェットは厚みのある音色で暖色系 。そして流れの滑らかさを拒否する何かを感じました。
[第五楽章] リズミカルそして軽快に上げていきますが速め。展開部の山場、そして再現部山場からコーダはこのオケらしい上品な迫力で、ラストはアッチェレランドを効かせず速くも遅くもないバランスでした 。



例によって曲がライヴ向きなので拍手喝采、大ブラボーでした。
それにしてもインバルは足取りが軽く、随分元気に見えましたね。
主役の一つはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のお行儀の良い上品な音色でしたが、個人的にはもっと感情移入の強いコンサートならではの興奮が好みです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

トーマス・アデス(Thomas Adès)の The Twenty-Fifth Hour を聴く

イギリスの現代音楽家 トーマス・アデス(Thomas Ades, 1971/3/1 - )はピアニスト・指揮者としても活躍していますね。
同じスタンスだったブリテンの再来と言われています。ピアニストとしてはアルディッティ弦楽四重奏団との共演やナンカロウの演奏もしています。指揮者としては音楽監督も弱小楽団で勤めていますが、これからでしょう。
作曲家としてはオペラ・管弦楽・室内楽とこなしますが、ブリテンと同じように前衛ではなく折衷的な学風です。まぁ英国ですから… ただ、ピアノ曲ではコンロン・ナンカロウの影響を受けて難解さを表出させる様です。

このアルバムはピアノを含めた室内楽が楽しめます。演奏はニューヨーク・タイムスで絶賛された米のコールダー・カルテット(The Calder Quartet)になります。

The Twenty-Fifth Hour, Chamber Music of Thomas Adès

Piano Quintet (2001年)
 I, II, III
この曲にはアデス本人がpfで入ります。音列配置的な点描pfはナンカロウ色といっていいかもしれません。
不思議な楽曲で、不協和音の様な旋律の弦楽団とpfなのですが所々に後期ロマン派的な響きを感じます。繊細かつ刺激的で面白いです。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  Arditti quartet とアデス本人です。アルディッティは切れ味がいいですね。


The Four Quarters (2011年)
 I. Nightfalls - II. Serenade, Morning Dew - III. Days - IV. The Twenty, Fifth Hour
アルバムのタイトル今日が入っていますね。弦楽器による不協和音と旋律の同居、ポリフォニー、潜む後期ロマン派の香り、シンプルな点描と技巧性、ミニマル、様々な要素が組合されていますね。
ノイズやクラスター、カオスの方向性はありません。切れ味を感じます。

Arcadiana (1993年)
 I. Venezia notturno - II. Das klinget so herrlich, das klinget so schön - III. Auf dem Wasser zu singen - IV. Et… (tango mortale) - V. L'Embarquement - VI. O Albion - VII. Lethe
この中では一番古い曲になります。基本構成は変わりませんが尖っていて、研ぎ澄まされる前の作品の印象です。個性が出る前で、特徴的ではありませんね。



折衷的で日和見?と見るか、現代のクラシックと見るか、見方は色々ありそうです。でも、聴いて面白さや惹かれるものを感じる何かがありますね。もう少し入手して聴いてみたくなりました。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze) の交響曲第1番・第6番を聴く

ドイツのビッグネーム、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze, 1926/7/1 - 2012/10/27) は日本でも人気のある現代音楽家ですね。CD屋さんの棚には多くのアルバムが並んでいます。
シュトックハウゼンやノーノ、ブーレーズと同年代で12音技法から入り、トータルセリエル、前衛の衰退期と現代音楽の時代の流れにと共に生きた代表的な一人で、もちろんダルムシュタットにも参加しています。ですが前衛先陣を切る音楽家にはなりませんでした。
もちろんマニエリスムとは違いますので基本 調性はありません。でも旋律は存在して聴きやすいですね。オペラやバレエ曲も得意としています。反面、室内楽は少ないです。

実はヘンツェはあまり聴きません。数少ない所有から、このアルバムは初期と中期の交響曲になります。
演奏はマレク・ヤノフスキ(Marek Janowski)指揮、ベルリン放送交響楽団(Berlin Radio SO)です。

Symphonies 1 & 6 / Hans Werner Henze

Symphony No.1 (1947年)
時代は音列技法バリバリの年代、初期作品ですね。三楽章という古典的な形式からも前衛でない事が明瞭です。曲全体は調性からは逃れているものの、個々の旋律には調性感はしっかり残ります。無調というよりも移調・転調・多調を駆使した機能和声の感じです。
各楽章で共通しているのは透明感のある広がりでしょう。心地よさを感じますね。第一楽章冒頭他でバレエ曲的な流れが散見できます。

試しにYouTubeで聴いてみる?

Symphony No.6 (1971年)
現代音楽でいう前衛衰退期時代の三楽章作品になります。曲調は無調即興的ポリフォニーやクラスター方向も見せ、1番に比べると明確な旋律は減り混沌前衛風です。でも、その中にフーガの様な形式を取り込んだり、聴きづらい音の跳躍展開はありません。
ヘンツェの面白さは第三楽章で、オペラやバレエを感じさせ情景が想像されます。



このアルバムで言えば、前衛ではない現代音楽を聴くなら初期、ほどほど前衛なら中期というイメージです。全体はそう簡単に括れませんが、このアルバムならヘンツェの音楽性の変化の一端を明確に感じられますね。
そのうちバレエ曲をインプレしないといけませんね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

2017年3月2日 スティーヴ・ライヒ 80th Anniversary《テヒリーム》コンサート at 東京オペラシティ ★★

春めいて来た東京ですが、今日は家から30分もかからない初台(新宿のすぐ近く) の東京オペラシティ、Steve Reich 80歳記念公演に行って来ました。
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現代音楽好きですが、メインは前衛で欧エクスペリメンタリズム系です。米現代音楽もBOACやeighth blackbird 等好きです。今回はコリン・カリー・グループ(Colin Currie Group)とライヒの再来日を楽しみに行ってきました。
演目もライヒらしさが発揮される鍵盤打楽器二曲に、ラストはテヒリームといい並びですから。



前半はまぁまぁ的でしたが、後半のライヒの元気なインタビューとテヒリームの素晴らしさ!!
今回のコンサートは、やっぱりライヒの来日とテヒリームを楽しむという事でしたね。


クラッピング・ミュージック (Clapping Music, 1972)
'12年に続き再びのコリン・カリーとライヒのクラッピングでした。ライヒがいるコンサートでは、お約束です。例によって*フェイズ・シフティングがうまく聴きとれませんでした。
*今回、微妙なズレであるフェイジングではなく一拍のズレを採用している事がわかりました。これでスッキリ。

マレット・カルテット (Mallet Quartet, 2009)
2台のマリンバと2台のヴィブラフォンでFast-Slow-Fast、まさにライヒです。この空間に響く澄んだ音はコンサートホールならではでしょうね。ただ、音量的にはさほどでないので陶酔的に楽しむならオーディオでもOKかもしれません。

カルテット (Quartet, 2013)
近年の作品で楽しみにしていました。2台のピアノと2台のヴィブラフォン、13/4拍子から細かな変拍子と転調、ワンパートですがFast-Slow-Fast、といったサウンド。
この曲ではアゴーギクとディナーミクによる表情を感じました。それがライヒのものなのか、カリーなのかはわかりません。楽器編成を変えたらフュージョンとしても聴けそうな感じですね。
後半開始のインタビューで答えがわかりました。この曲の調性の激しい変化は自分らしくなく、その後パルス(Pulse for winds, strings, piano and electric bass, 2016年)を作ったそうですw

テヒリーム (Tehillim, 1981)
Fast-Fast-Slow-Fast、クラッピング、フェイズ・シフティング(カノン?)、オーグメンテーション、といったライヒの技術については今更不要、ヘブライ語がどうのも不要、そんな快感がありました。
生で聴く流れはやっぱりFastがメインの陶酔感です。CDでは聴けない、シナジー・ヴォーカルズとアンサンブル そしてコリン・カリーの指揮が一体となった素晴らしい演奏でした。ラストのハレルヤは最高でしたね。
電子楽器音かと思っていた音が弦楽器だったりとか、発見もありました。またPAを使っていましたがバランスも良かったですね。



オーディエンスの年齢がクラッシック系現代音楽、例えばシュトックハウゼンなど、と比べても30才くらい若いです。
もっとお年寄りクラシックファンにも来て欲しかったですね。若い方も、前衛系現代音楽にも来て欲しいものです。ちなみに最前列の小学生さんは前半熟睡でしたw
最後のスタンディングオベーションは 今やお約束的な気もしますが、ライヒ80歳おめでとう! でOKですね。^^v


P.S.:本日の公演がNHKにより収録され、4/14(月)5:00〜5:55 NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部」にて放送の予定だそうです。



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