2017年1月31日 カンブルラン/読響の メシアン「彼方の閃光」at サントリーホール ★★★

昨日の春の様な陽気から一転 冷たい空気で冷えた東京でした。
サントリーホールが来月2/6から改修に入るので今日は改修前のコンサート、kokotonMAMAと二人で行ってきました。
 20170131_SuntoryHall01.jpg 20170131_SuntoryHall02.jpg

この曲は普段よく流している曲で、楽しみにしていました。事前の聴き比べのインプレもしてあります。
こういう場合一番困るのは、耳に馴染んでいる曲なのでそれと比較してしまう事ですね。余程の良さやライブの盛り上がりがないと、どうしても???という事になってしまいます。今回の曲では後者はありえませんし、カンブルランのCDを所有していませんから余計厄介です。

とはいえフランス人で現代音楽を得意とするシルヴァン・カンブルラン(Sylvain Cambreling)がお国ものをどう演奏してくれるのか興味は尽きませんでした。
結果はカンブルランの面目躍如‼︎



オリヴィエ・メシアン(Olivier Messiaen) / 彼方の閃光(Éclairs sur l’Au-Delà …)
超大編成の響き渡る音の厚み、色彩と煌めきの演奏でとにかく素晴らしかったです。静的美しさ、打楽器管楽器の派手さ、そして鳥達の囀りがこの曲の構成なのですが、それが見事に一体となりました。
ちょっと驚いたのは、あまり目立たない第3パートの意外な煌めきでした。

パート毎の個人的インプレです。
1. 栄光あるキリストの出現 (Apparition du Christ glorieux)
2. 射手座 (La Constellation du Sagittaire)
 この二つのパートで今日のコンサートの素晴らしさは約束されましたね。生き生きとした音の厚みと色彩感、そして煌めきの素晴らしさに圧倒されました。
3. コトドリと結婚の街 (L'Oiseau-lyre et la Ville-fiancée)
 今日一番の驚きです。然程目立たないホモフォニー的パートなのですが、素晴らしいキラキラ感で惹き込まれました。
4. 刻印された選ばれし者 (Les Élus marqués du sceau)
 鳥の声のポリフォニーでカンブルランは殆ど指揮をしませんでしたね。
5. 愛にとどまる (Demeurer dans l'Amour...)
 静的に美しい弦楽緩徐パートで、透明感のある美しさを終始奏でてくれました。このパターンが好きです。
6. 7つのトランペットと7人の天使 (Les Sept Anges aux sept trompettes)
 打楽器と7本のトランペット、ならぬトロンボーン、ホルン、バスーンの曲。管楽器の揃いが心配されたのですが、全くの杞憂。素晴らしい音色でした。
7. そして神はことごとく涙をぬぐい去ってくださる (Et Dieu essuiera toute larme de leurs yeux...)
 鳥が入る穏やかなパートですが、美しさとのバランスが良かったです。
8. 星々と栄光 (Les Étoiles et la Gloire)
 会話の様な展開で特徴的なパートですが、予想よりも抑え気味ながらメリハリある素晴らしい華やかさ。
9. 命の樹にやどる鳥たちの喜び (Plusieurs Oiseaux des arbres de Vie)
 鳥のパートで、カンブルランはタクトを指揮台に置き、指でカウントを提示していました。楽しい鳥達の囀りでした。
10. 神の道 (Le Chemin de l'Invisible)
 衝撃的なパートで、この曲のイメージを象徴していますね。それに応える見事な音の厚みでした。
11. キリスト、楽園の光 (Le Christ, lumière du Paradis)
 パート5の回帰で前のパートの華やかさを美しく静かに納めました。トライアングル、お見事です。



頭の中で鳴っているチョン・ミョンフン/パリ・バスティーユ管を遥かに超える色彩豊かな素晴らしい「彼方の閃光」でした。
管楽器の華やかな読響の実力も発揮され、タクトを下ろしたカンブルランと読響メンバーの満足感も伝わりましたね。
久々最高のコンサートでした。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

メシアン(Olivier Messiaen)の「彼方の閃光, Eclairs Sur L'Au-Dela…」聴き比べ

オリヴィエ・メシアン(Olivier Messiaen, 1908/12/10 - 1992/4/27)最後の管弦楽曲「彼方の閃光, Éclairs sur l’Au-Delà …」ですね。
この現代音楽のblogではビッグネームすぎて紹介の少ない一人です。でももちろん大好きな現代音楽家ですね。
本来なら紹介で『音価と強度のモード』から神学者・鳥類学者、そして『移調の限られた旋法 (Mode de transpositions limitées, MTL)』に触れながら、この曲に至るのですが 今更素人がとやかく書くのも無用でしょうw

今回聴き比べと言っても所有はチョン・ミュンフンインゴ・メッツマッハーの2枚です。
実はこの曲は私のBGMの一枚になります。何かやる時にかけておく、特に聴く物がない時に流す、といった大好きで耳に馴染んでいる曲ですね。

もちろん次週1/31日(火)のカンブルラン/読響の演奏の前にインプレしておこうと思ったわけです。(カンブルランもCDを出していますが、所有していません)

Myung-Whun Chung (cond.)
Orchestre de l'Opéra de la Bastille


Ingo Metzmacher (cond.)
Vienna Philharmonic Orchestra

11のパートからなる、緩やかな・調性感のある・幽玄な・美しい、といった印象が強い曲です。二人の指揮者(とオケ)の違いは次のようになりますね。

1. 栄光あるキリストの出現 (Apparition du Christ glorieux)
 美しい主題でとても似た演奏です。メッツマッハー(以下Metz.)は時折微妙な音バランスを挟み、ミュンフン(以下Myun.)は終始美しいです。
2. 射手座 (La Constellation du Sagittaire)
 鳥の声が出てきます。主題はパート1の変奏で美しく、Metz.の方が速めで煌めき、鳥はMyun.が良いですね。
3. コトドリと結婚の街 (L'Oiseau-lyre et la Ville-fiancée)
 鳥の声を生かしたテンポのある曲で、よく似た演奏です。
4. 刻印された選ばれし者 (Les Élus marqués du sceau)
 鳥の声のポリフォニーで、Metz.の方が尖った演奏ですね。
5. 愛にとどまる (Demeurer dans l'Amour...)
 静的に美しい弦楽緩徐曲です。よく似ていますが、Myun.はより甘美です。
6. 7つのトランペットと7人の天使 (Les Sept Anges aux sept trompettes)
 打楽器と管楽器のパート。Myun.は抑え気味、Metz.は打楽器音が華やか。(録音バランスかもしれません)
7. そして神はことごとく涙をぬぐい去ってくださる (Et Dieu essuiera toute larme de leurs yeux...)
 鳥が入るパートです。似た演奏ですが。Metz.は鳥の管楽器音が明瞭です。
8. 星々と栄光 (Les Étoiles et la Gloire)
 差が感じられるパート。Metz.はディナーミクとアゴーギクを振り表情変化と切れ味を強調してきます。
9. 命の樹にやどる鳥たちの喜び (Plusieurs Oiseaux des arbres de Vie)
 鳥のパート。Metz.の鳥の方が騒がしく、Myun.の後半は"鳥たちの喜び"を感じます。
10. 神の道 (Le Chemin de l'Invisible)
 衝撃的なパート。Metz.の方が切れ味がありますが、でも意外な事に似ています。
11. キリスト、楽園の光 (Le Christ, lumière du Paradis)
 5第パートの回帰、美しい最終章です。似た演奏、似た差異ですね。

流れを緩徐的に捉えて終始美しく奏でるミュンフン。間をとりコントラストと華やかな管楽器で煌めきを加えたメッツマッハー。それが顕著に表れているのがパート8「星々と栄光」でしょう。
とはいえよく似た演奏です。特にアゴーギクでの差異は少なく、それだけメシアンの完成度の高い曲と言えるのかもしれません。



ひたすら美しさに溺れるならミョンフン/パリ・バスティーユ管、ブーレーズにもつながる仏現代音楽の色彩と煌めきを感じるならメッツマッハー/VPOでしょう。もちろんオススメは後者です。^^
カンブルラン/読響のコンサートではもちろん後者方向を期待しながら、全体の流れと管楽器・打楽器に注目ですね。頭に流れるのが長く聴き続けた甘口演奏のミュンフン/パリ・バスティーユ管なのが困ったことですが…



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドメック(DOMECQ)のシェリー酒 フィノ(Fino)を飲む

ちょっとお楽しみで飲んでいるシェリー酒。大きく分けて三種類あることは前回のロマテのイベリアで勉強済みw
今回は一番ドライのビノ・ヘネロソからフィノを選んでみました。

DOMECQ-Sherry-Fino.jpg
DOMECQ Bodegas(ドメック ボデガス)社のビノ・ヘネロソ、FINO(フィノ)です。パロミノ種のドライですね。ドメックではブランデーを加えてアメリカン・オーク樽で3年熟成しているそうです。

甘みを排除した食前酒向きで、色はウィスキーを思わせるような琥珀色。白ワインにシェリー醸造特有のフロールに由来する熟成のバランスでしょうか、酸味とシェリー酒の香りでシャキッとした味わいです。変化球的白ワインといったら通じるかな。
今まで飲んだ二酒(モスカテル, クリーム)は甘口でナイトキャップ向きでしたが、これなら食中酒として楽しめます。


ただ個人的にはシェリー酒は甘口濃厚系が楽しく、次は当然ペドロ・ヒメネスと言う事になりますね。

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

我家でジンと言えばタンカレーかボンベイサファイアですね

ジンはkokotonMAMAが好きです。特にジンの中でも個性的なボンベイサファイアは昔からグイグイいきますw 最近はタンカレーの方が好きなようですが。
普段は炭酸で割りますが、この二つのジンの違いを味わうならストレートですね。
 TanquerayBombaySapphire.jpg

タンカレー(Tanqueray)
 ・香りが素晴らしくジン。味わいは癖のないスマートさ
ボンベイサファイア(Bombay Sapphire)
 ・香りよりも味がフレーバーなジン。ジンの中でも特別なのはその味

ジンは穀類の蒸留酒ですが、ジュニパーベリー(Juniper berry)を香料としていますね。それに各社それぞれ+αがある様です。
ボンベイサファイアの独特の香りと味は公開されていて、アーモンド、レモンピール、スペインカンゾウ、オリスルート、セイヨウトウキ、コリアンダー、シナニッケイ、ヒッチョウカ、マニゲット、だそうです。それが個性的な味わいになるんですね。
 BombaySapphire-Bollte.jpg
もちろんサファイア色のボトルも特徴的なわけです。

炭酸で割って飲むもよし、ジンストでスコッチの様に味わうもよし、結構楽しめるんで我家常備のアルコールです。^^v


テーマ : ドリンク
ジャンル : グルメ

ブライアン・ファーニホウ(Brian Ferneyhough)の Complete Piano Works をニコラス・ハッジス(Nicolas Hodges)で聴く

もう一枚ブライアン・ファーニホウ(Brian Ferneyhough, 1943/1/16 - )を紹介しましょう。一昨年の発売でピアノ曲集です。
このアルバムのポイントは二つ。まずは演奏者が現代音楽のピアニストとして名声を博しているニコラス・ホッジス(Nicolas Hodges, 1970 - )である事。フィニスィーやシャリーノとのコラボで著名で、このブログでも度々紹介してきたピアニストです。
もう一つはファーニホウの若き日の曲が入っているピアノ曲全集である事ですね。 (*印:世界初録音)

Brian Ferneyhough Complete Piano Works / Nicolas Hodges (pf)
[CD1]
Lemma-Icon-Epigram (1981年)
 点描音列配置的な曲ですが、そこに美しさが感じられるのはハッジスのpfかもしれませんね。難解ですが、繊細さが感じられます。間の取り方等々、ファーニホウの曲としてはアゴーギクが振られているからでしょうか。

Quirl* (2011-13年)
 このアルバムでは一番新しい曲になります。ファーニホウですから基本スタンスは変わりませんが、セリエルを引きずる様な音の飛躍から、旋律・動機らしきものも感じられるパートも出現しますね。それは静音パートで感じられます。ここでもピアニストの表現力を感じますね。

Opus Contra Naturam (2000年)
 I - II [Katabasis] - III [Kataplexy]
「話すピアニストのための影芝居」という題名ですから、ピアニストの語りが入ります。さすがに弾きながらは喋れない様で、多くは全休符か単純パートですね。
取り上げ方は現代音楽らしいですが、いつものピアノ曲にTextですから然程面白くありません。何か捻りが少し入ると面白かったのかも。

[CD2] 20代の作品集
Invention* (1965年)
Epigrams* (1966年)
 I - II - III - IV - V -VI
Three Pieces For Piano* (1966-1967年)
 I - II - III
Sonata For Two Pianos* (1966年) pf w/Rolf Hind

個々の楽曲にコメントはいらないと思います。ファーニホウがセリエルから進めてきた現代音楽家である事は今の曲を聴いても明確ですが、それを明かにしますね。出世作Epigramsを含め、表情をつけたヴェーベルンの様です。



ファーニホウの曲はポストセリエル的であまり面白いと思った事がないのですが、ピアニストの表現力で魅力が引き出されたと言って良いのではないかと思います。そして年代譜的に楽風変化が望める、そんなアルバムです。
ただ、音の飛躍と点描の現代音楽はどうしても古臭い印象が、個人的に拭えませんね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ブライアン・ファーニホウ(Brian Ferneyhough) の Funérailles を聴く

このブログの現代音楽の案内ページでも出てくるビッグネーム、ブライアン・ファーニホウ(Brian Ferneyhough, 1943/1/16 - )、久しぶりの紹介です。ここでは今更の『新しい複雑性(New Complexity)』については触れません。^^ゞ

今でも作品は少ないですが、2014年のドナウエッシンゲン音楽祭に楽曲を提供したりしていますね。これは第2期から3期の頃の作品で、コンピューターを本格的に採用した作曲作「Bone Alphabet」も入っています。

演奏は、おなじみEnsemble RechercheとArditti Quartet、vnソロはIrvine Arditti、パーカッションはChristian Diersteinになります。指揮はLucas Visです。
(ちなみに「Funerailles I, II」はEnsemble Intercontemporainの演奏で以前紹介しています。いずれも現代音楽アンサンブルの超有名どころですね)

Funérailles / Brian Ferneyhough

Funerailles I (1969-1977年) for 7 strings and harp
 グリッサンドやトリルを中心とした無調の現代音楽です。所謂(いわゆる)現代音楽のイメージだと思います。弦楽器の絡みは面白いものがありますが、全体構成はセリエリズムを引きずるポストセリエル的な古さを感じます。

Bone Alphabet (1991年) for percussion
 小刻みな打楽器類のリズムが静かにポリリズムで13分間絡み合います。ちんどん屋さんの"ちんどん太鼓"を静的な現代音楽風に仕立てた感じ?! 鯛👞death

Unsichtbare Farben (1999年) for violin
 現代音楽のヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾ曲ですね。それこそがファーニホウの楽曲です。楽譜のみならず演奏自体の難易度も高くキレキレの演奏がアーヴィン・アルデッティで楽しめます。
まぁFuneraillesをソロにしただけと言ってしまえばそれまでですが…

試しにYouTubeで聴いてみる?

Funerailles II (1969-1980年) for 7 strings and harp
 当然ながら一曲目と同じ展開です。こっちの方が緩急があって面白いかな。



"いかにも"といったファーニホウの現代音楽ですね。ただ、今や目新しさはありません。現代音楽としては古典的なアプローチで閉塞的です。(何を持って閉塞?w)
同年代のビッグネームなら、少し年上ですが、シャリーノやラッヘンマンの方が面白いでしょう。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ウストヴォーリスカヤ(Galina Ustvolskaya)のコンポジションⅠ,Ⅱ,Ⅲを聴く

昨年末の「Sonata, Trio, Duet」に続き、ロシアの女性現代音楽家ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ(Galina Ustvolskaya, 1919/6/17 - 2006/12/22)です。楽風等の紹介はそちらで。

ショスタコーヴィチに師事していますが、ショスタコーヴィチ死後に活動を活発化させてから知られる様になったその後期の作品で代表作ですね。とにかく個性的です。

Composition Ⅰ Ⅱ Ⅲ / Galina Ustvolskaya

Composition Ⅰ (1971年) Dona Nobis Pacem
 Piccolo, tuba and piano
ピアノが例によって無調の点描で展開する中、ピッコロとチューバが旋律らしきフレーズを並べます。落ち着いた管楽器に対して炸裂する音塊の強音ピアノ、それがウストヴォーリスカヤですね。

Composition Ⅱ (1973年) Dies Irae
 Eight double-basses, cube(43x43cm) and piano
点描するピアノをベースにしてコントラバス群がシンクロするようにホモフォニーで、またオブリガートのように寄り添います。所々で色合いをつけているが打楽器のキューブの打音です。
やっぱり印象的なのはホモフォニーの一つ一つの強音の塊が一拍子反復で徘徊するところでしょう。すごい迫力です。ボリュームを上げて聴ける環境が必要ですね。

試しにYouTubeで観てみる?


Composition Ⅲ (1975年) Benedictus, Qui Venit
 Four flutes, four bassoons and piano
楽器編成は変わるもののⅠ, Ⅱと同じ三重奏です。よりホモフォニーの単拍子反復が強調され個性が際立ちます。



キーになるのはいつもピアノですね。そしてクラスターな強音塊が一拍子で闊歩するのは他に類型を見ませんね。特に"Composition Ⅱ"はオススメです。
オリジナリティーの強い独自の世界で素晴らしいです



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ロマテ(Romate)のシェリー酒イベリア(IBERIA)を飲む

シェリー酒の味わいが良いので、ちょっと楽しんでみようかと思っています。

シェリー酒って分けると三種類になるんですね。
 ①ビノ・ヘネロソ
  ・パルミノ種の完全発酵酒でドライ
 ②ビノ・ドゥルセ・ナトゥラル
  ・モスカテルかペドロ・ヒメネス種の発酵を止めて甘口
 ③ビノ・ヘネロソ・デ・リコール
  ・上記二種のブレンドでバリエーションが多い

前回お友達にいただいたのは②の甘口モスカテルでした。
今回のROMATE IBERIA Cream Sherryは③のブレンドで、クリームは①のオロロソと②のペドロヒメネスの組合せです。
ビノ・ヘネロソ・デ・リコールの中では甘口になります。
ROMATE-IBERIA-CreamSherry-01.jpg ROMATE-IBERIA-CreamSherry-02.jpg

濃いマホガニー色で、干しぶどうの濃厚な甘みですが前回のモスカテルに比べるとやや酸味を感じるようです。メインは辛口オロロソですが、上質甘口のペドロヒメネスの濃厚さが主導権を握っているのがわかります。
やっぱりナイトキャップ向きの楽しい一品ですね。

チョコレートの様な甘いものをちょっとつまみながらが最高でしょう。
次はドライのフィノを飲んでみましょう。^^v

テーマ : ワイン
ジャンル : グルメ

2017年1月10日 小泉和裕/都響のブルックナー交響曲第5番 at サントリーホール ★☆

今年のコンサート初めは今日の都響第823回(定期演奏会Bシリーズ)で、サントリーホールです。厳密にはジルベスター・コンサートでしたが、あれは年末年始のお祭りですからw
20170110_SuntoryHall.jpg

小泉さんの指揮は2013年4月21日のチャイコフスキー5番の素晴らしい演奏を聴いて以来です。近年は殆ど聴かなくなったブルックナーですが、マエストロと都響の重厚な音の構成が期待できそうですね。
今回は事前の聴き比べをしないで、G・ヴァント/BPO盤を数回聴いてきました。



ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(ノヴァーク版)
 強音パートは重厚さと言うよりも華麗でな響で、この曲らしい迫力の底力が見事でした。
しかし全体としては弱音パートの表情が薄く、変化の乏しさで惹き込まれるモノを感じられませんでした。


[第一楽章]
 まずは気になった序奏の入りはあっさり。提示部の第一主題、第二主題は特徴が薄く感じました。要は弱音パートのディナーミクが弱くフラットです。聴かせ処の対位法の絡みも明確さに欠けます。管楽器主役の第三主題は華やかでした。展開部と再現部も各主題を奏でますが中強音フラットです。

[第二楽章]
 主題と副主題のロンド、副主題の壮麗感も弱いです。でもこの曲独特のピチカートの強さは感じられましたね。

[第三楽章]
 この楽章では少しディナーミクが振られ、スケルツォと第二主題レントラーはやや速めながらそれらしさがありました。トリオでは優美さがちょっと弱かったでしょうか。

[第四楽章]
 主題を並べた序奏が一番良かったかも。第三主題はもちろん豪快に山場を作りましたが、その後のコラールから展開部、再現部はやや長さを感じました。コーダからラストは当然の荘厳さ。もちろん拍手喝采でした!! 



オーディエンスの反応から見ても、指揮者と都響メンバーの反応から見ても充実の演奏。駄耳な私の好みの問題なので仕方がありませんね。f^ ^;
アーノンクールとまでは言いませんが、個人的には何か変化が欲しかったです



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ペトリス・ヴァスクス(Pēteris Vasks) の Symphony No.2, Violin Concerto 'Distant Light' を聴く

前回に続いて旧ソ連,現ラトビアの現代音楽家 ペトリス・ヴァスクス(Pēteris Vasks, 1946/4/16 - )です。楽風等は紹介済みです。

この盤にも代表作のヴァイオリン協奏曲『遠き光』が入っているので、聴き比べにちょうどいいです。もう一曲も交響曲第2番で代表作の一つ、いいカップリングですね。

Symphony No.2, Violin Concerto 'Distant Light' / Pēteris Vasks

Symphony No.2 (1998年)
Tampere Philharmonic Orchestra, John Storgårds [conductor]
 世界初録音だそうです。派手派手しい導入部、すぐ第二主題(第一トリオ?)で静的な音数の少ない叙情パートに移行します。その繰り返しの構成です。後半の山場にクラスター的でやや混沌としたパートが現れたり、激情の中にも研ぎ澄まされた美しさがあるのはヴァスクスの特徴でしょう。
ストルゴーズ指揮,タンペレ・フィルハーモニックの演奏は重厚パートは良いのですが、生真面目な感じがします。もっとキレキレでもいいかも…

Violin Concerto 'Distant Light' - Tālā gaisma (1996/97年)
John Storgårds [violin], Ostrobothnian Chamber Orchestra, Juha Kangas [conductor]
 代表作のヴァイオリン協奏曲『遠き光』。前回アリーナ・ポゴストキーナ(Alina Pogostkina)のvnで聴きましたが、今回は指揮者として著名なヨーン・ストルゴーズ(John Storgårds)です。前回と同じ指揮ユーハ・カンガス(Juha Kangas)というのも興味深いです。
 導入部のグリッサンドは繊細ですが、その後のvnパートは特徴は薄く暖色系の音色は穏やかさを感じますが、音の伸びがやや欠ける感じがして切れ味が弱いです。
オストロボスニア室内管弦楽団の演奏も先鋭的な印象よりも緩やかで、全体として切れ味のある美しさよりも叙情性を強く感じます。その差はかなり大きな違いに思えますね。個人的にはポゴストキーナの盤の方が好みです。(曲自体が素晴らしいので、これしか知らなければOKでしょう)

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  真打、ギドン・クレーメルです!! 曲を知り尽くしたかの様な間の取り方、切れ味、流石です。でも先鋭さのポゴストキーナも負けていませんね。ルノー・カピュソンもやっていますが、多分好みではないと思います。




静的で陰的な透明感ある美しさから、激情の流れを組み立てるヴァスクスの楽風を交響曲と弦楽のコンチェルトで楽しめます。やっぱりカンチェリを思い出しますね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access