Mac用の入力デバイス、 apple Magic Trackpad 2 の導入

発売時から使っていたMagicTrackpadの具合が悪くなって、クリックしても範囲指定になったりして使えなくなりました。今更マウスに戻れないしなぁ。しょうがないから急遽買いに行ったら、なんと"2"になってるじゃないのw

5年ぶりの機種更新だとか。まぁ、とりあえず買うしかないでしょ。
見ての通りの白い板w、①大きくなって全面仕様。これは"三本指での範囲選択"操作などでとっても便利。いつも端っこまで行っちゃってたからねぇ。^^ゞ
2016AppleMagicTrackpad2.jpg


でも触ってみたら、クリックしない…… えっ、もしかしてタップしか出来ないの……(汗)

セットアップしようとしたら、Lightning-USBケーブルをMacとつなげとある。つないで立ち上げたらそのまま認識、②セットアップ不要とは楽ちんです。あとはケーブルを外せばBluetoothで繋がってます。

そして、何とクリックするじゃないですか!! 軽くてとても気持ち良い。トラックパッドの端っこでも同じ様に反応するよ。③感圧タッチテクノロジー凄い感覚!!
電源入っていなければプラスチックのボード、電源入ればクリック感good!なマジック・トラックパッド。

他にも④充電電池内臓で、いきなりのバッテリー切れで電池交換の面倒さは無くなりました。もちろんLightning-USBケーブル接続でOK、2Hr充電で1ヶ月くらいはいけるそうです。

問題は価格が15kまで上がった事、OS X v10.11 El Capitan 以降と制約がついた事くらい。一番気になるのは、どうでも良い事ですが、色が真っ白で違和感が ^^ゞ

パッド操作は変わらないので、これは良んじゃないでしょうか \(^^)/





テーマ : Mac
ジャンル : コンピュータ

長年愛用のエドワードグリーンのWestminsterⅡ/6837

EdwardGreenのウェストミンスターIIの黒ですね。例によって長く、25年以上?、履いています。とはいえ、これは普段は使わない靴。
style名等が手書きの金文字の箱も、今とは違うかもしれませんね。

 EdwardGreen-WestminsterⅡ-6837_01 EdwardGreen-WestminsterⅡ-6837_02

要はドレスアップ用で使っていましたから、ご祝儀不祝儀関係ですね。タキシード用のドレスシューズまで揃える必要はないなら、この上品なダブルモンクストラップの黒はとてもフィットします。

エドワード・グリーンの靴はチャーチほど華奢ではありませんが、ジョン・ロブほどガッチリではありません。デザインも含めて、そこがお気に入りです。とはいえエドワードグリーンは二足しか持っていませんがw
靴は大切に履くと長持ちしますし、持ち主とのフィット感は履き心地だけでなく見た目にも馴染むと思いますね。
先日「エドグリを買おうかと思って…」などと短縮名で呼んでいる30代のお子様がいました。靴に履かれるのはどうかなぁ、と思われる風情……まぁ時代はどんどん変わる訳ですから それで"correct! "なのでしょう。^^ゞ


テーマ :
ジャンル : ファッション・ブランド

ザルツブルク音楽祭2016 歌劇「ダナエの愛」をNHKプレミアムシアターで観る

今年2016年のザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)から、新演出のリヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864/6/11 - 1949/9/8) の後期のオペラ『ダナエの愛/ Die Liebe der Danae (The Love of Danae), Op.83 1940年』ですね。恥ずかしながらのw、初ダナエです。
初演は同じくザルツブルクで、シュトラウス没後の1952年に行われています。

台本はヨーゼフ・グレゴールで、その前の作品『ダフネ, Op.82 1937年』との二作でコラボしていますね。
ザルツブルク音楽祭 2016 ダナエの愛

超あらすじ (全3幕)】財政難に苦しむ国の王女ダナエを相手に、若き王ミダス(触れるものを金に変えられる力を持つ)と神の中の神ユピテル(ゼウス?!)の恋の鞘当て。ミダスはユピテルに黄金の力を取り上げられますが、それでも二人は貧しくも愛し続けるというギリシア神話をベースにしたお話です。(その中にダナエが黄金になったり、全能の神ユピテルが笑い者になってしまったり、します)

はアルヴィス・ヘルマニス。2014年のザルツブルク「イル・トロヴァトーレ」で観ていますが、avant-gardeではありませんね。
黄金づくしのストーリーらしく黄金の金ぴか衣装だったり、この時代のシュトラウスは基本コメディなので、ポルックスのシーンはそれをちゃんと生かしていました。エンディングはダナエのミダスに対する愛の言葉でちゃんと締めくくられます。

/では、舞台はシンプルで具象物を避けた無機質な構成です。近年よく見られますね。プロジェクション・マッピングも控えめに使われていました。
また衣装は神話時代をモチーフとしているようが、昨年のミラノ・スカラ座「愛の妙薬」のファンタジー風の衣装を思い出しました。(マルペンサ空港公演ではありません)
また姉妹四人の胸をはだけた様な衣装も以前どこかで見た様な…w

はタイトルロールのダナエ役ストヤノヴァは悪くありませんが、特に素晴らしいといった事もないでしょう。ダナエの手振り身振りがくどいのは、ロニー・ディートリッヒ(Ronny Dietrich/Dramaturgie 劇作術者?)の問題でしょうか。
ミダスのジーゲルは、ドラえもん的見た目はともかくw、ドラマティコとは言いませんが落ち着いたテノールでした。もう少しリリコの方が良かったような。
一番良かったのは、ユピテル役のコニェチュニですね。2014年のザルツブルク「ドン・ジョヴァンニ」で騎士長で観ましたが、押出しが良く 通るバリトンで聴かせてくれました。ラスト前のシーンも舞台を〆てくれましたね。

は特に気になる事もなく聴きましたが、音色の美しさを所々で感じました。流石のVPOといったところでしょう。(先入観ですか?!)

・・・・・

全体としては、今ひとつ掴み処の薄いストーリーと変化に乏しい舞台設定、そしてシュトラウスの音楽もストリーを強調するようなアリアや展開も弱く……といった感じでした。オペラ通の作品といったところでしょう。
まずは初の「ダナエの愛」でしたが、コニェチュニが楽しませてくれて良かったです。最後にダナエからユピテルに渡される髪飾りは、神が使ったダナエとミダスを結びつける金だったのですね。


先週のバイロイトといい、新演出の話題の2016音楽祭作品がNHKプレミアム・シアターで見られるのは本当に嬉しいことです。

<出 演>
 ダナエ(エオス王の娘):クラッシミラ・ストヤノヴァ [Krassimira Stoyanova]
 ユピテル(神々の長):トマシュ・コニェチュニ [Tomasz Konieczny]
 ミダス(リディア王、元は貧しいロバ引き):ゲルハルト・ジーゲル [Gerhard Siegel]
 ポルックス(破産の危機に瀕したエオスの王):ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ [Wolfgang Ablinger-Sperrhacke]

<合 唱>  ウィーン国立歌劇場合唱団
<管弦楽>  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<指 揮>  フランツ・ウェルザー・メスト [Franz Welser-Möst]

<演出/美術> アルヴィス・ヘルマニス [Alvis Hermanis]


収録:2016年8月5、8、12日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ボトラーズのスコッチ、シグナトリーのカリラ11年 を飲む

つい先日も友人と話していて『若い頃からやっぱりウイスキーという年代』だと再認識しましたね。
毎日飲む常飲ウイスキーはコスパを考えるとMcKendrick'sですがw

若いボトラーズのSignatory社がアイラ(Islay)のカリラ(Caol Ila)をシングルカスク2樽(Cask No.302418+302420)でボトリングした一本です。ヴィンテージは2003年でボトリングは2015年、ボトルNo.358ですね。

 シグナトリー カリラ

オフィシャルでもアイラとしては軽いカリラ。ピーティー&スモーキーですがまろやかな味と香りで果実のような爽やかな甘さがさらに際立ちますね。
以前購入したビッグ・ベイビーのカリラ(Big Baby's Caol Ila)よりさらにスッキリ軽快で、調子に乗って飲むのは危険です。(笑)
そう感じるのはalc.46%だからでしょうね。(Big Babyは7yoですが59.7%)

個人的にはラフロイグが好きですが、ボトラーズのカリラはその特徴が際立って 香りと味わいの清涼感が心地よいですね。



テーマ : ドリンク
ジャンル : グルメ

バイロイト音楽祭2016 舞台神聖祭典劇「パルジファル」を NHKプレミアムシアターで観る

今年も楽しみにしていたBayreuther Festspielen 2016です。前回NHKプレミアムシアターでバイロイトのパルジファル(Parsifal)が放送されたのは、多分2012年でしょう。
言わずとしれたバイロイト・スペシャルとでもいうワグナー作品ですが、今回新演出でますますの前衛的演出がどう病的化(笑)しているか。そして現代を代表するヘルデンテノール、今年の新国立「ローエングリン」でも良かったフォークトがどうか、興味は尽きません。

聖杯物語の一つで、ローエングリンはパルジファルの息子になりますね。あらすじはWikipedia等でどうぞ。
バイロイト音楽祭2016 舞台神聖祭典劇 パルジファル

は現代風にキリスト教の教会と兵士の設定ですが、ベテランのウヴェ・エリック・ラウフェンベルクですから前衛性は低いですね。
特異性があるとすれば、聖杯の儀式でアンフォルタス王の体に刃が刺され流血が聖杯に受けられてキリストそのものに表現されるくらいですね。それを飲み回す、これはグロです。アンフォルタスはたまったものではありません。ラストは無人の舞台となり、締まりがない気がしましたが、どうでしょう。

台・も特異性は少なく、中世スペインの設定を現代美術風に置き換えただけですね。聖杯の騎士達がよくわからず ピンときません。また、バイロイト祝祭合唱団に東洋系の人が増えて違和感がありますね。

は何と言ってもタイトルロールのフォークト、やっぱりテノールのハイトーンが素晴らしいです。見栄えも良くまさに適役でしょう。
重要な二人、グルネマンツのツェッペンフェルトはバスというよりもバリトン系の声で老練な落ち着いた感が今ひとつ、クンドリのパンクラートヴァは声を含めて良かったですが、ちょい体が太すぎw
無垢で愚かな時(第一幕)のフォークトのセットされた金髪が可笑しいです。

はヘンヒェンの指揮ですが、マーラーで聴く限り印象は薄いです。聴いていても強めのディナーミクがちょっと気になるかな、という感じでした。

・・・・・

全体としてはやや中途半端なパルジファルでしょうか。前衛でもなければ王道でもありません。流血の第一幕はあまり気持ちの良いものではありませんし、イスラムを敵に設定したかのような第二幕、第三幕の車椅子のグルネマンツとクンドリの老夫婦のような設定も違和感があります。
クンドリがラストの救済を受けられたかは不明でしたが、洗礼を受けるシーン等 良い場面は楽しめましたね。
^^

気になったのは、指揮者と演出の交代劇ですね。指揮はアンドリス・ネルソンス[Andris Nelsons]、演出(舞台監督)はヨナタン・メーゼ[Jonathan Meese, 1970/1/23, b. in Tokyo!]でした。ネルソンスの指揮なら自由度を広くしたかもしれませんし、現代芸術家のメーゼは前衛性が期待されましたからね。例によってバイロイトを仕切る側との有象無象が想像されるのは難くないですねw
メーゼの演出は予算オーバーとなっていますが、ナチス的なインスタレーションを展開していましたから、それも一因かと言われているようです。

第一幕後のカーテンコールはお約束通りありませんでしたが、今や禁止されていたはずの幕間の拍手は当たり前ですね。(随分前からですがw)

<出 演>
 パルジファル:クラウス・フロリアン・フォークト[Klaus Florian Vogt]
 グルネマンツ(老騎士): ゲオルク・ツェッペンフェルト[Georg Zeppenfeld]
 アンフォルタス(王):ライアン・マッキニー[Ryan McKinny]
 クリングゾル(魔法使い):ゲルト・グロホウスキ[Gerd Grochowski]
 クンドリ(呪われし女):エレーナ・パンクラートヴァ[Elena Pankratova]

<合 唱>  バイロイト祝祭合唱団
<管弦楽> バイロイト祝祭管弦楽団
<指 揮>  ハルトムート・ヘンヒェン[Hartmut Haenchen]

<演 出> ウヴェ・エリック・ラウフェンベルク[Uwe Eric Laufenberg ]


収録:2016年7月25日 バイロイト祝祭劇場(ドイツ)


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

クロード・ヴィヴィエ(Claude Vivier) の Orion, Siddhartha, Cinq Chansons を聴く

クロード・ヴィヴィエ(Claude Vivier, 1948/4/14 - 1983/3/7)は34歳で早逝したカナダの現代音楽家ですね。前衛の衰退期1971-1974年にヨーロッパで学び、ケルンではシュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen, 1928/8/22 - 2007/12/5)に師事しています。バリのガムランや日本音楽にも通じていました。
両親を知らず、3歳でフランス系カナダ人家族に養子となったヴィヴィエは、同性愛者を公言していました。ヴィヴィエはパリで19歳の少年に殺害され、遺体は5日後に発見されたそうです。

ヴィヴィエが習った時代のシュトックハウゼンは、不確定的セリエルから確定的な記譜されたフォルメル技法や反復への展開期であり、現在の『インスタレーション(Installation Art)』へとつながるダンサーとのコラボへと発展する時期でしたから、その様な影響がどう現れているか興味がありますね。

これは代表作のSiddhartha(シッダルタ)を含むアルバムです。

Orion, Siddhartha, Cinq Chansons / Claude Vivier


1. Orion (1979年) for orchestra
 モントリオール響による委嘱曲で二曲目にして最後の管弦楽曲になります。第一印象はシュトックハウゼンではなくストラヴィンスキーですね。華やかな管楽器の音色と微妙なリズム感はまさにバレエ曲風に感じます。もちろん旋律を拒否した音の跳躍進行的な無調ではなく調性感のある流れで、音の厚みはヴァレーズも感じますね。
楽器はガムランの楽器も入っているようです。色々ごちゃごちゃと混ざった感じもあり、新しさはありませんが、13分+αでコンサートの前半で取り上げたらいいでしょうね。
 試しにYouTubeで聴いて見る?

2. Siddhartha (1976年) for orchestra
 カナダ放送協会の委嘱作で、ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)の小説「シッダールタ」を元に書かれた曲になります。
これも前衛現代音楽ではありませんね。確かにソナタ形式等々のクラシックではありませんが、多調変調変拍子的展開はあっても機能和声に近い旋律を持った音楽です。1曲目のOrionに比べると強音展開よりも、流れの主体が薄い音の微妙な不安定感で面白いですね。29分は長く感じますが。

3. Cinq Chansons (1980年) for Percussion
 Chanson du Matin- Chanson à Midi - Chanson au soleil - Chanson à la Mort - Chanson d'Adieu
5曲構成で、パーカッションはクリスティアン・ディアシュタイン(Christian Dierstein)です。ヴィヴィエの友人David Kentに献呈されています。(ヴィルトゥオーゾとありますが、わかりません…)
様々な打楽器、もちろんガムランの打楽器を含め、の楽曲です。従って音階が存在している打楽器曲です。ガムランの影響を強く感じ、静的瞑想的な印象を受けるのは東洋音楽に知見のあるヴィヴィエならではでしょう。同じくガムランへの傾倒がある元Bang On A Canのエヴァン・ジポリン(Evan Ziporyn, 1959/12/14 - )とはまた一味違う面白さを感じます。
なるほど「Chanson=歌」ですね。2.Siddharthaの進化系を感じられ、個人的にはこれが一番面白いです
 試しにYouTubeで聴いて見る?


 演奏は ペーター・ルンデル(Peter Rundel)指揮, ケルンWDR交響楽団(WDR Sinfonieorchester Köln) になります。
ケルン放送響(Cologne Radio Symphony Orchestra)のことですが、ドイツのオケは紛らわしいですよねw

・・・・・

シュトックハウゼンの直接的影響は薄く前衛現代音楽ではありません。今の時代のクラシック音楽でしょう。取り立てて違和感はないのですが、その分印象は薄いですね。
3曲目のCinq Chansonsは面白いです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ジョルジュ・アペルギス(Georges Aperghis) の Musique De Chambreを聴く

以前にも紹介しているジョルジュ・アペルギス(Georges Aperghis, 1945/12/23 - ) は、クセナキスに師事しフランスで活躍中のギリシャ人現代音楽家です。1963年からパリで音楽活動をしていますね。
演劇音楽を得意とするエクスペリメンタリズム系音楽で声楽曲が特徴的ですが、室内楽も得意としていて点描音パルス的の楽風です。

このアルバムはタイトル通りの室内楽曲集ですね。

Musique De Chambre / Georges Aperghis

1. Cinq Pièces pour espérou et violoncelle (1994年)
Elena Andreyev/violoncelle, Françoise Rivalland/espérou
チェロとエスペローのDuo曲です。esperouとは木の箱にスチール弦?を張った様な楽器ですね。オケならパーカッション担当でしょうか。
タイトル通り小曲5部からなり、二人のvoiceも絡みます。音とvoiceの語り合いの様で、espérouには特殊奏法?も用いられている様です。口数の少ないお話、みたいな感じです。管楽器の様な共鳴音も聴こえるのですが、それも何らかのボウイングの音色でしょうか?? 面白いです

2. Faux-Mouvement (1995年) pour violon, alto et violoncelle
Anne Mercier/violon, Gilles Deliège/alto, Elena Andreyev/violoncelle
弦楽三重奏曲で、フーガの様な構成で弦三部が絡みます。ピチカートやトリル、ボウイングでの呼応する構成で、前衛現代音楽に多く見られる即興的な混沌ポリフォニーではありません。もちろん和む様な旋律ではありませんが。

3. Les Secrets élémentaires (1998年) pour piano
Vincent Leterme/piano
13*パートのピアノ曲で、静的で単音点描の音密度の低い構成です。時折ジャジーな気配もあったりしますが、静かな森の中の雨だれや小鳥のさえずりといった風で1曲目との似た方向性が感じられます。静音が主体をなします。
*ライナーノートでは7-18の12パートになっていますが実際は7-19ですね。

4. Requiem furtif (1998年) pour violon et hyoshigi
Anne Mercier/violon, Françoise Rivalland/hyoshigi
ヴァイオリンと拍子木の曲です。ここでも呼応する様な対位的関係で、静的な中に密度の低い音がメインになります。拍子木は鼓舞する様な強音も叩き、やはり会話の様な感じです。
 試しにYouTubeで観てみる?

5. La Nuit en tête (2000年) pour soprano et ensemble
Donatienne Michel-Dansac/soprano, Ensemble S:I,C. [Sophie Deshayes/flûte, Pierre Dutrieu/clarinette basse, Vincent Leterme/piano, Françoise Rivalland/percussions, Anne Mercier/violon, Gilles Deliège/alto, Elena Andreyev/violoncelle]
ヴォーカリーズとアンサンブルの楽曲です。上記楽曲と構成は同じですが、楽器数が多い分だけ音密度が高まります。でも基本は弱音の組み合わせなので即興的でも混沌さは低く、春の森の様な楽しさも感じます。

・・・・・

対位法的ですが、完全に異なる即興的混沌のポリフォニーではなく、ユニゾンや変奏の組合せです。
静的空間の中に点描的音がきらめく様に散らばり、時として会話の様であり情景的であり、調和を感じられますね。
フッと落ち着く自然さを感じられる、好きなアルバムです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ベアート・フラー(Beat Furrer) の Konzert für Klavier und Orchester, invocation VI, spur, FAMA IV, retour an Dich, lotófagos I を聴く

このブログではおなじみのベアート・フラーです。以下紹介文*は以前の転用になります。
 *Beat Furrer (1954/12/6 - ) はスイス生まれのオーストリア人現代音楽家、指揮者です。ラッヘンマンの作風から始まり、反復や穏健な特殊技法を取り入れて 1990年代から調性への試行をもって現在の空間音楽作品へと繋がります。ラッヘンマン直系ポスト構造主義ですね。
各音楽祭や音楽大学での教鞭も多く、作品はKAIROSから定期発行されています。今の時代のエクスペリメンタリズムを代表する現代音楽家の一人でしょう。


このアルバムはConcerto for Piano & Orchestraをメインにした、代表作Nuunの後の時代の作品になりますね。

Konzert für Klavier und Orchester, Invocation VI, Spur, FAMA IV, Retour an Dich, Lotófagos I / Beat Furrer

1. Konzert für Klavier und Orchester (2007年)
 Nicolas Hodges [piano], Cologne Radio Symphony Orchestra; Peter Rundel [cond.]
代表作Nuunの進化系楽曲で、ペーター・ルンデル指揮 ケルン放送響とピアノは現代音楽ピアニストとして知られるニコラス・ハッジスという楽しみな布陣です。
Nuunに比べると無調破滅的な音の並びから和声を感じられるような音構成への変化を感じられます。もちろんポリフォニーの混沌と 静寂を生かした空間音響的な表情変化も見せながら、pfはパルス的即興的でオケはロングトーン傾向にあるフラーの作風ですが。
全体の流れには清流あり混沌ありですが通して感じられる神経質な不安定さが魅力ですね。
 試しにYouTubeで聴いてみる?

2. invocation IV (2003年) for Soprano and Bass Flute
 Petra Hoffmann [soprano], Eva Furrer [bass flute]
ホフマンのソプラノにエヴァ・フラーの特殊奏法バスフルートがDuoを奏でる楽曲です。歌はシュプレッヒゲザング傾向にあり、flの特殊奏法もピッタリきますね。もっと狂気が潜んでも面白いかもしれません。ここでも楽曲の表情変化がフラーらしいですね。

3. spur (1998年) for Piano and String Quartet
 Kammerensemble Neue Musik Berlin
小刻みな音の構成はフラーらしさを感じます。すべての楽器が細かいアルペジオで反復変奏の対位法的構成で進みます。切れるような鋭いボウイングが絡んで色合いを付けます。欧エクスペリメンタリズム的なポストミニマルといった感じでしょうか。

4. FAMA VI (2005年) for Voice and Contrabass Flute
 Isabelle Menke [voice], Eva Furrer [contrabass flute]
8幕のオペラ「ファマ」からです。恐怖をテーマにしているクライマックスの6幕になりますが、ドイツ語で英訳なしのライナーノートでは意味不明ですw
メンケの語りをメインに、エヴァ・フラーのコントラバスフルートがオブリガートで絡みます。そこは2. invocation IVとの大きな違いでしょう。flの演奏が情景描写をうまく演出しています。

5. retour an dich (1984年) for Piano Trio
 Kammerensemble Neue Musik Berlin
音の密度は低い中での神経質なトリルとボウイングの弦、そして強音パルスのpfの組合せ、流れの表情変化はあまりありません。空気の薄い空間的な混沌で、少し前のベアート・フラーのイメージの曲ですね。もちろん悪くありません。

6. lotófagos I (2006年) for Soprano and Double Bass
 Tora Augestad [soprano], Uli Fussenegger [double bass]
ソプラノとコントラバスの組合せで、Duo風な関係です。歌とユニゾンや対位的なcbで、単純な伴奏ではありませんね。

・・・・・

音密度の少ない展開、パルス的なピアノや微妙な特殊奏法、神経質で澄んだ空間、といったベアート・フラーの特徴が楽しめる一枚です。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

クーパーズ・チョイスのスペイサイド9年 を飲む

ボトラーズのザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社、「The Cooper's Choice」シリーズからスペイサイド(SPEYSIDE DISTILLERY)の2007年です。樽職人(クーパー)三人のラベルでお馴染みですね。
 Scotch_CoopersChoice-Speyside2007-01.jpg Scotch_CoopersChoice-Speyside2007-02.jpg

もちろんシングルカスクで、アメリカンオーク樽(バーボンバレル?)の後にシェリー樽で熟成された9yoです。420本の中の一本、alc.は46%と普通ですね。

ハイランド系らしく飲み心地はソフト、そしてバニラや蜂蜜の香り、ピートやスモーク感は薄くフィニッシュはレーズンチョコの様なマイルドさが続きます。
シェリー・フィニッシュにしては色は浅いですね。

スペイサイド蒸留所はスペイサイド系スコッチではなくハイランド系。ややこしいですよね。


テーマ : ドリンク
ジャンル : グルメ

トリスタン・ミュライユ(Tristan Murail)の Le Partage des eaux・Contes cruels・Sillages を聴く

グリゼーを聴くと同じスペクトル楽派のトリスタン・ミュライユ(Tristan Murail, 1947/3/11 - )を、と思うのはいつもの流れですね。グリゼーは52歳で亡くなりましたが、一つ若いミュライユは69歳現役で頑張ってます。
スペクトル楽派については「このblogで言う現代音楽」を参照くださいね。

本アルバムは 代表作のゴンドワナと同じ管弦楽の作品集で、より近年作になります。現代音楽ですから20世紀終盤以降を聴きたいものですよね。

Le Partage des eaux・Contes cruels・Sillages / Tristan Murail

1. Le Partage des eaux (水源の分有, 1995-1996年), pour grand orchestre
 いかにもIRCAMとの時代を思わせる響きの音楽です。"間"の空間に煌めく音を配置するのは創始者ブーレーズを思わせる感、音楽が似ているのではなく、がありますね。そこにはロングトーンにパルスありポリホニーありクラスターあり、そして共鳴と響きです。今の時代の空間音響系の源流を感じる透明感のある美しい曲です。
 試しにYouTubeで聴いてみる?

2. Contes cruels (残酷物語, 2007年), pour deux guitares electriques et orchestre
 Elecギター2人、ヴィーク・ヒーマン(Wiek Hijmans), セス・ジョセル(Seth Josel)をフィーチャーした曲になります。
もちろん曲構成はミュライユらしいロングトーンに音達の組合せです。そこにElecGuitarの音色が絡みます。奏法はハーモニクスや微分音?も入っていますが詳細は不明です。cruelらしい狂気が表現されて面白いです。

3. Sillages (航跡, 1985), pour grand orchestre
 導入部の打楽器群のきらめきの美しさと、それに呼応する単音の響きが特徴的です。もちろん静寂空間と音の出現・響きです。そういう意味では同年生れのS.シャリーノとの共通点も見出せますね。

演奏は、指揮ピエール=アンドレ・ヴァラード(Pierre-André Valade)、BBC響(BBC SO) =1=, オランダ放送フィル(Netherlands Radio PO) =2, 3= になります。

・・・・・

グリゼーの即興的な構成に比べるとミュライユは聴きやすく、空間音響を感じられる楽しみがありますね。このアルバムは管弦楽曲で広がりがあるのでより強く感じます。やっぱり好きですね



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

プロフィール

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1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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