翠露 純米大吟醸 中汲み生酒 と逸品の板わさ

東京は晴れたり曇ったり降ったりと、今ひとつはっきりしない天気です。
気分転換にkokotonMAMAが買って来てくれたお酒と肴、小田原 鈴廣の逸品蒲鉾、を涼を感じながら楽しみましょう。

翠露 (すいろ) 純米大吟醸 雄町 中汲み生酒 磨き49
 長野県諏訪市 舞姫酒造
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封切りの甘口は時間と共にシャープになりますが、そこは純米大吟醸の生酒ですから適度なフルーティー甘口です。中汲みで、品評会にも耐えられる透明感と爽やかさですね。きっと一気に飲めちゃうでしょう。雄町というのがまた嬉しい。
今のお酒らしい 日本酒度 -5、酸度 1.0 といかにもの数値です。

い〜ぃ感じです。^^v


テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ

アンナ・ネトレプコ IN 東京 2016年 を NHKプレミアムシアターで観る

あの若き日のスタイルはどこへ?!の、今やN.Y.のセレブシーンでも飛ぶ鳥を落とすが如くのスーパースターどすこいアンナ・ネトレプコ(Anna Netrebko)さんのコンサートがNHKで見られるなら観るしかありませんね。現実このクラスになると国内オケにもかかわらずコンサートは高額ですから。(汗)
ちなみにパートナーを務めるテノールは人生のパートナーでもあるユシフ・エイヴァゾフ (Yusif Eyvazov)です。
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チレアの『アドリアーナ・ルクヴルール』の「私は神の卑しいしもべです」で軽く入って曲と共に上げていきます。ヴェルディの『オテロ』「すでに夜もふけた~あなたから戦の話を聞いた時」の二人の重唱あたりからは役柄に入るような動きも入り楽しさが増しました。続くプッチーニ『蝶々婦人』の「ある晴れた日に」はネトレプコの声がぴったりで表現も素晴らしかったですね。
そしてジョルダーノの『アンドニア・シェニエ』からの選曲が一番でしょう。「亡くなった母を」ではネトレプコの、「五月の晴れた日のように」エイヴァゾフの熱唱が聴かれましたし、第四幕の死刑を前にした二人の重唱「貴方のそばでは、僕の悩める魂も」では看守が二人の名前を呼ぶシーンも再現されてオペラを見ているようでした。ちょっとグッときましたね。

ネトレプコは声質がますます安定してあらゆるパターンが歌えそうですが、だいたいテノールにしても年とともに変わるわけですが、個人的には以前の若き美貌の繊細でありながらテクニシャンの頃の可愛さがやっぱり好きなのです。(笑)

エイヴァゾフのテノールもリリコ的なパートが素晴らしかったですね。アンコールの「誰も寝てはいかぬ」は良かったです。カラフを観てみたいと思いました。
また、この手のコンサートではキスシーンもよくありますが、夫婦なので本物のキスだと言ってましたねw

流石にコンサートでは楽しませてくれたようでした。放送ではオフ・ステージの様子も見れて良かったですね。^^v

[演奏] ヤデル・ビニャミーニ (Jadel Bignamini)指揮、東京フィルハーモニー交響楽団
[収録] 2016年3月18日 サントリーホール

続いて放送された ザルツブルク音楽祭2012 歌劇「ボエーム」は以前NHKプレミアムシアターでやりましたし、インプレもしているので割愛です。DVD化もされて、これは素晴らしいです。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コンスタンティア・グルズィ Konstantia Gourzi の Conjunctions-Synapsies を聴く

コンスタンティア・グルズィ(Konstantia Gourzi, 1962/3/31 - ) はギリシャの現代音楽家で指揮者です。音楽としては民族音楽と民族楽器を使う事が特徴でしょう。また劇やダンス、パフォーマンスとのコラボも進めてインスタレーション系の方向性もあるのかもしれません。
個人的には現代音楽の指揮者としての印象がありますね。

Conjunctions - Synápsies / Konstantia Gourzi


01-03. Ieratiki Poíisi (Poems By Monks) Op.34 (2007 rev.2009年) for string quartet, Byzantine psalmist, ney and piano
歌はイスラミック(中近東?)な和声です。弦楽四重奏、ビザンチン様式の竪琴Byzantine psalmistと竹を使った笛neyは、現代音楽感の強いグリッサンドやロングボウ、反復の展開です。散文詩風歌詞は英訳を見ると"終わりなき道"みたいな気配ですね。西洋現代音楽とイスラムのコラボですが、その辺の凌ぎ合いがもっと感じられたら面白そう。

04. Flammenarie Op 44 (2009年) Trio for Byzantine psalmist, tarhu and piano
民族楽器のピアノ三重奏曲で、20世紀後半オーストラリア人Peter Biffinの作った弦楽器tarhu(膝に乗せて立て、弓で弾く)が登場します。そのtarhuが奏でる音色はやはり中近東的です。そしてカノン風に静的で響きを生かしていますね。ここでもvoiceが中近東和声で入りますが歌詞が付いていません。
背景音を聴くと なんらかの電子処理が行われていると思います。

05. Süd Wind - Eine Erzählung 1 Op.43 (2009年) for ney solo
竹笛neyのソロ曲ですが、ブレス・トーンのフルートソロの現代音楽と言われてもわかりません。旋律は存在していますが、中近東気配です。

06. Sappho Lied - Homage à Kurtág Op.12 (1995 rev.2009年) Duo for Byzantine psalmist and piano
voice入りで語りも入ります。和声は中近東で楽器は時折しか入りません。歌詞は夜の歌ですね。静的で、この前後の曲Süd Wind - Eine Erzählungとのマッチングの気がします。

07. Süd Wind - Eine Erzählung 2 Op.43 (2009年) for ney solo
Eine Erzählung 1 と同様の展開で、ここまでの三曲は2〜3分の小曲ですね。

08. Verbindungen Op.32 (2007 rev.2009年) Trio for Byzantine psalmist, tarhu and piano
上記三曲と同じ展開で、voiceが入るのでSappho Liedに類似です。歌詞は単語の散文詩で英訳でも???です。(音楽との関連が感じられません)

09-14. Kastalía Op.35 (2008 rev.2009年) for string quartet and saz
トルコ・バルカンの弦楽器saz(ネックの長いマンドリンの様な)を主役にしたSaz Quintetです。和声は中近東風で、Sazが単調な旋律を奏で反復・変奏を主としたり、全体が西洋和声になったり、打楽器風の特殊奏法だったり の5.partの曲です。ここで初めてパートでの和声の切替え等で少しだけ面白さが感じられましたね。

・・・・・
民族楽器や和声が用いられているだけで、現代音楽的手法に目新しい視線は感じられませんし、voiceは同じような単調さ。惹かれるものがありませんでした。"今"はどう変化しているか…ですね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

アルゲリッチ Martha Argerich & Friends の ルガーノ Live from Lugano 2015 を聴く

今年はもぅ買うのをやめよう、と思いながら出たらやっぱり買っちゃいました。ここ何年かで価格が以前の半額くらいになっちゃいましたしね。^^;
聴かずとも悪いはずがないのはわかっていますが、正直少々マンネリ化の気がします。お馴染みの顔ぶれもいっぱいいますしね。

好みかどうかはとにかく、トゥリーナ、バカロフ、グラスと言った作曲家を挟んだのは少し風変わりしてgood!だと思いますが。

Live from Lugano 2015 / Martha Argerich & Friends

[CD1]
1) ブラームス『三重奏曲 変ホ長調 Op.40』
 ナタン・ブラウド(vla), アレクサンドル・モギレフスキー(pf), イリア・グリンゴルツ(vn)
元はホルン三重奏曲で、ブラームス自身がホルンの代わりにヴィオラを認めていますね。殊更にヴィオラが主役というわけでもなく、コンサートで聴けば違うのでしょうが四楽章30分近いので長さを感じてしまいます。二楽章の様な力感溢れる楽章は例によって若手の生き生きさが楽しめるのですが、それも毎年の事と言ってしまえばそれまで的です。

2) シューマン『カノン形式による6つの練習曲 Op.56 (ドビュッシーによる2台のピアノ編曲版)』
 マルタ・アルゲリッチ&リーリャ・ジルベルシュテイン(pf)
個人的にはフーガやカノンは現代音楽のポリフォニーへの流れを思うわけですが、これはそうはいきませんw ロマン派と言うより古典的美しい流れ、です。Etudesですよねぇ?!

3) シューベルト『創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 D 813 ,Op.35』
 マルタ・アルゲリッチ&アレクサンドル・モギレフスキー(pf)
これまた古典和声の音色です。ピアノの発表会風な音楽から 時折スリリングなピアノ・デュオが味わえます。

4) ブラームス『F.A.E.ソナタ』より「第三楽章スケルツォ」
 木嶋真優(vn), 酒井茜(pf)
贔屓目含めて、これは面白いです。荒々しいヴァイオリンと攻撃的でアルゲリッチを思わせるピアノ、ブラームスの気配が薄いくらいに激奏ですね。両方の楽器がよく鳴っています。これがアルゲリッチのルガーノでしょうね。(もちろん選曲も大きいです)

[CD2]
1) ブラームス『クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114』
 ポール・メイエ(cl), ニコラ・アンゲリッシュ(pf), ゴーティエ・カピュソン(vc)
今回のアルバムの目玉でしょうね。実力者揃いで聴かせます。出し入れもバランス良く、危険な香りはどこもありません。出来過ぎですかね。

2) リース(Franz Ries)『ピアノ五重奏曲 ロ短調 Op.74』
 リーリャ・ジルベルシュテイン(pf), アンドレイ・バラーノフ(vn), リダ・チェン(vla), 趙静(vc), エンリコ・ファゴーネ(cb)
ドイツのヴァイオリニストで作曲家 フランツ・リース(Franz Ries, 1846/4/7 – 1932/1/20) の作品ですが作曲家自身を知りませんでした。後期ロマン派年代ですが、三楽章形式の楽曲は古典和声的です。中堅どころを並べたQuintetは これまたそれらしく良く出来ていますね。こちらの方がやや刺激的。

3) トゥリーナ(Joaquín Turina)『ピアノ三重奏曲 第2番 ロ短調 Op.76』
 ユラ・マルグリス(pf), アリッサ・マルグリス(vn), ナターリャ・マルグリス(vc)
馴染みの薄いスペインの作曲家 ホアキン・トゥリーナ(Joaquín Turina, 1882/12/9 - 1949/1/14) の曲で、日本でもお馴染みマルグリス兄弟で組むMargulis Family Trioによる演奏です。
スペイン民謡ベースの面白い楽曲で、演奏も陰影強く情景をうまく表現して楽しいですね。こう言う選曲が入るといいですよね。

4) バルトーク『ルーマニア民俗舞曲 Sz.56 (セーケイ・ゾルターン編)』
 ゲザ・ホッス=レゴツキ(vn), マルタ・アルゲリッチ(pf)
CD1のラスト日本人セットと同じ編成ですが、こちらの方が両者大人ですw 流石に表情豊かで切れ味があり素晴らしいですね。でも楽しさは前者かな…
 ★試しにYouTubeで見てみる?
  画質・音質が今ひとつですが。


[CD3]
1) ドビュッシー『白と黒で』
 マルタ・アルゲリッチ&スティーヴン・コヴァセヴィチ(pf)
ドビュッシーらしい和声が生きる三楽章の曲を安定感高く聴かせてくれますね。

2) バカロフ(Luis Enriquez Bacalov)『ポルテーニャ』
 マルタ・アルゲリッチ&エドゥアルド・ユベール(pf), スイス・イタリアーナ管弦楽団(cond.アレクサンドル・ヴェデルニコフ)
ルイス・バカロフ(Luis Enríquez Bacalov, 1933/8/30 - ) は映画音楽・合唱曲を得意とするスペインの現代音楽家ですね。
やや調性感の薄いパートを含む曲でいかにもFilm Music風、オケをバックにした楽曲がこの一曲なので音楽の厚みを感じますね。二人のピアノも先鋭的でいい感じです。選曲的には新しい試みなのでしょうか。
ただこの音楽祭で同年代音楽家ならグヴァイドゥーリナあたりの方が楽しめそうな…

3) プーランク『2台のピアノのためのソナタ FP156』
 セルジオ・ティエンポ&アレッサンドロ・ステッラ(pf)
フランス6人組の一人プーランクの和声ですから好みは分かれるでしょうね、この音楽祭だと。二人はいい音色を奏でます。フランス現代音楽の幕開け時代の美しい曲はメリハリで良さが感じられますね、好きな楽曲・演奏です。

4) フィリップ・グラス『[組曲] 恐るべき子供たち (3台のピアノのための編曲)』
 ジョルジア・トマッシ, カルロ・マリア・グリグオーリ, &アレッサンドロ・ステッラ(pf)
グラスですから当然ミニマルですね。単純反復なのですが、ここでは3台のピアノを使って色合いを変えています。コンサートで観たら面白いかもしれません。

5) ヒナステラ(Alberto Ginastera)『エスタンシア (C.M.グリグォーリ編)』
 ジョルジア・トマッシ, カルロ・マリア・グリグオーリ, &アレッサンドロ・ステッラ(pf)
アルゼンチンの作曲家アルベルト・エバリスト・ヒナステラ(Alberto Evaristo Ginastera, 1916/4/11 - 1983/6/25) の代表作のバレエ曲をpfのC.M.グリグオーリがピアノ3台のために編曲した作品ですね。
機能和声を中心としていますが、時折調性感の薄いパートも現れます。また動的なパートと穏やかなパートの極端な組み合わせで、実にコンサート受けしますね。三人のピアノが見事にそれに応えています。ラストに持ってくるのにピッタリの素晴らしさです。

・・・・・
顔ぶれ、選曲、演奏、例によって例のごとく、の出来栄えですね。
そろそろ1枚はDVDを入れてもいいのではないでしょうか。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

マーンコプフ Claus-Steffen Mahnkopf の Hommage a Gyorgy Kurtag を聴く

さて久しぶりのマーンコプフですね。ポスト・ファーニホウとしてクラウス・フーバーにも師事したクラウス・シュテファン・マーンコプフ(Claus-Steffen Mahnkopf、1962/10/22 - ) はフライブルク楽派を代表する独現代音楽家の一人ですね。最近は今ひとつ盛り上がりのない「新しい複雑性(New Complexity)」です。
まぁ、ポスト・ファーニホウというとヒュープラー(Klaus Karl Hübler)の方が好みではありますが…

前回クラウス・フーバーを聴いたので、これを持っている事を思い出しました。ハンガリーの現代音楽家ジョルジュ・クルターグ(György Kurtág, 1926/2/19 - )へのオマージュ作品ですね。クルターグはダルムシュタットではクラウス・フーバーと並ぶビッグネイムです。クルターグも近いうちに紹介しないと…

Hommage à Győrgy Kurtág / Claus-Steffen Mahnkopf

Hommage a Gyorgy Kurtag (2001年) for guitar and chamber orchestra
 強烈なトゥッティで入って直ぐに現れる長い静止音。ここで全てを表しているのかもしれません、それほど特徴的です。それを引きずった様な1時間を超える大作です。
ギター(生)の微妙な微分音?、楽譜に現れる細かい変拍子やppppの静音。支配する音数の少ない静音世界の中に、突如としての現れる衝撃的強音。基本は静的シンプルさです。
曲の構想については"... that would be both melodic and harmonic, modest and unspectacular." とあります。その通りでしょうね。unspectacularにこだわったのが支配する静音+強音なのか、ライナーノートにも綴られた自身も認める"complexist"なのか真意は読み取れませんでしたが。
指揮は現代音楽家としても好きなヨハネス・カリツケ(Johannes Kalitzke)ですね。

Kurtag-Duo (2000年) for two guitars
 2002年のダルムシュタットで初演されています。上記 Hommage a Gyorgy Kurtag のギターを抜き出した様なギターデュオ曲で、チューニング時の1/4音ズレ みたいな音が印象的です。その音のズレから繋がる静音アルペジオは不協和音なのかより細かい微分音なのか。そして突如の強音。
基本構成は同じですね。こちらは14分半ほどなので、楽曲としては抽出版(or 元版?)の様な色合いでしょう。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  スコア付きです。楽譜を見ると複雑性の一端を垣間見れますね。


・・・・・
新しい複雑性(New Complexity)を標榜するマーンコプフとしては、楽譜はともかくとして平坦性が強く感じられる楽曲です。奥行きの深さが感じられて嫌いじゃありません。
一元的な方向性で論じられなくなって来たのでしょう、良い事ですね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

2016年5月18日 クリスチャン・ヤルヴィ/都響 で聴くアルヴォ・ペルトとスティーヴ・ライヒ at サントリーホール ★★

初夏の良い天気になった東京。定期コンサートで六本木まで行ってきました。
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クリスチャン・ヤルヴィ(Kristjan Järvi)といえば、お兄さんがN響のパーヴォ(Paavo Järvi)、お父さんがネーメ(Neeme Järvi)の指揮者一家が浮かびますね。お兄さんとお父さんの指揮の違いは頭にありますが、クリスチャンの指揮はありません。楽しみにしていました。

取り上げられたのが現代音楽で、マニエリスムのペルトとミニマルのライヒ。そして現存の作曲家であり、指揮者本人とも親しいという事がポイントでしょう。これは気持ちの入り方も違うでしょうね。
ただ、両者ともに苦手な(機能和声)方向の現代音楽ですねぇ。おまけに なぜか古い年代の選曲です。さて、どうだったでしょう。

◇ ペルト :フラトレス~弦楽オーケストラとパーカッションのための(1977/91年)
 パーカッション一人の弦楽曲ですね。徹底した弦楽の変奏と反復、静的な旋律は宗教的でまさにペルトの世界そのもの。神聖にしてヒーリングです。ちなみに打楽器は時折リズムを刻む程度です。

◇ ペルト:交響曲第3番(1971年)
 より古いこちらの方が出し入れの強さがあり聴きやすい管弦楽曲ですね。北欧風な気配とペルトらしい宗教風な感じが交錯します。
殊更にティンティナブリ様式を意識する必要もありません。演奏は悪くありませんが、曲に馴染みがなく摑みどころがありません。
これは父パーヴォに献呈された楽曲だそうですね。

◇ ライヒ :デュエット~2つの独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための(1993年)
 小弦楽団と第一第二vnソロの美しいミニマル
ですw

◇ ライヒ:フォー・セクションズ(1987年)【日本初演】
 大編成オケにWピアノandキーボード、Wヴィブラフォン、Wマリンバのミニマルです。
三つの打鍵盤楽器?が入るパートでの色彩感の凄さは格別でしたね。また二台のピアノの上にそれぞれ置かれたキーボードが、一つの和音をループ処理する様な感じで長音処理していましたね。そこも音の厚みを生み出して素晴らしかったです。
最後はラベルのボレロ風で盛り上がりましたし、都響もいい音を出していました。
この曲に★★☆、他の三曲でマイナス☆....って感じかな。ヾ^^;

・・・・・
ペルトの二曲目は古いのでまだ助かりましたが、一曲目や三曲目は辛いですね。最後の曲でミニマルの苦手意識が少し薄らいだ気がします。
K.ヤルヴィに対してはもう少し聴いてみたいですね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

2015年スカラ座 in ミラノ マルペンサ空港 歌劇「愛の妙薬」を NHKプレミアムシアターで観る

注目の空港オペラ、ガエターノ・ドニゼッティ(Gaetano Donizetti, 1797/11/29 - 1848/4/8) の「愛の妙薬 L'elisir d'amore」ですね。ドニゼッティの喜劇の代表作で今回個人的注目はグリゴーロ、情熱的で大好きなテノールです。^^v
それにしても空港でオペラのコンサートとは面白いですよね。SNSでも同時上映されたようです。
Lelisir_damore-TeatroAllaScala-2015.jpg

演出はとにかく空港で行っている事ですね。当然舞台は無く、オーケストラピットもありません。空港利用者もオーディエンスですね。
スタートはレストラン。主役のネモリーノは給仕係、アディーナは女主人です。軍曹ベルコーレはパイロットに扮します。本来軍曹役の歌詞との乖離は気になりますが…
劇団員も空港スタッフとお客さんに扮します。ドゥルカマーラだけは、そのままイカサマ薬師ですがw
そして放送プレゼンターが劇間に割り込んで配役になりきった各役者たちと会話するのも、この演出ならでは?!

舞台・衣装はもちろん田舎町から空港になります。衣装は空港スタッフやパイロット、今の時代です。それが第二幕冒頭の結婚式は打って変わってファンタジィ風というのも面白いです。
ちなみにスカラ座舞台上演では全編 このファンタジー風衣装でした。(YouTubeでそのダイジェストがみられます)

配役ではネモリーノ役のヴィットリオ・グリゴーロが最高ですね。アディーナ(エレオノーラ・ブラット)ソプラノも声は素晴らしいのですが、太り過ぎw いつもの事ですが太った主役は見ておかしいです。愛の妙薬を喜劇たらしめている影の主役ドゥルカマーラ(ミケーレ・ペルトゥージ)は、演技も声もまさにピッタリです。ベルコーレ(マッティア・オリヴィエーリ)もスマートで適役ですね。
白眉は、愛のために死を選ぶ グリゴーロのアリア『人知れぬ涙』、素晴らしいです。

演奏では個人的にはマーラーでおなじみの指揮者ファビオ・ルイージ。印象が薄いのですが、前奏曲を聴く感じでは端正ですね。流れの中でも同様でクールでスマートです。

・・・・・
全体 としては、主役二人の声と演技の素晴らしさ。演出は別として このオペラの一つの真髄、喜劇じゃない"愛に生きる"部分、が楽しめますね。特にグリゴーロはぴったりのはまり役です。
カメラワークが映画版のオペラ風になりますね。舞台ではないのでカメラワークは自由度が大きいです。それが寂しい感じもしますが。


<出 演>
 ネモリーノ (アディーナに恋する若者):ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigolo
 アディーナ (金持ちの農夫の娘):エレオノーラ・ブラット Eleonora Buratto
 ベルコーレ (村の守備隊の軍曹):マッティア・オリヴィエーリ Mattia Olivieri
 ドゥルカマーラ (いかさま薬売り):ミケーレ・ペルトゥージ Michele Pertusi
 ジャンネッタ (村娘・アディーナの友達):ビアンカ・トニョッキ Bianca Tognocchi

<合 唱> ミラノ・スカラ座合唱団
<管弦楽> ミラノ・スカラ座管弦楽団
<指 揮> ファビオ・ルイージ Fabio Luisi
<演 出> グリシャ・アサガロフ Grischa Asagaroff


収録:2015年9月17日 ミラノ マルペンサ空港(イタリア)




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

聖-番外 と 唯々-無濾過生原酒 を飲む

すっかり気持ち良い初夏の気配ですね。今日も歩きましたが汗もかかない最高の天気でした。
そろそろ夏のお酒も出てくるでしょうが、その前にこの気候で一杯やりましょう。


(ひじり) 番外 特別純米 槽場直詰
 群馬県 渋川市 聖酒造
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やや酸味と米の旨みが残ります。乾燥した辛口ですっきりフィニッシュです。
特別純米で槽場直詰ですからムロナマゲンのちょい先を行く生生しさですね。ちなみに日本酒度+12ですが、酸度が1.2だそうです。酸度が1.2 …
ラベルを見ても感じますが、売り出そう気配がプンプンします。


唯々(ただただ) 純米吟醸 無濾過生原酒
 滋賀県 湖南市 竹内酒造
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無濾過生原酒らしい やや甘口やや辛口という微妙な風合いで口当たり良し、基本辛口で気持ちの良い飲み口ですね。こういうのが好きですねぇ。
参考まで、日本酒度:+5.0、酸度:1.3 です。


超レアな「十四代 秘伝玉返し 本丸」もいただきましたが、この甘口はやっぱり好みという感じではありませんねぇ。
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それにしてもムロナマゲン方向性の、昔じゃ酒蔵でしか飲めないようなお酒全盛です。味も似た様になる感もあり 良いのか悪いのか。
美味しけりゃいいんですから、文句言う筋合いは無いですよね。^^ゞ


テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ

クラウス・フーバー Klaus Huber / Cantiones de Circulo Gyrante と シェルシ Giacinto Scelsi / I Presagi を聴く

前回 初期のシェルシのCDを聴いた時に思い出したのがこのアルバムですね。フーバーをメインに…

今更のアルバムですね。スイスの現代音楽家クラウス・フーバー(Klaus Huber, 1924/11/30 - ) です。なんといっても弟子の多くを排出している印象が強いフライブルク楽派の重鎮でしょう。ファーニホウ、サーリアホ、細川俊夫、等々 著名な現代音楽家が師事していますね。

トータルセリエリズムを回避して本格的活動は前衛の衰退後の'70年代からがメインになり、神秘主義者も言われます。ここでもヒルデガルトの神秘主義的作品を引用していますね。

本曲はケルン・バッハ・コミュニティの委嘱により作られています。イメージの一つはケルンのロマネスク様式の教会の復興のため教会音楽にする事、もう一つは過去現在の同時性を表現する為に現代芸術が必要とあります。
展開として中世の女性宗教家・神秘家・作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲン(Hildegard von Bingen, 1098/9/16 - 1179/9/17) の幻視体験に基づく作品『道を知れ』と、1985年に亡くなったドイツ人作家ハインリヒ・ベル(Heinrich Theodor Böll)をベースに作られています。

フーバーの代表作ですね。

Cantiones de Circulo Gyrante / Klaus Huber

◆ Cantiones de Circulo Gyrante (1986年?) / Klaus Huber
 レクイエム(Ein Requiem für Heinrich Böll)です。残念な事に独語だけで、英訳がありません。音楽としての調性はないのかもしれませんが、合唱パートは教会和声的なハーモニーが存在します。演奏はダブルアンサンブル程度のスケールで、前衛的。とは言え、本人談にもある様に教会音楽ですね。
いつもの事ですが、宗教曲はその宗教にいないと本質は理解できないという感じですね。
『道を知れ』は現れる光とそれがもたらす救いの話なのですが、英訳でもついてない限りわかりません。(話と合唱はラップしていて、その配分のタイムチャートも付いていますが…)
現代音楽レクイエム、それ以上でも以下でもないという以外にありませんでした。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  全曲ではありませんが。


◆ I Presage (1958年) / Giacinto Scelsi
 シェルシが倍音の方向性を見せ始めた初期の管楽器とパーカッションの作品です。1958年に書かれていますが、初演はこの時1986年になるそうです。
音響スペクトラムからの分析音で構成されている様な事が書いてあります。管楽器は類似音の響きを重ねて、さながら対位法的な音響空間です。旋律的な音の流れはありません。パォーン・ポワーンと言った感じw 最後のPart3だけ打楽器が入ってきます。
一つ確実に言える事は音列配置から抜け出した後の音楽である事は間違いありません。シェルシらしさを感じられるのは嬉しい事です。
 ★試しにYouTubeで聞いてみる?

・・・・・
予定通り?フーバーのレクイエムはわかりませんでしたが、シェルシの音響的楽曲はやっぱり面白いと確認できて良かったです。前回インプレの音列配置pf曲Preludiには参りましたから。ヾ^^;


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ジャチント・シェルシ Giacinto Scelsi の Preludi, Serie I-IV を聴く

何回も紹介済みの現代音楽の有名どころ、ジャチント・シェルシ(Giacinto Scelsi, 1905/1/8 - 1988/8/9) です。初期は十二音技法からセリエル全盛期、後半は前衛の衰退期という古い時代の現代音楽家だった訳ですが、グリゼーやミュライユのスペクトル楽派の元になった事や共同制作者トサッティの事でも知られますね。(これらの件、Wikipedia他での海外での取り上げられ方はかなり異なる様ですが…)

Preludi, Serie I-IVの作曲年代は I が1947年に発行されていますが、それ以外は1950年台とあります。デ・サンティスにより楽譜が発行された古い十二音技法時代の問題の初期作品です。(購入後ライナーノートで知りました。初めからわかっていたら購入しなかったかもしれません)
1960年代以前の現代音楽は最近あまり聴かないのですが、どうでしょう。

Preludi, Serie I-IV / Giacinto Scelsi

即興的、機能和声に近い組立て、静音構成、攻撃的構成、等々の表情変化はありますが全体として音列配置的ピアノソロが詰まっています。新ウィーン楽派の音よりは自由度があり、機能和声に近い旋律が存在しますが、何れにしても聴いていて厳しいものがありますね。後年の倍音の響きにつながるものはわかりません。あるとしても専門家の先生方々に任せた方がいいでしょう。

実は47曲(47には48,49が付いてます played with no interruption. とありますね) 全てに個別コメントがあります。例えば1曲めのMartellatoには、Fシャープのフラグメントを暴力的に反復、などと。全部そのまんまです。それを書いてもしょうがないでしょうし、Serie I〜IVまでを個別に見ても仕方ないでしょうね。

・・・・・
活躍した晩年1970年代とは違う古い現代音楽ピアノ曲"プレリュード"集です。年代からいってセリエル以前でしょう。いずれ自由度のない世界の音楽ですね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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