ディノ・サルーシの Kuitrum with the Rosamunde Quartett を聴く

ティモテオ・ディノ・サルーシ(Timoteo Dino Saluzzi, 1935/5/30 - ) と言えば、もちろんピアソラを継ぐアルゼンチンのバンドネオン奏者にして作曲家ですね。このアルバムも全曲サルーシによるものです。色合いは異なりますが…

Kuitrum はECMから1982年に出したデビューアルバムが先にあります。
これは1988年に出された Kuitrum with the Rosamunde Quartett になりますね。

クレジットにある通りでバンドネオンと弦楽四重奏の為の音楽ですね。
Jazz傾向の方がメインの畑で、現代音楽風味なのはこれだけなのかもしれません。

ロザムンデ四重奏団(Rosamunde Quartett)は知見がありませんが、現代音楽も演奏するそうです。両者ECMからのリリースがメインみたいですね。

 曲調は統一感がありますが、キリスト教系宗教曲風な底流を感じる美しい楽曲や、フィリップ・グラスの様なミニマル感も僅かに感じる曲もあります。でも神髄はその中に流れている独自の神秘的な和声や切れ味のある弦楽パターンでしょうね。曲は静的な流れと力強い流れの入替えが基本的な構成です。
 タンゴの音色のバンドネオンとそのリズムを持ち込んだ Salon de tango も全体としては弦楽の室内楽曲で微妙な和声とリズムが深遠さをを強く感じます。...y solos - bajo una luna amarilla はチェロの低い響きとバンドネオンのコラボが特徴的で研ぎすまされた静的な暗い音色が素晴らしいですね。後半ではそれに力強さも加わります。切れ味と緊張感の素晴らしい楽曲で、このアルバムの中のベストでしょう。
タンゴのリズムをさりげなく盛込んだ Milonga de los morenos、題名は宗教的な Miserere も一層の調性の薄さが強調されて流れる静と剛の対比が素晴らしいです。ラストは静的展開の美しい Recitativo final ですね。

バンドネオンが主役ではなく弦楽四重奏+αの透明感ある、ECMらしい?、深遠さとシャープさのアルバムでお勧めですね。

誰か遊びに来た時にボリュームを落としてかけておいても洒落た感じかも。なぜかマリピエロを思い浮かべしていまいます。

試しにYouTubeで観てみる?
アルバム曲ではありませんが、チェロAnja Lechner(ロザムンデ四重奏団)とサックスFelix Saluzzi(弟です)との三重奏曲です。この方が本来のサルーシでしょうか。


サルーシは、昨日のペルトと同じく1935年生まれの今年80歳ですね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

アルヴォ・ペルト(ARVO PÄRT) の MUSICA SELECTA

エストニア人現代音楽家 アルヴォ・ペルト(Arvo Part, 1935/9/11 - ) のECMベストアルバムが先日届きました。その名も ARVO PÄRT MUSICA SELECTA A Sequence by Manfred Eicher, 要はマンフレッド・アイヒャーのセレクトです。

ECMはkokotonPAPAが高校生の時代に設立されています。今はManfred"マンフレート"って読むんですね。

Jazzのレーベルとして日本で脚光を浴びたのはキース・ジャレットのおかげでしょう。東京コンサートにも行きましたが、全く相容れない音楽でしたねぇ。ヾ^^;
アート・ランデ(Art Lande)なんかは良かったと思いますけど。

前衛の対極にある現代音楽マニエリスムを代表する一人 ペルトの音楽はどうも自分の波長と合いません。

でも、ベストアルバムが出るなら聴いてみようかなと予約購入…この時点で間違っていたかも。ECMらしいと言い切ってしまえばそれまでですが。
ちなみに全曲最新リマスターされているようです。

[CD1]
1. Es sang vor langen Jahren
Gidon Kremer(pf) and Susan Bickley(alto) and Vladimir Mendelssohn(va)
 アルバム[Arbos]に入っていた 三人の織り成すSacred Songです。クレーメルがどうの、とか言った曲ではありません。
2. Für Alina
Alexander Malter(pf)
 アルバム[Alina]からだそうです。ペルトのtintinnabulism(ティンティナブリ様式)のessentialを説明するのに彼の妻であるNoraが用いた曲でもあるとか。将に鈴の音の様な透明感のあるピアノの静的でシンプルな高音の並びです。無音よりも静粛さを感じますね。
3. Mein Weg
Tallinn Chamber Orchestra & Tõnu Kaljuste(cond.)
 [Trivium]より。ペルトがミニマリズムである事を物語る一曲です。静粛さやsacredさをベースにした明確なミニマルでラストに向けてクレッシェンドします。
4. Kanon Pokajanen - Ode VI
Estonian Philharmonic Chamber Choir and Tõnu Kaljuste
 [Kanon Pokajanen]に入っていた part.6の曲です。どう聴いても宗教曲です。
5. Silouans Song
Tallin Chamber Orchestra and Tõnu Kaljuste
 アルバム[Te Deum; Silouans Song; Magnificat; Berliner Messe]に入っていた、美しい室内楽ミニマルです。
6. Fratres
Gidon Kremer & Keith Jarrett(pf)
 以前紹介したアルバム[Tabula Rasa]からの楽曲です。インプレッションは同じ、ミニマル + ティンティナブリです。
7. Alleluja Tropus
Sinfonietta Riga and Tõnu Kaljuste and Vox Clamantis
 アルバム[Adam's Lament]からですが、表題通りの宗教曲です。ハレルヤ。
8. Trisagion
Lithuanian Chamber Orchestra and Saulius Sondeckis(cond.)
 [Litany]から。ミニマルを感じさせる美しい室内楽曲です。約束通りに終盤は情感強く盛上げます。
9. Beatus Petronius
Latvian Radio Choir and Sinfonietta Riga and Tõnu Kaljuste
 [Adam's Lament]に入っていたそうで、宗教コーラスです。

[CD2]

お腹いっぱいで2枚目はギブアップ。完全に興味の範疇外ですねぇ、やっぱり。美しい、癒し、宗教的で本来の音楽なんでしょうが好みの問題なのでどうしようもありません。
駄耳で心が荒んでいるkokotonPAPAには、こう言った終始心穏やかで "脳波を乱す刺激が皆無の音楽" は拷問に近いです。(笑)

今年80歳になるペルト、見た目は同い年のラッヘンマン(Helmut Lachenmann, 1935/11/27 - )に似てますよね。好みから行けば180°の違いですがw

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

最近は


マシーン・トレーニング(BIKE)をする

ほぼ毎日マンションのトレーニング・ルームでやってる。心身ともに健康第一!
MusashinoTerrace-TrainingRoom.jpg…なんて考えてる訳がないよねw
目的は一つ、冬のスノーボードで気持ちよくキレる滑りが出来る様にだよ。要はのため。
昨年、白馬の八方尾根で飛ばしていて緩んだ雪面に引っかかって逆エッジ大転倒!
3ヶ月くらい首は廻らないし左腕は痛い。今度やったら絶対にOUTだから、快感滑走の為に鍛えるしか無いよね。(怖いから医者に行かなかった…汗)

今は30分で12kmくらいのピッチだから時速24km/hでしかない。基準はケイデンス90rpmで30分、心拍120代前半をキープする事。徐々にBIKEのレベルを上げている。
昔ロードに乗ってた頃から行けば30km/hくらいで30分、心拍120代前半にはしたいよね。
ラスト30"はダッシュで心拍は140くらいに上がるけど、1分半くらいで120台に戻る様になってきた。嬉しい。

良い事もあるよ。
1. お腹がすいて、肉を食べたくなる事が増えた

2. 体重は少し増えたけど、体脂肪は-1.0でウェストも細くなってる

3. 脚に筋肉がついて下り階段をピョンピョンと降りられる

冬のスノーボードの快感目指してがんばる!

時計をしない

Rolex_ref5513.jpg33年の間、腕にず〜っといた時計を外した。常に時計の時間コントロールにいるのをもぅやめようってね。
時間は生きている限りず〜っとあるんだから、自分のズムの方を優先しなきゃって決めた。長い間、ホントにありがとう。
機械式だから、これで止まっちゃう。大切にとっとくからね。

左腕が軽くて不自然なのが悲しい。それだけ腕時計に身体も慣れちゃってたんだ。それがわかっただけでも嬉しいね。

何だかつまらない事でも一つ一つやる事が嬉しい。なぜかこの頃そんな感じ。


テーマ : スピリチュアル
ジャンル : 心と身体

サントリーの新しいウィスキー「知多」を飲む

今月一日(2015年9月1日) サントリー11年振りの新ブランド・ウィスキー「知多」が出ましたので飲んでみました。
サントリー ウィスキー 知多 SuntoryWhisky-Chita-back.jpg

蒸留所の名前からとった「知多」ボトルの見た目も山崎や白州に似てますが、シングルモルトではなく何とグレーンです!
ラベルにはシングル・グレーン・ウィスキー(Single Grain Whisky)とありますが裏ラベルの原材料にはグレーンとモルトが併記してあります。どうやらいくつか(10種類くらいらしいです)の知多グレーンをブレンドして、味わいの調整にモルトを混ぜているようですね。確かに知多蒸留所のグレーンだけですからシングルには違いないですが、紛らわしいですw
またブレンド後はノンエイジングみたいです。平たく言えばブレンドウィスキーじゃないですか!?

知多蒸留所は山崎や白州の様な風光明媚な場所ではないそうです。50%出資(後は全農)の子会社サングレイン知多蒸溜所ですしね。山崎と白州の中間地点で原材料の輸入港近くというのもグレーン蒸留所らしい要件です。

今更ですがグレーンとはピートで燻した大麦からではなく(それはモルト)、トウモロコシの様な穀類から作られたブレンドウィスキーのベースとなるものですね。従ってあまり表に出て来ない代物です。本来グレーンは単式蒸留ですが、どうやら知多蒸留所では連続蒸留もしている様ですね。(白州蒸留所でもグレーンは作られています)
今までグレーンをストックした事はありませんね。普通は一部のボトラーズが出すくらいのチャンスでしょう。

お薦めはハイボールだそうですから、それも味わいましょう。今度は「風香るハイボール」ですか。
まずはストレート、尖った"響"の様な感じです。アルコールが立っている感じ、基本は甘口の円やかさではありますが。そしてハイボールは、それが薄まってとても口当たりがまろやかになります。これなら食事を楽しみながらという感じでしょう。ちなみにkokotonPAPAはトゥワイスアップはやりません。
SuntoryWhisky-Chita-Highball.jpg

メーカー発表テイスティングノート (個人的インプレッション)
 色:明るい黄金色 (ハイボールにするとかなり透明感が強いです)
 香り:ピュアでストレート、甘い樽香 (あの柔らかさが"甘い樽香"と言うなら)
 味わい:口当たりよく甘くスムース (ハイボールならね、ストレートは??)
 余韻:綺麗、ほのかな甘さ (まろやかな甘さでしょう)

白州の「森香るハイボール」は、白州の独特の清涼感がピッタリ来て素晴らしいのですが、「風香るハイボール」はよりクセの無い飲み易さになって楽しめそうですね。


このウィスキーのグレーンの一部は響にも使われているそうで、ラベルの漢字は響と同じ荻野丹雪さんによるものだそうです。
マッサン目当てのニッカのカフェグレーン対抗馬と聞くと少々しらけますが、飲み易いウィスキーで良いです。自宅で夕食時にガシガシ飲むにはコストパフォーマンスに問題があるでしょう。って、そういう飲み方をするもんじゃない…のか ヾ^^;

テーマ : ドリンク
ジャンル : グルメ

ブレゲンツ音楽祭2015 歌劇「トゥーランドット」をNHK プレミアムシアターで観る

2015 Bregenzer Festspiele, 観客7000人と言うスケールのプッチーニのオペラ「トゥーランドット」ですね。

舞台はブレゲンツらしい屋外の広さを生かしていました。回り舞台や火を使った派手さ、そして舞台前には兵馬俑らしきものも並びましたね。湖上ステージを生かして断頭されるペルシャ王子やトゥーランドットも水上シーンがありました。広い舞台が合いますね。
2015-Bregenzer_Festspiele-Turandot.jpg

マレッリ(Marco Arturo Marelli)の演出が一つの見所ですよね。ピエロやゾンビと言ったアヴァンギャルドと現代的衣装の今的な演出で見栄えがありました。カラフが三つの問いに答える度にトゥーランドットが脱がされて行くのはちょっとエロティックで見た事ありませんが、本来肉感的な欲望がある訳ですからCorrectかも。リューが自害する前にカラフにキスする積極さ?!、あげくにラスト前でトゥーランドットの方からカラフに抱きつくのも違和感ありませんか? 普通、ラストシーンの「名前は"愛"」でトゥーランドットの最後の氷がとけると言うのが一般的?! とは言え、古臭い演出からの脱却感は現代のオペラの流れで歓迎ですね。

配役では、トゥーランドットのムラーダ・フドレイ(Mlada Khudoley)のソプラノがキレていて役柄にピッタリ! 体型はイマイチですw
カラフのリッカルド・マッシ(Riccardo Massi)のテノールは、ハイトーンに力があってトゥーランドットとの重唱に応えましたね。口ヒゲで"おっさん"カラフになってしまいましたが。
ピン・パン・ポンが残念、あの面白さが今回は生きていませんでした。スーツという衣装も起因していたかもしれません。また大蔵大臣のピン、アンドレ・シュエン(Andrè Schuen)は声が堂々と伸びて見た目も含めてタイトルロール級みたいw
ユ・ガンクン(于冠群)のリューは個人的は"太い!"、もっと線が細いsopの方が好みですね。トゥーランドットと渡り合う様にして堂々と死ぬ、これも変わった演出でしたね。リューは秘めたる愛のはずですが…

でも今の時代的な演出で見られたのは嬉しい事ですね。昔ながらの衣装や演出にこだわるのも良いかもしれませんが、新しい流れを見られるのも楽しいです。

<出 演>
 トゥーランドット:ムラーダ・フドレイ
 皇帝:マニュエル・フォン・ゼンデン
 ティムール:ミカエル・リソフ
 カラフ:リッカルド・マッシ
 リュー:ユ・ガンクン
 ピン:アンドレ・シュエン
 パン:タイラン・ラインハルト
 ポン:コスミン・イフリム
 大官:平野 和

<合唱> プラハ・フィルハーモニー合唱団
     ブレゲンツ音楽祭合唱団
<管弦楽> ウィーン交響楽団 (VSOです、VPOではありません)
<指 揮> パオロ・カリニャーニ
<演 出> マルコ・アルトゥーロ・マレッリ

収録:2015年7月20、22、24日 ボーデン湖・湖上ステージ(オーストリア ブレゲンツ)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

デヴィッド・ローゼンブーム(David Rosenboom) の Naked Curvature を聴く

ニューロフィードバックの米現代音楽家 デヴィッド・ローゼンブーム(David Rosenboom, 1947/9/9 - ) の新作です。ローゼンボーンとも。

以前も紹介済みですが、脳波のコントロールトレーニングである Neurofeedback のアルゴリズムを作曲に使う第一人者ですね。

脳波音楽じゃないですw

ノイズ・クラスター・特殊技法・ポリフォニーと言った今の時代の現代音楽技法を使う電子空間音響(勝手に変な名前付けるなw?!)ですね。

Naked Curvature Four Memories of the Daimon (A Whispered Opera) 2001年
 3人のヴォイスWhisperedと室内楽です。ライナーノートでは、アイルランドの詩人 イェーツ(William Butler Yeats) の "A Vision" による、人間が持っているイメージの可視化機能を 囁きの室内楽オペラにしたと言っています。各楽器には役割が与えられ、電子化されたパーカッションは宿命である肉体と心の主体を、フルートとクラリネット(バスクラも)は仮面・意思の対象を、ヴァイオリンを伴ったチェロは意思そのもの、電子処理されたピアノは想像力を表すそうです。
実際には囁く様な歌に上記楽器類のポリフォニーです。弦楽器と打楽器はノイズ系の音、管楽器はロングトーン、と言った様な構成。また電子処理されたチェロ、無調ですが旋律が存在します、それと機能和声を感じるピアノとのデュオと挟まれる電子音ノイズ。昔ならテープのノイズでしょう。
そう言ったノイズ系の電子処理音とアコースティックとの対比が明確で楽しいです。楽器の組合せと展開パターンは色々とあり幅広いです。ラストはディストーションされたチェロが縦横無尽に展開して終了します。それはバロック時代のコンチェルト=グロッソへのオマージュだそうです。
混沌なのですが、ライナーノートに書かれた作曲意図がこんな風に展開されていると感じられてとてもイイですね。
ついつい続けて何回か聴きなおしてしまいました。もちろん前衛ですが、調性や無調と言った垣根さえ意味を持たない世界です。

Beginning Incarnations 以下の歌詞はライナーノートに入っていますので、見ながら聴くのが良いですね。お薦めの一枚です。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

発売日! キース・リチャーズ(Keith Richards) の Crosseyed Heart を聴く!!


本日発売でしたね。キースの23年振りの新作アルバム "Crosseyed Heart" です。

中学一年の時に "Jumpin' Jack Flash" のシングル盤を発売日に買いに行って以来、時代の流れとともに続いたkokotonPAPAのアイドル ギタリスト、キース・リチャーズ。久々のアルバムですから今日聴く以外に選択肢などありません!
昔はキース・リチャーって読んでた様な。

自分のギターの1本は当然テレキャスの同色(ハムではなく、シングル)、音の好みに関係なく所有しています。

このアルバムを一通り聴いた感想は「何も変わらない素晴らしさ
何にも媚びないってのは凄いね〜ぇ、今更変われないッてのも凄いw
なんか以前も聴いた様な… それでOK〜!

1. Crosseyed Heart
 いきなりアコースティックギターでのターンアラウンドのブルース。クラプトンがやりそうな曲w でも"しゃがれ声"は一味違います。こういうキースも最高です。
2. Heartstopper
 そしてアタッカ(ロックじゃそんな言い方しないか?!)で繋がる2曲目です。スピード感がライブ受けしそう、似てる曲が今までのアルバムにある?! 
3. Amnesia
 リズム感よく、良い感じの曲ですねぇ。リズムはドラムの切れ味でしょう、重鎮チャーリー・ワッツを思わせますね。ストーンズっぽいご機嫌さです。
4. Robbed Blind
 バラードです。キースのバラードは好きです。ここでもメロウなサウンドで聴かせてくれますね。スライドギターも効いています。これがライヴではどうなるのでしょう、興味津々。
5. Trouble
 何とシングルで先行リリースされましたね。いかにもキースらしいって感じでしょう。ストーンズのコンサートで1曲だけフィーチャーされるキースの歌になる、っていうとイメージ出来るかな。ギターリフもペンタトニックの"臭さ"満載です。
試しにYouTubeで聴いてみる?

6. Love Overdue
 管楽器&バックコーラスの入るレゲエです。やっぱり来たか、レゲエ!
7. Nothing On Me
 出だしを聴いて、一瞬ディランの"Like a Rolling Stone" かと思っちゃいました。そんな感じです。サビを Nothing On Me って歌うと将にね。いかにもテレキャスらしい音もそれっぽい. もちろんバックは The Band じゃなくて XPWですw
8. Suspicious
 キースの低音の声をフィーチャーした曲、バラードなんですよねぇ。ドラムの刻みがちょっと勘違いさせてくれるけど。これもキースっぽさ全開です。ライヴで聴きたい!
このアルバムの中で一押しです。
9. Blues In the Morning
 お約束? Blue Suede Shoes的なロックンロール。なんとなくチャック・ベリーへのオマージュの様な。キースとチャック・ベリーの関係は複雑ですよねぇ。ギターのキレが今ひとつ、なぜ?
10. Something For Nothing
 ドラムの刻むリズムを明確にした、さりげないですがキースのソロ曲定番といった風です。女性バックコーラスとの絡みもご機嫌ですね。
11. Illusion
 ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とのデュオですねぇ。女性とのデュオとなると、どうしても Make No Mistake に似て来る?! 最高ですからねぇ、仕方ないかw
もしLiveなら、ノラ・ジョーンズに向かっても "You!" って叫ぶんでしょうか。^^;
12. Just a Gift
 これもスローです。ちょっとフラットで微妙かな。でも聴き込むほどに味わいの曲でしょう。まさに Just a Gift!
13. Goodnight Irene
 驚きのスタンダード「グッドナイト・アイリーン(Written by Lead Belly)」です。キースの変な声が思いの外ピッタリ来ます。アメリカン・カントリーフォークの気配が良く出てるのに驚きです。このアルバムの 刺身のつま? 後半はけっこうなマジモードかも。実はこの曲が一番長いんですよね。
14. Substantial Damage
 ちょっとアヴァンギャルドな気配、ギターはカッティングで刻まれてファンクっぽいです。でも、そんなに黒くないですが。オルガンやボトルネック奏法も入って音に厚みがあり特徴的な曲ですね。
15. Lover’s Plea
 ギターのディストーションがミスマッチなくらい優しさが響く曲です。ヴーカルもキース以外なら名曲かも、いやホントに。途中で転調しますが、オーケストレーションでリメイクしても良い曲に思えますね。誰かがカバーするかも… ないかw

あばたもえくぼ、やっぱりキースです。ジャケットも最高!
演奏は当然ながらの The X-Pensive Winos です。名前の由来も最高!
年寄りはこういうのでとっても元気が出ます! \(^_^)/


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

ルカ・フランチェスコーニ(Luca Francesconi) の Etymo・Da Capo・A fuoco・Animus を聴く

スウェーデンで活躍するイタリア人現代音楽家ルカ・フランチェスコーニ(Luca Francesconi, 1956 - ) です。シュトックハウゼンに師事し、ベリオのアシスタントを務めていますが、元はジャズ系のキーボード出身だそうです。ダルムシュタットでも活躍し、強烈な展開と視覚操作も取り入れる事がある様です。視覚ヴィジョン系は最近はIRCAMがかなり力を入れていますよね。

このアルバムは、その仏現代音楽とのコラボになりますね。表ジャケットにある様にIRCAMとアンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble intercontemporain)、指揮*はスザンナ・マルッキ(Susanna Mälkki)というバリバリの布陣です。

そしてレーベルはKAIROS、この時点である程度の方向性が見えてしまう気さえします。

*現在の首席指揮者はマティアス・ピンチャー(Matthias Pintscher)です。Mälkkiの読み方は"メルッキ"の方が良い気がしますよね。

Etymo (1994) For soprano, electronics and ensemble
 バーバラ・ハンニガン(Barbara Hannigan)のソプラノは楽器の一部 そして切れるソロを、アンサンブルは即興的なクラスト音、そしてエレクトロニクスはノイズの構成です。音量の大きいハイテンポと静音音響的な音楽です。時折 機能和声を感じるパートもあります。
強音パートは爆裂的、静音パートは狂気的で先鋭です。特に現代音楽は声楽が入ると狂気の切れ味を感じる事が多々ありますね。ハンニガンのsopも悪くありません。
25'強ですが、あっという間に過ぎ去ってしまう感じです。good!
試しにYouTubeで聴いてみる?
なぜか始め1分くらい音が出ません。飛ばして聴いてもいいです。^^;


Da Capo (1985-86) For 9 instruments
 静的なアコースティックで入ります。幻想的でミニマル風のテンポ展開を感じます。テンポは徐々に上がって行き、ハイペースの各楽器間の協奏になります。ポリフォニーではなく、現代的な対位法でしょう。そう言う意味で聴き易く、コンサートでも受けそうです。終盤はスローに戻ります。
A fuoco, 4°studio sulla memoria (1995) For guitar and ensemble
 パブロ・マルケス(Pablo Márquez)のギターをフィーチャーしています。始めはアンサンブルの暗い音色、そして生ギターが被ります。暗いスローな展開には電子音はありません。各楽器が互いの表情を伺うかの様な緊張感が漂います。そして中盤からは強音で速いペースが入って来ます。この辺りはフランチェスコーニの特徴でしょうか。無調ながら機能和声に近い旋律はあり、終始緊張感のある音楽です。
アルゼンチン人ギタリストのマルケスはEnsemble intercontemporainに良く登用されますね。
Animus (1995) For trombone and electronics
 強烈な電子音ノイズからの展開になります。旋律や音階といった音色はありません。トロンボーンの特殊奏法が、渦巻く様な電子音ノイズの中に稲妻の要に走査します。ライヴエレクトロニクス処理もされている様な音ですね。トロンボーンはベニー・スルチン(Benny Sluchin)で、IRCAMの実力発揮?!といった鮮烈的な楽曲です。
このアルバムの中で一押しです。

今の現代音楽の一つ 電子処理を入れた強烈な音響展開、特殊奏法、一方ではアンサンブルの生音を生かした旋律の存在する展開ですね。このバランスが良い感じです。
演奏時間が短く感じられ、あっという間に終わってしまいますね。いけます!


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

相模灘 純米吟醸無濾過 を飲む

8月後半の不順な天気も落ち着いて 今日は清々しい天気でしたが9月も中旬、この後は一気に涼しくなるでしょうね。
今回のお酒は津久井湖の先、小倉橋近くだそうで個人的にはかつての興味を思い起こさせてくれる場所です。

◆ 相模灘 純米吟醸 無濾過
 神奈川県 相模原市 久保田酒造
酒 相模灘 純米吟醸 無濾過 sake-sagaminada-jyunmaiginjyo_muroka2015-02.jpg

今風のお酒ですね。フルーティな香り、そして口当たり。やや甘口でフィニッシュは華やか。飲み手を選びません。食事を楽しみながらいただくのにとても良いお酒です。
これからの季節、食べる物も美味しくなるのでこれはバッチリですね。実は今回が初の相模灘です。


テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ

デュティユー Henri Dutilleux の チェロ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲 他を聴く

アンリ・デュティーユ(Henri Dutilleux, 1916/1/22 - 2013/5/22) は個人的には微妙な立ち位置のフランス現代音楽家です。悪いと言う意味じゃありません。

メシアン(1908年)とブーレーズ(1925年)の間に挟まれていますが、その流れから今に至る前衛系の現代音楽ではありませんね。パリ音楽院(Conservatoire de Paris)で学んでいます。
19世紀末生まれのフランス6人組(オネゲル、ミヨー、プーランク達)の流れを汲んでいる様な美しさや情感を感じますが、調性の薄さなどの技巧を使い より陰的な美しさを磨き上げた音楽です。機能和声の音楽を調性の枠から解放して自由度を生かした聴き易くて好きな楽風の一つですね。
作品は1940年代からになりますが、この当時吹き荒れた十二音技法やセリエルとは当然ながら各別しています。前衛では無いと言う事ですね。

このアルバムではチェロとヴァイオリンの楽曲が年代順に並びます。

チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」 Tout un monde lointain (1970年)
 1970年の作品ですから現代音楽界では"前衛の衰退"に嵌り込んだ時代の作品ですね。五楽章からなる作品で、透明な陰を感じます。リズムも複雑さはありませんが変化に富み、和声も調性からの離脱により不可思議さを増すような奥行きがありますね。表題がピッタリと合うイメージです。モルクのvcの音色も細く相性が良いと思います。

ザッハーの名による3つのストロフ Trois Strophes sur le nom de SACHER pour violincelle solo (1976年)
 ロストロポーヴィチがパウル・ザッハーの誕生日を記念して委託した三楽章のvc独奏曲ですね。10分弱の短い曲で、デュティーユらしい透明感のある美しいチェロ曲です。静かで暗い森と湖の様な、って 何となくわかりますか?… ^^;
コンサートでマリオ・ブルネロあたりがやってくれませんかねぇ。そんな楽曲です。

ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」 L'arbre des Songes (1985年)
 チェロ協奏曲から15年経った作品になりますが、大きく曲風が変改している事もありません。やや異なるとすれば、全体的に暗く沈んだ世界から ややパルス的刺激を醸すオケとvnの協奏という展開も見られる事、それに呼応する打楽器での色合に見える変化でしょう。ディティユーの独特な陰的な美しい世界が味わえる事は同じです。四楽章+三間奏の7曲構成です。vnのカピュソン本来は暖色な音色だと思いますが、ここではそれなりに聴かせます。
 試しにYouTubeで観てみる?
  vnは同じルノーカピュソンでトゥールーズ・キャピトル国立管、指揮はソヒエフです


強烈な個性には欠けるデュティユーですが嫌いじゃありませんね。この手の調性感の薄い和声の楽曲となると北欧系の現代音楽が得意としますね。
でも今の時代、コンサートで取り上げればかなり良いのではないかと思いますが。

チェロはトルルス・モルク(Truls Mørk)、ヴァイオリンはルノー・カピュソン(Renaud Capuçon)、チョン・ミュン-フン指揮、フランス放送 フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre philharmonique de Radio France) になります。

再発になるのは嬉しい事です。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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1.このblogで言う現代音楽

2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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