ラッヘンマン Lachenmann の NUN を聴く

先日 Beat Furrer の Nuunをインプレしたので、師である ヘルムート・ラッヘンマン(Helmut Friedrich Lachenmann, 1935/11/27/ - ) の NUN(1997-1999/2003) を聴いてみます。声楽、フルートとトロンボーンをフィーチャーした管弦楽曲です。まぁ、一般的に言う管弦楽曲と思ったら当然大間違いなわけですが…w

"ヌン"に付いて、ライナーノートの中で SWR TV&Radio の編集者であるHans-Peter Jahn は "helpless"であると語っています。それはイメージや文章で語る事ができず、「マッチ売りの少女 (1990-1996, 2000)」への関連そしてまた 日本の影響、哲学者 西田幾多郎 の "Logic of the Place" を思わせるとあります。

約41分の曲は文字通りラッヘンマンらしい楽曲、独立した個々の音と特殊奏法 そしてポリフォニーにかつ対位的に変化する流れと間、でいっぱいですね。そう言った意味では「マッチ売りの少女」的かもしれませんし、時折現れる強音と"間"の空間に残った音をイメージさせるのもラッヘンマンらしいですね。でも「マッチ売り…」の様な変化球は入れていません。
この時代のラッヘンマンらしく、音数が減ってユニゾン的な展開も増えている分 残響や余韻の印象が強くなっています。基本はパルス的ノイズですが、スペクトル楽派とは異なる 空間音響の音楽だと思いますよね。
10年前のライブですが、今でも現代音楽のトップランナーである事を感じさせてくれる現代音楽ですね。おすすめです。

演奏はドイツ現代音楽演奏集団の雄 Ensemble Modern、指揮はマーラーも振る Markus Stenz になります。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ベアート・フラー Beat Furrer の Nuun/Presto Con Fuoco/still/Poemas を聴く

Beat Furrer (1954/12/6 - ) はスイス生まれのオーストリア人現代音楽家、指揮者です。ラッヘンマンの作風から始まり、反復や穏健な特殊技法を取り入れて 1990年代から調性への試行をもって現在の空間音楽作品へと繋がります。ラッヘンマン直系ポスト構造主義ですね。
各音楽祭や音楽大学での教鞭も多く、作品はKAIROSから定期発行されています。今の時代のエクスペリメンタリズムを代表する現代音楽家の一人でしょう。

Nuun (1996)
 フラーの代表曲"ヌン"ですね。
2台のピアノとオーケストラの楽曲で、即興的なポリフォニーで細かい音の繋がりと絡みで進んで行きます。特にピアノを意識する事無く速いテンポで展開して、全休符後に音数の少ない空間音響音楽になります。そこでは一音の残響を生かした余韻の世界です。
2012年のドナウエッシンゲン音楽祭での作品等、近年の作品に通じるものが感じられます。
指揮は エトヴェシュ(Peter Eotvos) です。
ちなみにNuはブルーターニュ神話の神の名ですが、その話については割愛です。
Presto Con Fuoco (1997)
 フルートとピアノのデュオです。Nuunを単純化した様な、打音的なpfと特殊技法を含めて展開するflが絡みながら対話をする様な退位法的楽曲です。ここでも全休符を挟んでいますね。その後はより混み入った音の絡みになり、pfの音数は激減します。
still (1998)
 管弦楽曲ですね。傾向はNuunと類似性を見せてポリフォニーで小刻みな音、そして楽器の少なさが支配します。そんな音の雑木林の中に、時折見せるクラスター音が強烈な光の様です。
指揮は カンブルラン(Sylvain Cambreling) です。
Poemas (1984)
 7partsからなるメゾソプラノ、ギター、ピアノ、マリンバの楽曲です。
このアルバムの中ではやや古い作品になりますが、ここでも音数は少なく点描的です。点描と言ってももちろん音列配置的ではありません。またポリフォニー的な絡みは無く、Msは呟く様な言葉を発し、時に朗々と歌っています。音の組合せの緊張感が高い楽曲ですね。
試しにYouTubeで観てみる?

オーケストラは クラングフォールム・ヴィーン(Klangforum Wien) になります。実はベアト・フラー本人が結成した室内管弦楽団で、近年注目が高いですね。先日Blogで紹介したFriedrich Cerha、上記指揮者 Sylvain Cambreling、本人 Beat Furrer が名誉会員になっています。

ラッヘンマンもNUN(1997-1999/2003)を書いていますね。次に紹介予定です。^^v



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ボルボ 940 エステート TACK(E-9B230W) 、kokoton3号の選択

以前から ちょっと乗ってみたかった旧ボルボ車。VOLVO 940 Estate TACK (E-9B230W) 何とkokoton3号です!

volvo940estate-bplus-kokoton.jpg近くにFRのボルボを専門とするお店ビープラスさんがあるので、意向を伝えて買っちゃいました。^^ゞ
初めは安いV70にしようかと思ったのですが、相談した結果FRの最終型 940 の 1997年式に。最終生産は1998年なのでOKでしょう。



volvo940estate-TACK-001.jpg volvo940estate-TACK-002.jpg


その理由は、
 1. 各部品が今の様なモジュール単位ではない
  (ちょっとした不具合でAss'y交換という心配が無い)
 2. 過剰な電子制御ではない
  (本質でないセンサー不具合によるリンプモード等の心配がない)
 3. 部品がサードパーティ製も含めて今でも安価でわりと手に入り易い
  (ちょこちょこ と修理可能)
要は、これからも乗るつもりなら手を掛けるのが楽だと言う事ですね。実際、E/Gルームを見ると今の車と違って構成がはっきりわかりますね。学生時代に手に入れた車は、E/Gオイル交換は当然、ポイントの調整とかキャブの交換&調整、冷却水(サーモスタット)交換、コイルスプリングのカット?!!、なんかは自分でやってた訳です。BOSCHのイグニッションコイルがかっこいいと思って変えたら抵抗の有無を間違ってパワーダウンなんて事もありましたw

しばらく走っていない車をチョイスしたので、まずは まともに走る様に、エンジン・スロットル・電気系統・冷却水廻り、を中心に手を入れてもらいました。内外装はあまり気にしません。
「この程度やっておけば、当面乗れますよ」とのアドバイスを快諾です。

【エンジン廻り】
 1. タイミング・ベルト、テンショナー交換調整
 2. シャフト関係シール交換(カム、クランク、インタミの各Fr側)
 3. タペットカバーのガスケット交換
 4. オルタネーター・ブッシュの交換
 5. オイル&エレメント交換、他(ファンベルト交換…等々)

【スロットル廻り】
 1. スロットル清掃調整(アイドル・エアC調整含む)
 2. スロットル&キックダウンケーブル調整
 3. フュエルポンプリレー・等修理
 4. 燃料フィルター、エアフィルター交換、等々

【電気系統】
 1. プラグ交換
 2. デスビ廻り(キャップ交換、ローター交換、等)
 3. プラグコード交換

【冷却水廻り】
 1. ラジエーター交換
 2. アッパー&ロアーホース交換
 3. サーモスタット、LLC交換

【その他】
 1. バッテリー交換 (量販店並みの価格です ! )
 2. パワステ・オイル、ATF充填
 3. BKF交換、エア抜き
 4. Frサスのコントロールアーム・ブッシュ交換
 5. シフトノブ交換 (実はこの車のシフトノブ交換は面倒です)
 6. ワイパーブレード類交換
 7. 他 (エアコンガス充填…等々)

とりあえず乗ってみて細かい不具合はまた別途相談と言う事になります。
それにしても車検整備に上記タイミングベルトやシャルト類シール、ラジエーターの交換と言った大物が入っているにも関わらず整備費用が260kと言うのは本当に良心価格です。(車両本体価格は、ただ同然w)
作業場には4基のリフターがあり、フル回転ですから整備の信頼性は実績から見ても最高ですしね。
ミシュランEnergy XM1付きのアルミホイール15'(中古です)は純正をサービスしてもらいました。16'じゃなくて、と言うのは意向通り ^^ゞ

volvo940estate-driving20150726.jpgさて本日走りに行ってきました。

遠くは行けないので、高速を使って この手の車の話の通じるお知合いの所まで。富士山が遠くに見えて気持ちよかったです。

ちなみに燃費12.1km/L ででした。ちょうど想定値で、規定の調子が出ていると言う事でしょう。課題も見つける事ができましたが、エンジン・ミッション・足廻りに不安はありませんね。これは嬉しい!
そして何より運転していて疲れな〜ぃ、これは素晴らしいです。^^v

いったいなんに使うの〜?、って知ってる人は知っているw
それにしても3台は多いから考えないと…どうする????
まっ、3台でも良っか ヾ^^;


テーマ : 旧車
ジャンル : 車・バイク

フィアット パンダ 4×4 の走行性と信州の風景

フィアット パンダ 4×4kokoton2号こと、三代目 Fiat Pandaの4by4 (ABA-13909)。限定と言いながら事実上は今や通常リストでの販売ですね。

この車、"走り"はあまり考えた事ありません、そういう走り方をしない想定ですよね。

でも今回、信州の標高の高い場所を走るチャンスがあったので、それなりに峠道を走らせました。もちろんMEGAME RSの様な走り方はしません。
フットレストもあり6速マニュアルですが、もちろんペダルはヒール&トウにはあまり向いていませんね。
Landscape-Shinshu2015.jpg

4×4とESCが生きているのでしょうね、タイトコーナーでのアクセルON, OFFでの挙動は大きく変わりません。この効果は大きく、タイヤが少々鳴くくらいのコーナリングでも安心してハンドリング出来ます。ロールも思ったほど大きくありません。コントロールされた車に走らせてもらっている感じ? でも楽しければOK!
旧のGH-16912Qのパンダ4×4クライミングでは、この道で恐ろしくアンダーが出た記憶があります。
スポーツ走行とは言いませんが、それなりにライン通りに走ってくれれるのは楽しいですね。
最近では燃費も当りが出て来て最高19.4km/L走った事があります。(都内でも平均で約14km/L)
パワー?、そんな事言っても始まりませんよ。(笑) これ以上やりたければ、やっぱりメガーヌRSの出番です。車幅1850、ESPオフで走らせれば、私の腕(足?)では楽しさよりも恐怖を味わえます。(爆)

もう一台買うつもりかって? ヘヘヘ ^^ゞ

[このBlog内のフィアット・パンダ情報]

テーマ : イタリア車
ジャンル : 車・バイク

井の頭公園 の エンターテイナーs ピカさんとカンさん

井の頭公園だけでやっていらっしゃる訳ではないのですが、私達がお会いするのはここになるので是非紹介しちゃおうと!
井の頭公園に行くと、つい探しちゃいます。なんたって楽しくて元気になっちゃいますから。^^v

顔面紙芝居
 ピカさんの「顔面紙芝居ワールド」です。今はチョコバットの大冒険とろくろ首大会で大盛上りです。
子ども達は時間が来ると席に座って待ってます。掛け声合わせて大興奮〜! これが元気な子供の姿だよねぇ、って感じ。
ピカさんの顔面紙芝居at井の頭公園 inokashira-kohen_ganmenkamishibai-toys.jpg
こんなお土産を手造りして、子供達にプレゼントしちゃいます。こういのって嬉しいんだよね。ショーの最後にカンパすると、大人にもね。
大人もみんな楽しさにつられて見ちゃいます。井の頭公園に行ったら探してね。
YouTube

ブルームダスター・カン
 ギター、ヴォーカル、ブルースハープをこなすブルースマン、Broom-Duster-KANさんの演奏です。
ブルームダスター・カン inokashira-kohen_broom_duster_kan-CD.jpg
ライヴでもやっていらっしゃいますが、ここならフリー!で楽しめちゃいます。良いノリのリズムで最高〜!
最新のCDは第IVですね。もちろん支援購入してますよ。オリジナリティのあるブルースで池の手すりやその近くの椅子に腰掛けて楽しめます。
遊びに行ったら是非。
YouTube

テーマ : 街角で見つけた面白いもの
ジャンル : 学問・文化・芸術

ジャチント・シェルシ(Giacinto Scelsi) の Collection Vol.6 (フルート曲集) を聴く

ジャチント・シェルシ(Giacinto Scelsi, 1905/1/8 - 1988/8/9) は、このブログでもお馴染みのイタリアの現代音楽家です。'70年代の倍音の音響を重視した作風が特徴ですね。「共同作業」でのヴィエーリ・トサッティ(Vieri Tosatti)との関係は、日本の佐村河内守 問題の様に全くのゴーストライターでは無かったので展開が違ったのでしょうか。

一般的に有名な「一つの音を聞き込む」構想は '50年代になって倍音と類似周波数の音のうねりとして進化し、その作曲のピークは'70年代に迎えますね。そこには作曲のベースとなった点描的な気配は残されていません。
このアルバムはフルート曲で、1950年代と1976年の作品が集められていますのでとても興味深いです。ちなみにグリゼーやミュライユは'70年代にシェルシの元に師事しています。

Maknongan (1976年) バス・フルートの曲です。法師の吹く法螺貝の響きの様な音色で、強音や即興的な要素はありません。緩く深く流れる様な音の響きはシェルシらしいシンプルさです。

Pwyll (1954年) フルート曲で、やや即興的で動機的なフレーズが挟まれる中で展開して行きます。ドビュッシー、ヴァレーズ、ベリオ、武満、らの音楽との関連が述べられています。

Hyxos (1955年) フルートと打楽器の楽曲です。東洋的、それも日本的な響きを持った曲です。シンプルで深遠な音色と響きでシェルシらしい曲風です。3パートからなる構成です。

Quays (1953年) フルート曲ですが、Hyxos と似た曲調で日本の笛の音色と旋律に近い楽曲です。こちらの方が少しペースが早く旋律変化も見せて、所謂コンテンポラリー的になります。その意味では、Pwyll との中間的な感じですね。ちなみにシェルシのフルート曲の処女作です。

Tetratkys (1959年) 4パートからなるフルート曲です。即興的な色合いが強いです。一つのベース音、キー音?、を元に旋律を作り回帰を繰り替えす2ndパートが特徴的ですが、全体は20世紀コンテンポラリー的で単調さを感じます。やや退屈な…

Maknongan (1976年) 一曲目と同曲のオクトバス・フルートによる演奏です。この曲の持つ不思議な響きは低音の籠った様な鳴りがとても生きて来ます。露骨に倍音の展開も見せますね。

やっぱり'70年代の Maknongan が圧倒的に面白いです。独特な音響音楽で、この曲はチューバ、コントラバス、バスサックス、バスクラ 等、様々な低音域楽器で演奏されていますね。
試しにYouTubeで観てみる?
バスクラver.になります





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

2015年7月20日 オペラ「魔笛」二期会 / 読響 / デニス・ラッセル・デイヴィス / 宮本亜門 at 東京文化会館 ★★☆

一昨日は不順な天気の中を池袋・東京芸術劇場へ、そして今日は梅雨の明けた上野・東京文化会館へ行って来ました。
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言わずと知れたモーツァルトのオペラ「魔笛 (Die Zauberflöte)」ですが、今回 個人的には演出の件もあり何と無く際物的なイメージでした。行くのを決めたのはリンツでの評判が高かった事ですね。
えっ、そんな事に支配されるの?! もちろんw

結果は、十分に愉しませてもらいました。
演出はいたって今風で違和感はありませんでしたね。背景のCG採用(PMです)は今に始まった訳でもありませんし、その中に特異性も見当たりませんでしたね。衣装も主役は現代調、夜の女王達はコメディック、ザラストロ達はラムセス時代を彷彿させるパターンと言ったセット。別にネズミが背番号を付けている訳ではありません。パパゲーノの衣装はオリジナルを尊重してグリーンを基調にされていましたね。
プロローグとエピローグで、現代の家庭に置き換えがあったりするのも面白かったです。

出演者で良かったのがパミーナの嘉目真木子さん。演技、ソプラノ共に今回出色の出来でしたね。3人の侍女もかなり好演、良かったです。
役得のパパゲーノ、萩原 潤さんもいい声していました。でもこの役は楽しい演技をもっともっと前面に打ち出して欲しかったかな。(特に前半がちょっとね...)
タミーノの金山京介さんはテノールらしい良い声を出すのですが、それが前面に出ない感じ。
残念ながら夜の女王、髙橋 維さんは今ひとつ。コロラトゥーラというにはキツかったですし、声が出ていませんでした。それにザラストロの大塚博章さん、地声じゃないの?w

舞台上の主役はもちろんパパゲーノで、絶望の首吊りシーンからパパゲーナとのパパパ…まで盛り上がりましたね。それに、ちゃんとグロッケンシュピールが使われいました。再度になりますがパパゲーノは前半でも もっと遊んで欲しかった。役得なんだから。
今回3人の童子はボーイソプラノが採用されていましたね。モノスタトスは、演出でしょうがウロチョロしすぎで鬱陶しいシーンがありました。

デニス・ラッセル・デイヴィス指揮の読響も切れ味良い演奏だったと思います。オペラのオケは普段は悪い時だけ気になるんですけどね。

 ザラストロ:大塚博章
 タミーノ:金山京介
 夜の女王:髙橋 維
 パミーナ:嘉目真木子
 パパゲーノ:萩原 潤
 パパゲーナ:冨平安希子
 モノスタトス:青栁素晴

 装置: ボリス・クドルチカ
 映像: バルテック・マシス
 衣裳: 太田雅公


東京文化会館へ行くのは昨年の天井や音響等の改装後初めてですね。相変わらず見ずらい。ヾ^^;
でも楽しんできました。


テーマ : クラシック
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2015年7月18日 ポリャンスキー / ロシア国立響 の チャイコフスキー三大交響曲 第4, 5, 6 番 at 東京芸術劇場 ★★☆

この演目をパンフレットで見つけた時は 何と疲れるコンサートだろうと思いましたね。メインディッシュだけ、それもランプステーキ、フィレステーキ、サーロインステーキ、みたいな…(笑)
でも、このセットで全国14カ所のツアーです。これは味わっておかないと、と言う事で台風一過?にならないイマイチの天気の中を今日は池袋へ行って来ました。
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コンサートでは良く出会うチャイコの三曲ですが、頭の中には明確な音が標準的に存在しています。ムラヴィンスキーの1960年DG盤ですね。今回初来日となるポリャンスキーのチャイコは事前に聴いていません。(所有していませんw)
さて、爆演型とパンフに書かれたヴァレリー・ポリャンスキーとロシア国立交響楽団、ロジェストヴェンスキー絡みの両者はどうだったのでしょうか。

交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
 爆演型と言うよりも、強音の切れ味鋭い演奏です。第一楽章はこの楽団の特徴がでていましたね。強音パートや主題は見事に聴かせますが、以外は個性的にフラット。第二楽章はやや厚い緩徐楽章で、もう少し薄いほうが好み。第三楽章は表情豊かでした。最終楽章はもっと はちゃめちゃ でも良かったのでは。でもラストはゾクッとしました。
(実は、はちゃめちゃ じゃないのがこのセットの美しさだったのですが)

交響曲第5番 ホ短調 Op.64
 本領発揮でしたね。第4番で示した通りで実は全篇個性的なチャイコです。
第三楽章の様なフラットな楽章ではともすると退屈、しかし最終楽章でこのセットの素晴らしさが全開!
特に管楽器の音揃いの良い素晴らしい切れ味と その流れ。計算された展開は個性的で感激的、ちょっとグッと来ました。今までコンサートで聴いた第5番では最高と言って良いですね。

交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」
 第一楽章では裏目に出て、この曲の特徴的良さが殺されましたし、第三楽章も独特なマーチが中盤まで押さえられてしまいました。でも、終盤の山場は見事に独特の強音展開が生きましたね。最終楽章も叙情豊かな演奏が生き、ラストはコントラバスが弾き終えても余韻が残りました。
(フラブラが無かったのはオーディエンスもお利口だったw)
 
ロジェヴェンの持っている狂気や極端な世界は感じられませんでしたが、個性的な解釈は受け継がれていたのではないでしょうか。
爆演でも狂演でもありません。それどころか、お行儀の良い演奏です。真面目さとテクの両立した奇を衒わない、でも計算された個性で視線の異なるチャイコでした。

指揮台は無く 開場時にチェロはステージに置いてありましたね。オケはコンマスを先頭に全員揃って登場します。ステージにメンバーが勝手に居るのに慣れていると新鮮⁈
フルートが大柄な美人で音も良かったです ヾ^^;

第5番なら間違いなく★★★でしたね。
ポリャンスキー ロシア国立交響楽団

行って良かったと思わせてくれるコンサートでした。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

飲み会で忙しい中、初めてのお酒「残草蓬莱」 を飲む

今月は飲み会が多いです。週に2〜3回ペースで詰まっていますねぇ。なのにその間を縫って予定以外に飲みに出かける、困ったもんですw
いろいろな飲み会と、友達との約束。そんなのが積上って予定が埋まって行きますね。そんな時があってもいいのでしょう。でも、なんだか胃が疲れているのがわかります。少し飲み疲れです。(汗)

◆残草蓬莱 純米吟醸 Queeen(クイーン) 槽場直詰無濾過生原酒
 神奈川県 愛甲郡 愛川町 大矢孝酒造
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賞をとったお酒でアルコール度は低くフルーティとの事、いただいてみました。
ところが、口をつけた第一印象は昔ながらの酸味と米の旨味の強さでした。でも全体としては言われた通りに甘みとフルーティさがありますね。変化球的お酒です。確かにalc.12% ですね。
読み方は"ざるそうほうらい" だそうです。つい、ざんそうほうらい って読んじゃいますね。そこが狙い目⁈
注目度120%とか、Queeenとか、お酒本来以外の あざとさが目につくのはいただけません...


テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ

ラッヘンマン Lachenmann の 書Schreiben, ドゥーブルDouble を聴く

このBlogの現代音楽ではお馴染みの ヘルムート・ラッヘンマン(Helmut Friedrich Lachenmann, 1935/11/27/ - ) です。と言うか、言わずもがなのビッグネームではありますが。← この書き始めは以前と同じですw (= 詳細省略です)

今年80歳になるんですねぇ、ブーレーズは90歳ですし。時代を感じます。
新作CDですが、新曲ではありませんし最新録音でもありませんね。"書"は初音源化だそうですが。

□ 書 Schreiben (2003年) for orchestra
 ラッヘンマンですねぇ。いきなりの管楽器・打楽器特殊奏法から入ります。ポリフォニー的な混沌ではなく、張りつめた緊張感の中で各楽器がシンプル先鋭な音を重ねる感じです。後半はポリフォニー的な騒音が現れ、ラストは静的な特殊奏法が展開されてそのまま終息します。
ノイズ・騒音系ではありますが、21世紀に入って変化の流れを感じる音楽にも間が感じられますね。もちろんパルス的な音が彩りを作っているのはラッヘンマンですが、年を追う毎に少し聴き易くなっている気がします。ライブエレクトロニクスの効果はライブじゃないと実感出来ないのが残念! この緊張感は通常奏法でのオケで作り上げるのはやっぱり無理でしょうね。
演奏・録音・指揮は以下の通りでバリバリの欧エクスペリメンタリズムです!
・WDR Sinfonieorchester Köln (Baden-Baden und Freiburg)
・2006/3/25 EXPERIMENTALSTUDIO des SWR (sound projection by Michael Acker)
・Sylvain Cambreling

試しにYouTubeで聴いてみる?
Brad Lubman指揮、London Sinfoniettaによる演奏です


□ ドゥーブル Double (グリードII Grido II) (2004年) for string orchestra
 上記"書"の一年後の弦楽曲になりますね。構成は似ていますが、打楽器や管楽器の得意とする強音展開が取り除かれた分だけ薄味に感じます。その分、やや見晴らしが良くなりラッヘンマンの音楽がシンプルに感じられるかもしれません。
ポリフォニー的なパートでは、時折見せる美しさが個人的にはシェーンベルクの浄夜を思わせてくれます。後半ではパルス的な展開から空間音響系の様なロングボウの響きへと変化して、ラストは音数の少ないポリフォニーに強烈なパルスを交えた後 静音で終えます。

2005年9月5日、ルツェルン音楽祭でのライブです。
・Lucerne Festival Academy Ensemble
・Matthias Hermann (cond.)




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

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1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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