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2014年6月29日 高関健/東京交響楽団のシェラザード・他 at 府中の森芸術劇場 ★

本当はミッキーこと井上道義の指揮を楽しむ為に手配したチケットでした。氏のスローにして締まりのある演奏は好きですね。変更になった高関健/東響を楽しみに、雨も酷い悪天候の中、府中の森芸術劇場「どりーむホール」へ行って来ました。会場前は雨がやんでいましたね。
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◇ピアニストに若手、28歳のアンドレイ・コロベイニコフ(Andrei Korobeinikov)を招いたラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番。コロベイニコフはアシュケナージ指揮でも演奏しており、レパートリーですね。
ヴィルトゥオーゾ系の本領発揮を期待したのですがやや期待外れかな。コンチェルトとしては大編成なオケをグイグイと引っ張り切れ味よく、とは行きませんでした。
オケもフラットで編成を生かすまでは行かずに この曲の真髄(個人的な)を感じる事は出来ませんでした。
第二楽章始めのクラリネットとピアノとの駆け引きでは、緩徐楽章なのですがクラが硬すぎ、等のチグハグも感じてしまいましたねぇ。

◇リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」は劇場的なメリハリが好みですが、アゴーギク不足と言うか"間"が今ひとつなのか、迫るものが伝わりませんでした。
シエラザードを表すヴァイオリンに被るハープは、あんなにガシガシひっかいてはいけません。コンマスのvnも処々でミスっていたのも気になりましたね。
まぁ両者とも演奏に破綻が無かったから気になるレベルですが。

二曲とも、フラットに感じるのは高関さんの解釈なのでしょう。残念ながら、好みではなかったかな。

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コンサート向きの派手な楽曲二曲が並びました。満艦飾的な演奏を並べられたらドッと疲れますが、今回は消化不良っぽかったですね。^ ^;

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ラン・ランとラトルBPOのピアノ協奏曲 Prokofiev No.3, Bartok No.2 を聴く

プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番。派手で名演がそろう曲がこのセットで出れば、とりあえずは買うしか無いという処。でも今日まで放っていましたね。
想定内でしょうか。ヴィルトゥオーゾのピアノ(Lang Lang)とオケ(Sir Simon Rattle / BPO)の共演、いや戦い?! 結果、BPOの勝ち〜。(笑)
迫力のピアノにそれを凌駕するがごとくのオケ。そうなんです、とにかくオケが強いんですよねぇ。だいたいピアノ協奏曲と言うと編成を小さめにしたオケの演奏にはあまりの興味が行かないのですが、これは全然違います。なんたって恐れ知らずの我侭集団BPOですから。
ピアノ協奏曲なのに、処々でオケがピアノを思い切り食っちゃいます。録音でこれですから、ライヴはもっと? そこが面白いと言えば、そのくらい。一回聴くとお腹いっぱいです。コンサートで一回の出会いなら最高!(笑)

最近聴いたProkofievならルガンスキーの方が好みですね。この手の演奏ならば言わずもがなのアルゲリッチ(旧盤)が鎮座していますから。

あっ、忘れてましたけど Béla Bartók ピアノ協奏曲第2番 も同じです。当然ですが。だいたい、ピアノ協奏曲を二曲並べるのに、この選択は無いと思いますけど。こちらもコンサート向けの派手な協奏曲ですからねぇ。タイトル見た瞬間から疲れるセットだなぁ、って。バルトークのコンチェルトは(ヴァイオリンも含めて)コンサートでは盛上がるので聴きますが、自宅で聴く事はあまりないですね。基本的に派手で疲れます。
ただ、この曲の第二楽章は奥行きが深くて本当はとても好きなのですが。



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アンジェラ・ヒューイットの Debussy ピアノソロ曲集

何回か紹介しているカナダ人ピアニストのAngela Hewittのドビュッシー(Claude Achille Debussy, 1862/8/22 - 1918/3 /25)ピアノソロ曲集です。曲の並びがきわどいですね。良く知られた曲を並べています。
それぞれ名演ぞろいの曲ばかりですが、ヒューイットのドビュッシーは 個人的好み、バヴゼの様な透明感と打鍵の響きによる澄んだ表現力、ではなくシャープさの演奏です。でもミケランジェリの様な神経を研ぎすますタイプではありません。明瞭な音立ちとその配列がシャープに感じさせる演奏ですね。

Children's Corner では教科書的なよそよそしさ、Suite Bergamasque はシャキシャキとして、Dance では気持ちよく跳ねて、2 Arabesques は明るく、Pour le piano では力強く、Masques スピード感と力感を見せ、と行った具合です。フランスの印象主義と言われる様な音楽解釈ではないと思いますね。
中には Clair de lune(月の光) や La plus que lente の様に一転"らしい"演奏もありいます。でもフンワリ・モッソリとした感は拭えませんね。
健康的で元気なドビュッシーのピアノを聴きたい方にお薦めです。



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ヴァネッサ・ワーグナーの Ravel Piano Works を聴く

しばらくピアノ曲が並びますね。フランス人ピアニスト Vanessa Wagner のラヴェルです。ラヴェルピアノ全曲集は、ストックをまだ書かない事にしているのですが、これは選曲盤なので選びました。
個人的にラヴェルはフランス人の演奏が良いと、ピアノ曲でもそうでなくても、思っているので期待の一枚でした。いくつかの演奏パターンを切り替えながら演奏する感じです。

◇マ・メール・ロワ:繊細な音を組み立てて行くのは好みですね。ただ柔らかいだけではなくて、Ⅱ.Petit Poucet や Ⅲ. では個々の音立ちの良さもあります。Ⅳ. のエモーショナルな演奏は悪くありません。
◇高雅にして感傷的なワルツ:好きな曲です。HJ.LIM を聴いた後なので普通に聴こえますが、それでも Ⅰ. Modere はもう少し過激でも良い様な気がします。この曲はここで印象が決まりますね。続くⅡ. Assez lent は気怠い様なタッチ、Ⅲ. は澄んだ演奏になります。そして Ⅶ. Moins vif ではスローで極端に間を持たせる様なアゴーギクを振ります。この組合せが特徴的ですね。この曲としては Ⅰ. Modere のインパクトからの変化が欲しかった気がします。緩さが勝って、この曲らしい締まりが無い感じがします。
◇夜のガスパール:Ⅰ. Ondine は透明感のある良い感じですね。ディナーミクもタイミング良く効いています。Ⅱ. Le Gibet では彼女の特徴的な緩いスローから入ります。この展開をどう感じるかでしょう。そして Ⅲ. Scarbo ですが、強鍵パートの歯切れが悪いですねぇ。もっと個々の音を切れ味良く打鍵して欲しい、そんな曲のはずなのですが。録音の問題? 今ひとつのガスパールです。
◇亡き王女のためのパヴァーヌ:この曲は透明な水の流れの如く、ひたすら美しく流れてくれるのが好きです。やや個性的なアゴーギクが邪魔をしている感じがします。これなら、後日アップするブニアティシヴィリの方がまだ"らしい"感じです。

スローでの独特の間、アゴーギクをどう感じるかで変わりそうですね。個人的にはそこが一番辛いかもしれません。あまり好みのラヴェルではありませんね。



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マリア・レットベリ(Maria Lettberg) の『スクリャービン/ピアノ作品全集』を聴く

マリア・レットベリの"SCRIABIN | Das Solo-Klavierwerk"(8CDs+1DVD)です。
Alexander Scriabin (1872/1/6 - 1915/4/27) のピアノ・ソナタ全集は以前紹介した通りですし、エチュード全曲も一部を以前紹介しています。

ポンティ盤は持っていないので、ピアノ作品全集はこれだけですね。五カ国語を操るラトビア・リガ生まれ、ベルリン在住のスウェーデン国籍ピアニスト、Maria Lettberg(1970 - )は、このアルバムで有名かも知れませんね。録音は2004年から2007年にかけて行われています。




全体を通して感じたのは、想定範疇、安定、といった感じです。特徴としては静音パートにややディナーミクをかけてコントラストを付ける傾向を感じました。
ただ、好きなピアノ・ソナタの第5番以降でいうと、弱音での表現力不足による点が気になりますかね。アゴーギクとディナーミクは適度。調性感の残る第5番はやや感情移入を感じます。しかし無調展開になり音数が減り始める第6番からは、上記の感が強くなりますね。強音パートは当然 表情を感じるのですが、単音静音パートでは少し味気ない気がします。高望みかもしれませんが、その対比があると嬉しいですね。

そういう好みを除けば演奏レベルは安定的で、例えばエチュードやマズルカなどは一枚のCDの中で主題のある古典的和声から無調までを聴けて楽しいに違いありません。Scriabinは無調と転換期がもちろん良いのですが、全ピアノ曲をテーマ作品(ソナタ、マズルカ、等)毎に初期から続けて聴いてその楽風変化の全貌を味わえる。それがこのCDセットの一番の価値でしょう!

レットベリは2012年に「Opus Posthum-遺作」と題して、1900年以前 無調になる前の 作品Noの無いスクリャービンの楽曲を、11歳で亡くなった息子のジュリアンの作品と合わせて録音していますね。


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HJリムで聴く「ラヴェルとスクリャービン」

HJ.LIMというとyoutubeの件やYAMAHAのピアノ、ベートーベンのソナタに関して話題が尽きませんが、それは書くつもりはありませんw これも昨年発売で買ったままでしたし…
Ravel | Scriabin』ですが、それを順番を交互に入れているのも面白いです。



ラヴェル / 高雅で感傷的なワルツ
もちろん大好きな曲です。しかし、かなり個性的な演奏に感じますね。拍子というかアゴーギクというか、かなり揺れを感じさせる演奏です。独特な間ですね。技巧的側面を強く感じて面白ですが、この曲の持つダイナミックさが欠ける様な気もします。
スクリャービン / ピアノ・ソナタNos. 4 & 5
ここで第4番と第5番をもってくるのは嬉しいです。両方とも調整符号はあるのですが、この先の無調の世界との境界にある作品です。とは言え、ピアノ・ソナタ 第4番も調性からの脱却の狙いを感じる楽曲です。ここでも独特の間を感じます。フワッと浮遊してスッと抜く様な...
第5番は調性から逃れる楽曲の揺れと、リムのアゴーギクがマッチしていますね。この曲らしい調性感を残しながらの開放感、その中に感じられる深みがより伝わる感じです。ディナーミクが切れ味を出していますね。kokotonPAPAは、ピアノソナタではNos.5, 9, 10が好きなのですが、これは悪くありません。
ラヴェル「ソナチネ」
本来緩やかな美しい流れの楽曲なのですが、リムにかかるとそうは行きません。入りから速く、独特の揺らぎです。穏やかさよりも不安定、美しさよりも切れ味といった方向です。今まで聴いた事が無いくらい個性的なソナチネです。
スクリャービン「ワルツ」
Op.38の方のwaltzになります。ここでは優雅に出ますね。揺さぶりは例によってですが、それほどでもありません。かえってこのくらいの方があっている感じもします。
スクリャービン「二つの詩」
Op.32を弾いています。微妙な調性の静的透明感のNo.1、跳ねるNo.2という曲なのですが、良い感じですね。メリハリがあり、その中に躍動感を感じられます。
スクリャービンはかなり良い感じです。ピアノ曲集が出れば購入したいですね。
ラヴェル「ラ・ヴァルス」
これも主題を薄く弾きます。飛び跳ね 渦巻く中に主題が見え隠れするような展開です。独特の拍子のとりかたで調性が薄い楽曲の様に感じてしまいます。ここまでくると、「ラ・ヴァルス HJリム編」かもしれませんね。


とにかく個性的、特にラヴェルは、です。それを『なんでもあり』とみるか『可能性』とみるか。昨年のコンサートはスルーしているので、一度味わって見ないといけませんね。



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Piano Concerto Racmaninov #3, Prokofiev #2 ユジャ・ワンのピアノで

ラフマニノフはYuja Wangの技巧と華やかなピアノ、ドゥダメル+シモンボリバルの生き生きとした音色が合致した、予想通りのライヴ録音です。
なんといっても、ライブを得意とするピアノとオケの組合せですから。ユジャ・ワンはここ一・二年、コンサートで聴いた若手女性ピアニストでは一番楽しいです。そしてドゥダメル+シモンボリバルはいわずと知れた注目セットですしね。
超絶系のピアノ協奏曲第3番はピアノパートが多く、パワーと技巧を見せつけますがオケも負けず劣らずの華やかさで競います。まさにライヴ向きの演奏。この曲の楽しさをコンサートで味わうなら、実に良かったでしょうねぇ。
でも、この出来はコンサート向けですね。細かい処は書きませんが、ワンタイム・パフォーマンスの出会いが良いでしょう。

次にプロコフィエフは第2番を持ってきたのが微妙です。もし第3番をもってきたら、確かに疲れる組合せになってしまいますね。第2番は第一楽章の調性感が薄く、そこが心配されました。
しかし結果としてはこれが良かったですね。この第一楽章は感性高い演奏で、ラフマニノフで感じた緩徐パートでの平坦さもなく、ラストのカデンツァからコーダにかけてまで聴かせてくれました。
二三楽章は微妙な音階を使いながら民族音楽的展開。そしてこの曲の特徴的な最終楽章、全てを盛り込んだ様な展開で締めくくる訳ですが、それを見事に演じてとても楽しい出来です。
結果的には、こちらの方が断然良いと思いますね。




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