久しぶりのラム「ペール ラバ ブラン 59°」黒ラベル

カリブ海のマリーガラント島ポワソン蒸留場で作られるアグリコールラムですね。数年前までは雨水とおじいちゃんの手作りだったので有名でしたが、大手に買い取られてからは飲んでいませんでした。今は設備も近代化されています。
今回久しぶりに白(ブラン)の59°を買ってみました。左ですね。右は今や幻となった手作りの物です。ヨーグルトっぽい味は健在で、味は保たれていました。度数が強いので割って少しライムを足します。ラムと言っても、このラムは味が全く違うので楽しさ倍増です。もちろんショットでグイッといくのも悪くありませんね、海賊の気分です。^^v

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テーマ : ドリンク
ジャンル : グルメ

シェーンベルクSchoenberg「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #3

シェーンベルク (Arnold Schönberg, 1874/9/13 - 1951/7/13) のこの曲はkokotonPAPAが現代音楽を聴くきっかけになった一つです。

今回は 6CDの紹介です。もう少しだけありますね。
毎回書いていますが、この曲は一つの演奏(CD)を聴いてもその良さがわかりません。聴き比べる事でいろいろな解釈を歌詞とともに楽しむのがポイントだと思います。シュプレッヒゲサングSprechgesang(もしくはシュプレヒシュティンメ Sprechstimme)を駆使する表現にも随分と差がありますね。

[現在までの比較20CD]
ブーレーズで聴く「月に憑かれたピエロ Pierrrot Lunaire」3CDs
「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #2 6CDs
◇「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #3 6CDs
「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #4 5CDs




◆演奏:The Vesuvius Ensemble、ソプラノ:Jane Manning 1967年
 現代音楽を得意とする Jane Manning の Pierrot Lunaire は二つの録音がありますね。前回紹介のラトル指揮ナッシュ・アンサンブルとの録音は 1977年ですから、これはその10年前です。彼女自身がライナーノーツの中でも若いと書いています。
まだ声の変化による抑揚が薄く、マニング本人の回想の通りでグリッサンドを使った歌唱に近い?シュプレッヒゲザングです。The Vesuvius Ensemble の演奏もわりと控えめに展開されています。全体にややフラットでしょうか。
The Vesuvius Ensemble はピアノのSusan Bradshaw がリーダーとなっていますので指揮も本人と考えていいでしょうね。
録音は古く1967年ですが、発売になったのは後年になってから(所有のCDは2005年?)で、遅れて陽の目を見ています。




◆指揮:Elgar Howarth、ソプラノ:Cleo Laine 1974年
 イギリスを代表するミュージカル女優にして歌手のクレオ・レーン、そのピエロです。現代音楽がもて囃された時代の この録音はグラミー賞クラシック音楽部門にノミネートされた話題作だったのですが、今や記憶にも乏しくなった気がしますね。
彼女の声はどう聴いてもソプラノには思えませんよね。でも表現力は流石で、アゴーギクとディナーミクを聴かせてアルトの低音からメゾソプラノで声色を変化させながら、シュプレッヒゲザングを駆使します。特に低音での表現は他の歌手にはない世界ですね。時折ミュージカル的な表現が現れたりもして、歌詞が英語版と言うのも含めて、一味違った Pierrot Lunaire に違いありません。
演奏は現代音楽も得意とする Juilliard String Quartet です。
kokotonPAPAはレコードで持っていましたが、一時期Tower RecordがCD化してくれて楽しめます。これが絶滅危惧種の様に入手が困難とは。(CD写真右下がオリジナルのレコードのジャケットですね)
他に有名歌手としては1996年のヴェルビエ音楽祭のビョーク(& ケント・ナガノ)盤が非正規で出ているそうですが、見た事がありません。入手出来る伝手をお知りの方がいらっしゃいましたら、アドヴァイス下さいね。

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◆指揮:David Atherton、ソプラノ:Mary Thomas 1973年
 ソプラノらしい声色を駆使するメアリー・トーマスのシュプレッヒゲサングは、"らしい"感じですね。極端さは薄いですが、安心して楽しめる狂気?のピエロです。感情表現的にトーンが上がる感じも狂気らしさに繋がっています。
演奏は London Sinfonietta になりますが、ピアノの活躍が良いですね。アンサンブルとしてはトーマスを引き立てる役に廻りながら適度に対峙する、安定化パターンでしょうか。
全体としてバランスの良いピエロです。




◆指揮:Hans Zender、ソプラノ:Salome Kammer 1994年
 サロメ・カンマーと Ensemble Avantgarde のマッチしたクールなピエロです。
共に冷たく細い、好みの展開です。興奮を押さえた演奏と、カンマーの落ち着いた語りに近い詠いをベースに、狂気を感じさせる切れ上がる様なシュプレッヒゲサングが展開されます。カンマーの表情まで想像出来そうな霊気さえ感じますね。
アヴァンギャルド・アンサンブルとカンマーの同期する様な対峙の見事さが素晴らしいと思いますね。お薦めの一枚になります。




◆指揮: András Mihály、ソプラノ: Erika Sziklay 1987年?
 Erika Sziklay の柔らかなシュプレッヒゲサングと 控えめな Budapest Chamber Ensemble は、前半 一味違う幻想的なピエロです。第二部の後半までは、絶叫的な部分も極端な声色も然程使わずに流れる様に進みます。そのままフラットに軟らかく全体を通しても面白いのですが、正(狂)気に?戻る第二部後半以降があると、微妙? 後半は後半で、途中で奇妙な声も出したりして面白いのですが。
この曲の基本的な流れ出はありますが、そのギャップに戸惑います。そこをどう思おうかですね。悪くはありません。




◆指揮: Philippe Herreweghe、ソプラノ: Marianne Pousseur 1991年
 第一部から狂気的なマリアンネ・プスール、それに添う様に奏でるアンサンブル・ミュジーク・オブリク(Ensemble Musique Oblique) 、kokotonPAPAの好きなピアニスト アリス・アデール(Alice Ader)が入っている、のピエロ・リュネールです。第二部では展開のバランスの良さを感じますが、第三部では少々プスールの全開モードが爆走気味。ディナーミクとアゴーギクは強めで、メリハリが強いです。プスールの表現も表情豊かで、狂気そのものです。(歌詞が歌詞ですから)
アンサンブルのゲインをもう少し上げて、プスールのシュプレッヒゲサングと対峙する様な録音にしてくれた方がもっと素晴らしかったかも。でも、狂気と切れ味の逸品です。



聴き比べると、本当にバリエーション豊かで楽しいですね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

Steven Osborne (pf) で聴く Musorgsky/Pictures from an exhibition - Prokofiev/Sarcasms, Visions Fugitives

メシアンで聴いたスティーブン・オズボーンのピアノをもう一枚聴いてみる事にしました。
一曲目、言わずと知れたムソルグスキー「展覧会の絵」です。オズボーンは速めで入り、得意の強鍵で展開します。古城での緩徐的なタッチも悪くありませんし、ビドロ(牛車)の重々しいピアノ、リモージュの市場の早弾き、カタコンベ - ローマ時代の墓でのディナーミク、バーバヤガーからキエフの大門へのハードタッチ、聴かせどころはしっかり持って来ます。都度表情を変えるプロムナードも楽しいですね。オズボーンの演奏はコンサートなら盛り上がりますね、そういう構成です。この曲を部屋でかける事はまずありませんが。

二曲目三曲目はセルゲイ・プロコフィエフ(Сергей Сергеевич Прокофьев :Sergei Sergeevich Prokofiev、1891/4/23 - 1953/3/5)の ピアノ曲です。本人がピアニストだったので、好きですね基本的に。先日ルガンスキー(pf)でピアノ協奏曲第3番を聴いたので、思い出してこれを聴く事にしたわけです。^^;
「サルカズム(風刺)」 Op.17は1, 2分の短曲5曲になります。調性内ですが、とてもモダニズム的で素晴らしい楽曲です。まさにオズボーンのピアノタッチと合っていると思います。表情豊かに展開する楽曲はピッチが早くテクニカル中に感性が要求されます。いいですね。
「束の間の幻影」 Op.22 は、これまた1分前後の極小曲20曲からなっています。曲想は一転して、ラヴェルやドビュッシーを思わせような楽曲になります。Lentamenteから入り、調性感の薄いAndante、とてもフレンチック?です。Animato, Feroce 等でもちろんプロコフィエフらしさも見せて来ます。表現力を要求される軽妙洒脱な素晴らしいピアノ曲です。
オズボーンの表情豊かな演奏は、プロコフィエフの方で味わった方がいいと思いますね。大向こうを唸らせる的な演奏が少々鼻につくのがOsborneの痛い処ですが。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

レイフスのゲイジルを聴く

ヨン・レイフス(Jón Leifs、1899/5/1 - 1968/7/30)はアイスランドの現代音楽家で、17歳からドイツで学んでいますね。アイスランドの民族音楽をベースにしていると言われています。
楽風は調性内ですが、特徴のある雄大さが魅力ですね。このアルバムでは、初期作品から最晩年までを楽しめます。

 表題曲の Geysir, Op.51 は、死後に見つかっています。10分ほどの短い曲ですが、クレシェンド的に盛り上げて行き、民族音楽性よりも壮大な展開の管弦楽曲です。
 Trilogia piccola, Op.1は、三楽章構成で交響曲になっていないのが不思議です。ここでも陰的な重厚な展開が個性的です。山場での打楽器の使い方はレイフス独特ですね。
 Trois peintures abstraites, Op.44も三楽章ですが小曲で、小編成管弦楽の楽曲です。劇的な山場を作るのはお馴染みのパターンです。
 Icalandic Folk Dances, Op.11は四楽章で、表題通り一楽章の入りから民族音楽要素が感じられます。しかし曲構成は打楽器で山場をドスンドスンと盛り上げるのは同じです。二楽章以降も同様なのですが、処々スコットランド民謡を感じる様な気がしますね。
 Overture to 'Loftr', Op.10は、やや調性に癖があり一風変わった作風です。展開は激しい山場を作るのでレイフスの個性ですが、この調性の緩さは素晴らしいですね。この楽曲が好みです。バーデン-バーデン在住時代の習作かもしれませんが、このパターンに民族音楽が混じると最高の楽風と思います。
 Consolation, Intermezzo for string orchestra, Op.66は1968年、最晩年の弦楽曲です。弦楽に絞った事で幽玄さが際立ちますが、今ひとつ個性に欠ける感は拭えません。

極端に民族音楽的か、もしくは映画音楽的な激情的な展開か、その両極です。できれば折衷的な作品があれば、より個性的な素晴らしさが生まれた気がしますね。Overture to 'Loftr', Op.10 は、その可能性を感じさせてくれる楽曲です。

迫力系が好きな方にはお薦めのJon Leifsです。



テーマ : 現代音楽
ジャンル : 音楽

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