シェーンベルク「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #2

本年最後のUPになります。なんだか町の人出が今年は少ない様な気がしますが、どうですか。
今年最後は現代音楽らしさバリバリのこの曲です。現代音楽の歌曲といえば、意味不明で不気味? まさにこの曲の事でしょう。貴方がもし現代音楽って?なんて思われたら、この曲を聴けばすぐわかります。「なるほど、わからん」って (笑)

シェーンベルク (Arnold Schönberg, 1874/9/13 - 1951/7/13) のPierrot Lunaire Op.21 は現代音楽の代表作の一つですから、歌詞を見ながら楽しみましょう。古典的な機能和声の楽曲と違い、個性の違いを聴き比べる事でこの曲の持つ面白さが感じられると思います。^^;

[追記/現在までの比較20CD]
ブーレーズで聴く「月に憑かれたピエロ Pierrrot Lunaire」3CDs
◇「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #2 6CDs
「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #3 6CDs
「月に憑かれたピエロ Pierrot Lunaire」の聴き比べ #4 5CDs



◆指揮:Hans Rosbaud、ソプラノ:Jeanne Héricard 1957年
 語りかける様なシュプレッヒゲザングのメゾソプラノHéricard、演奏は寄り添う様に。歌詞の異常性は展開からは感じられませんね。落ち着いた流れのPierrot Lunaireです。
ブーレーズ/ピラルツィク盤と類似点を感じますね。もっともブーレーズはロスバウトに影響を受けているので、そうなったのかもしれませんが。




◆指揮:Simon Rattle、ソプラノ:Jane Manning 1977年
 ラトル指揮ナッシュ・アンサンブルによる演奏になります。Manningの声は表現豊かに変化し、細く可愛さを感じシーンからおどろおどろしい様子まで演じますが、表現はシャープです。演奏も切れ味があり、表現の豊かさは劣らず、対峙する様な展開になります。
Manningは現代音楽を得意とするので良い流れです。演奏とシュプレッヒゲザング両者に起伏があり、個人的にはこの曲らしさ、狂気、を感じられて好きな一枚です。
Jane Manningは他にもこの曲の録音を残していますね。




◆指揮:Josef Rufer、ソプラノ:Irmen Burmester 1949年 [mono]
 The RIAS Second Viennese School Project (ベルリンRIAS - 新ウィーン楽派プロジェクト)の新ウィーン楽派作品集 に入っている曲になります。
Burmesterのシュプレッヒゲザングはスタートから全開、感情表現豊です。演奏は、録音の関係もあるかもしれませんが、サポート的です。抑揚はさほど感じませんが、その分 シュプレッヒゲザングの直球の様な「ピエロ...」ですね。悪くありません。
この復刻アルバムは、当時の現代音楽の隆盛さを感じられますね。ちなみに面白いカバーフォトはPaul Klee (1924)の水彩画です。




◆指揮:Robin Engelen、ソプラノ:Jacqueline Janssen 2003年
 柔らかな表現、歌う様な表現、切れ上がる表現、テクニカル的にシュプレッヒゲザングを操る Janssenのピエロです。演奏も、録音が新しくて良いのもあり、透明感があり感性の豊かさを感じます。
聴いていて楽しい Pierrot Lunaire があるならば、これでしょう。
※日本版には和訳のライナーノーツが入っているのですが、それよりも和訳の歌詞を付けるべきでしょうね。せっかく良い作品なのに。




◆指揮:Giuseppe Sinopoli、ソプラノ:Luisa Castellani 1997年
 表情豊かな Castellani に対して、アンサンブルも刺激的に並立する展開です。悪くなく、良い出来なのですが この曲としては今ひとつ平凡という感じが拭えません。逆に言えば、この曲のイメージ通りの演奏かもしれません。シノーポリらしく綿密解釈の演奏でしょうし、人気投票があれば上位でしょう。
価格もお手頃で和訳も入っていますから、この辺りから始めると言うのがイイかも。




◆植田克美(pf)、ソプラノ:畠中恵子 2001年
 プロデュースも兼ねる畠中恵子さんは、トーンが低く語りが強いシュプレッヒゲザングです。第2部、第3部での狂気を感じさせるパートでもやや高音に弱い感じがします。
N響メンバーで構成されるアンサンブルは一体感というよりも個々の個性のぶつかり合いの様に感じます。ちょっと全体のマッチングが良くないかな。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ペルトの Tabula Rasa を聴く

久しぶりに聴いてみました。アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt, 1935/9/11 - ) は以前も紹介しましたが、エストニアの現代音楽家です。楽風はその際に記しています。
この作品が代表作の一つであることは、このメンバーをECMレーベルのマンフレッド・アイヒャーが集めた事でもわかると思います。ペルトの音楽がECMとマッチしている事は疑いありませんね。

Fratres は1977年にEstonian Ensemble によって演奏されています。オリジナルはチェロ曲ですが、ヴァイオリンとピアノ用になります。1980年のザルツブルグ音楽祭でギドン・クレーメルと当時の奥さんのエレーナのピアノで演奏されました。
ここではクレーメルのシャープなvn、キース・ジャレットのシンプルなpf、という展開です。単純に置かれて行くピアノの音にヴァイオリンの音列が滑る様に流れます。この曲だとジャレットのピアノでも良いかもしれません。途中でティンティナブリ様式が顔を出す感じです。

Cantus In Memory Of Benjamin Britten は文字通りベンジャミン・ブリテンに献呈された楽曲ですね。5分ほどの短い弦楽曲でミニマルな展開になりますが、短旋律の繰り返しではないので深みを感じます。どこか映画音楽的な感じがするのは仕方が無い事でしょう。余韻に残るのはチューブラー・ベルでしょうか。

Fratres (for 12 Celli) は一曲目をベルリンフィルの12人のチェリスト用に後年になってペルトが加筆したものになります。もちろんBPOのチェリスト12人による演奏です。こちらの方が深遠的というか教会音楽に近いです。前者の方がスリリングです。

Tabula Rasa はクレーメルの提案により作られた曲です。クレーメルのヴァイオリンはもちろんですが、シュニトケがプリペアード・ピアノで参加しているのも貴重ですね。
二楽章に分かれており、Ⅰ. Ludus はミニマルですが、その範疇にとどまらずに旋律が展開して行きます。テンポも変化があり、プリペアード・ピアノ独特の音色も効果的です。
そしてⅡ. Silentium は演奏者がスコアを見て "It was silent and beautiful" と賞賛したそうですが、ミニマルでその通りに展開する弦楽曲になります。もちろんプリペアード・ピアノも登場しますが。

このアルバムは現代音楽とかクラシックとかに関係なく、アコースティックで透明感ある音楽が好きな人には向いているのではないでしょうか。(Tabula Rasa Ⅰ.Ludus を除き)




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

Laphroaig の QuarterCask 新ラベル

おなじみのアイラ系スコッチのシングルモルト、ラフロイグです。
クウォーターカスクのラベルが新しくなりました。
Laphroaig-QuarterCask-NewLabel.jpg
今まで、文字通りクウォーターカスクの絵柄だったのですが、渋く文字だけになりました。
この方が、カッコイイですよね。でも、ボトルネック下にあった年数のラベルが消えました。それは残念かも。

また、栓も絵柄を変更していますね。
Laphroaig-QuarterCask-NewLabel02.jpg
蒸留に使うポットスティル、ボールネック型のバルジタイプです。左向きになっちゃてますが、文字方向になります。

味はお馴染みのままですね。^^v
この栓もいっぱい溜まりそうです。ヾ^^;


トロンボーンと言えばリンドベルイ、 Dedicated to Christian Lindberg を聴く

現代最高のトロンボーニスト、スウェーデンのクリスティアン・リンドベルイ(Christian Lindberg, 1958/2/15 - ) はBISレーベルから数多くCDを出しています。現代音楽への傾倒が強く、このアルバムでも名だたる現代音楽家の楽曲が並びます。
現在では指揮者としても活躍していて、それもBISからもリリースされていますね。

Soloはberioがインターナショナル・トロンボーン協会、他の依頼で1999年に書いた作品です。無調で、全面的にトロンボーンがリードする協奏曲です。強烈なテクニカルと表現力を発揮します。無調の音楽にこれほどトロンボーンがマッチするとは思いませんでした。

TroorkhはXenakisによる楽曲で、昇下降音列や、喋るような音列が続き、スライド特有の無段階の音変化、極端なグリッサンド、を特徴的に使っています。その他にもテクニックを要求されますが、軽々と自然にこなしますね。berioのSoloに比べるとグリッサンドの使い方が強い感じです。
クセナキスが1991年に書いた、最後のソロ楽器とオーケストラの楽曲です。

Yet Another Set To は Turnage の楽曲で、2005年3月19日にリンドベルイがLSOとロイヤル フェスティバル ホールで初演しています。三つのパートに分かれていて、明確な変化を楽しめます。
パート1 は、ジャズ風の展開も感じ、極端にトロンボーンらしさを強調するのも控えたリズミカルな楽曲です。
パート2 ではミュートを使ったエモーショナルな展開で、やや調性が薄い幽玄な流れになります。
パート3 は、ソロでテクニックをみせます。トロンボーン前面のコンチェルト風ですね。

使用しているトロンボーンはConn 88H-CLのChristian Lindbergモデルです。とても楽しい現代音楽の一枚ですね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

クリスマス ソングと言えば ロバート・グーレの Wonderful World of Christmas です

以前も書きましたが、我家ではクリスマスシーズンになると毎日このアルバムをかけておきます。
Robert Goulet の 「Wonderful World of Christmas」 ですね。買ったのは30年以上前にレコードで、その後CDで買いなおしています。エンターテイナーのボーカルで、欧米のクリスマスの雰囲気満点です。持っているあらゆるCDの中でも最も大切なモノの一つです。

そしてもう一つの素晴らしさは、レコード時代のジャケットですね。
Robert_Goulet-Wonderful_World_of_Christmas.jpg
グーレの周りに世界各国の子供達が並んでいます。所有しているCDジャケットはグーレ晩年の写真なので今ひとつです。(ちなみに現在国内では殆ど入手不可能で、米amazonでもプレミア価格の様です)

現在購入出来るグーレのクリスマス曲集は「A Personal Christmas Collection」です。
全12曲中の後半の5曲
 8. Sleigh Ride
 9. Christmas Day
 10. God Rest Ye Merry, Gentlemen
 11. The Christmas Waltz
 12. (There's No Place Like) Home For The Holidays
が、「The Wonderful World of Christmas」に入っている曲で、演奏・歌唱とも別格です。ジャケットも秀逸ですね。



ちなみに、前半の7曲はグーレのもう一枚のクリスマス アルバム「This Christmas I Spend with You」からになります。これはiTunesで購入可能ですね。ただ、声と音の抜けが「Wonderful World of Christmas」に比べると今ひとつです。それなら上記のCDの方がお薦めですね。
Robert_Goulet-This_Christmas_I_Spend_with_You.jpg



テーマ : メリー・クリスマス☆
ジャンル : 音楽

バヴゼで聴くドビュッシーのピアノ曲集

どうもイマイチの体調。そう言うときは、こんな透明感の強いピアノ曲がとても心地良いですね。

Jean-Efflam Bavouzet の DEBUSSY Complete Works for Piano です。あまり書いていませんが、ピアノ曲ではラヴェル好きです。全曲盤が出ればすぐ購入しますね。
それに比べるとドビュッシー(Claude Achille Debussy, 1862/8/22 - 1918/3 /25)のピアノ曲はあまり聴きません。それはミケランジェリでお腹いっぱいの気がするからでしょうか。
しかし、このバヴゼの全曲盤(5CDs)は素晴らしいです。ミケランジェリの硬質な、そしてピアノの音を明確に鳴らすイメージとは正反対かもしれません。ミケランジェリは素晴らしいのですが、聴いていると疲れますね。凛としたピアノ曲で。
バヴゼは透明で緩やか、夢想的で奥行きのある音です。それでも単なるサロン音楽に没しないところが素晴らしいです。初めて聴けば、まず第一集の頭に置かれた"Preludes book.1"での違いに驚くでしょう。それは明快です。
こまごまと曲毎にコメントを書く必要性を感じません。個人的に好きな音なのだと思います。モネの睡蓮の様な、と言ったら良いでしょうか。(よけいにわからない? 笑)
全音々階にいたるドビュッシー独特の和声が気持ちよく聴く事が出来ますね。大きく括れば、同系のラヴェルとの時代のフランスを感じられると思います。やっぱりこの二人の曲はフランス系のピアニストが実に合いますね。
それにCHANDOSのパッケージも丁寧な仕上がりになっていますよ。セット物にありがちな安物っぽい紙スリーブに入っているだけとは違います。各CD、ブックレット付きの見開きケースに入っています。
DEBUSSY-Complete-Works-for-Piano.jpg

そろそろ新しい録音でドビュッシーのピアノ曲を聴くのも悪くないと思いませんか。ただかけておいても、とても自然な感じがして気が休まります。ミケランジェリだとそうはいきませんw



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番の聴き比べ

明日のインバル/都響のコンサートのコンチェルト、vnは庄司紗矢香さんです。その前に一度聴いておきましょうね。と言っても、実はCDを2枚しか持っていません。^^ゞ
ヴァイオリンの派手なテクを見せつける様に出来ている楽曲なので、正攻法的に行くか、それとも全体の流れを重視するのか。かなり差がでます。

◆ブーレーズ/シャハム(Gil Shaham, vn)
 オケとヴァイオリンのバランスがとても奇麗なコンチェルトです。シャハムのvnも細い繊細な音を聴かせてくれます。DG録音のブーレーズらしい流れを感じますね。もちろん所々でシカゴ響らしい迫力も散見できます。個人的には、ややフラットな傾向を感じますが、曲全体の見晴らしの良い演奏です。
このシャハムならシマノフスキを聴いてみたいですね。




◆小沢征爾/ムター(Anne-Sophie Mutter, vn)
 出だしからいきなりのヴィルトゥオーゾ系の演奏で、ムターのヴァイオリンの為にあると思われる様な圧倒する流れです。小沢征爾ボストン響も、前面に出てくるムターのvnに対して一歩も引かずにメロディアスな演奏で応えます。
演奏全体もディナーミクが強く、迫力が支配します。でも緩徐楽章である第二楽章では引いた演奏に明確に構成していますね。コーダの締まりも、"らしい"です。
ムターらしさを好むかどうかはありますが、この曲なら正直にこの手の演奏も楽しめますね。特にコンサートでは。



庄司紗矢香さんは、この手の演奏を最も得意としているので明日は楽しみですね。
さてインバルとの曲の解釈はどうなるでしょうか。^^

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

バルトークの「青ひげ公の城」を聴く

現代音楽のオペラとしては前衛的な展開も少なく、とても聴き易いバルトーク(Bartók Béla, 1881/3/25 - 1945/9/26)の「青ひげ公の城(Bluebeard's Castle)」。今回は今月20日のインバル/都響の演奏会を前に聴いてみました。
ストーリーは、青ひげ公と新たに花嫁となるユディットの二人のやり取りです。城には7つの扉があり、それぞれ「拷問部屋」「武器庫」「宝物庫」「秘密の庭園」「領土」「涙の湖」そして最後は妻達の部屋、ユディットは真夜中の妻として封じ込められるという話です。
この楽曲を演奏会形式で聴くならば、対訳付きでもストーリーを理解しておくのは必須ですね。

◆ブーレーズ / シカゴ響
 唯一所有していた「青ひげ」です。やっぱりここはブーレーズでしょうか。全体的に情感的なメリハリと、ストーリー性が高いので聴き易いですね。
吟遊詩人の口上から激情的で、ラースロー・ポルガールの青ひげは若々しく情熱と冷静さを表現します。ジェシー・ノーマンのユディットは落ち着いたメゾソプラノ風で、感情豊な歌いです。
演奏はディナーミクが強めで、主導的に情景作りされて行きます。その辺も聴き易い要因かもしれません。




◆インバル / フランクフルト放送響
 今回のコンサートの為に購入しました。全体的にはサラッとした感じの「青ひげ」です。
吟遊詩人の口上はクール、ファルク・シュトルックマンの青ひげも落ち着いています。カタリン・センドレニのユディットは神経質なソプラノですが、感情移入は強くありませんね。
演奏は添う様に、ややフラットな感じがします。1992年の録音です。



さて、21年を過ぎた今回のインバルはどの様な演奏を見せてくれるのでしょうか。





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ツェムリンスキーの「フィレンツェの悲劇」、アルマ・マーラーの「Lieder」を聴く

このカップリングを見ると、まずは曲よりも組合せに興味を持たれる方が殆どではないでしょうか。
アルマ・マーラーは、かのグスタフ・マーラーの奥さんであり、マーラーと合う前にはツェムリンスキーに作曲を習っていたのは有名な話。もっともマーラーは男尊女卑主義者ですから、彼女に作曲などさせず自分の世話を焼かせる事に終始した訳ですが。(笑)
その二人の作品のカップリングですからね。ヾ^^;

それはさておき、ツェムリンスキー(Alexander (von) Zemlinsky, 1871/10/14 - 1942/3/15) と言えば叙情交響曲でしょう。
この「フィレンツェの悲劇(A Florentine Tragedy)」も一幕のオペラですが楽曲的にはやはりこの時代らしく、多調的な現代音楽の流れです。無調ではありませんから旋律は存在して、音の広がりの自由度が高く聴き易いです。
 オペラのあらすじは、夫シモーネ、妻ビアンカ、その浮気相手グィードの三人。夫とグィードがビアンカを巡って決闘する段になり、ビアンカは夫の強さを知り、シモーネは妻の美しさを再認識して大団円。
この時代は交響曲が音楽会のメインではなく、オペラや声楽でしたね。
歌詞と音楽を一緒に楽しむのもよし、ストーリーを頭に入れて音楽を楽しむのもよし、の曲です。

実は卓越した音楽才能の持ち主であったと言われる?アルマ・マーラー(Alma Maria Mahler-Werfel, 1879/8/31 – 1964/12/11) は歌曲だけを残しています。
このCDに入っている6曲です。
 Die stille Stadt(静かな街)[5 songs 1910]
 Laue Sommernacht(なま暖かい夏の夜を待ちわびて)[5 songs 1910]
 Licht in der Nacht(夜に光を)[4 songs 1915]
 Waldseligkeit(森の孤独)[4 songs 1915]
 Bei dir ist es traut(あなたの傍では心おきなく)[5 songs 1910]
 Erntelied(収穫の歌)[4 songs 1915]
出版年が1911年より前の[5 songs 1910]からの3作品は、グスタフ・マーラーが晩年、彼女の為にツェムリンスキー時代の旧作を出版社に持ち込んだものになるでしょうね。
この6曲ですがいずれも2〜3分程度の小曲で、詩はRchard Dehmel他になります。美しい旋律の楽曲ですが、中に不思議な和声を感じる曲がありますね。特に三曲目の Licht in der Nacht , 四曲目 Waldseligkeit , は面白いと思います。
でも、小曲だけを聴いて素晴らしいかどうかは良くわかりません。興味はどうしてもアルマ・マーラーの作品、という視点になってしまいます。(汗)




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

2013年12月10日 カンブルラン/読響 のバルトーク at サントリーホール ★★

今月は読響と都響がバルトークをやりますね。今宵はサントリーホール、カンブルラン(Sylvain Cambreling)指揮の読響公演へ行って来ました。
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コンサートはもちろんマンダリンがメインですが、現代音楽好きにはリゲティのロンターノが入っているのも嬉しい処です。同じ大編成管弦楽で、派手な楽曲と幽玄な楽曲の対比が面白いですね。

1曲目だけそのリゲティです。ロンターノ(Lontano)は幽玄な曲、kokotonPAPAの好きな楽曲です。カンブルランがこの曲を取り上げるのは今回が初めてではありませんね。単音スラーとトレモロ構成で、旋律は無く空間音楽の世界を味わえました。指揮者の楽譜も通常の倍の大きさで現代音楽らしいですね。でも演奏はもう少し透明感がある演奏だと尚 良かったかな。

2曲目からバルトークです。ピアノ協奏曲 第3番は、ハンガリーの血が混じる金子三勇士さんのピアノが旨くマッチしました。ピアノが突撃する様なコンチェルトではなく、オケと協調する バルトークとしては聴きやすい この楽曲らしい演奏だったと思います。逆に言うと、特徴に欠けたかもしれません。

後半になる3曲目、6つのルーマニア民族舞曲(Romanian folk dances) は、明らかに後半の時間埋めでしたね。

4曲目がメインの 組曲「中国の不思議な役人 (The miraculous mandarin)」で、事前に聴き比べして行きました。
カンブルラン/ 読響は、管楽器の華やかさが必要なこの曲に合っていると思いきや、立上りは音切れの悪いモッソリ感丸出し。暫しそのまま展開、これはダメかな?
しかしラストになって気配が激変、コーダは狂気を感じさせてくれました。
果たして計算されたモノかは分かりませんが、まさに劇の通り。この解釈、と言うか演奏は聴いた事がありません。組曲だった事も幸いしたかもしれませんが、ちょっと良かったですよ。

3曲目をやめて、マンダリンを全曲版にした方が好みですが、組曲版の方がコーダが締まりますから仕方ないですかね。

全体としてはやや切れ味に欠けたのですが、最後で救われた感じで嬉しかったです。
1曲目のロンターノで、左二階席で見事なイビキが...ラストの無音では呆れました。(笑)



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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1.このblogで言う現代音楽

2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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