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シャルル・デュトワで ラヴェル の「マ・メール・ロア, Ma Mere L'oye 他」を聴く

美しいラヴェル作品集、Charles Dutoit と モントリオール響で聴いてみて下さい。
デュトアはこの手の曲のタクトを振らせると本当に端整に美しいですね。クリュイタンス? それも悪くないかもしれませんが、美しいと言う表現ではないかと。これはモントゥーの系譜といった感じでしょうか。
個人的には一曲目のマ・メール・ロアはピアノの連弾で、それ以降はピアノ独奏曲としての印象が強いです。マ・メール・ロアは本来ピアノ連弾曲で作られ、そこからバレー曲にもなっているんですよね。(マザーグースを題材にしているのは有名な話)

しかしデュトワがここで聴かせる美しさは現実感を超えた世界、まるで違う楽曲のようです。「高雅で感傷的なワルツ」は、本来の攻撃的な演奏さえも優美に聴かせます。全体の曲の構成が良いのも言うに及ばず。ボレロ、ラ・バルスが入るCDだとまた違いますが。
モントリオール響と喧嘩別れしたのは本当に惜しい。しかしデュトワは喧嘩ネタが多いですね。初めに結婚していたアルゲリッチとも喧嘩別れだった様な。(余計なお世話?!)^^;

アマゾンを見たら安くなっていました。当時はドイツ盤での日本発売で3,500円。でも、良く見ると曲目が一部変更されています。オリジナルに入っていた「亡き王女のためのパヴァーヌ」は無くなって、「バレエ≪ジャンヌの扇≫~ファンファーレ」と「古風なメヌエット」が代わりに入っています。
「ボレロ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」はポピュラーになりすぎてクラシックじゃない!なんて言うご意見が出そうですが、これは個人的に痛いですね。
両方とも良い曲ですが、このCDの構成では「亡き王女のためのパヴァーヌ」の美しさが際立ちますから。



それならジャケットは異なりますが、海外盤の方が同曲編成でお薦めかも。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ヒルセの交響曲第3番「復活」を聴く

Symphony no.3 "Elevation" はオランダの指揮者で作曲家 ヤン・ファン・ヒルセ(Jan van Gilse、1881/5/11 – 1944/9/8)の代表作で、「ミヒャエル・ベール賞」を受賞していますね。
このアルバムはダーヴィッド・ポルセライン(David Porcelijn)指揮、オランダ交響楽団 (Netherlands SO) による演奏になります。
曲は後期ロマン派の香りが漂います。しかし、残念ながら退屈な事この上ない…かも。ヒルセは、ユトレヒト市立管弦楽団・他の指揮者を主としているんですね。昔は作曲家=指揮者と言うのがあたりまえであったのですが、ヒルセは指揮者をやりながらの後期ロマン派の作曲家。最終的にどちらで評価されるかは時代が決めるのかもしれません。

第一楽章と第二楽章、第三楽章は類似性の高い展開で抑揚に欠けます。第三楽章にソプラノ(本CDではAile Asszonyi)の歌が入るのですが、オペラのアリアをとってつけた様な設定になっていて必然性が感じられません。第四楽章のスケルツォ展開は生きていますが、いずれにしても音の厚みが不足。第五楽章はアダージョで、再び歌が入る展開です。
しかし第三楽章と第五楽章の歌詞を見る限り、なぜ「復活」?、愛と歓喜の讃歌としか思えません。
最終楽章に20分以上をかけているのはマーラーチックな感じかな。
ちなみに第三楽章の歌詞は Dina Mollinger-Hooijer に捧げられています。(オランダ国有保険 Netherlands National Insurance Company の役員の奥さん....何それ?)



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

カレヴィ・アホの Symphony No. 8 / Pergamon を聴く

オスモ・ヴァンスカ (Osmo Vanska) 指揮、ラハティ響 (Lahti SO) と言う北欧コンビの Kalevi Aho (1949/3/9 - ) 作品。もちろんアホもフィンランドの現代音楽家だ。お馴染みこのフィンランド・セットは素晴らしい!

「オルガンとオーケストラのための交響曲 8番」は管楽器の響きが突き抜ける楽曲。無調でもセリエルでもなく、不協和音の入る現代的解釈の新古典主義楽曲。先鋭的でスケールが大きく、素晴らしい。
オルガン(エーリクソン - Hans-Ola Ericsson)が入る。アホは協奏曲風に楽器を入れるのが好きだ。エーリクソンのオルガンは宗教的な風合いはなく、カデンツァ的に使われている。そう言う意味ではサンサーンスの3番辺りとはかなり異なる。当然ながらオーケストレーションとよくマッチしている。Epilogueでは一転して静音演奏から消え入る様なエンディング。
ライブで聴きたいな。
ペルガモンはPeter Weissの小説を元にした"語り"主体の楽曲。ヴァイスの「抵抗の美学」から"ペルガモンの祭壇"の引用で、語り手4人とオーケストラ、オルガン(Pauli Pietilainen)が配される。1990年にヘルシンキ大学のホールで初演されている。題名の通り、ナチスを主題とした作品。この手の作品は言葉がわからないと辛い。音楽的にはahoらしい。

それにしてもahoの様な作品が所謂(いわゆる)現代音楽の範疇だけに置かれているのは寂しい限りだ。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

マクミランの Tenebrae を聴く

現代音楽家 James MacMillan (1959/6/16 - ) の宗教曲になる。現代音楽家は宗教曲を取り上げる事が多い。グバイドーリナなどもそうだ。タイトルには New Choral Music by James MacMillan とあるが、現代音楽的合唱曲集ではない。
全曲アカペラの純粋な聖堂音楽。たまにはこういう曲を聴いてみる。しかしそれ以上でもそれ以下でもない。ハレルヤ、アーメン、とか言われても...なのだ。歌詞がある曲は言葉を理解しないと全く意味をなさない。BGMとして曲だけを聴く? 個人的には意味をなさない。
この手の音楽を気軽にコメントするなど考えられない。このCDは宗教曲、そのものの音楽。現代音楽という範疇には無い。それは、その宗教の本質を知らずして曲の意味を見ないと言う事なのだ。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

マクミランのSymphony No.2・Cumnock Fair・Sinfonietta を聴く

以前も紹介したkokotonPAPAの一押しの現代音楽家 James MacMillan (1959/6/16 - ) 。1959年スコットランドのエアシャー(Ayrshire)生まれで今もイギリスで一番の音楽シーンを動かしている一人。彼の管弦楽系のアルバム。演奏は Scottish Chamber Orchestra になる。
一曲目はSimfonietta。5分まではロマン派系の美しい流れ、そこからテーマを同じくして音の構成がアンバランス化していく。そして中盤以降は管楽器の強烈な音の洪水と弦楽器の音の流れの組合せ。ちなみに彼の奥さんLynneに送られた楽曲。
二曲目のCumnock Fairも同傾向の曲で、McNaughtのピアノが入る小曲。
このアルバムのメインは、三曲目の交響曲第2番。マクミランのソナタ作品。第一楽章は風のそよぎと小鳥の囀りから天候悪化、そして雨が降り始める。そんな感じの小曲。第二楽章は、静音と打楽器的な管楽器の配置で展開する。マクミランらしい楽章になる。最後の第3楽章は静音からゆっくりと立ち上がり、弦楽の上に管が乗る様な展開。第一楽章の再現部的な色合い。コーダもなくそのまま静かに終える。

後の二曲は本CDが世界初録音になる。また、交響曲第2番はスコットランドのエア, グラスゴー, エジンバラ, で1999年12月に初演されている。
基本的な作風は、Extraordinary directness, energy and emotional power と表現されている。異常なほど真直で、活力的、かつ感情的な力、と言う事になる。十二音技法を基調とした、不協和音とインパクトの音楽。所々に調性らしきものは残されるので完全な無調の音楽よりなじみ易い。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

Led Zeppelin の「祭典の日(奇跡のライヴ)」をどう聴きますか

たった一回の復活、今更なんで?!ですよね。古いネタで悪いのですが。
kokotonPAPAは高校生の時に、1971年9月23日 - 24日 武道館の初来日ライブに両日続けて行っていました。チケット一枚は自分で買って、もう一枚はMusic Life誌(懐かしい!)で当選したんですよね。
当時はChicago、 Blood, Sweat, and Tears、 Emerson, Lake & Palmer(旧後楽園球場) 等々Live通いした記憶があります。
特別Zeppelinが好きだった訳ではないのですが、当時elec-ギターを弾けば当然弾くべき曲もあるわけで、LIVEのフレーズを聴きたくて海賊盤のレコードも買いましたね。

Creamの復活は個人的には楽しめたのですが、これはちょっと酷いかな。Zep?当時の日本ではこんな言い方してないですよねぇ。
買うまいと思ったのに、手を出した自分が悪いのはわかってます。現役時代を知っているジイさん達へ、買わない方が良いよ〜w




テーマ : ロック
ジャンル : 音楽

アムランのピアノで Schumann: Carnaval; FantasieStucke; Papillons を聴く

CD棚から探し出しました。ヾ^^;
先日書いた Marc-Andre Hamelin のシューマンのピアノ独奏曲集。続く二作目ですね。蝶々 Op.2/幻想小曲集 Op.12/謝肉祭 Op.9、の三曲。なぜか題名と収録曲の並びが逆になっています。幻想小曲集は、1838年出版の全8曲版になります。

kokotonPAPA的にはシューマンのピアノ曲は微妙な位置付け。クライスレリアーナ Op.16 や 子供の情景 Op.15 は今ひとつ。ピアノソナタも然程好みでもない。謝肉祭あたりが良いかな。作品番号を入れたのは、本CDは初期作品集になると言う事。(前作は Op.17, Op.22, Op.13)
前期ではないけど、ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26 なんかも好きかも。

やっぱり全曲ともに流れる様に弾くところはアムランらしさ。エモーショナルなパートも特異な感情移入はせず、超絶技巧系パートでも軽々とこなす。まさにヴィルトゥオーゾに違いない。個人的にはやや平板さがアムランのイメージだが。
でも、自分の中のヴィルトゥオーゾ像と合致しない何かがあるのは事実。それを見つける為に当時何枚も買ったんだろうなぁ。
それぞれの曲のどうのこうのは不要だと思う。上記印象の通り。

アムランでシューマンを聴くなら、こちらの方が一つ前の Fantasy / Etudes Symphoniques / Piano Sonata No 2 よりも好みです。楽しく聴けますから。ジャケットも良いですよね。^^v





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA
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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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