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カレヴィ・アホ の Symphony No. 9 / Cello Concerto を聴く

Kalevi Aho (1949/3/9 - ) はフィンランドの現代音楽家。と言っても軸足は新古典主義にある。
交響曲9番は"トロンボーンと管弦楽のための"と副題が配されているが、特に気にする必要性は感じない。雄大なフィンランドを感じさせる三楽章からなるSymphonyに仕上がっている。打楽器の使い方がとてもうまい。
チェロ協奏曲、第一楽章の展開は交響曲9番と似ている。そこへGary Hoffmanのチェロが入る。ホフマンのチェロは控え目な演奏でオケと協調する。二楽章はポリフォニック、ポリリズムを交えて豪快に展開する。この辺りは現代音楽風になるかもしれない。コーダの恐ろしいpppp静音は何だろうか?!
フィンランドを代表する指揮者 オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vanska)と、フィンランドのラハティ市・シベリウスホールに本拠を置くラハティ交響楽団(Lahti SO)によるフィンランドの素晴らしい作品です。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





スメラ の Symphony No 5 Music for Chamber Orchestra In memoriam を聴く

Lepo Sumera (1950/5/8 - 2000/6/2) はソヴィエト(現エストニア)の現代音楽家。エレクトロアコースティック、電子音楽といった世界も展開するが、本CDは管弦楽曲になる。
交響曲5番は、十二音技法による対位法をシェーンベルクから学んだ作。弦楽器のトレモロは、それだけでなく米国系現代音楽の香りがする。不安感を醸し出しながら繊細な展開を見せる。
Music for Chamber Orchestra も同様な展開になる。そしてIn memoriam。いずれも調性を排してはいないので大きな違和感は無いと思う。繊細、冷徹的な音階が気持ちよい。
パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Jarvi)指揮、マルメ交響楽団(Malmo SO)による。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





グバイドゥリーナの Johannes-Passion を聴く

ヨハネ受難曲、お馴染みkokotonPAPAの好きなソフィア・グバイドゥーリナ(Sofia Gubaidulina, 1931/10/24 - )の作品をゲルギエフとマリインスキー劇場管で聴いてみましょう。とは言え、これは宗教曲ですが…

曲はバリトンとバスが中心になりオケもグバイドゥーリナらしからぬ、というかまさに宗教曲。暗い静音の楽曲。沈んだ曲調が全体を支配して流れます。そして全編を通して歌曲になります。
当然ながら現代音楽ではなく、宗教曲として聴くべき音楽ですね。多くを書く事もないし、またもやという事になります。
もちろんNo.6 Litugie im Himmel のラストの様にわずかにグバイドゥーリナらしい現代音楽作風の演奏も垣間みれますが、ほんとうに僅かです。
このパターンはイギリスの現代音楽家マクミランにもありますね。現代音楽家であっても宗教曲は自分の宗教心の世界の様です。その宗教に浸ってみないと見えない世界ですから、コメントできなくて当然かといつも思います。聴いて美しいとか、そんな音楽ではないでしょう。
ちなみに「ヨハネ福音書による復活祭オラトリオ」と本曲はグバイドゥーリナの作品の中でもキリストの二部作として別扱いされるのが普通でですね。
従って数多いグバイドゥーリナの宗教曲でも Seven Last Words Of Christ などとは作風も異なります。

キリスト教徒でもないkokotonPAPAにとって内容については不明点が多すぎるため、以下のブログを読ませていただきました。
http://koshiro.exblog.jp/15732118/
この曲に興味のある方はご参考に。




テーマ : クラシック
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ダッラピッコラの Sonatina canonica / Tartiniana seconda / Due Studi / Quaderno musicale di Annalibera を聴く

イタリアの現代音楽家 Luigi Dallapiccola (1904/2/3 - 1975/2/19) は十二音技法を駆使する。とは言え調性を完全に無視してはいない。
このアルバムはピアノとバイオリンの楽曲を集めた作品集になる。
前述の通りでピアノソロにしても、どこか柔らかな旋律が残される典型的なセリー音楽。トータル・セリエリズム的で十二音(1オクターブを12分割した全半音すべて)だけではなく、そこに連音・強弱といった音指示を基本的に並べる。(興味ある人はググッて下さい)
音の並べ方で調性も取れるので楽に聴ける。そうすると中途半端な感は拭えない?
このアルバムは、そんな事も考えさせられる。それはそれで楽しい。でも、そんな感じ。

基本的に単音構成で作られたピアノ曲とバイオリンとのデュオ。メロディーラインは明瞭に存在する。特にピアノ曲は透明感ある美しい調べに不協和音(十二音技法)、と言えばわかってもらえるかな?



テーマ : クラシック
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コープランドの Appalachian Spring, Rodeo, Billy the Kid を聴く

アメリカの作曲家、Aaron Copland をバーンスタイン New York PO で聴ける楽しい一枚。
やっぱりAppalachian Spring、Rodeo、Billy the Kid のバレエ音楽三曲はコープランドの代表作だけあって素晴らしい。細かい事はいらないのがコープランドの曲の良さ。明快な曲構成は実に楽しい。
もちろん12音技法を取り入れた近現代音楽も残しているが、この三曲の素晴らしさを楽しんだ方が良い。バーンスタインとNYPOは、明るい表現と明朗に響く管楽器で展開。
人気曲 Fanfare for the Common Man も含まれている。




テーマ : クラシック
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2012年11月19日 M.T.トーマス「マーラー 交響曲 第5番」at サントリーホール

M.T.トーマスとサンフランシスコ響のアジアツアー最終の日本公演。良かったですね。

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ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲が★★☆
マーラー:交響曲第5番の一二楽章が★★★、三四五楽章が★★。全部合わせて★★☆と言う感じです。



ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
 ラフマニノフは、ユジャ・ワンのピアノの後半の超絶的豪腕に、トーマスとサンフランシスコ響の盛上りが重なって素晴らしい演奏となりました。もともとこの曲は最後に向けて盛上げて行くパターン。初めからパガニーニらしいテクニックを散りばめたピアノでオケが緩やかに上がって行く訳ですね。そこにMTTのクールさですから初めかなり緩めです。
初めはテクだけかと思ったユジャ・ワンのピアノも最後は強烈に走りましたね。
今年観たピアニスト、オット、ブニアティシヴィリと較べたら一番ですが、曲が良いせいかもしれませんね。例によって大胆なドレスで登場しました。
Yuja Wang の同演奏CDに較べると席の問題でピアノの生き生きとした音色を感じられなかったのは残念。それは差し引くとしても、切れ味はCDの演奏よりも良いと思いました。ピアノコンチェルトはいずれ席位置が大きく左右しますね。




マーラー 交響曲 第5番
マーラー5はCDに較べると、作られた様な透明感と華は減り、その分この顔ぶれによる演奏の円熟さが明らかに結実していました。特に一二楽章の完成度は高く、管楽器の素晴らしさは格別でしたね。特にホルンの独奏はgood!でした。
五つの楽章を、一二楽章と四五楽章は、三部作の一部と三部として続けて演奏されました。当然の事なのですが、マーラーが三部に分けたのを明確化してくれました。
特徴的なアゴーギクも第五楽章の入りの部分などはCD同様ですが、無機質的な演奏から息吹を感じる演奏になった気がしました。それがベターなのかは別としてもですね。
事前に聴き比べをしたマーラー5の20CDの話はこちらから




アメリカのオケは面白いですね。団員の関係者が客席に居てステージ上で話をしたり、打楽器奏者は演奏中に準備したりする時は動きが目立たない様にするのが普通ですが、全くお構いなし。
ちなみにMTTの指揮ぶりはやや小柄な身体全体を使った面白いスタイル。

ユジャ・ワンのアンコール、プーランクはなんとトーマスとの1-piano,4-handsの連弾!
これは大受け! トーマスはソニー時代のCDでピアノも弾いていましたよね。
トーマスは拍手に応える時にユジャ・ワンの真似をしてピョコッとお辞儀をしてみせたり、腕を組んだりと、エンターテイナーぶりとかつてのプレイボーイぶり?を発揮していた。(ご本人はゲイをカミングアウトしていますから違いますね)

最後はマーラー5なので大ブラボーと拍手の嵐。3度4度とステージに引き出され、最後は眠いのよ、とポーズをしてコンマスを連れて戻ってお開きとなりました。十分に楽しい演奏会でした。

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テーマ : コンサートに行きます&行って来ました♪
ジャンル : 音楽





イザーイの Poems for Violin and Orchestra を聴く

kokotonPAPAの好きなベルギーの現代音楽家 Eugène Ysaÿe (Eugene-Auguste Ysaye 1858/7/16 - 1931/5/12) の「バイオリンとオーケストラの為の詩」を Rubenstein のバイオリンで。構成的にはバイオリン協奏曲。調性も崩していなければ、不協和音もありません。超絶技巧系のバイオリンを楽しめます。
流石はイザーイ。流れる様な調べは、将にバイオリン協奏曲向き。例によって高音に切れ上がるパートや超絶的部分はイザーイならでは。ルービンシュタインも超絶技巧を駆使しながらバイオリンを極限まで鳴らしてくれています。ルービンシュタイン向きではない様な気もしますが。(勝手に決めつけたりして)
バイオリニストなら、弾きたい曲だろうと思う感じ。コンサートで聴きたいですね。

オケは M.ロダン指揮、ベルギー国立管弦楽団 になります。



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