至極のライブ、ギドン・クレーメル at サントリーホール 2012年10月31日 ★★★

今日はサントリーホールで最高のコンサートを楽しんで来た。

ギドン・クレーメルatサントリーホール 2012年10月31日

★★★、それは3曲目と、アンコールのクレーメル。とにかく素晴らしかった。

一曲目のシューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op. 129 のバイオリン ヴァージョンでは、初日だし、演目も演目だからしかたないか....と言うくらいクレーメルらしくない。
二曲目、ブニアティシヴィリのピアノも期待ほどとは言えず。アンコールがリストだったので期待したが、テクを披露するパートも目を見張るものは見当たらなかった。ソロのコンサートへ行くべきかもね。

しかし、三曲目、クレーメルのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op. 61。これはバイオリニストの技量でかなり差が出るので多少は期待していた。しかし、期待を遥かに上回る。と言うか期待通りにスーパーなと言うべきか、クレーメルの世界が展開された。
高音に細く切れ上がる、バイオリンを鳴らし倒す。エモーショナルから爆裂的演奏まで。
特にカデンツァは驚異的、超絶的。これぞクレーメル。プログラムを見たら、カデンツァはシュニトケ編を採用していた。現代音楽の雄アルフレッド・シュニトケとなれば、ベートーヴェンの様な古典でも全く異なった次元の音楽になる。超絶系の現代音楽だ。
万雷の拍手を受けてのアンコールは、これまた現代音楽家ギア・カンチェリの "黄色いボタン" 。細いバイオリンと鉄琴の澄んだ音(マレットだけでなく弓でも弾く)。これまた最高!

最後の二曲は、生きてて良かった! と思わせてくれた。
それにクレメラータ・バルティカが素晴らしかった。1stバイオリン:7人、2ndバイオリン:6人、ヴィオラ:5人、チェロ:4人、コントラバス:2人、ティンパニ・鉄琴:1人、の構成ながら分厚い音を響かせてくれた。

選曲からすると、11月5日(月)のグヴァイドゥーリナ、イザーイ、バルトーク、の方が絶対にいい。今回はブニアティシヴィリのピアノに誘惑されてしまったが、今回最高の演奏は多分この日に聴けるだろうね。


テーマ : コンサートに行きます&行って来ました♪
ジャンル : 音楽

お薦め! ジェームズ・マクミランの Why is this night different を聴く

James MacMillan (1959/6/16 - ) はスコットランドの現代音楽家であり、指揮者でもある。
Why is this night different を含む4曲の室内楽曲で、エンペラー弦楽四重奏団による演奏。2曲目にはクラリネットのRobert Planeが加わる。
Emperor String Quartet の演奏は強烈。一曲目 Why is this night different で爆発的な弦の音を響かす。無調にして凶暴な音と、幽玄な調べ。二曲目 Tuireadh はいきなりのクラリネットの咆哮! それに合わせる様に弦が切れ上がる。なんという不思議な組合せ。しかし実に合う。高音の切れる様な弦楽が凄い。
三曲目は弦楽四重奏曲1番と題される Visions of a November Spring も同様な展開だ。豪快強烈な音の洪水と、薄い刃物の様な弦音。これを行き来する。強音には異常性さえ感じる。
最後は四分余りの小曲 Memento。静かさ、これは調性も残しつつ美しい。
現代音楽とString Quartet は実に合うと思う。クロノス!と言いたいところだが、エンペラーもかなり良いのだ。このアルバムはぜひボリュームを上げて音の中に浸って下さい。狂気を感じられるかも。(笑)
これまたkokotonPAPAの好きな作曲家 James MacMillan。超お薦めの一枚!


テーマ : クラシック
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ジョン・アダムスの Harmonielehre を聴く

米国の現代音楽家 John Adams (1947/2/15 - ) の表題曲「ハルモニーレーレ」は、ミニマルではあるがアダムズらしいオリジナリティがある。もちろんジョン・ケージ、スティーブ・ライヒとは違うし、同じオーケストレーションのミニマルのフィリップ・グラスとも違う。
ミニマルベースに不協和音系の音の流れを作るからだろうか。ミニマルの感覚は非常に薄い。ポストミニマルと呼ばれる事もある。

曲調的には舞台音楽的な傾向が強い。「ハルモニーレーレ」の一部もストラヴィンスキーの火の鳥を思わせる様な感じが散見される。一方で「チェアマンズ ダンス」の前半などはミニマル色が強く入り、途中からはその気配を消したり出したりで面白い。

緊張感あふれる管弦楽に見え隠れするミニマリズムがなんとも心地よいです。スケールの大きい音楽を楽しめます。
演奏はサイモン・ラトルと当時の手兵バーミンガム響の豪華版。kokotonPAPAの好きな作曲家、その一枚です。ぜひ聴いて欲しいですね。



テーマ : クラシック
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ハリソン・バートウィッスル の Earth Dances を聴く

Harrison Birtwistle (1934/6/15 - ) はイギリスの現代音楽家。主に音楽劇で知られているかもしれない。今年 2012年度の武満徹作曲賞の審査員でもある。
作風は無調。Earth Dances も管弦楽で、弦も管も無機質な音を並べ打撃音的な構成になる。当然ながら全体を通して緊張感のある流れ。現代舞踊曲的な感じとでも言ったら雰囲気が伝わるかな?
伝わんないよねぇ。でもそんな感じ。30分強の一曲構成になる。好きな一曲です。

kokotonPAPA所有はPeter Eotvos指揮 BBC交響楽団 だが、下記はブーレーズ指揮、Ensemble Modern Orchestraになる。この方がメジャーかな。ドイツ・グラモフォンの現代音楽シリーズ"20/21"だからね。



テーマ : クラシック
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インゴルフ・ダールの The Music Of Ingolf Dahl を聴く

Ingolf Dahl (1912/6/9 - 1970/8/6) はドイツ生まれの現代音楽家で、アメリカ在住。弟子にはM.T.トーマス 等がいる。このアルバムの指揮もそのトーマスによる。
一曲目の「アルトサックスと吹奏楽のための協奏曲」は代表作で、無調ではなく新古典主義的色合いで聴き易い。サックスと聴いて苦虫を噛みつぶした様な顔をする必要も無い。悪くない展開の三楽章からなるオーケストレーションだ。
その他 楽曲も同系統の色合いで、違和感は少なく(無調様な楽曲のイメージに較べると)楽しめると思う。個人的にはBGMでかけておいても良い感じ。ただ、当然ながら不協和音が多いのでダメな人はダメでしょう。??!!
最後の The Tower Of Saint Barbara が四部構成で一番面白い。
オケはNew World Symphony。

そう言えば、T.トーマスも手兵SFPOを率いて来月来るね。もちろんこっちも行きます。マーラーのNo.5ですね。



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キルホーマン 100% アイラ "New Spirit"

Kirchomanのニュースピリッツですね。3年以上の熟成に満たないのでウィスキーとは呼べず、スピリッツに分類されるけど、アイラモルトです。
キルホーマンは、当初スピリッツを出していましたが、このところは1年2年といったスピリッツが多くなり、この様な76日熟成の様な若いものは出なくなっていたと思います。(Distilled:19.04.2012 Bottled:04.07.2012)
それがショップオリジナルで出ていたので思わずポチッと。^^ゞ
kilchoman-newspirit01.jpg kilchoman-newspirit02.jpg

蒸留所に行くと、ポットスティルから出たばかりの無色透明のスピリッツ、思わず飲んでみたい!って思うでしょ。ほぼ、あれだね。
kilchoman-newspirit03.jpg

この通り、色着きも浅い。でもね、香りと味は濃い。ノンチルでモロに63.5°alcだしね。熟成してまろやかになるんだって事が良くわかる。けっこう強烈だよ。


ゲルギエフのマーラー全集が届いた

LSO Live のGergiev Mahler Symphonies 1-9 が届いた。
交響曲1番から9番の10CDset。実際、約半分はダブり。でもハイブリッドとはいえSACDで¥4,500以下で入手出来ちゃうなら買うしか無い。最近、CDの全集が異常に安価になって出てくる。そうなると、ついついポチッといっちゃうよなぁ。^^ゞ
ゲルギエフは見た通りの豪快さと、ppの部分などの繊細さを見せる。kokotonPAPAの好きな指揮者の一人。来月は手兵マリインスキー劇場O.を率いて日本公演がある。
もちろん行くよ。プロコフィエフのNo.5は楽しみに決まってる。

ゲルギエフ マーラー全集


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2012年 サイトウキネン音楽祭の「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を観る

今年のサイトウキネン音楽祭の目玉をNHKで観ました。何が目玉かというと、主演のジャンヌ・ダルクを演じたイザベル・カラヤン。
あのカラヤンの娘。それが小沢征爾とカラヤンの約束?通りに、共演する予定だったからですね。
元はカラヤン生誕100年で、VPOとイザベル、小沢のセットでやる予定だったとか、放送の中で言ってました。
JeannedArcaub枋her

まぁ、それはいいとしてオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」なんですよねぇ。オネゲルは好きなんだけどオラトリオは苦手。バロック的、キリスト教的でオペラとは似て非なる物。オペラの様に歌い手は演じる事はありません。

この「火刑台上のジャンヌ・ダルク」では、教典により裁かれるのですがジャンヌ・ダルクは唄わない。語りだけ。曲の方はプロローグから第3場までは、現代音楽で安心して聴けます。
ストーリーは火刑台上で火あぶりになるジャンヌが回想するシーンの組み立て。面白可笑しいシーンが多くて楽しめるのですが、オペラの様なストーリー展開ではありません。所々でジャンヌの語りが入るので音楽なんだか劇なんだか。
個人的には見に行く事は無いですね。サイトウキネンfes.も基本的に興味がありません。
だからNHKがやってくれてよかった、と言う訳です。^^v


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ブリテンの「戦争レクイエム」をコベントリー大聖堂の放送で観る

ブリテンは当然ながらイギリスを代表するの現代音楽家。
この曲 War Requiem はCDで聴くにはハードルが高い。モーツァルトのレクイエムの様に、耳障りが良い訳ではない。現代音楽でレクイエム。

それは音楽だけでなく、歌の部分にある。とにかく歌詞がないと全くこの曲の意味をなさない。ただ鎮魂を込めて唄われるなら、それほど神経質にならなくても良いのだが、これは第二次世界大戦と言う事実が背景にあるからだ。だから歌詞がより具体的。それを理解しないと....と言う事になる。
今回は、日本語訳付きで今年の5月30日のコベントリー大聖堂の演奏会が楽しめた。

ブリテン 戦争レクイエム

NHKで放映されたので溜めておいて観た。バーミンガム市響が観られたのも何より。ネルソンスの指揮も変わってて面白かった。

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コルンゴルトのシンフォニエッタ ロ長調 Op. 5を聴く

神童と言われ、ウィーンで活躍し米国に亡命したエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold, 1897/5/29 - 1957/11/29) の Sinfonietta for Large Orchestra, Op. 5 です。
初期の作品で四楽章からなる小交響曲で、全編に渡り後期ロマン派的な流麗な構成で出来ていますね。エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト、15歳の時の作品になります。

第一楽章、そして第二楽章スケルツォと美しい流れの弦楽器と華飾な管楽器がからみ、第三楽章アンダンテでは清な流れに転じます。この頃から後年の映画音楽への素が伺えると思うのは考え過ぎかな? それほど、そんな楽章です。
第四楽章フィナーレでは不安な第一主題を提示しての展開になります。

シンフォニエッタの名の通り小楽曲でこじんまりとまとまっています。個人的には聴き易いのですがそれ以上の物でもない感じでしょうか。この手の美しさを前面に打ち出した作品好きにはお薦めです。



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1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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