チン・ウンスクの Rocana / Violin Concerto を聴く

韓国を代表する現代音楽家、陳銀淑(Unsuk Chin、チン・ウンスク)の曲をKent NaganoとSwedish Radio SOの演奏で楽しめます。ケント・ナガノとのコラボは多いですね。
チン・ウンスクはリゲティに師事していましたから、ヴァリエーション的には聴き易いと思います。

Rocanaは衝撃音的なリズム主体の管弦楽で、聴き応えのある違和感の少ない現代音楽ですね。ケント・ナガノとのコラボは度々行われているので安心感もあります。
バイオリン協奏曲はヴィヴィアン・ハーグナー(Viviane Hangner, vn)が加わります。かなり神経質なバイオリンになりますね。細かい音を詰め合わせた様なバイオリンに緩いオケ。細く神経質で技巧的なバイオリンは楽しめます。この曲でウンスクはグロマイヤー賞を受賞しているそうです。
今やウンスクの楽曲はドゥダメルの様な注目の指揮者からも取り上げられる人気現代音楽の一つ。無調ですが取り上げ易い楽曲と言ってもいいのかもしれませんね。






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

オスヴァルダス・ バラカウスカス の Concertos for violin, cello, piano, oboe & harpsichord

Osvaldas Balakauskas (1937 - )は, リトアニアの現音楽家。アルバムは題名通り室内楽の協奏曲になっている。
オペラや交響曲も作曲しているが、この様な室内学的コンチェルトを多く残している。
このアルバムは全曲 セント・クリストファー室内管弦楽団 (St. Christopher Chamber Orchestra), ドナタス・カトクス (Donatas Katkus) 指揮でのコンチェルトになる。

曲調は調性は緩く残しつつ、民族音楽の色合いが濃い内容である。一曲目はバイオリン、二曲目はオーボエとチェンバロ、三曲目はチェロ、四曲目はピアノ、それぞれの競争曲だ。ソリストと楽器の違いはあれ、曲調の基本は同じだ。トレモロ的なハイピッチ奏法の曲が並ぶ。ベースにあるのは古典かもしれない。

ルードゥス・モドルム (Ludus modorum) の II. Andante と ピアノ・コンチェルティーノ (Piano Concertino) は、上記とは異なり民族音楽風味を取り除き、無調を強めた 好みの現代音楽パターンだ。
コンサートで聴きたいものだ。

テーマ : クラシック
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クロノスカルテットでムガーム・サヤギ(Mugam Sayagi)を聴く

アゼルバイジャンの現代音楽作曲家でピアニストのフランギス・アリ=ザデー(Franghiz Ali-Zadeh)の曲を演奏する。二曲目と三曲目(ソロ)はフランギス・アリ=ザデーのピアノが入る。全体的に繊細な音楽だ。
kokotonPAPA大好きなKronos4tetだから悪かろうはずが無い。二曲目のApsheron Quintetではアリ・デザーのピアノを交えて中近東風な味付けを含めた現代音楽がひときわ冴える。繊細さと響きの音楽。

テーマ : クラシック
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エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト の ORCHESTRAL WORKS VOL.3 を聴く

ERICH WOLFGANG KORNGOLD、最近は名前を目にする機会が出てきた。
その代表作「ベイビーセレナーデ」「チェロ協奏曲ハ長調」「シンフォニック・セレナーデ」を一枚にした作品。管弦楽集1〜4集の第3集になる。
流れる様な作風は、映画音楽で評価されたかもしれない。このCDの作品も美しいオーケストレーションで、そのまま映画音楽と言われても不思議が無い。ちなみにチェロ協奏曲は元々は映画音楽であったものを本人が改編している。逆にこの曲が一番変化に富んで面白いコンチェルトになっている。チェロにもう少しパワーがあればもっと素晴らしい可能性を感じる。
「ベイビーセレナーデ」などは、休日の朝など のどかな気配の中でゆったりするには将にうってつけの作品。変わって「チェロ協奏曲ハ長調」「シンフォニック・セレナーデ」は大物作曲家の交響曲に疲れた時などに若干の現代音楽寄りで良ろしいね。

Werner Andreas Albert指揮、North-West German POによる演奏。チェロはJulius Bergerになる。
amazonUSならバラで手に入るのだが、国内だと1-4セットになる。


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「2012年 シェーンブルン夏の夜のコンサート」のグスターボ・ドゥダメル VPO

この一週間で届いたCD。新譜は一枚しか無い。
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それが毎年恒例のシェーンブルン宮殿での音楽祭のCD(写真:右下)だ。美しい宮殿をバックに夜のライティングに浮かび上がる素晴らしい夏の風物詩だ。去年はゲルギエフが東日本大震災の為にシベリウスの鶴のいる風景を演奏して話題になったよね。

今年の Schönbrunn 2012 Summer Night Concert は何と若き期待の星 Gustavo Dudamelの登場だ。これは楽しみで早く出るのを待っていた。
テーマは「Dances and Waves」。生誕150年のドビュッシー "La Mer" 以外は全てオペラからの選曲にっている。
一曲目から三曲目、チャイコフスキー:『エフゲニ・オネーギン』ポロネーズ、ムソルグスキー:『ホヴァンシチナ』ペルシャの奴隷たちの踊り、これは手堅く演奏して来ているのを感じる。そしてボロディン:『イーゴリ公』だったん人の踊り、この辺りから息が合ってくる。

白眉は四曲目からアンコールの七曲目。
四曲目はドビュッシーの交響詩『海』をとりあげ、水を得た魚のようにVPOとのコラボが絶頂を見せる。次のR.シュトラウス:『サロメ』サロメの踊り(7つのヴェールの踊り)では息もピッタリなエモーショナルな演奏。
ポンキエッリ:『ジョコンダ』時の踊り、では有名なワルツのフレーズも軽やかに決めながら緩急の出し入れも見事に決まる。
そして最後のアンコール、ヒメネス:『ルイス・アロンソの結婚式』間奏曲は全開のVPOとドゥダメルをたっぷりと楽しめる。

これはヤバイ。やっぱりドゥダメルは一番見たい指揮者だなぁ。

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尚、本公演の模様がNHK-BSプレミアム 7月16日(月)午前0:00~4:00 に放送されました。6月7日に行われ、観客数10万人ですね。クラシックのウッドストック・フェスティバルみたいな感じです。
実はCDには一曲入っていない曲がありました。アンコールの一曲目、シュトラウスの『ウィーンかたぎ』です。この曲に入る前にドゥダメルが「これで僕もウィンナーっ子になれるかな?」って観衆に問いかけたけど返事が返ってこなかった。(笑)
またテーマ通りにダンスがセットされていた。二曲目と「海」、そして「ウィーンかたぎ」です。
昨年もNHKでみましたが、よりいっそう演出が華やかになりましたね。リタイアしたら一度は行ってみたいです。
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シェーンベルクとフォーレ、二つの「ペレアスとメリザンド」をダーリントンで聴く

Jonathan Darlington (cond.)/ Duisburg Philharmonic Orchestra によるカップリング。最近気になる指揮者の一人 ダーリントン。そしてその手兵デュースブルクPOです。

幽玄なるシェーンベルクを最大限引き出しますね。ブーレーズやカラヤン他との比較もしようかと思ったがやめましょう。このCDで感じられる事を素直に書くと、今まであまり良いと思った事の無いこの曲を、揺さぶりながらの重厚感もいい感じにデュースブルクPOが対応しています。幽玄さに深淵さ、聴き応え充分。
シェーンベルクが無調になる前の作品なので、安心して聴ける方も多いのでは。かなりgoodです。

かたやフォーレ。こちらはフォーレらくし美しいフレーズ。四曲からなる組曲です。コンサートでも演目を目にする事が多い曲ですが、ここではメリザンドの歌(Chanson de Mélisande)が省かれています。多分この曲だけ声楽が入るからでしょう、個人的には残念。まぁ、よくあるケースで仕方ない気もしますが。
弦楽の美しさを感じられますね。管楽器も抑え気味にコントロールされ有名なSicilienneも深みを感じ、全体的に実に美しい。

題名は同じでも当然ながら全く違う曲です。青い鳥でおなじみのメーテルリンクが初期に書いた象徴主義作品で、これを題材に様々な作曲家が曲にしていますね。特にドビュッシーのオペラは一味違う静寂さが漂うkokotonPAPAの大好き作品。他にシベリウスも好きです。

いずれにしても これは素晴らしい一枚でお勧めです。

 

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ヴォルフガング・リーム の エコー を聴く


現代音楽作曲家を代表する一人、Wlofgang Rihm。電子音はいっさい使わないアコースティックな現代音楽。難解ではあるが、アバドやムターといったトッププレイヤーが好んで取り上げる。
そのリームの数多い作品の中から、 image-echo bilder-echo はピアノとバイオリンを主とした現代音楽だ。
音数が極端に少ない。そして3曲目の途中からはピアノのトレモロの強打も現れる。最後の5曲目には打楽器や管も入りやや音数が増えるものの、基本は変わらない。
音の緊迫感、そして音と音の行間を読む様な曲構成になっている。
もちろん調性はない。ffとpp、それは対話であり向かい合う緊張。ボリュームを大きめにして聴いて欲しい。



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Cello と言えば ジョヴァンニ・ソッリマ の Works を聴く

Giovanni Sollimaと言えば、チェロ。ミニマル系の作曲をする事でも知られているね。著名チェリストでもソッリマの曲を好んで採用する事が多い。一昨日のブルネロも好んで演奏する。チェロ好きkokotonPAPAも当然ファンである。

その本人のアルバムだが、ミニマル系の曲も散見する。でもそれだけではないね。かなりの作曲のアプローチも含まれる。クラシックと言うよりも、現代音楽。それも、ややポピュラー寄りというか。
ポピュラー寄りと書いたのは、人気のチェロ・デュオの2Cellosを思い出したからで他意はない。かれらはソッリマの影響がある事は違いない。そう言えば、ソッリマは立って歩きながら弾いたり、胴をたたいたりするしね。

Zobeide、Hell 1 などはいかにもチェリストがソロで好みそうな感じがして大好きだね。でも他には喋りが入ったり、いろいろある。クラシックで頭が凝り固まったお方には絶対に向かないだろうな、このアルバム。(笑)

ちなみにチェロの奏者はチェリスト、チェロリストじゃないぞ。

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2012年7月3日 マリオ・ブルネロ at 三鷹市芸術文化センター ★★

予想通りだったかな。
ウィーアの(Judith Weir)のアンロックト(Unlocked)と、カサド(Gaspar Cassado)の無伴奏チェロ組曲(Suite for solo cello)は、昨日書いた通りの内容で素晴らしい演奏だった。Unlockedはライブで聴くとまた素晴らしい。プリペアド・チェロとも言うべき 消音器のボルト&ナットも約束通り取り付けてあった。そして ちゃんと楽譜にある通りに、と言う所が現代音楽の良い所なんだよね。
カサドの方も弓の糸が切れる情熱あふれる素晴らしい演奏だった。

バッハはいかんが、強いて言えば第六番は力の入った演奏だったと思う。しかし一番は思わず眠ってしまった。やっぱりバッハは難しい。

そして何より嬉しかったのは、アンコール。なんとクラム(George Crumb)のチェロソナタからトッカータ。これはkokotonPAPAの好きな曲だ。今まで生でクラムのチェロは聴いた事あったっけ…
トッカータだけだったけど素晴らしい演奏だった。

唯一残念だったのは、ホールの問題だと思うが、音が上に抜ける様に感じる。ブルネロのチェロの音圧を感じられなかった事。まぁ、市のホールだから仕方が無いかもしれない。次は左右翼位置の二階席が良いかもしれない。
ブルネロ三鷹市芸術文化センター

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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