佐藤 允彦 の All-In All-Out と As If

kokotonPAPAの好きな佐藤允彦、両方ともちょい古(All-In All-Out 1979年 , As If 1985年)の録音です。
All-In All-Out はNY録音でDave Liebman(Sax),Ryo Kawasaki(G),Harvey Mason(Ds),Randy Brecker,他との競演。As If は日本録音でEddie Gomez(B)とSteve Gadd(Ds)との競演。アコースティックのピアノトリオでとてもスタンダード。

All-In All-Out は思い入れが強いです。当時にsonyからレコードで出て、なんと野心的なフュージョン!と思って良くかけていました。当時はフュージョンと言うと何となくイージーな曲が多かったのですが、攻めのele-Pの迫力はこのレコードで覚えたと言っても良いかもしれません。その後CD化で買い直しましたが、今ではフュージョンなんて陳腐な区分ですがDave GrusinのMorning Danceがとても似ている事に今更ながら気が付いきましたね。
今でもiPodで通勤の時に聴いたりするわけですが、個々の曲の切れ味抜群。ジャケットも秀逸ですよね。


As If は Eddie Gomez が入っているくらいですから、と言う訳でもありませんが、Bill Evansに捧げられています。とてもジャズクラブっぽいピアノトリオです。野心的な部分は無いけどジャズピアノだなぁ、って感じかも。
ただ、Waltz for Debby で Gomez が弓を使って弾くピアノとのコラボがありますが、止めて欲しいですねぇ。安っぽいクラシックみたいに感じちゃいますw
ピアノトリオはリズムセクションな訳ですが、足腰のしっかりしたリズムはやっぱり凄いと言う事を実感出来ますね。


両方とも古いから入手が難しいですねぇ。それが一番の問題、きっと。



テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

カティア・ブニアティシヴィリのピアノを聴く / デビューソロ Franz Liszt、クレーメルとの共演

◆ Gidon Kremer, Hymns and Prayers ,Kremerata Baltica

フランクのピアノ五重奏曲ですね。バイオリンのギドン・クレーメルだけでなくピアノのカティア・ブニアティシヴィリが大注目。曲も良いのですが、この二人の演ずる技巧と感性は素晴らしいですね。研ぎすまされた刃の様。ちなみにロッケンハウスでのクレメラータ・バルティカのライブになります。
カティア・ブニアティシヴィリはアルゲリッチの'09年のルガーノにも出ていますね。と言う事はクレーメルの秘蔵っ子、アルゲリッチ一派の新人ピアニストと言う事になるのでしょうか。アルゲリッチの様な男勝りの剛腕ではありませんが、クレーメルの技巧に立ち向かうだけの技量は凄いです。3楽章終盤はクレーメルに襲いかかるがごとくのパワーを見せます。アルゲリッチの若かりし頃なのかな?!
個人的には最後の一曲、カンチェリのサイレント・プレイヤーズの幽玄な世界も見逃せません。これは侮れないアルバムですねぇ。

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◆ Tchaikovsky Piano Trios

これまたギドン・クレーメルとカティア・ブニアティシヴィリ。それにクレーメル配下の女性チェリスト、ギードゥレ・ディルヴァナウスカイテが入ります。素晴らしいトリオです。日本公演では残念ながら、ブニアティシヴィリは来日出来なかったのですが。
全体的に端正なチャイコのピアノ三重奏曲《偉大な芸術家の思い出》。その中にクレーメルはもちろん、ブニアティシヴィリの切れ味が冴えますね。この曲ではディルヴァナウスカイテがどうしてもクレーメルの背後に廻る様にやや控えめに聞こえます。それにしてもやはり技術がバックボーンの演奏と言うのは本当に素晴らしいですね。
そしてキーシンのThe Mirrorが入っているのも嬉しい限り。




◆Franz Liszt

そしてソロのデビューアルバム、ソニーから。リストを弾く、何と言ってもピアノ・ソナタ ロ短調 S 178でしょう。特に三楽章の入りのffなどは将に荒々しい。と言うよりも荒削りそのものです。若手ならではのリストを楽しめると思います。続くメフィスト・ワルツ第1番なんかも狂気を感じる演奏で素晴らしい。悲しみのゴンドラの端正な音の並び。要は好みななんですね、きっと。同年代のリーズ・ドゥ・ラ・サールも、リスト・イヤーでリストのソロ・ピアノを出していますが、これも楽しい。リストものは今年が買時かも。
おまけのDVDは見ていません。それにしてもこの悪趣味なアルバムジャケットは許して欲しい…



カティア・ブニアティシヴィリのこれからがとても楽しみですね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ヘッドフォン Sennheiser HD-650

本当は家で音楽を聴くのにヘッドフォンは好きではないんだよね。実際の音楽って前からやってくるもんだからねぇ。真上での演奏を聴く事なんて無いでしょ。木の上の鳥の囀りくらい。それだって頭上。頭の真上で鳴られてもっていう気がしてしょうがない。
昔からそう。だから以前はヘッドフォンは持ってなかった。iPodで聴く様になってからソニーのモニター系MDR-7506を購入したけど、あれは通勤用。でもあの時だってモニター系だとしても赤(MDR-CD900ST)よりも音楽鑑賞に向いている青(MDR-7506)を選んだ。密閉型で音漏れも少なく気持ち良く音楽を聴ける。
でも家で聴くなら開放型の方が良いに決まってる。で、この世界では標準器的なゼンハイザーのHD-650を購入した。
エージングもそれなりに行った処で聴き較べてみた。

ゼンハイザー HD-650headphones.jpg

MDR-7506より、そりゃぁ良い。でなければ困るよ。音数、音場の(横方向)広がり、ナチュラルな音。当たり前のごとくに違いがわかる。流石にMDR-7506は頭の中で鳴ってる感じだ。そしてやや固い音だ。でも、然程音楽に没頭するのでなければ関係ないかもしれない。こだわらなけりゃ十二分に良いと思うな。
HD-650が前方定位するとかネットに出ていたけど、そんな事あるわけない。(笑) 思入れじゃないかい。オープンエアな分だけ外に広がりが良いだけだと思うけどね。そんな事にエネルギー使うなら、その分色々な音楽を聴いた方が良いと思うんだが。
とりあえずこれで夜でも安心して音を聴ける。流石に良い音だ、頭の横方向周囲だけど。(爆)


晴れた休日には デンホフ、バヌフニク の現代音楽を

今日は天気も良くて風もない穏やかな深大寺。出かける?いや、引き蘢りで音楽に浸る。ヾ^^;

◆ Birgitta Wollenweber のピアノで Michael Denhoff の Hebdomadaire

ドイツの女流ピアニストでハンス・アイスラー音楽大学教授のビルギッタ・ウォーレンウェーバー。曲はドイツの現代音楽家でありチェリストのミハエル・デンホフ。
Hebdomadaire op.62はデンホフによる1990年の作品で52の小曲からなる ほぼピアノソロからなる組曲だ。ルイジ・ノーノやリゲティー等の有名作曲家や演奏家に捧げられた曲名が目立つ。Hebdomadaireとは仏語で週刊誌という意味だが......。
それにしてもこの二人の組合せのピアノ曲は実に詩的、叙情的だ。雫のごとくのピアノの音から広がる世界は静寂にして饒舌。音の強弱やテンポの変化は少ない。それよりも、拾われて行く音を楽しみたい。慌てなくて良いのだ。




◆ Andrzej Panufnik の Symphony No.9 と Piano Concert

アンジェイ・パヌフニク(ポーランド)の交響曲9番。本人の指揮によるLSOでの演奏だが、陰鬱とした世界から暗躍する情景、そして再び閑なる世界へと、途切れなく楽章が緩やかに連続的に起伏する。そしてカオスなるエンディング。実にkokotonPAPA好みなのだ。調性をあまり気にする必要も無い。それにしてもこのpp音の世界は素晴らしい。少ない音が心の落ち着き処を実感させる。
同じポーランド人のピアニスト、エヴァ・ポブウォツカ(Ewa Poblocka)によるピアノ協奏曲も調性には特別なものは無い。主題不在的展開が現代音楽を感じさせるくらいなもので、3楽章24分程度で聴き易いと思う。好きなのはvery slowと注意書きの入った第二楽章Larghetto molto tranquillo。やはりこの手の陰鬱な静けさの楽曲は実に好み。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

リストのピアノ協奏曲No.1を聴こう!

ピアノ協奏曲No.1、名曲揃いですけどまずはリストですね。とりあえずは最近の人気作3枚と個人的好み版を最後に2枚。この手の有名曲だといくらでも出て来ちゃいますよね。まずは、と言う事で。
この曲は3楽章とみなして演奏される事が殆、ソナタ形式とみなして4楽章で構成される事もあります。今回のなかではバレンボイムが後者で弾いています。音楽の技術的内容は、ググって調べて下さい。素人なので、恐縮です。

◆Lang Lang (ラン・ラン)
 アゴーギクとデュナミークを効かせたピアノを弾きます。例によってもったいぶった感性です。やり過ぎの気は否めないのですが、そこがコンサート受けの一つですね。個人的にはリストの曲はもっとナチュラル圧倒的に弾いて欲しい気がします。バックのゲルギエフとVPOはこの曲としては終止美しい。




◆Daniel Barenboim (ダニエル・バレンボイム)
 指揮者の顔が強いですがピアニストのバレンボイムは久しぶりに聴きます。バレンボイムは実に良い音でピアノを鳴らします。でも最後はもう少し超絶的に弾いて欲しいですかね、リストですから。Boulezのこの曲の解釈が少々不可解な感じがします。時折、えっ??みたいな流れを感じるのは自分だけでしょうか? いくらトライアングルが有名とは言え、強すぎる様な.....。個人的にはブーレイズは好きなんですけど。




◆Alice Sara Ott (アリス・サラ・オット)
 リスト、そして協奏曲を得意としている若手オットです。ここではタッチが柔らかい気がします。好みのリストらしくない感じです。全体的に早い気がしますしディナーミクを揺らして来ます。Hengelbrock (Munchner PO) は効かせ過ぎかな。オットの2楽章の入りは良い感じですが、それがリストかと言われれば少々好みと違うかな。




◆Martha Argerich (マルタ・アルゲリッチ)
 今更のアルゲリッチで、パワフルなタッチは流石です。見事リストも楽しめますね。柔らかな第2楽章も奇麗にこなし、Abbado (BPO) ともマッチもお見事。テンポはやや早めながらアゴーギクは振りません。緩急・強弱をわきまえたアルゲリッチ、やっぱり楽しいですね。




◆Lazar Berman (ラザール・ベルマン)
 個人的にはやっぱりベルマン、凄いの一言です。弱音パートでさえもナチュラル、特別な飾り立てはしません。強音パートでの演奏は強烈強靭なテクニックを曝しまくり、本当に凄い。時代が通り過ぎ、人気がないのが残念ですね。生き生きとして指が鍵盤を走りまくります。オケもGiulini (WSO)らしい端正でスマートなバックで立ち向かいます。これが現在入手困難とは!


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リスト/ピアノ協奏曲第一番のパート2へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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ユーリ・バシュメット(Yuri Bashmet) の 譚盾・林光・武満徹 を聴く

先日の『Styx』に続いてヴィオラのバシュメットの作品をインプレします。これもなかなか楽しめます。


ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ合奏団による現代音楽のアルバムです。バシュメットの広い音楽感を楽しむにはもってこいの作品で、日本と韓国の作曲家で構成しています。武満さんは現代音楽としては聴きやすいですね。譚盾の東洋楽器とのコラボはあまり好みではないかもしれません。

武満徹がソ連の映画監督タルコフスキーの追悼のために作曲した作品、現代音楽家の一つの仕事は映画音楽を作る事かもしれません。「ノスタルジア」と命名された曲は、ヴァイオリン弦楽奏曲で珍しくバシュメットがヴァイオリンを弾いていますね。それにしても、武満さんとバシュメットの組合せは本当に素晴らしいです。流れる無調の旋律は大自然の気流のごとく至ってナチュラル。絡むモスクワ・ソロイスツのメンバーは宛ら自然の山や木々と言った処でしょうか。この音楽に身を委ねる気持ち良さを味わいたいですね。
林光さんの二曲も悪くないですね。こころ和む世界です。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

Rolling Stones の The Brussels Affair '73 最高のライブ!

73年と言うと、ミック・テイラーがリードギターで入っている。そのミック・テイラーが入っているライブだと、ゲット ヤー ヤー ヤズ アウト が名盤ライブとして残っている。それは71年の米国ライブ。これはミック・テイラーが脱退する一年前のヨーロッパツアーのライブになるね。曲の途中、所々でジャガーがフランス語を喋っているのでフランスでの公演......いや、ベルギー。
それにしても凄い演奏だ。ゲット・・・よりも全然良い。録音状態もgood。73年録音Liveについては諸々のネタがあるが、そこいらはマニアに任せよう。
ストーンズたらしめるているキースのリズムギターとワッツのドラムの乗りも最高だ。この2人とジャガーが居ればストーンズが成り立つ事を実に感じる。逆に言えばミック・テイラーのリードギターは然程必要としない事も。このバンドに良く喋るリードギターはいらないんだな。ロン・ウッドでいいんだよな。しかしこのアルバムの最後Jumping Jack Flash~Street Fighting Manに流れる左ミック、右キースのギターは脅威のストーンズサウンド。凄すぎる乗りだ!!
 
The Rolling Stones : The Brussels Affair 73 ←ここからダウンロード購入出来る。

ビル・ワイマンも脱退して寂しい限りだが、今でも悪ジジイの最高のバンドだぜ。最近30,40歳代の小僧がストーンズがどうのこうのと書いてるけど、ガキの頃から聴いてなんぼのジジイバンドの良さがわかってねぇな。

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

ユーリ・バシュメット(Yuri Bashmet) で聴く「Kancheli: Styx, Gubaidulina: Viola Concerto」の楽しさ

このところ聴いた中では最高の作品の一つに違いありません。素晴らしい音楽ですね。バシュメットのビオラはアルゲリッチ他のアーティストと素晴らしい作品を残しています。でも、このアルバムに残している音楽はそれとは少し違います。


一曲目は、カンチェリの合唱とシンフォニーの大作「ステュクス」、二曲目はタタール出身の女性現代音楽家グバイドゥーリナの超絶曲「ヴィオラ協奏曲」。
両者ゲルギエフとマイリンスキー管との共演で、カンチェリは強烈なオケ&合唱との競演。グバイドゥーリナの神秘なるコンチェルトになります。
両曲ともに静音と強音に波状的に展開される楽曲です。バシュメットの繊細な音を中心にハードな演奏まで織り交ぜながら聴かせる静音パートは繊細そのものです。
この一枚。現代音楽としては聴きやすく、奥行きも深く感じられます。軽く流さずじっくり聴くと楽しめますね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

11/15(火) Pieter Wispelwey in Japan. Cello Solo を聴く ★★☆

11月15日、ブリテンのチェロ組曲3作品を通しで、それも現在この曲を最も得意とするウィスペルウェイのたった一日だけのコンサート。
何の偶然かチケットはキープしていた。突然の悲しみから身をおくにはクラシックの静なる時間は僅かでも助けになってくれた。

ウィスペルウェイ トッパンホール
111115PieterWispelwey02.jpg

三組曲はそれぞれ全曲通しなので、各演奏前に通訳を通してオーディエンスに曲の紹介をすると言う丁寧さ。通訳が正確でないのはまいる。ウィスペルウェイは少し日本語がわかるのだろうか?通訳にダメ出ししていたが。
それにしてもチェロを見事に鳴らす。やっぱり弦楽器はこうでないとね。そしてブリテンだ。チェロで弾けるあらゆるテクを表出した様な、それでいて物語をこめた楽曲は独自性が強く好きだ。ロシア的な....と言われる事もあるが、個人的にはそんな感じは全くない。
それをものの見事にウィスペルウェイ流にこなす演奏。得意としているだけある。トッパンホールのサイズもちょうど良かった。
盛り上がりは今ひとつではあった様な気もするが、アンコールにも答えてくれた。なんとバッハの無伴奏チェロ組曲#1(サラバンド?)を演奏。対極のバッハの無伴奏との違いまで楽しませてくれた。これまた最高のプレゼント。
やはり弦楽器のソロは腕がないと話に成らない。流石はウィスペルウェイ!

テーマ : クラシック
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プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA
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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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