[#22] やっぱりオペラの代表作 プッチーニ「トスカ」

やっぱりトスカでしょう。愛・欲情・死、全編激情のままに進むオペラは息付く暇さえ有りませんよね。
今回の盤は、トスカ役エヴァ・マルトン、カヴァラドッシ役ジャコモ・アラガルが乗りに乗っています。もちろんもう一人の主役スカルピア役のイングヴァール・ヴィクセルも強欲サディスティックな演技を満喫させてくれます。
ヴェローナの古代野外劇場でのLIVEと、条件も完璧に整っています。

二人のアリアは聞き物で、トスカの「歌に生き、愛に生き」とカヴァラドッシの「星は光りぬ」の絶唱の後は拍手が鳴り止まず。演がしばしとまります。特に「歌に生き.....」絶品でブラボーの嵐。トスカを当り役とするエヴァ・マルトンも息を整える時間が必要だったのでは、と思わせるぐらいに熱唱の後の深い呼吸の姿が見られます。

ヴィクセルのスカルピアも良く、あのイタリアワインって本物に決まってるよね。

1984年8月 指揮:ダニエル・オーレン
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団
トスカ

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

[#21] オペラ、紫禁城のトゥーランドット

有名な上演、紫禁城でのトゥーランドット。ズービン・メータとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団。そして何よりチャン・イーモウの演出。派手な舞台に見合うだけの京劇風の大パノラマ!
カゾッラのトゥーランドット姫はもうチョイ、ソプラノの切れ味が欲しいし絶世の美女トゥーランドット.....??? まぁまぁ、そこはひとつ。と言った感じ。
でもセルゲイ・ラーリンのカラフは声も愛欲に狂った様な演技も良かったし、バルバラ・フリットーリのリュウは上々。道化の3人の大臣ピン・ポン・パンも楽しいしハッピーエンドで終わるストーリーはエンターテイメントそのもの。人気があるのも頷けます。難しい事考えずに、見ているだけでストーリーも流れて行くので楽しめますよ。
トゥーランドット紫禁城
さてさて、明日もオペラ鑑賞でしょうかねぇ。大好きなトスカでも観ますか。

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

Ustream.tvでハーディング&新日本フィルのマーラーNo.5をLIVEで楽しむ

凄い時代になったねぇ。ネットのUstreamでダニエル・ハーディングと新日本フィルのチャリティーコンサート、マーラーの第5を生で観られる。流石にフル画面にすると画像は歪む事があるが、音は素晴らしい。レコーディングしているのかな。
先週木曜のブルックナー8番よりも演奏は遥かに良い。指揮者正面にカメラがセットしてあるのでハーディングの表情や声を出している処までが見える。これは近くの席に居てもわからない。ただ、ライブならではの譜面を捲る音や指揮者からもれる声は入らない。善し悪し別にしてそんな音が聞こえるのは良いもんだけど。
初日で初演になるブル8に較べてハーディング自身にも余裕が見られる。今演奏が終了。鳴り止まないカーテンコール、そしてブラボーの嵐。
ダニエル・ハーディング

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

[#20] ワーグナー「さまよえるオランダ人」1985年バイロイト を観る

やっちゃいけないパターンだったか。「ニーベルングの指輪」の全編を鑑賞して、次に同じワーグナーの「さまよえるオランダ人」。頭の中に指輪の素晴らしさが詰まっている中での鑑賞。
クプファー演出、バイロイト音楽祭、と条件が揃っているので見たのだが指輪の壮大さを味わった後ではなんとも中途半端な展開に感じてしまう。クプファーの演出も指輪ほどは効果を上げている様には感じられない。
オランダ人役のSimon Estesは悪くない。ちなみに、彼はヴォータンを演じた事も有る。
ゼンタ(Lisbeth Balslev)をパラノイア的に表現している演出は個人的には???な感じが残る。狂気を感じすぎて後味が良くないんだよなぁ。
ゼンタと狩人の恋人エリック(Robert Schunk)のシーンはワンパターン的で中だるみ。ここが一番足を引っ張った感じかな。
幕の終わりに一人エリックが残るのは、指輪のアルベルヒのパターンと同じ演出だな。初稿を採用しているので最後の救済は無い。ゼンタが窓から海に身を投じて悲劇で終わる。最終稿は、海に身を投じて貞節を証明したゼンタとオランダ人は神に召され救済される。
なんとか言いながらもオペラを鑑賞する楽しさは時間に変えがたい。
1985年、バイロイト祝祭劇場、約2時間15分。もちろん楽しめた事に違いは無い。さまよえるオランダ人

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

2011年6月16日の新日フィルとハーディングのブルックナー8番 ★★

若きコンダクター、ダニエル・ハーディングが新日フィルでブルックナーのNo.8を指揮する。当然行ってきた。
悪くなかった。でも、何か違う。出だしの管の荒さや、木管の弱点とかの問題じゃない。みなぎる音、でも決め事はしっかり守られていたし。
何だか全体的にff系の音の流れなのだ。そもそもブル8がそうなのだが、怒濤の様な迫り来る余裕が感じられない。第4楽章での中だるみもそれが元の様な気がする。
音楽全体が、ハーディングの堅さを示していた様な感じ。悪くないんだけど、待ちわび続けて終了してしまった様な感じなのだ。
隣の人がブラボー!と一人だけ声をあげた。でもその人は良かった第一楽章と第二楽章は爆睡されていたんだが....ダニエル・ハーディング

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

[#18] ワーグナー「ニーベルングの指輪」全編を味わう

やっぱりオペラはイイ! 個人的にはどうもワーグナーの作品をオペラと言いずらいのだが。理由は自分でも不明。
クプファー演出のバイロイト音楽祭版。シンプルな舞台装置、現代風の衣装、奥行きのあるバイロイトの舞台、だからこそ出来る演者達の生き生きとした大きな動き。創造力をかき立てる。やっぱり、これが良い。
バレンボイム指揮のバイロイト祝祭劇場管弦楽団も流石。つまらな事だが、ワルキューレの中に日本人(片桐仁美:シュヴェールトライテ)が一人いるのもちょっと嬉しい。見てすぐわかる。^^;
出演者の歌唱力がどうの、動きがこうのと御託並べる前にやっぱり、オペラは絵が無いと楽しみは半減以下。だから殆どCDは持っていない。(トゥーランドット、トスカ、等はあるが) だいたい、歌詞を読んでストーリーを理解しないと面白くもないでしょ。声も楽器だと思えば良い!、と言われた事もあるが そんなの大嘘の勘違い。

これは1991年、1992年 ドイツ バイロイト祝祭劇場。917 分! 約15時間半にも及ぶ。もちろん通しで見るのは無理ね。バイロイトでも序夜から第三夜までそれぞれ日を変えての演となる。
当然ながら、ブリュンヒルデがメインであり最後のブリュンヒルデの自己犠牲のシーンこそが最大の見せ場、本演にても最高であった。やはりバイロイト、そしてクプファーだった。
尚、時代背景は神々の時代なので、メトロポリタン版レヴァイン指揮がそれらしい舞台演出で楽しませてくれる。それもまた面白い。

ニーベルングの指輪のストーリーやら、本DVDの詳細批評等々はググればそこら中に有るので割愛です。バイロイト音楽祭のいきさつなんかも面白いですよ。
ニーベルンクの指輪-DVD-バイロイト音楽祭

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

シュトックハウゼンの「ヘリコプター弦楽四重奏」で笑え

カールハインツ・シュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen)と言うと、9.11米国同時テロ事件を「偉大な芸術作品」と発言した事で、問題視されたりしましたねぇ。(真意は違ったのですが)

「ヘリコプター弦楽四重奏曲」これはシュトックハウゼンとしてはとても理解し易い?曲の一つでしょう。kontakteの方がわかり易いと言う人は少ないかと、多分。
この曲も面倒な事を言えば"光(LICHT)"を構成する"水曜日"の一曲なのですが、そんな事関係ないですよね。いつか、そんな前衛系現代音楽の事も書いてみようかな…なんて思いますがw
ヘリコプター弦楽四重奏-シュトッックハウゼン
弦楽四重奏者4人、ヘリ4機(もちろんパイロットも)、飛びながらその演奏(音と映像)をコンサートホールに中継するわけです。これがまた実演されていると言うから驚きでしょ。この時代の視界不良前衛のハチャメチャ感がわかりますね。
演奏はアルディッティ弦楽四重奏団。ただ、このアルバムはヘリの代わりに個別の部屋で演奏しながらヘリの音を入れたらしいです。実際にヘリに乗って弾いたモノも有ると言うので是非欲しいのですが。

30分強の曲ですが、ヘリコプターのローターの回転音に合わせて殆どはグリッサンド・トレモロで弾かれます。バタバタバタ・キュロキュロキュロ.......です。そして時折「アイン.....ツヴァイン.....ドライ......フィーア.......フュンフ」とドイツ語でカウントします。ず~っと同じなのですが、最後はちゃんと着地して終わります。
途中で2~3回は必ず笑っちゃう。

武満徹の「カトレーン(Quatrain)」を聴く

武満徹というとどうしてもNovember Step、琵琶と尺八とオーケストラのコラボ(1967年)が出てくるわけですが、個人的にはこちらの方が良い感じです。
現代音楽ですが、その音楽の美しさはシェーンベルクの浄夜にも匹敵すると思いますね。アンサンブルのタッシとの競演も見事です。浄夜とは違い調性がないのでとっつきが悪いのですが、身を委ねればその音の揺らぎと波に反応するでしょう。続く 鳥は星形の庭に降りる(1977年) も代表作で素晴らしいですね。好きで良く聞く現代音楽の一つです。
他の4曲は1960年代の作で、これらはいかにも”らしい” 曲想かもしれません。
小沢征爾とBostonPO (& Tashi with Quatrain)
Toru-Takemitsu_Quatrain.jpg

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。

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