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トマーシュ・ネトピル / エッセン・フィル の「マーラー 交響曲 第6番 "悲劇的"」を聴いてみましょう


トマーシュ・ネトピル, Tomáš Netopil
(エッセン・フィルハーモニー管弦楽団, Essener Philharmoniker)
チェコの中堅指揮者ネトピルが同歌劇場の音楽監督を務めるエッセン・フィルを振ったマーラー6ですね。甘口で破綻のなかった9番に続くマーラーですが、どうでしょうか。
エッセン・フィルと言うと、1906年5月27日にマーラー本人の指揮でこの曲が初演された事が必ず出て来ますね。





マーラー 交響曲 第6番
(2019-5/14-17)



第一楽章
第一主題はビシッと勇壮で、パッセージは淑やかにアルマの主題はスローに華やか優美ですね。濃厚な提示部になっています。展開部の第一主題も締まり良く、第二主題回帰の挿入部ではスローでシンプルにしています。再現部を激しさを増して進み、コーダを陰鬱から立ち上げて鳴らします。バランス良く隙のない教科書通りの第一楽章ですね。


第二楽章
スケルツォです。主要主題は締まり良く、トリオはここでもスロー&シンプルです。王道なのか教科書的なのか、きっちりと作り込まれた感じです。


第三楽章
アンダンテです。主要主題は包む様な穏やかさで、第一トリオの副主題がobで哀愁を漂わせます。ほんの僅かにhrが綻びを見せますね。ミキシング修正すれば良かったのに、って言う感じです。中間部ではhr群がのびのびと音色を響かせ、第一トリオ回帰の山場は大きく鳴らします。


第四楽章
序奏はスロー揺さぶりは少なめでhrだけ少し怪しいw、アレグロ・エネルジコから第一主題は快走します。パッセージと上手く絡みながら第二主題は軽快で、王道ですね。展開部・再現部の出し入れもクセ無く安心して聴く事が出来ます。



王道的にキッチリ作り込まれたマーラー6ですね。堂々たる演奏でクセや欠点などありません。(後半楽章hrは少し修正すれば良かった気がします) その代わり情熱や個性の魅力も感じられません。

最近は演奏だけでなく録音技術を駆使して作り込まれた作品が多くなっている気がします。全曲通し一発勝負のLiveでどうなるのかが興味ありますね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)・ミネソタ管弦楽団 の「マーラー 交響曲 第1番」はまとまりの良さですね


マーラー交響曲 第1番
(オスモ・ヴァンスカ/ミネソタ管弦楽団)
ヴァンスカ/ミネソタ管のマーラーは過去, "第5番", "第6番" とインプレしています。
現在マーラー・サイクルの最中ですが、本ブログのターゲットの9番が出る前に1番を聴いてみましょう。もちろん「花の章, Blumine」も各楽章の表題もありません。第三稿四楽章版なので「巨人, Titan」のタイトルも不要ですね。




Osmo Vänskä
Minnesota Orchestra


第一楽章
序奏の下降動機で静かに入り、第一主題が穏やかな音色を紡ぎ、第二主題の絡みで華やかに広げます。第6番と同じく提示部反復。その後の展開部は静まって落ち着き、カッコー動機後hrの登場で明るさを広げます。一気に派手な山場を作って再現部はその流れから晴れやかに走って締めますね。第一楽章は心地良い流れです。


第二楽章
主部スケルツォ主題はリズミカルに主部は全体的に跳ねる様です。中間部レントラー主題は少し落ち着いて舞曲風にコントラストを付けていますね。短い主部回帰は一層華やかになって見晴らしがいいです。


第三楽章
有名な短調「グーチョキパーで何作ろ」の主要主題は弱音(ppに感じるくらい)からゆっくりと入ってきます。ob動機が加わると葬送の列の様な感じを与えますが、哀愁のある動機(トリオ)で色合いを変えてきます。中間部は静かな明るさを漂わせますが、主部回帰は変調とリズム変化をもう少し生かしても良かった感じがありますね。


第四楽章
第一主題は締まり良く、第二主題は少し鬱を見せる様な穏やかさになっています。もう少しコントラストがあっても良い様な感じもありますね。展開部は激しさを見せますがまとまり過ぎな気配です。再現部は表情変化は付けるのですが、コーダも含めてやはりきれいに始末を付けている感じが強いですね。



きれいにまとまった流れのマーラー1ですね。アゴーギクもディナーミクもほどほど。何か弾けたものがあれば生き生きとした感じが出た気がしますね。

前半は心地よく感じられるのですが、後半も同じ様なまとまり感で流れるとスパイスが欲しくなってしまします。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





『マーラー 交響曲 第5番』 «ネット配信» フランツ・ウェルザー=メスト指揮 / クリーヴランド管弦楽団 2019年12月29日


フランツ・ウェルザー=メスト, Franz Welser-Möst
(Cleveland Orchestra)
2002年より長期政権(首席指揮者)を担うウェルザー=メストが, 手兵クリーヴランド管を振ったマーラー5ですね。米オハイオ州クリーヴランドの公共放送の運営組織 Ideastream "WCLV On-Demand" から配信です。
現地放送ではもちろんウェルザー=ストと言ってますね。

▶️ WCLV On-Demand (賞味期限は短いと思われますのでお早めに)





マーラー 交響曲 第5番 «ネット配信»
(Live at Severance Hall, 29 Dec. 2019)

WelserMost-Mahler5-20191229.jpg


第一部
第一楽章, 葬送行進曲は静に鎮めてファンファーレ動機を強くコントラストを付けています。そうなると当然第一トリオは強音を響かせます。荒れた感じはなくコントロール下にありますね。第二トリオは美しい哀愁で好印象です。第二楽章は第一主題は一楽章の強音パートの印象を続ける様に速めで揺さぶり荒々しく、第二主題(一楽章の第二トリオ)をスローの哀愁で対比させています。展開部のvc弱音パートも上手く、再現部のアップテンポも印象的ですね。マーラーの指示に従うコントラストを付けた第一部です。

第二部
スケルツォ主題は管楽器のバランスが少し気になりました。レントラー主題は弦楽器なので優美に流れます。第三主題は緩やかに鎮めてhrの動機を繋げて行きますが少しフラットです。ここでのオブリガートhrは朗々と鳴らしましたね。展開部で元気を取り戻し、再現部は元気なのですが主題の絡みがおとなしい感じでした。ややフラットな印象の第二部でしょうか。

第三部
やや速めで入る主要主題はテンポを落としながらクールな美しいさ、中間部では透明感ある流れを作ります。澄んだ流れの好きなアダージェットです。最終楽章第一・第二主題の絡みは速めの軽快さ、コデッタは軽妙です。展開部も主題や動機を速めのテンポでサッパリ味で進めます。山場から再現部は切れ味良く突き進み、コーダは疾走して派手に鳴らしてラストはアッチェレランドで締めくくります。上手い構成で最後を締めて拍手喝采!!


全体バランスに優れた聴きやすいマーラー5ですね。適度なアゴーギクによる揺さぶりが良く、ディナーミクにメリハリがあればもっと楽しめた気がします。速め基調なので胃もたれする様な要素はありませんね。そこが少し寂しいと言えば寂しいでしょうか?!



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





『マーラー 交響曲 第9番』 «ネット配信» アントニー・ヘルムス指揮 / 北オランダ管弦楽団 2019年12月14日 は驚きの好演でした!


アントニー・ヘルムス, Antony Hermus
(North Netherlands Symphony Orchestra)
オランダ人指揮者のヘルムスが首席客演指揮者を務める北オランダ管を振ったマーラー9です。(首席指揮者は不在で, 名誉指揮者がいる様ですね)
オランダの公共ラジオ局"NPO Radio 4"からのweb配信です。

▶️ NPO Radio 4 (賞味期限は短いと思われますので、お早めに)





マーラー 交響曲 第9番 «ネット配信»
(Live at TivoliVredenburg, 14 dec. 2019)

AntonyHermusNNO-Mahler9.jpg


第一楽章
第一主題はスローに澄んで、第二主題はティンパニを大きく鳴らして緊迫感を出します。反復から第三主題も見晴らしがいいですね。展開部は前半のスローな暗さからポリフォニカルな山場への流れは印象的です。その後も対位的な動機を絡めて混沌とさせるのも良いですね。再現部の第三主題回帰の穏やかさへの変化も極端に落とします。哀しみや優しさとは違う混沌の第一楽章を上手く作り上げている印象です。

第二楽章
主要主題は二つの動機を軽妙に絡ませ舞曲的に、第一トリオも演舞風に軽やかです。切れ味よく進んで第二トリオは緩やか優美です。この流れが第一楽章との対比になっていますね。後半も殊更に狂乱しません。

第三楽章
主要主題はまとまり良くリズミカル、副主題(第一トリオ)でも流れは軽快です。荒れた印象も上手くコントロールされています。中間部(第二トリオ)もあまりスロー化せずに流れをキープして、ラストも暴れすぎずに鳴り良く納めました。

第四楽章
主要主題は緩やかに優しさと哀しみを合わせた様に、ファゴットの動機で大きくスローに落とします。包み込む様な緊迫感が漂いますね。第一エピソードは導入部からターン音型を暗くしてラストへの印象を強く見せる流れです。見事ですね。第二エピソードも多声的な音色を静かに浮かび上がらせる上手さから、山場は壮絶に作ります。後半からコーダの静まりは言うまでもありませんね。

長い静寂のあと拍手喝采です!! 鳴り止まないそれも最後まで聞いてしまいました。


ローカルオケの演奏と思いきや見事な見晴らしの良さのマーラー9でした。指揮者の意図もオケの好演も大きく予想を裏切ってくれました、もちろん良い方にです。

混沌の第一楽章、軽妙さの中間楽章、静けさと哀しみの最終楽章。見事に揃えましたね。近年、素人が生意気なのはご容赦ください、マーラーの交響曲の演奏レベルが上がっているのを実感できます。素晴らしい演奏でクールです!! 欠点があるなら, まとまり過ぎの一点でしょうか。



テーマ : クラシック
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『マーラー 交響曲 第9番』 «ネット配信» クリストフ・エッシェンバッハ指揮 / ケルンWDR交響楽団 2019年12月13日


クリストフ・エッシェンバッハ, Christoph Eschenbach
(WDR Sinfonieorchester Köln)
ドイツ人ピアニストで指揮者のエッシェンバッハが、ケルンWDR響に客演したマーラー9ですね。ドイツWDR3 Radioのウェブサイトからの配信です。

▶️ WDR3 Radio (2020年1月14日まで配信される様です)




マーラー 交響曲 第9番 «ネット配信»
(Live at Kölner Philharmonie 13 Dec. 2019)

ChristophEschenbach-Mahler9-13Dec2019.jpg


第一楽章
第一主題は主旋律より管楽器が強いです。流れが少し詰まり気味で、第二主題もその流れですが緊張感がありますね。楽器間のバランスがやや不自然さを感じさせる提示部です。展開部はややモッサリとした前半スローの暗さから、荒れ気味に緩急を付けてきます。その後も全体としてはやや掴み処がはっきりしない印象です。

第二楽章
クセのない主要主題はモワッとした感じで、第一トリオもテンポはゆっくり目で締まりが弱い感じがしますね。第二トリオも何か一つシャキっとしませんね。

第三楽章
主要主題は教科書的にスタンダートな印象で、第一トリオ(副主題)が真面目に入ってきます。王道的に絡みながら、中間部は表情が薄めですね。ラストは荒れ気味で良い感じ、この楽章が一番普通に聴けたかもしれません。

第四楽章
主要主題、第一エピソードははクセなく美しく、第二エピソードはやや速め淡白からの山場、いずれも個性に欠ける感じです。


全体的に間延び感が強い印象のマーラー9です。アゴーギク・ディナーミク共に薄く、出し入れやコントラストが弱いです。基調ややスローなので余計にフラットな印象です。ボ〜っとしている間に終わった感じでしょうか。駄耳には難しい構成でした。

演奏前にエッシェンバッハがインタビューに応えて熱弁をふるっていましたが、たとえ独語がわかったとしても難しくて理解できないでしょう。どんなに専門家の先生が腕を振るっても聴く側はド素人ジイさんの嗜好なので…申し訳ない気がします。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





素晴らしい『マーラー 交響曲 第9番』 «ネット配信» テオドール・クルレンツィス指揮 / 南西ドイツ放送交響楽団 2019年12月13日


テオドール・クルレンツィス, Teodor Currentzis
(SWR Symphonieorchester)
人気のギリシャ人指揮者クルレンツィスが、2108年より首席指揮者を務める南西ドイツ放送響を振ったマーラー9ですね。独SWR2 radioのウェブサイトから映像付きの配信です。

▶️ SWR2 radio (賞味期限は短いでしょうから、お早めにどうぞ)




マーラー 交響曲 第9番 «ネット配信»
(Live at Stuttgarter Liederhalle 13 Dec. 2019)

TeodorCurrentzis-Mahler9.jpg


第一楽章
第一主題はスローで余裕を感じます。第二主題は濃厚な色付け、反復から第三主題はアゴーギクで引っ張る様な波を作ります。クルレンツィスらしい印象ですね。変化の大きい展開部も微妙なアゴーギクを振ってきますね。導入部の暗さはスローに、アレグロ・リゾルートからは一気に上げて山場からは奈落へ落とします。その後もコントラスト付けが強烈です。スロー基調が少し気になります。

第二楽章
主要主題はスローの揺さぶりのレントラーで濃い味付けですね。第一トリオはリズミカルにテンポアップで現れ対比を強調します。第二トリオはスローに一休み感を付けています。主要主題回帰後の山場は切れ味鋭いですが抑え気味ですね。

第三楽章
主要主題は速くポリフォニカルにやや荒れた気配を作ります。そこに副主題(第一トリオ)が軽やかに出現します。中間部(第二トリオ)はターン音型で最終楽章を想像させ上手い構成です。ラストはアッチェレランド風に激走です。
主要主題と中間部の扱いは見事で、素晴らしい楽章になっています。

第四楽章
短い序奏のf指示を協調して入ると主要主題を波の様な揺さぶりで流します。クルレンツィスですね。そうなると第一エピソードはもちろん静暗のスローで繊細、コーダを想像させる良い流れです。第二エピソードは二つの山場を鳴り良く大きく広げます。そこからはターン音型でコーダへ向かって息を鎮めて行きます。コーダは静で引っ張ります。舞台演出もライトを落として、最後は真っ暗です。長い沈黙(1'15"!)の後、拍手が湧き上がります。
二つのエピソードが見事な最終楽章ですね。


いかにもクルレンツィスらしい陰影付けの明確なマーラー9です。特にアゴーギクの揺さぶりとコントラストが強く演奏上の表情は豊かですね。完成度が高くSWR SOの演奏も見事です。この配信に間に合った人はラッキーでしょう。

特に第三楽章は見事ですね。ただ個人的にはクルレンツィスは構成上の仕込みが強いのが気になってしまいます。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





心に響く『マーラー 交響曲 第9番』 «ネット配信» エド・デ・ワールト指揮 / ミルウォーキー交響楽団 2019年4月26, 27日


エド・デ・ワールト, Edo de Waart
(Milwaukee Symphony Orchestra)
デ・ワールトのマーラーは個人的に好みです。2009〜2017年まで首席指揮者、現在は桂冠指揮者を務めるミルウォーキー響を振ったマーラー9、PRX(オーディオ&ストリーミング)からの配信です。
英発音ではエド・デ・ヴァールトですね。

▶️ こちら(賞味期限は短いでしょうから、お早めにどうぞ)




マーラー 交響曲 第9番 «ネット配信»
(Live at Uihlein Hall, April 26-27th, 2019)


EdoDeWaart-Mahler9-Apr2019.jpg

(写真はアウトリーチ活動組織'UPAF'のHPです。デ・ワールトも歳をとりましたね)


第一楽章
抑えの効いた第一主題から緊迫感を与えた第二主題へ、反復で大きく広げ第三主題は鳴りよく。中心となる展開部は暗い緊張感からJ.シュトラウスIIの引用で緩やかに光を見せて、山場を派手に奏でると後半を緊迫混沌に彩ります。再現部は大きな波の様です。緩急の緊迫感が見事な第一楽章ですね。

第二楽章
主要主題は洒脱に舞います。第一トリオではシャキッとして、第二トリオは優美に。三つの主題が舞曲の様に構成されますね。バレエ曲の様な美しい構成です。

第三楽章
主要主題は刺激的に対位的旋律を絡ませます。副主題は軽やかに、中間部はあまりテンポ変化を付けず一休み的です。ラストはパワー、全体は軽やかさが光ります

第四楽章
主要主題はスローに大きく、哀しみより包み込む様な優しさです。第一エピソードは抑えた暗い流れから大きく穏やかに広げ、後半は静的ターン音型でラストを印象付けますね。第二エピソードでは入りのターン音型から哀しみを深く、張り詰めた緊張感から山場を奏でます。後半からコーダは静かに緩やかに別れを告げるかの様です。


コントラストと見晴らしの良さが心地良いマーラー9ですね。第一・第四楽章の緊迫感に対し、中間楽章の心地よさ。各楽章の中での緊迫感と柔らかさの対比、と言った素晴らしい全体構成です。

流石はデ・ワールトと言った完成度、オケもそれに応えていますね。聴き応え十分の素晴らしさです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





『マーラー 交響曲 第5番』 «ネット配信» "BBC Proms JAPAN 2019" トーマス・ダウスゴー指揮 / BBCスコティッシュ交響楽団 2019年10月30日


トーマス・ダウスゴー, Thomas Dausgaard
(BBC Scottish Symphony Orchestra)
先月初めての日本公演があったBBCプロムス。その初日のメイン、マーラー5番がBBCradio3のウェブサイトより配信されています。

指揮はお馴染みのT.ダウスゴー、BBCスコティッシュ響は初来日だったそうです。英語紹介ではダウスガードですね。 (当日の日本語パンフレット)

▶️ こちら (配信は2019年12月24日までの様ですね)




マーラー 交響曲 第5番 «ネット配信»
(Live at オーチャード・ホール, 2019年10月30日)

Dausgaard-Mahler5-30oct2019Tokyo.jpg


第一部
ファンファーレのtpが怪しげw 葬送行進曲は重厚さを避けて静的に、第一トリオでは速め適度な激しさでコントラスト付けです。第二トリオも少し速めですね。第二楽章第一主題も速めで荒れ気味の流れ、第二主題は(一楽章#2トリオですが)テンポを落とし優美です。やや切れ味に欠けますがコントラストの良い第一部です

第二部
スケルツォ主題は伸びやかに心地良く、レントラー主題は優美、第三主題もスロー&マイルドと良い流れです。再現部は緩急を付けながらの三主題の緊迫感ある流れを上手く作っていますね。締まりある第二部です

第三部
第四楽章は気持ち速めで表情は濃い目、トリオでは落ち着いた流れにメリハリを付けています。夏の夕暮れ、温泉に浸かりながら夕日を眺める様なアダージェットです。第五楽章の第一・第二主題の絡みは慌てず良い流れ、コデッタも優美に心地良いですね。展開部は山場へ向けて高める上手い流れを作り、再現部は緊張感を保ったまま山場・フィニッシュをビシッと決めました。


緩急・激しさと言ったコントラストの良いマーラー5でしたね。好演なのですが、スカッとした抜けの良さに欠ける感じです。原因はフラットに感じる録音の問題なのでしょうか。(金管が多少怪しいのがあるにしても…)

ダウスゴーのマーラー5は以前 新日本フィルでも聴きましたが、その時はオケの怪しさを感じた覚えがありますね。会場も同じだったと思います。



残念ながらCDではないので「マーラー第5番聴き比べ:175CD」にはアップしません。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





『マーラー 交響曲 第5番』 «ネット配信» ジョアナ・カルネイロ指揮 / BBCフィルハーモニック 2019年10月26日


ジョアナ・カルネイロ, Joana Carneiro
(BBCフィルハーモニック, BBC Philharmonic)
ポルトガル人女性指揮者のカルネイロが、BBCフィルを客演で振ったマーラー5ですね。初めて聴くカルネイロですがさてどうでしょうか。BBC Radio 3ウェブサイトからの配信です。

▶️ こちら (2019-12/5まで配信されますね)




マーラー 交響曲 第5番 «ネット配信»
(Live at Leeds Town Hall, 26 Oct 2019)

26oct2019jaonacarneiroMahler5.jpg
(写真はチェリストのLaura van der Heijdenです)


第一部
葬送行進曲は抑え気味でクールにファンファーレと対比付けをしています。第一トリオは適度な激しさとテンポアップで正攻法ですね。第二トリオでも適度な哀愁感です。第二楽章は第一楽章の延長線上を示す様に二つの主題を作りますね。展開部のチェロパートは極端に鎮めたスローで上手いコントラスト付けです。輪郭線のある第一部です。

第二部
スケルツォ主題とレントラー主題は、それぞれ華やかさと優美さで この楽章らしさを出しています。第三主題部でもクセはありませんね。再現部は各主題をより明瞭にしながら色合い濃く展開し、コーダは走ってピシッと締めます。

第三部
アダージェットの主要主題は感情移入を抑えて鎮め、トリオは繊細さを聴かせてくれました。第五楽章第一・第二主題の絡みからコデッタは軽快で心地良いですね。展開部は力感を増しながら山場を派手に作ります。再現部は出し入れを見せた流れから山場、そしてコーダへなだれ込みます。ラストはアッチェレランドからキレよくフィニッシュします。


適度なコントラストに正攻法の流れ、でも何かスパイスが欲しいマーラー5です。アゴーギクとディナーミクの振りが山場だけなのが要因かもしれませんね。その分安心して聴けたのも事実ですが、やや没個性の感も残りました。



CDではないので「マーラー第5番聴き比べ:175CD」にはアップしません。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





佐渡裕 / トーンキュンストラー管弦楽団 の『マーラー 交響曲 第5番』は、速めでクールな感じですね


佐渡裕 Yutaka Sado
(トーンキュンストラー管弦楽団, Tonkünstler-Orchester)
2015年から佐渡さんが首席指揮者を務める、ウィーンのトーンキュンストラー管を振ったマーラー5番です。佐渡さんのマーラー5はもう一枚、個性が光る2001年のシュツットガルト放送響がありますね。




マーラー 交響曲 第5番
(2019年3月16日 ハンブルク、エルプフィルハーモニー)



第一部
葬送行進曲のテンポはやや速めに、そして切れ味を感じます。第一トリオでは流れに乗って速めに進みますが、コントラストはほどほどですね。第二トリオも速めで哀愁感はクールです。第二楽章第一主題は速いです。第二主題では適度なテンポ設定の哀愁に感じますが気持ち速めでしょうか。キレはありますが速い流れの第一部ですね。

第二部
スケルツォ主題はやや重め、レントラー主題は優しくでも気持ち速め、第三主題も殊更には鎮めませんね。展開部・再現部では"間"をとっていて安心して聴ける良い流れになっていますね。個性は薄いですが。

第三部
アダージェットはやや暖色系で標準的なテンポからスローへ、トリオもクールです。第五楽章第一・第二主題の絡みは速めのテンポで軽快に登り、コデッタも流れに沿っていますね。展開部は興奮を避けながら山場を作り、再現部は切れ味を増して山場からコーダは華やかに鳴らしました。大ブラボーですね。



個々の楽章や各主題はきっちりと仕上げて、全体としてはクールなマーラー5です。やや速めの設定がそう感じさせるのかもしれませんね。

シュツットガルト放送響と比べると個性派からクール派に、といった感じでしょうか。



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ジャンル : 音楽





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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。


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