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山下洋輔「バンスリカーナ」再々発売と過去の音楽記憶

久しぶりのジャズ系インプレで、再発売されていたとは知らずの一枚です。思わずポチッと…

クラシック好きの父親がかけていたSP盤/蓄音機の時代から、中学生の時にはSP&LP/stereoに。ロック中心時代のその頃の情報源は"ミュージック・ライフ"、ジャズ中心の高校生時代は"スウィング・ジャーナル"、クラシック系はレコードのライナーノートにある評論家の先生のあまりの上から目線でうんざり腰が引けて雑誌は一切買わない事にw

もちろん当時はインターネットどころがPCさえありませんでしたから、ロックは深夜放送、ジャズは新宿や銀座のレコード屋さんも情報源でしたね。
ネット情報は、インターネット発展の前の電話回線の"パソコン通信" nifty-forumからですから1990年代中盤になってからです。PCネタがメインで、音楽系は薄かった様な…

このアルバムはフリージャズ好きの学生時代でした。前衛現代音楽にシフトするのはもっと後の事ですね。


Player
山下洋輔 (1942/2/26 - )
山下洋輔さんの紹介をするつもりは当然ありませんw トリオは坂田明(as), 森山威男(ds)が個人的な印象です。その後、ドラムスを小山彰太さんに入れ替えて、大きな編成等もやっていたのではないかと思います。違うかな?

1970-1980年代の活躍が印象に残っていますが、この後1980年代からは激しさは変わりませんがコード重視の音作りになって行った様に思います。


Album Title
Banslikana (1976年)
Piano Solo
ライヴで見せる姿とは一味も二味も違うスタンダード曲を中心としたアルバムでしたね。レコードで購入した時は、どんなスタンダードになっているのか興味津々だった記憶があります。

聴きやすさと刺激のバランスが良くてBGMの様にかけていたと思いますね。






1. チュニジアの夜 - 2. ステラ - 3. バンスリカーナ - 4. キアズマ - 5. 枯葉 - 6. コーズ・デイドリーム - 7. ララバイ - 8. バード

ハードボイルドな味付けのスタンダード&オリジナルジャズ曲になっていますね。"チュニジアの夜"などは縦横無尽の打鍵の疾駆がYAMASHITA的で、"ステラ"はかなりフリー・バラードな味付けになっています。

"バンスリカーナ"は名曲で、このフレーズが今でも時折頭に浮かびます。メインフレーズ(主題)を変奏しながら強鍵で進んで行くのは前衛的です。YAMASHITA節炸裂ですね。

"キアズマ"も得意曲ですが、こちらは即興的な楽曲で熱が入っています。"枯葉"はトランスクリプション的で、オリジナルの気配はありません。激しいフリーインプロビゼーションです。"コーズ・デイドリーム"は挟まれる美しいコードが特徴的です。"バード"はバップの香りがありますね。

昔のレコードの録音時間制約から、全8曲で長くても一曲あたり8'以下と言うのが残念です。



バンスリカーナという曲を聴くと主題の変奏と、打楽器の様にピアノを扱う奏法とで、この後自分の嗜好が前衛現代音楽に向かったのがわかります。まさに前衛ピアノ曲と演奏です。

フリーインプロビゼーションは類型化を感じますが、バンスリカーナ 一曲を聴くために買っても惜しくないレアな一枚です!



 ★YouTubeで山下洋輔トリオを聴いてみる?
  やっぱりバンスリカーナのトリオ爆演と言うならこれでしょう。
  本CDと同年モントルー1976ライヴ"Montreux Afterglow"からです。
  3.5'あたりの爆演や、5.5'あたりからの坂田さんのas大ブロウもあって、
  こちらの方が聴きやすいかも。今聴くと思わず笑みがこぼれてしまいます。



テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽





マイルス・デイヴィスの『ラバーバンド Rubberband』と そのオリジナル・セッション『The Last Word』


Rubberband
(Miles Davis, 1926/5/26 - 1991/9/28)
以前から存在は知られていたラバーバンドが発売になりましたね。でも これには編集前のオリジナルThe Last Word』が存在し、流出した事があります。その中で "Maze", "See I See", "Rubberband" の三曲がラップしています。bootleg盤の "Black Album" にも入っていましたね。

今回はそんなThe Last Word』にも入っているオリジナル・セッション三曲の、違いをインプレしようと思います。

"Maze" や "Carnival", "Wrinkle" などはbootleg盤のライヴでも多々取り上げられて、一部はCD "TuTu Delux Edition" にも入っていますね。


マイルス・デイヴィスが生きた時代と
若い頃はM.Davisの大ファン、特に電化後、でした。リアルタイムで驚いたのはやはり1970年の "Bitches Brew" ですね。当時は高価なレコードでした。

来日コンサートは三回行っています。忘れられないのは■1981年淀橋浄水場跡地でのライヴ。復活直後で体調の優れないマイルスに寄り添ってフォスターが出てきたを思い出します。まだ小さかった娘と一緒に芝生で楽しめた■1988年ライブアンダーザスカイ、ベストは学生時代でマイルスの活動休止前■1975年(確か2月)の新宿厚生年金会館でしょう。荒っぽかったこの日の方がバランスの良い名盤 "アガルタ", "パンゲア" よりマイルスらしいと思うのは自分だけでしょうか。(この年の録音は他にも有ってみんなHighになっています)






Maze
今回リリースは、オリジナル冒頭約2'のハイテンポのパートをカットし、ファンク色がかなり濃くよりポップなパートからスタートしています。その他サックスの絡むパートのカットもあり、大幅に短縮していますね。
オリジナル スタートのスピード感から、テンポダウンしてファンクになる変化がマイルス・バンドの様な… 演奏自体は極端な変更は感じられませんが楽曲構成はかなり異なります。


See I See
ここでもオリジナルと入りが異なります。冒頭30"のシンセのパートをカットしてベースの刻むリズムからの入りにしていますね。それによって曲のイメージが変わる様な変化はないでしょう。でもコンサートでは効果的と思えるバラードの様なプロローグは無くなりました。ラストもオリジナルではマイルスのソロで終わりますが、カットされてフェードアウトしています。


Rubberband
ここでも入りのボコーダーの様なベロベロベーが10"ほどがカットされて、それがラストに来ています。オリジナルの方が取って付けた様な不自然さを感じるので、これが本当のヴァージョンかも。
随所のマイルスの"ベロベロベー"は残されていますね。(笑) 他には途中割込むシンセのパートが少し異なるでしょうか、そしてギターパートは逆にカットされいてた部分を復活させている様です。

ちなみにLiveでは'85のチューリッヒで演奏が残っています。ベースの刻むリズムとマイルスのフレーズはそのままですが、ベロベロベーはありませんね。途中のシンセのパートからの長いギターも再現されますね。ハードな演奏になってはいますが、演奏時間も今回リリースと同じくらい。ラストはカットの可能性も。



まず演奏自体に大きく手を入れていないのは好感が持てました。一部カット再構成ですね。

セッションでもライヴの構成感を持たせたのがオリジナルとすれば、ワーナー的にポップにまとめたのが今回のリリースと言うイメージでしょうか。



今やマイルスの音源は セッション中の全録音や、テープ音源の様なLive、等々果てし無いほどリリースされてしまいました。全貌が味わえるのは嬉しいですが マイルスはどう思っているでしょう、などと考えてしまうのは ジジイの懐古的感傷ですねw


テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽





素晴らしきアレクサンドル・タローの世界、シャンソン歌手『バルバラ』へのトリビュート・アルバム


アレクサンドル・タロー
(Alexandre Tharaud, 1968/12/9 -)
日本でもお馴染みのフランス人ピアニストですね。個人的にはラヴェルのピアノ曲全集、まだインプレしていません、がお気に入りです。フランス印象派的な音は、まさにフランス音楽にピッタリです。
何故かフランス音楽はフランス人の演奏家・指揮者が、合う気がします。


Barbara
ピアニストであるA.タローがプロデュースした、伝説のフランスのシャンソン歌手・作詞家・作曲家バルバラ(Barbara, 1930/6/9 - 1997/11/25) 没後20年記念のトリビュート・アルバムですね。
多彩なゲスト(歌手・俳優・演奏)、そしてタローの編曲による情感豊かなアルバムです。タローのピアノやアコーディオン以外にも様々なパターンで聴かせてくれます。ルノー・カピュソン(vn)他の顔ぶれですが、個別表記はここでは割愛です。






CD 1 [ver. 唄と伴奏]
ドミニクAがピアノと弦楽四重奏をバックに歌う "2.Cet Enfant-la" のしっとりとした哀愁、"3.美しい9月" の ジョルダナの可愛い歌声と繊細なpfタッチ、ベースとアコーディオンをバックにジュリエットが歌う "4.私の恋人たち" の洒脱さ、表情豊かなバリエーションは歌手の個性と演奏のバリエーションを変化させてこその楽しさでしょう。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  "3.美しい9月"のレコーディングシーン(多分)でしょう。グッときます


ティム・ダップが歌う "8.ピエール" などは1970年代のフランス映画の様ですね。この洒脱さがクラシックも含めてフランス音楽の元にある様な気がします。


CD 2 [ver. インストルメント]
ジュリエット・ビノシュのしっとりとした唯一の語り "1.私の劇場" はフランス語がわからないのが残念です。タローのpfソロが楽しめる三曲 "2.Valse de Frantz", "6.もう何もない", "8.私は恋を殺した" はやっぱり素晴らしいですね。そしてタローのアコーディオンとクラリネットの合奏曲。いずれもシックな音色の構成でCD1とはまた違った味わいが楽しめます。タロー色が濃厚ですね。



これがシャンソンかどうか、これならバルバラ本人で聴いた方が、と言った事が脳裏に浮かぶ人がいるかもしれません。
しかし、シャンソンをベースにアルバム全体を通して伝わるフランス音楽の洒脱さが嬉しいですね。常に優しく寄り添う様なタローのpf。そのpfやアコーディオンと唄のセットがもっと多くても良かった気がします。

上質なBGMとしても、部屋でゆっくりと聴くにも、素晴らしい一枚でオススメです!!

フランス音楽、というよりもアレクサンドル・タローの世界かもしれませんね。



テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽





洒脱なジャズ・ヴォーカルの極み:ジョー・ムーニー(Joe Mooney) の『the Happiness of... the Greatness of...』を聴く


久しぶりに気分転換にジャズ・ヴォーカルでもインプレしてみようと…w

ジョー・ムーニー
(Joe Mooney, 1911/3/14 – 1975/5/12)
マイナーながら好みだったジャズ・ヴォーカリスといえば、トミー・ウルフ(Tommy Wolf)とこのジョー・ムーニーですね。J.ムーニーを知ったのは活動末期で学生時代にFEN*で聴いたからですね。もちろん国内盤の発売などなく、新宿や神保町のその手のマニア系レコードショップを廻ってやっと"The Geatness of"を入手した事を覚えています。
J.ムーニーはオルガン・アコーディオン奏者のヴォーカリスで、レコード発売は4枚と地味に活躍したのは'50-'60年代ですから入手は大変でした。

*FEN(現AFN):"This is the Far East Network!!" でお馴染みの米軍極東放送網です。当時は海外(米)音楽好きは皆んなこれを聴いていましたね。


the Happiness of... the Greatness of...
4枚のレコードの内、最後の2枚はコロンビアで これはその2枚を1枚のCD化されたものです。2000年の事で、ふとCDをチェックしたら見つけて驚いて購入しましたね。当時は¥1kちょっとだったと思います。






1. Wait Till You See Her - 2. But Beautiful - 3. The Second Time Around - 4. I Wish You Love - 5. Call Me Irresponsible - 6. Nobody Else But Me - 7. Once Upon A Summertime - 8. Lollipops And Roses - 9. This Is All I Ask - 10. What Kind Of Fool Am I - 11. Days Of Wine And Roses - 12. The Good Life - 13. Cute - 14. When I Fall In Love - 15. Emily - 16. You Irritate Me So - 17. I Wonder What Became Of Me - 18. Honeysuckle Rose* - 19. Happiness Is You - 20. She's Not For You - 21. I Wanna Be Around - 22. When The World Is At Rest - 23. When Sunny Gets Blue - 24. This Is The Life

12曲目までが"Greatness"で本人の演奏とバンドをバックに、それ以後が"Happiness"でクインテットをバックに歌っています。(*18. 一曲のみオルガン演奏です)
バックにはゲイリー・バートン(vib.)やマンデル・ロウ(g.)といった大物も名を連ねて、流石はコロンビアです。

一曲一曲を個別インプレなど無用の洒落たスタンダードが並んでいます。クルーナーですからシャウトや大向こうを唸らせるベルカントなエンターテイメント声量勝負は全くありません。グラス片手に話しかける様に洒脱そのものです。例えば"10. What Kind Of Fool Am I"などは声量勝負な曲でもありますが、ここでは演奏も含めて緩くオシャレなスウィング感です。

メル・トーメをもう一つクルーンにした感じでしょうか。一曲聴いてみませんか ➡️ 14. When I Fall In Love [YouTube]
(この曲は今ひとつなのですが、YouTubeにはこれだけでした)

今宵誰かと一杯にピッタリです。入手難が残念ですが…







テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽





菊地成孔/dCprG の「Franz Kafka's South Amerika featuring William Shakespeare」を聴く


前回の菊地雅章さんに続いて珍しくジャズ系インプレですね。

菊地成孔 dCprG
若い頃に電化マイルス(現役時代)やフリー系ジャズが好きだったので、このユニットの「Alter War in TOKYO」を聴いて久しぶりにワクワクしたのがきっかけでした。それもimpulse!レーベルから発売も驚きでしたね。
その時浮かんだのはマイルスではなくて菊地雅章さんでしたね。1960年代後半に日本でマイルスサウンドを展開していた音「Poo-Sun」「WISHES/KOCHI」「Susto」です。そして菊地成孔/DCPRGも「Report from iron mountain」「Structure et Force」「Second report from iron mountain USA」と部屋で流して楽しんでいたわけですが、今回チェックしたら本アルバムが出ていたのでゲットしてみました。

もう一つ興味を引いたのはDCPRGというバンド名、デート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン(Date Course Pentagon Royal Garden)の面白さでしたね。名前も大文字から変わったりと興味が湧いた方はググってくださいw

菊地成孔さんの活躍歴等々については無知ですし、現在のジャズの流れもわかりませんので聴いたままのインプレです。(尚、VERSE1-3については割愛です)



RONALD REAGAN ロナルド・レーガン
連続打撃音から始まるバップベースにノイズ系電子音楽絡み流れです。ポリフォニーでポリリズムの陶酔感が楽しめますね。等拍パルス的打撃音ベースですからポスト・ミニマルなのかもしれません。

JUNTA 軍事政権
モノフォニーの管楽器から入る現代のバップ・ビッグバンドの様な曲ですね。オルガン?とele-pのサウンドとパーカッションが効いていてリズムの波に心地よさを感じます。

fkA (Franz Kafka’s Amerika) フランツ・カフカのアメリカ
ここでも打撃音のリズムから入ります。バップの感じが強いですが、構成感は一曲目の「RONALD REAGAN」に近い気がします。ベースの刻むリズムもいいですね。後半シンセがバラードっぽい音色をバックに響かせるのも一興です。イイですね。

GONDWANA EXPRESS ゴンドワナ急行
ゴンドワナって聞くとマイルスのパンゲアの向こうを張った?なんて思っちゃいますねw パーカッションとシンセから入る電化マイルスを彷彿させる気配があります。途中は4ビートのsop-saxになったりしますが、ヴォコーダー?も使ったりして初期の電子ジャズ(フュージョン)の様です。

pLsF (PAN LATIN SECURITY FORCES) 全ラテン防衛軍
8ビート・ビッグバンドっぽいです。スティーヴィー・ワンダーを思わせるele-pも面白いですね。

IMMIGRANT’S ANIMATION 移民アニメ
ポリリズムで管楽器の響きの良い曲です。全曲に通じるリズムの良さがここにもありますね。どこかにバラードとか入れてくれたら嬉しかったかも。そんなありきたりな事はしないのかな…

[DVD] RONALD REAGAN
EBISU Liquid Roomでの一曲目のLiveで楽器配置も含めて米現代音楽集団のステージみたいです。11'から15'へと演奏は長くなり、一体感ある演奏はやっぱりLive, これは楽しい! tpいけてる!! 全曲Liveにして欲しかった。^^

 ★ 試しにYouTubeで観てみる?
  2015年11/18 新宿BLAZEでのLiveです。収録の方がノリがいいかも。



バップ回帰や、同じ様なリズム展開の感じもします。とはいえそのリズムは心地よく、ポリフォニー等の音に浸るにも部屋にかけておくのにもgood!なサウンドですね。Liveは最高ですが、ジジイなので乗りについていけないでしょうw
残念なのはギターの早弾きがうざく、もっとグワ〜ン・ギギギィィなんてノイズ系だったらもっと面白かったかも。

米国だったらポップ系の現代音楽の世界に近い気もしますね。そのつもりで聴いても面白いですよ。




♬ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


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菊地雅章の「バット・ノット・フォー・ミー」今更のCD化とは


今回はジャズ、と言っても当時フュージョンと呼ばれていた40年ぶりの思い出の一枚をインプレです。

But Not For Me
何と39年ぶりに昨年(2017年)に再発されていたんですねぇ。実は若かりし時、Jazzにはまっていた頃にフュージョンという音楽が流行りました。その時、日本人のアルバムで気に入っていた2枚のレコード(CDなんてなかったw)のうちの一枚です。テープに落としてあったものをデータにして今でも時折BGMで流していたのですが、驚いて思わずポチッと押してしまいました。
再発されなかったのは当時の菊地さんが演奏していたマイルス的電気サウンドのアルバムと比べて存在意義が薄かったからでしょうね。

MasabumiKikuchi-ButNotForMe.jpg

ちなみにもう一枚のお気に入りは佐藤允彦さんの「All-in All-out」で、これも再発されましたが現在入手難のようです。


菊地雅章 (Masabumi kikuchi, 1939/10/19 - 2015/7/6)
プーさんこと菊地さんと言えばマイルスサウンド、マイルスのセッション*に参加していますね。残念ながら採用にはならなかったわけですが、これは同年の録音でその時のメンバーのアル・フォスターがDrで参加しています。(*マイルスのbootleg盤「MILES DAVIS - STUDIO SESSION 1978」)

若い頃はM.Davisのファン、特に電化後、でコンサートも三回行っています。当時体調の優れないマイルスに寄り添ってフォスターが出てきたのを思い出しました。
ジャズもフリー系が好きで、高校生でO.コールマンの"An Evening With Ornette Coleman" (後の「クロイドンコンサート」)にハマり、その流れで現代音楽も聴くようになりましたね。



ピアノ・トリオ+2パーカッション構成でピアノ・ソロとデュオがあります。
■ Sunday Lunch
フェードインしてくる音色が懐かしい。菊地さんのリズムpfとパーカッションに、ゲーリー・ピーコックのベースが絡むのが導入とコーダ?wの流れで、そこからpfがフュージョンらしい馴染みの良い旋律を奏でます。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

■ Pastel
心地よいスローのピアノ・ソロです。緩やかな音に身を委ねると言った感じでしょうか。

■ Pumu:#1
売りのアフリカン・ポリリズムの展開です。とは言え現在の前衛ポリリズムに比べたら流れを同じくする拍子の中にいるので全く違和感はありません。そのチャカポコ音の中にピアノとベースが少しコンテンポラリー的で対位的な音を並べています。これが耳障りの良いフュージョンのアルバムに入っていたのが当時は新鮮でした。

■ Circle Dance
反復主題からハードバップ的なピアノトリオ曲で、コンサート受けしそうな感じですね。

■ Pumu:#2
音数の少ないピアノとベースのdialogueは繊細で、"Pastel"の気配をDuoにした様な流れです。

■ A Leaf
微妙なパーカッションのリズム構成の上にバップの様なピアノとベースの音色が乗ります。独特な色合いが感じられて好きな曲ですね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


冒頭"Sunday Lunch"が所謂(いわゆる)フュージョンなのですが、他はバラードとバップ、それにポリリズム系となっていますね。興味が惹かれるのは "Pumu:#1" と "A Leaf" です。
(当時の菊地さんの本流ならCD化されている「Poo-Sun」「WISHES/KOCHI」「Susto」を聴くのが本来でしょうね)

マイルスサウンドで菊地さんというともう一人、菊地成孔さんの(DCPRG→)dCprG(→ DC/PRG)も「Franz Kafka's South Amerika (featuring William Shakespeare)」が出ていたんですねぇ。これも次回インプレしましょうか。



インプレするとこの様になりますが、このアルバムはそんな事よりも流しておくだけでしっくり来るんですよね。という事でレア盤ですがおすすめです。m(_ _)m



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大西順子の Tea Times を聴く

久々にジャズを1枚。ジャズ・ピアニスト大西順子さんのアルバムです。
ちょっと聴かせてもらった時もピアノ・トリオ、andブラス、andラップ、とそのバリエーションに興味を惹かれました。プロデューサーにDCPRGの菊地成孔の名前が入っていたのも購入の引き金ですね。


Tea Times / Junko Onishi


『1.Tea Times 2』『2.Blackberry』『3.Tea Time 1』の三曲はピアノ・トリオです。ドライブの効いたハードバップで悪くありませんが、ライブ向きの曲ですね。

4, 5, 6曲目でブラスが入ります。
『4.Chromatic Universe』では もう一台ピアノが入り、シンプルなトリオ+1の演奏もブラス・セクションとのコントラストも楽しいです。タイトルのChromaticさは感じませんね。2台のピアノ、もう1台はテープ(事前録音)かな?! 音色とタッチが似ています。

『5.GL/JM』はハードバップのピアノ・トリオに単にブラスが被る感じで、これまたライブ向き。

『6.The Intersection』はビッグバンド的構成に感じます。しゃくる様なブラス・セクションがギル・エバンスを思わせますね。変拍子や反復に等拍パルス、即興的ポリフォニー、とお楽しみが詰め込まれています。楽しさいっぱいです。

『7.Caroline Champtier』はピアノ・トリオのバラードで、ピアノのベストトラックに思えます。この構成の中に入っているから、という事もあるかもしれませんが、タッチと音色の素晴らしさに気持ちが和みます。

8, 9曲目は何とピアノ・トリオ with ラッパーです。
『9.U Know』が好きですね。Duoのヴォーカルとラップ、そしてピアノ・トリオにマッチ感があり、転調なんかも使って面白さが発揮されています。バラード風。

『8.Malcolm Vibraphone X』はハードバップのピアノ・トリオにラップで、*臭いラップが強く出すぎで引けてしまいます。

*ラッパーさんが三人入っていますが、一人だけ素人でもやる様なリズム感のラップ、おまけに内容が時代錯誤の私小説みたいなOMSB from SHIMI LABさん? はいけませんw
他の二人はマッチしていて、ともてgood!ですね。


『10.Fetish』では一転、緩いフォー・ビートで遠くにデキシーを思わせる様な音も感じます。ラストにこれを持ってくるのは、構成の妙でしょうか。

・・・・・

個人的オススメは 6.The Intersection、7.Caroline Champtier、9.U Know。そして10.Fetishです。
それ以外はライヴ向きのハードバップ系ナンバーで、"ジャズ" を聴くなら こちらでしょう。ライヴなら尚可です。






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