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洒脱なジャズ・ヴォーカルの極み:ジョー・ムーニー(Joe Mooney) の『the Happiness of... the Greatness of...』を聴く


久しぶりに気分転換にジャズ・ヴォーカルでもインプレしてみようと…w

ジョー・ムーニー
(Joe Mooney, 1911/3/14 – 1975/5/12)
マイナーながら好みだったジャズ・ヴォーカリスといえば、トミー・ウルフ(Tommy Wolf)とこのジョー・ムーニーですね。J.ムーニーを知ったのは活動末期で学生時代にFEN*で聴いたからですね。もちろん国内盤の発売などなく、新宿や神保町のその手のマニア系レコードショップを廻ってやっと"The Geatness of"を入手した事を覚えています。
J.ムーニーはオルガン・アコーディオン奏者のヴォーカリスで、レコード発売は4枚と地味に活躍したのは'50-'60年代ですから入手は大変でした。

*FEN(現AFN):"This is the Far East Network!!" でお馴染みの米軍極東放送網です。当時は海外(米)音楽好きは皆んなこれを聴いていましたね。


the Happiness of... the Greatness of...
4枚のレコードの内、最後の2枚はコロンビアで これはその2枚を1枚のCD化されたものです。2000年の事で、ふとCDをチェックしたら見つけて驚いて購入しましたね。当時は¥1kちょっとだったと思います。






1. Wait Till You See Her - 2. But Beautiful - 3. The Second Time Around - 4. I Wish You Love - 5. Call Me Irresponsible - 6. Nobody Else But Me - 7. Once Upon A Summertime - 8. Lollipops And Roses - 9. This Is All I Ask - 10. What Kind Of Fool Am I - 11. Days Of Wine And Roses - 12. The Good Life - 13. Cute - 14. When I Fall In Love - 15. Emily - 16. You Irritate Me So - 17. I Wonder What Became Of Me - 18. Honeysuckle Rose* - 19. Happiness Is You - 20. She's Not For You - 21. I Wanna Be Around - 22. When The World Is At Rest - 23. When Sunny Gets Blue - 24. This Is The Life

12曲目までが"Greatness"で本人の演奏とバンドをバックに、それ以後が"Happiness"でクインテットをバックに歌っています。(*18. 一曲のみオルガン演奏です)
バックにはゲイリー・バートン(vib.)やマンデル・ロウ(g.)といった大物も名を連ねて、流石はコロンビアです。

一曲一曲を個別インプレなど無用の洒落たスタンダードが並んでいます。クルーナーですからシャウトや大向こうを唸らせるベルカントなエンターテイメント声量勝負は全くありません。グラス片手に話しかける様に洒脱そのものです。例えば"10. What Kind Of Fool Am I"などは声量勝負な曲でもありますが、ここでは演奏も含めて緩くオシャレなスウィング感です。

メル・トーメをもう一つクルーンにした感じでしょうか。一曲聴いてみませんか ➡️ 14. When I Fall In Love [YouTube]
(この曲は今ひとつなのですが、YouTubeにはこれだけでした)

今宵誰かと一杯にピッタリです。入手難が残念ですが…







テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

サイモン・ラトルで聴く、バーンスタインの『ワンダフル・タウン』の楽しさ!!


レナード・バーンスタイン
(Leonard Bernstein, 1918/8/25 - 1990/10/14)
今年はレニーことバーンスタインの生誕100周年で、楽曲や指揮作品が多くリリースされるのはとても喜ばしい事ですね。現役時代のカリスマ性が指揮者としては薄れていく反面、作曲家としての評価が進んで行くと思われる感じがしているこの頃です。今更ここで詳細の紹介は不要でしょうw

レニーファンなので『レナード・バーンスタイン生誕100周年記念限定盤/DG&DECCA録音全集(121CD+36DVD+1ブルーレイ・オーディオ)』も購入してしまいました。



Wonderful Town
バーンスタインの楽曲には二つの路線があって一つは「ウェストサイド物語 (1957年)」に代表されるミュージカル作品ですね。このワンダフル・タウンはその4年前の1953年作品です。

一つのポイントは、指揮のサイモン・ラトルですね。以前にも1999年と2002年にCDとDVDを残しています。このロンドン交響楽団(LondonSO)とのライヴは期待値が上がりましたね。来日公演も含めてラトルは今年になってバーンスタインをよく取り上げています。


あらすじ
オハイオの田舎からニューヨーク来たのは作家志望のルース(姉)と女優志望のアイリーン(妹)の、ドタバタと夢を掴む物語ですね。

■ 2人はグリニッジ・ヴィレッジのアパートに住み、ルースは出版編集者ベイカーに原稿を持ち込みますが相手にされません。
■ アイリーンはベイカーに心惹かれて夕飯に招待しディナーに。そこでルースはベイカーを怒らせてしまいます。
■ ブラジル海軍実習船の取材のルースは、一行とコンガを踊りながら街中を練り歩き、アイリーンが入ると騒ぎとなり警察に連行される羽目に。
■ 二人はアパートから出ていくよう通告されてしまいます。ベイカーの助けでその場をしのいだルースは、"オハイオ, Ohio" を偲んで(ベイカーへの思慕も)歌います。
■ 一方アイリーンは“ヴィレッジヴォーテックス”にステージに立つチャンスを得て、ステージの成功とアパート立ち退き取下げを願って "それが恋, It's love" を歌います。
■ 姉妹二人で歌う舞台は大成功。アイリーンのアンコールをバックにベイカーとルースの気持ちも寄り添います。






パートごとのインプレは今回ありません。

【楽曲】
間奏曲を挟んで二幕ですね。なぜかNo.7はありません。

1. 序曲, Overture
2. クリストファー・ストリート, Christopher Street
3. オハイオ, Ohio
4. コンカリング・ニューヨーク, Conquering New York
5. 100通りの抜け道, One Hundred Easy Ways to Lose a Man
6. 何という無駄, What a Waste
8. ちょっと恋して, A Little Bit in Love
9. パス・ザ・フットボール, Pass the Football
10. カンヴァセーション・ピース, Conversation Piece
11. もの静かな娘, A Quiet Girl
12. コンガ!, Conga!
 13. 間奏曲, Entr’acte
14. マイ・ダーリン・アイリーン, My Darlin’ Eileen
15. スウィング, Swing
16. 静かなできごと, Quiet Incidental
16a. 繰り返し:オハイオ, Ohio (Reprise)
17. それが恋, It’s Love
18. バレエ・アット・ヴィレッジ・ヴォーテックス, Ballet at the Village Vortex
19. 音の狂ったラヴタイム, The Wrong-Note Rag
19a. 繰り返し:それが恋, It’s Love (Reprise)
20. "ボーナストラック"

【出演】
ルース:ダニエル・ドゥ・ニース [Danielle de Niese]
アイリーン:アリーシャ・アンプレス [Alysha Umphress]
ベイカー:ネイサン・ガン [Nathan Gunn]


ミュージカルの楽しさいっぱいの一枚ですね。個人的にはかつてのMGMのミュージカル映画の多くの作品をも思い出しました。挟まれるセリフと歌で表現する物語はシンプルで明瞭、それが楽しさです
"オハイオ"の重唱や、アイリーンの"それが恋"、ボーナストラックにもなっている"コンガ!"は楽しさに溢れています。

サウンド的にはグレンミラーやドミードーシが脳裏をかすめる訳でベースがジャズにあるのはもちろんでしょう。その米国独特のサウンドは、現在でも米オケの委嘱を中心とした現代音楽家の一つの分野のベースになっている事は間違いありませんね。

このアルバムを聴くとバーンスタインの作曲家としての米国での影響力が見直されてしかるべきと感じますね。バーンスタイン生誕100周年を機に、一聴に値するアルバムだと思います。




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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

菊地成孔/dCprG の「Franz Kafka's South Amerika featuring William Shakespeare」を聴く


前回の菊地雅章さんに続いて珍しくジャズ系インプレですね。

菊地成孔 dCprG
若い頃に電化マイルス(現役時代)やフリー系ジャズが好きだったので、このユニットの「Alter War in TOKYO」を聴いて久しぶりにワクワクしたのがきっかけでした。それもimpulse!レーベルから発売も驚きでしたね。
その時浮かんだのはマイルスではなくて菊地雅章さんでしたね。1960年代後半に日本でマイルスサウンドを展開していた音「Poo-Sun」「WISHES/KOCHI」「Susto」です。そして菊地成孔/DCPRGも「Report from iron mountain」「Structure et Force」「Second report from iron mountain USA」と部屋で流して楽しんでいたわけですが、今回チェックしたら本アルバムが出ていたのでゲットしてみました。

もう一つ興味を引いたのはDCPRGというバンド名、デート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン(Date Course Pentagon Royal Garden)の面白さでしたね。名前も大文字から変わったりと興味が湧いた方はググってくださいw

菊地成孔さんの活躍歴等々については無知ですし、現在のジャズの流れもわかりませんので聴いたままのインプレです。(尚、VERSE1-3については割愛です)



RONALD REAGAN ロナルド・レーガン
連続打撃音から始まるバップベースにノイズ系電子音楽絡み流れです。ポリフォニーでポリリズムの陶酔感が楽しめますね。等拍パルス的打撃音ベースですからポスト・ミニマルなのかもしれません。

JUNTA 軍事政権
モノフォニーの管楽器から入る現代のバップ・ビッグバンドの様な曲ですね。オルガン?とele-pのサウンドとパーカッションが効いていてリズムの波に心地よさを感じます。

fkA (Franz Kafka’s Amerika) フランツ・カフカのアメリカ
ここでも打撃音のリズムから入ります。バップの感じが強いですが、構成感は一曲目の「RONALD REAGAN」に近い気がします。ベースの刻むリズムもいいですね。後半シンセがバラードっぽい音色をバックに響かせるのも一興です。イイですね。

GONDWANA EXPRESS ゴンドワナ急行
ゴンドワナって聞くとマイルスのパンゲアの向こうを張った?なんて思っちゃいますねw パーカッションとシンセから入る電化マイルスを彷彿させる気配があります。途中は4ビートのsop-saxになったりしますが、ヴォコーダー?も使ったりして初期の電子ジャズ(フュージョン)の様です。

pLsF (PAN LATIN SECURITY FORCES) 全ラテン防衛軍
8ビート・ビッグバンドっぽいです。スティーヴィー・ワンダーを思わせるele-pも面白いですね。

IMMIGRANT’S ANIMATION 移民アニメ
ポリリズムで管楽器の響きの良い曲です。全曲に通じるリズムの良さがここにもありますね。どこかにバラードとか入れてくれたら嬉しかったかも。そんなありきたりな事はしないのかな…

[DVD] RONALD REAGAN
EBISU Liquid Roomでの一曲目のLiveで楽器配置も含めて米現代音楽集団のステージみたいです。11'から15'へと演奏は長くなり、一体感ある演奏はやっぱりLive, これは楽しい! tpいけてる!! 全曲Liveにして欲しかった。^^

 ★ 試しにYouTubeで観てみる?
  2015年11/18 新宿BLAZEでのLiveです。収録の方がノリがいいかも。



バップ回帰や、同じ様なリズム展開の感じもします。とはいえそのリズムは心地よく、ポリフォニー等の音に浸るにも部屋にかけておくのにもgood!なサウンドですね。Liveは最高ですが、ジジイなので乗りについていけないでしょうw
残念なのはギターの早弾きがうざく、もっとグワ〜ン・ギギギィィなんてノイズ系だったらもっと面白かったかも。

米国だったらポップ系の現代音楽の世界に近い気もしますね。そのつもりで聴いても面白いですよ。




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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

菊地雅章の「バット・ノット・フォー・ミー」今更のCD化とは


今回はジャズ、と言っても当時フュージョンと呼ばれていた40年ぶりの思い出の一枚をインプレです。

But Not For Me
何と39年ぶりに昨年(2017年)に再発されていたんですねぇ。実は若かりし時、Jazzにはまっていた頃にフュージョンという音楽が流行りました。その時、日本人のアルバムで気に入っていた2枚のレコード(CDなんてなかったw)のうちの一枚です。テープに落としてあったものをデータにして今でも時折BGMで流していたのですが、驚いて思わずポチッと押してしまいました。
再発されなかったのは当時の菊地さんが演奏していたマイルス的電気サウンドのアルバムと比べて存在意義が薄かったからでしょうね。

MasabumiKikuchi-ButNotForMe.jpg

ちなみにもう一枚のお気に入りは佐藤允彦さんの「All-in All-out」で、これも再発されましたが現在入手難のようです。


菊地雅章 (Masabumi kikuchi, 1939/10/19 - 2015/7/6)
プーさんこと菊地さんと言えばマイルスサウンド、マイルスのセッション*に参加していますね。残念ながら採用にはならなかったわけですが、これは同年の録音でその時のメンバーのアル・フォスターがDrで参加しています。(*マイルスのbootleg盤「MILES DAVIS - STUDIO SESSION 1978」)

若い頃はM.Davisのファン、特に電化後、でコンサートにも三回行っています。当時体調の優れないマイルスに寄り添ってフォスターが出てきたのを思い出しました。
ジャズもフリー系が好きで、高校生でO.コールマンの"An Evening With Ornette Coleman" (後の「クロイドンコンサート」)にハマり、その流れで現代音楽も聴くようになりましたね。



ピアノ・トリオ+2パーカッション構成でピアノ・ソロとデュオがあります。
■ Sunday Lunch
フェードインしてくる音色が懐かしい。菊地さんのリズムpfとパーカッションに、ゲーリー・ピーコックのベースが絡むのが導入とコーダ?wの流れで、そこからpfがフュージョンらしい馴染みの良い旋律を奏でます。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

■ Pastel
心地よいスローのピアノ・ソロです。緩やかな音に身を委ねると言った感じでしょうか。

■ Pumu:#1
売りのアフリカン・ポリリズムの展開です。とは言え現在の前衛ポリリズムに比べたら流れを同じくする拍子の中にいるので全く違和感はありません。そのチャカポコ音の中にピアノとベースが少しコンテンポラリー的で対位的な音を並べています。これが耳障りの良いフュージョンのアルバムに入っていたのが新鮮でした。

■ Circle Dance
反復主題からハードバップ的なピアノトリオ曲で、コンサート受けしそうな感じですね。

■ Pumu:#2
音数の少ないピアノとベースのDialogは繊細で、"Pastel"の気配をDuoにした様な流れです。

■ A Leaf
微妙なパーカッションのリズム構成の上にバップの様なピアノとベースの音色が乗ります。独特な色合いが感じられて好きな曲ですね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


冒頭"Sunday Lunch"が所謂(いわゆる)フュージョンなのですが、他はバラードとバップ、それにポリリズム系となっていますね。興味が惹かれるのは "Pumu:#1" と "A Leaf" です。
(当時の流れならCD化されている「Poo-Sun」「WISHES/KOCHI」「Susto」を聴くのが本来でしょうね)

マイルスサウンドで菊地さんというともう一人、菊地成孔さんの(DCPRG→)dCprG(→ DC/PRG)も「Franz Kafka's South Amerika (featuring William Shakespeare)」が出ていたんですねぇ。これも次回インプレしましょうか。



いつものインプレですと上記の様になりますねw でもこのアルバムはそんな事よりも流しておくだけでしっくり来るんですよね。という事でレア盤ですがおすすめです。m(_ _)m



テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

大西順子の Tea Times を聴く

久々にジャズを1枚。ジャズ・ピアニスト大西順子さんのアルバムです。
ちょっと聴かせてもらった時もピアノ・トリオ、andブラス、andラップ、とそのバリエーションに興味を惹かれました。プロデューサーにDCPRGの菊地成孔の名前が入っていたのも購入の引き金ですね。


Tea Times / Junko Onishi


『1.Tea Times 2』『2.Blackberry』『3.Tea Time 1』の三曲はピアノ・トリオです。ドライブの効いたハードバップで悪くありませんが、ライブ向きの曲ですね。

4, 5, 6曲目でブラスが入ります。
『4.Chromatic Universe』では もう一台ピアノが入り、シンプルなトリオ+1の演奏もブラス・セクションとのコントラストも楽しいです。タイトルのChromaticさは感じませんね。2台のピアノ、もう1台はテープ(事前録音)かな?! 音色とタッチが似ています。

『5.GL/JM』はハードバップのピアノ・トリオに単にブラスが被る感じで、これまたライブ向き。

『6.The Intersection』はビッグバンド的構成に感じます。しゃくる様なブラス・セクションがギル・エバンスを思わせますね。変拍子や反復に等拍パルス、即興的ポリフォニー、とお楽しみが詰め込まれています。楽しさいっぱいです。

『7.Caroline Champtier』はピアノ・トリオのバラードで、ピアノのベストトラックに思えます。この構成の中に入っているから、という事もあるかもしれませんが、タッチと音色の素晴らしさに気持ちが和みます。

8, 9曲目は何とピアノ・トリオ with ラッパーです。
『9.U Know』が好きですね。Duoのヴォーカルとラップ、そしてピアノ・トリオにマッチ感があり、転調なんかも使って面白さが発揮されています。バラード風。

『8.Malcolm Vibraphone X』はハードバップのピアノ・トリオにラップで、*臭いラップが強く出すぎで引けてしまいます。

*ラッパーさんが三人入っていますが、一人だけ素人でもやる様なリズム感のラップ、おまけに内容が時代錯誤の私小説みたいなOMSB from SHIMI LABさん? はいけませんw
他の二人はマッチしていて、ともてgood!ですね。


『10.Fetish』では一転、緩いフォー・ビートで遠くにデキシーを思わせる様な音も感じます。ラストにこれを持ってくるのは、構成の妙でしょうか。

・・・・・

個人的オススメは 6.The Intersection、7.Caroline Champtier、9.U Know。そして10.Fetishです。
それ以外はライヴ向きのハードバップ系ナンバーで、"ジャズ" を聴くなら こちらでしょう。ライヴなら尚可です。






テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

Weather Report の The Legendary Live Tapes: 1978-1981 を聴く

届きました! 懐かしいウェザー・リポート(以降W.R.)のライヴ 4CDsetです。今はW.R.を聴く事は殆どありませんが、それでも iPod classic の中にはHeavy Weather, Black Market が入っていて時折なぜか聴きたくなります。

全盛の時代にニュー・リリースを待ちながら聴いていて本当に良かったと 今 感じます。中野サンプラザの公演では、開演に合わせてラヴェルのボレロが流されて凄く盛上がってスタートした事なんか思い出しますね。個人的には厚生年金会館よりも印象が強いです。

今聴いてもやっぱり素晴らしい!
当時のメンバーの経歴や In a silent way, マイルスとの関係など、そんな事をここで書いて仕方ないでしょう。
マイルスにも3回行く事が出来ましたが、新宿西口の淀橋浄水場跡ではその姿に悲しみさえ覚えました。もちろんジャンルに関係なくマイルスの凄さは言うに及ばずです。

W.R.もマイルスなくして存在無しでしょうしね。もちろんCD4枚、いっきに聴いちゃいました。
Sightseeing でのショーターとジャコの演奏、アースキンのリズムはやっぱり凄い。ザヴィヌルらしいサウンドを見せる Forlon。ライヴの楽しさと各パートのテクを見せてくれる Badia / Boogie Woogie WaltzJaco Solo(2takeあり) のベースは得意のブラックバードも入れたりハーモニックスを効かせたり。ザヴィヌルのクラシック畑出身者らしさと、ジャズ色、W.R.の本質と多彩さを見せる Joe and Wayne Duet。お約束の Birdland はシャッフルじゃないver.で後半のノリがいいです。A Remark You Made, Continuum/River People の完成度の高さはグッときますね。Fast City はウェイン全開、ニュー・ハードバップVSOP風で楽しい。W.R.らしい Dream Clock。そして好きな Black Market は楽器間のバランスがライヴとしては申し分ありません。ラストの Directions では全員がソロのテクを見せつけます。
楽しいけど、さすがにCD4枚は多いんじゃないかな?!

全体に少し録音レベルの差がありますね。Continuum/River People はオーディエンスの録音らしいですが、悪くありません。オーディエンス録音といってもラピンスキーとかのレベルじゃないですか?!

演奏能力だけでなく作曲能力も含めて凄いグループでした。でもすでにジャコとザヴィヌルは他界、時代は過ぎ行くと実感しますね。
あっ、やっぱり思い出話になっちゃったか… ^^ゞ


テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

発売日! キース・リチャーズ(Keith Richards) の Crosseyed Heart を聴く!!


本日発売でしたね。キースの23年振りの新作アルバム "Crosseyed Heart" です。

中学一年の時に "Jumpin' Jack Flash" のシングル盤を発売日に買いに行って以来、時代の流れとともに続いたkokotonPAPAのアイドル ギタリスト、キース・リチャーズ。久々のアルバムですから今日聴く以外に選択肢などありません!
昔はキース・リチャーって読んでた様な。

自分のギターの1本は当然テレキャスの同色(ハムではなく、シングル)、音の好みに関係なく所有しています。

このアルバムを一通り聴いた感想は「何も変わらない素晴らしさ
何にも媚びないってのは凄いね〜ぇ、今更変われないッてのも凄いw
なんか以前も聴いた様な… それでOK〜!

1. Crosseyed Heart
 いきなりアコースティックギターでのターンアラウンドのブルース。クラプトンがやりそうな曲w でも"しゃがれ声"は一味違います。こういうキースも最高です。
2. Heartstopper
 そしてアタッカ(ロックじゃそんな言い方しないか?!)で繋がる2曲目です。スピード感がライブ受けしそう、似てる曲が今までのアルバムにある?! 
3. Amnesia
 リズム感よく、良い感じの曲ですねぇ。リズムはドラムの切れ味でしょう、重鎮チャーリー・ワッツを思わせますね。ストーンズっぽいご機嫌さです。
4. Robbed Blind
 バラードです。キースのバラードは好きです。ここでもメロウなサウンドで聴かせてくれますね。スライドギターも効いています。これがライヴではどうなるのでしょう、興味津々。
5. Trouble
 何とシングルで先行リリースされましたね。いかにもキースらしいって感じでしょう。ストーンズのコンサートで1曲だけフィーチャーされるキースの歌になる、っていうとイメージ出来るかな。ギターリフもペンタトニックの"臭さ"満載です。
試しにYouTubeで聴いてみる?

6. Love Overdue
 管楽器&バックコーラスの入るレゲエです。やっぱり来たか、レゲエ!
7. Nothing On Me
 出だしを聴いて、一瞬ディランの"Like a Rolling Stone" かと思っちゃいました。そんな感じです。サビを Nothing On Me って歌うと将にね。いかにもテレキャスらしい音もそれっぽい. もちろんバックは The Band じゃなくて XPWですw
8. Suspicious
 キースの低音の声をフィーチャーした曲、バラードなんですよねぇ。ドラムの刻みがちょっと勘違いさせてくれるけど。これもキースっぽさ全開です。ライヴで聴きたい!
このアルバムの中で一押しです。
9. Blues In the Morning
 お約束? Blue Suede Shoes的なロックンロール。なんとなくチャック・ベリーへのオマージュの様な。キースとチャック・ベリーの関係は複雑ですよねぇ。ギターのキレが今ひとつ、なぜ?
10. Something For Nothing
 ドラムの刻むリズムを明確にした、さりげないですがキースのソロ曲定番といった風です。女性バックコーラスとの絡みもご機嫌ですね。
11. Illusion
 ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)とのデュオですねぇ。女性とのデュオとなると、どうしても Make No Mistake に似て来る?! 最高ですからねぇ、仕方ないかw
もしLiveなら、ノラ・ジョーンズに向かっても "You!" って叫ぶんでしょうか。^^;
12. Just a Gift
 これもスローです。ちょっとフラットで微妙かな。でも聴き込むほどに味わいの曲でしょう。まさに Just a Gift!
13. Goodnight Irene
 驚きのスタンダード「グッドナイト・アイリーン(Written by Lead Belly)」です。キースの変な声が思いの外ピッタリ来ます。アメリカン・カントリーフォークの気配が良く出てるのに驚きです。このアルバムの 刺身のつま? 後半はけっこうなマジモードかも。実はこの曲が一番長いんですよね。
14. Substantial Damage
 ちょっとアヴァンギャルドな気配、ギターはカッティングで刻まれてファンクっぽいです。でも、そんなに黒くないですが。オルガンやボトルネック奏法も入って音に厚みがあり特徴的な曲ですね。
15. Lover’s Plea
 ギターのディストーションがミスマッチなくらい優しさが響く曲です。ヴーカルもキース以外なら名曲かも、いやホントに。途中で転調しますが、オーケストレーションでリメイクしても良い曲に思えますね。誰かがカバーするかも… ないかw

あばたもえくぼ、やっぱりキースです。ジャケットも最高!
演奏は当然ながらの The X-Pensive Winos です。名前の由来も最高!
年寄りはこういうのでとっても元気が出ます! \(^_^)/


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

クロスビー スティルス & ナッシュ の アコースティック・ハーモニーズ を聴く

今回はMusicインプレと言うよりも思い入れのあるCDの紹介です。

クロスビー,スティルス&ナッシュ アコースティック・ハーモニーズCrosby stills & nash の Acoustic Harmonies ですね。現代音楽ではありませんw

海賊盤ライヴなんですが、数あるCSN (CSN&Y) のアルバムの中で間違いなく最高ですね。

CSN全盛の時代、kokotonPAPAは このバンドのコピーをやっていましたね。Woodstockの映画を見に行ってオープンDチューニングのチェックとか。今と違ってネットも この手のスコアも何も無い時代でしたからねぇ。だいたいPCなんてまだ世の中に存在してません!
自分の学校の学園祭だけでなく遠征wもしてましたねぇ。そう言う時代でした。高校生でマーチンのギターなんて買えるわけもなく、モーリスの30k円くらいのギターにマーチンのスーパーライトゲージを張ってました。一日くらいはマーチンらしい音がするんですよね。^^v
(そんな事知ってる人って、何?!)

でもこれを入手したのは、もちろん ずっ〜と後になってからです。1992年発売のbootleg盤ですから、多分新宿の北西側のその手のお店で買ったんでしょうねぇ。

CrosbyStillsNash-AcousticHarmonies-02.jpgbootlegとしては音が充分良いです。公式版のLive 「4 way street」は1970年のツアーですが、ピークを過ぎた1991年のツアーから サンフランシスコLiveになりますね。他にも正規盤ライヴでは Deja Vu Live, LIVE IT UP もありますが、こちらの方が全然いいです!
1990年に出た LIVE IT UP は年も近いですが、レパートリーがいまいちですしね。また、他にもbootlegライヴはありますが音質は劇悪です。

CrosbyStillsNash-AcousticHarmonies-back.jpg収録は15曲 67' 46"。特徴的なのは 後半だけ歌う SUITE: Judy Blue Eyes 、全盛期はライヴの最後に使っていた Find The Cost of Freedom が Daylight Again とのセットになっている事。それと年を経る毎に素晴らしさを増す Guinnevere ですね。
Find The Cost of Freedom ではオーディエンスがラストで先に Good Night! とフライングで叫んじゃいますw

弾き込み、歌い込んだバランスの良さ(録音バランスも含め)とマーチンの硬い音色のアコースティックギターは素晴らしく心に響きます。もちろんelectricパートもあります。
オーディンスと共に歌う Our House は、歌詞に思わず涙が溢れちゃいます。ヾ^^;
ヤングがいない分、サウンドに統一感があるのも個人的好みです。

先日、知合いの処に持って行って聴いてもらったら とっても喜んでもらえました。このグループを良く知らない年代ですけどね。いい物は誰にでも感じる何かが伝わるのでしょう。いい音楽にジャンルなんて関係無し!絶対に手放せないアルバムの一枚です。

CrosbyStillsNash-AcousticHarmonies-03.jpgこれがオリジナルのbootleg盤?かわかりませんがbootlegとしては出来のいいCDで、イタリアのBackstageレーベル BKCD023になります。(CDにも掘ってありますね)

残念ながら今は入手困難でしょうが…


テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

トミー・ウルフのJazzヴォーカルを聴こう

ジャズボーカルと言えば、kokotonPAPA的には Tommy Wolf です。若い頃、ジャズにはまっている頃に廃盤の "Wolf at your door" を探してからのファン。当時は情報も少なく、入手がけっこう難しかったですね。
もう一枚は、ボビー・ロジャースがカヴァーで出したのを知って、大学時代に驚いて買った記憶があります。もちろん両方レコードです。

TommyWolf-BobbiRogers.jpg

随分前に、まさかCDで Wolf at your door の再発なんてないだろうなぁなんて探したらヨーロッパから出ていて即買いしましたね。今回amazonでチェックしたら、国内発売もされていたとは知りませんでした。(当然輸入盤の国内展開でしょうが)

Tommy Wolf、これはもう洒脱の一言です。ピアノ&ヴォーカルを担当して、ギタートリオをバックにスウィングします。この手の演奏にはJazz Guitarが実に合いますね。
スコッチのシングルモルトを置いて、夜の時間を楽しむ。そんなイメージがピッタリでしょう。



そして女性ヴォーカル版になるのが Bobbi Rogers ですね。
とにかく可愛いんですよ、ロジャースの歌いが。ピアノトリオをバックにしていますが、ピアノストのChick Cicchetti のアレンジが、原曲をとても大切にしていて好感がもてます。
Wolf at your doorの曲もやっていますから、聴き比べて見ても面白いですよね。



もう一人すきなのは Joe Mooney ですね。これまた渋いです。いずれまた。


テーマ : JAZZ VOCAL
ジャンル : 音楽

イタリアン・プログレッシブ ロック「ピエロ・リュネール」の GUDRUN を聴く

1970年代後半のごく短い期間活動したイタリアのアヴァンギャルド・ロックグループ、そのバンド名は言わずと知れた シェーンベルクの名曲ですね。GUDRUNは、2作品の内の後の作品です。

"月に憑かれたピエロ" 風の歌?(と言ってもシュプレッヒゲサングではない)や、ミニマル風のリズム、調性内のピアノ(サティ風?)、カセットテープ音、ロードノイズ、笑い声、いろいろ出て来ます。現代音楽と言う人もいる様ですが。
5曲目の Giovane modre や 続く Sonde in profondita の様なパートは、あまり興味を惹かれないプログレッシブロックです。1枚通して聴いてみれば 退屈かな。

これを聴いて、昔1970年代中頃に買った「風呂場の狂態」と言うレコードを思い出しましたね。ただ風呂場で暴れている音だけのレコードでしたが。みんなで大笑いしただけで、"音楽"と思って聴いた事はありませんでした。

学生時代にバンドなんかやっていると、遊んでいる中で色々やって笑っちゃう。演奏をテープ録音、当時はカセットにね、している時に時報なんかが勝手に入っちゃって、それがけっこう面白かったりね。そんなノリだなんて言うと不謹慎?




テーマ : 本日のCD・レコード
ジャンル : 音楽

プロフィール

kokoton

Author:kokoton
.
    



後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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