ヨハネス・クルンプ指揮 バーデン=ヴュルテンブルク州立ユース管の『マーラー 交響曲 第5番』の素晴らしさ
マーラー 交響曲 第5番
Landesjugendorchester Baden-Württemberg
Johannes Klumpp: cond.
Landesjugendorchester Baden-Württemberg
Johannes Klumpp: cond.
ドイツ人指揮者のクルンプがクリエイティブ・アドバイザーを務めるユースオケのバーデン=ヴュルテンブルク州立ユース管弦楽団を振ったマーラー5です。
同オケはC.ヴァイネケン指揮でもマーラー5を残していて、ユースらしい元気な演奏を聴かせてくれましたね。
同オケはC.ヴァイネケン指揮でもマーラー5を残していて、ユースらしい元気な演奏を聴かせてくれましたね。
(現状は配信のみの様です)
■ 第一部
力のこもったファンファーレから鬱ですが沈まない葬送、第一トリオでは伸びやかに鳴らして、第二トリオは落ち着いた流れで哀愁を奏でます。上々の第一楽章です!!
第二楽章第一主題はテンポ設定を速めて切れ味、第二主題も緩やかさを決めて、第一楽章のパロディを避けた上手い流れです。展開部もアゴーギクを生かしたコントラストで、再現部は抑揚を増してまとめ上げていますね。
表情豊かで生き生きとした素晴らしい第一部です。
第二楽章第一主題はテンポ設定を速めて切れ味、第二主題も緩やかさを決めて、第一楽章のパロディを避けた上手い流れです。展開部もアゴーギクを生かしたコントラストで、再現部は抑揚を増してまとめ上げていますね。
表情豊かで生き生きとした素晴らしい第一部です。
■ 第二部
スケルツォ主題は軽妙洒脱さを速さで表し、レントラー主題では優美な弦楽奏に落ち着かせます。第三主題オブリガート・ホルンと弦楽も情感を湛え、変奏パートのピチカートも表情を作って見事!! 展開部ではそれをまとめる様にテンポアップで締めて、再現部は三つの主題をアゴーギクとディナーミクで華やかに奏します。コーダは怒涛!!
表現力で見晴らし良いスケルツォ楽章になりました。
表現力で見晴らし良いスケルツォ楽章になりました。
■ 第三部
第四楽章主部は甘美を避けたクールさ、中間部も透明感ある美しさです。微妙なディナーミクとアゴーギクに、やや速めのクールなアダージェットは素晴らしく、好きなパターンです。
第五楽章二つの主題は軽快なテンポを生かして絡み、コデッタ主題は優美な舞踏風。展開部は力感を軸に突き進み、再現部山場からコラールはパワーを溜めてコーダは一気のアッチェレランドで駆け抜けます。
もちろん大喝采!! (たっぷりとアプローズも入っています)
第五楽章二つの主題は軽快なテンポを生かして絡み、コデッタ主題は優美な舞踏風。展開部は力感を軸に突き進み、再現部山場からコラールはパワーを溜めてコーダは一気のアッチェレランドで駆け抜けます。
もちろん大喝采!! (たっぷりとアプローズも入っています)
表情豊かで見晴らし良いマーラー5です。主流的流れにディナーミクとアゴーギクを生かした構成、それについて行けるユースオケの技量が驚きの素晴らしさです!!
微妙な揺さぶりもしっかりと表現して、なんとも爽快で気持ち良さが光りますね。一聴の価値があるマーラー5になりました。今まで聴いたユースオケでは抜群の仕上がりでしょう。(録音技術も含めてです)
微妙な揺さぶりもしっかりと表現して、なんとも爽快で気持ち良さが光りますね。一聴の価値があるマーラー5になりました。今まで聴いたユースオケでは抜群の仕上がりでしょう。(録音技術も含めてです)