2017年6月24日 アルディッティ弦楽四重奏団 at 東京文化会館 小ホール ★★

今回のアルディッティ弦楽四重奏団(Arditti Quartet)来日、本当は6月17日(土)のラッヘンマンとの公演に行きたかったのですが水戸で都合がつかず、今日と来週の都響との共演の二回です。

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現メンバーは以下。もちろん創設メンバーはアーヴィン・アルディッティご本人のみですが、それでも最後にルーカス・フェルズが2006年に加わってから11年目になるんですね。

・アーヴィン・アルディッティ(Irvine Arditti), The 1st Violin
・アショット・サルキシャン(Ashot Sarkissjan), The 2nd Violin
・ラルフ・エーラーズ(Ralf Ehlers), Viola
・ルーカス・フェルズ(Lucas Fels), Cello

アルディッティ弦楽四重奏団来日2017年

当初二曲目予定だった西村さんの初演作品がラストになりましたね。
ご本人が最後に登壇した事もあるでしょうが、結果的に曲構成でも良かったのは。

ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調, Ravel : String Quartet in F major
 意表を付く選曲を一曲目に持ってきたので驚きです。静的な美しさを主としたイメージはおおよそ似つかわしてくない曲ですよね。
そんな中、予想通り最終楽章の激しさが売り物でしたね。キレキレの中にエモーショナルさも生きて良かったです。
でも、三楽章まではちょっと??でした。特徴的な第一楽章の美しい流れは速めで、ラベルらしさ感じられませんでした。全体としては、やっぱりこの曲を入れた意図が個人的にはくめませんでしたね。

細川俊夫:沈黙の花, Toshio Hosokawa : Silent Flowers
 今回一番聴きたかったのはアルディッティが1998年初演しCD(インプレ済みです)にも残している、静寂の中に刃物のような先鋭な弦音が飛び交うこの曲ですね。
切り裂く様なボウイングそしてピチカート、超静音のグリッサンドと間はCDとは一味違いました。アルディッティSQが創り出す緊張感と一体感はライヴならではの素晴らしさでしたね。

バルトーク:弦楽四重奏曲第6番, Bartók : String Quartet No.6 Sz.114
 一つの主題Mestoが各序奏に存在し、それを軸にするこの曲。アルディッティSQらしさを二・三楽章の序奏後の展開に期待しましたが、そうでもありませんでした。激しさと切れ味は薄く、予習イメージのハーゲンSQを超えられませんでした。
Mesto主題が主部となる第四楽章の幽幻さも取り立てての特徴は感じられませんでしたね。

西村朗:弦楽四重奏曲第6番「朱雀」(2017/世界初演)Akira Nishimura : String Quartet No.6 "Suzaku - The vermilion Bird"
 二楽章形式 [I. 鬼(Ghost)と星(Stars) - II. 火(Fire)と翼(Wings)] で、東洋の夏とその象徴の古代中国の朱雀(Suzaku)をモチーフにしているそうです。朱雀の持つ四つのイメージを楽章に配しているとのことですね。
これが一番の聴かせどころになりました。高速のトリルとグリッサンドが支配するまさに前衛現代音楽のノイズ系?弦楽四重奏でしたね。
もちろん機能和声的な旋律は存在しませんから「朱雀の飛翔の音列主題」(D-B-E-H-F-Ges-C-A-As-G-Cis-Dis)もその中に現れます。
技巧性が強く、一塊となったアルディッティSQのみごとさが活かされて朱雀の飛翔を感じる素晴らしい演奏でした。



前衛超絶系の現代音楽と古い弦楽四重奏曲のコンビネーション。圧倒的に良かったのは現代音楽二曲でした。
とはいえ、近年言われている通り鋭い尖りからやや円熟の域の味わいになって来ているのは実感します。そしてエモーショナルな古い曲の選択。アルディッティSQに円熟を期待したくないなぁと思ったコンサートでしたね。




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B.A.ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)の un petit rien - das gelb und das grün - omnia tempus habent - metamorphose を聴く

10枚ほどインプレしたベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10)ですが、まだ面白いアルバムが一枚残っていました。
中後期のアンサンブル作品集で、指揮はペーター・ヒルシュ(Peter Hirsch)、コレギウム・ノヴム・チューリヒ(Zürich Collegium Novum)の演奏です。

un petit rien - das gelb und das grün - omnia tempus habent - metamorphose / Bernd Alois Zimmermann

Un Petit Rien (1964年) musique légère, lunaire et ornithologique d'après de marcel aymé
 1. Ouverture Des Belles De La Nuit - 2. Métamorphose Lunaire I - 3. Pas Trop Militaire - 4. Petite Valse Lunaire - 5. Berceuse Des Petits Oiseaux Qui Ne Peuvent Pas S'endormir - 6. Métamorphose Lunaire II - 7. Boogie-Woogie Au Claire De Lune
セリエル以降、作風が多様性になってからの作品ですね。フランス人作家マルセル・エイメ(Marcel Aymé)の Les oiseaux de lune (月の鳥) にちなんで作られた6分半(7parts)の小曲です。
まるでおとぎ話の音楽の様で、調性感の中にキラキラとした煌めきがある曲です。ツィンマーマンとしてはとても不思議な楽風です。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

Das Gelb Und Das Grün (1952年) musik zu einem puppentheater von fred schneckenburger
 1. Prolog - 2. Burleske - 3. Kleiner Walzer - 4. Phantasmagorie - 5. Marsch - 6. Epilog
副題の通り人形劇場のための6parts9分の短い曲です。十二音技法・セリエル時代の楽曲で、その色合いが強いのですが、点描音列配置の背面に弦楽の揺らぎが配されます。それが情景描写的になり、劇音楽を感じさせてくれますね。パート毎に表情変化も豊かで、純粋なセリエル主義者から見たら異端だった事がわかりますね。今の時代のセリエルベース現代音楽としたら十分面白いのですが…

Omnia Tempus Habent (1957年) kantate für sopran-solo und 17 instrumente
ソプラノ声楽曲です。楽器編成はやや多いですが、多分に "月に憑かれたピエロ" の影響・類型を感じます。目新しさは感じられませんね。

Metamorphose (1954年) musik zum gleichnamigen film von michael wolgensinger für kleines orchester
 1. Introduktion (Vision) - 2. Invention (Reflexe) - 3. Romanza (Kontakt) - 4. Kanon (Largo) - 5. Habanera (Paso) - 6. Gigue (Burleske)
副題から、スイス人映像作家?ミヒャエル・ヴォルゲンジンガー(michael wolgensinger)の為のフィルム・ミュージックです。
これまた十二音技法・セリエル時代ですが、処々ジャズ風のサウンドが強く感じられる映画音楽です。確かに点描的ですが、動機の組合せのメロディーラインが感じられますね。ここでもシーン毎の表情変化が強いです。partVではボレロの引用の様な感じも聴き取れますが、これは先入観?w



三曲目以外、とても興味深い音楽が並びましたね。それぞれ、おとぎ話・劇音楽・フィルム音楽、という標題音楽になり、当時のセリエル系絶対音楽の印象と真っ向対比的です。まさにこれがB.A.ツィンマーマン!!
この折衷的、今なら多様性主義、な前衛が本人を苦しめたのかもしれません。興味の尽きないアルバムです。




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Bernd Alois Zimmermann und das symphonische Spätwerk を聴いて、B.A.ツィンマーマンをちょっと振り返ってみましょう

今回続けてインプレの引金になったベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10)の先月発売のアルバムになります。

このアルバムを含めてインプレは10CDになりますね。
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楽曲よりもドキュメントがメインの3CDsetです。(右ページは英文です)
BerndAloisZimmermann-LateSymphonicWorks.jpg
収録は次の通り。
 ・後期管弦楽3曲
 ・B.A.ツィンマーマン本人の語り
 ・最後の弟子ヨーク・ヘラー(York Höller)のインタビュー
 ・作家エルケ・ハイデンライヒ(Elke Heidenreich, 1943/2/15 - )による朗読*
  *Steady on the musical tightrope above the existential abyss (実存の深みの上を渡る音楽的"綱渡り"の安定性) これはツィンマーマンの「ユビュ王」に付いて語られた"おとぎ話"だそうです。関連してライナーノートにはシュトックハウゼンとの確執に付いてBlack Humourとしてハイデンライヒによる興味深い説明も付いていますね。それだけでも十分に面白いです。

という事で、インプレは後期管弦楽の3曲についてになります。(作品としては既出ですがw)
演奏は、B.A.ツィンマーマンを得意とする指揮者ベルンハルト・コンタルスキー(Bernhard Kontarsky)、シュトゥットガルト放送交響楽団(Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR)です。

Late Symphonic Works / Bernd Alois Zimmermann

Concerto pour violoncelle et orchestre en forme de pas de trois (1965/1966年)
パ・ド・トロワの様式によるチェロとオーケストラのための協奏曲」は最も多く録音されている代表作で、このブログでも指揮者ブールツェンダーギーレンと既に3CD紹介済みですね。
part1は弦のトリルやグリッサンドの静的幽幻さ、part2は音圧が上がり即興性やジャズの様なリズム変化も加わりポリフォニカルです。part3は幻想的な弦楽器ですが、音数は増えています。part4は重厚で一つの動機を変奏展開し、part5では幻想的にpart1が回帰してから旋律(sop.sax?)が生まれて音数の少ない空間音楽から混沌です。
もちろん弦はチェロが主役です。他の三者の演奏の印象より静的パートの幽幻さを生かした感じです。(一度聴き比べをしないといけませんねw)

Musique pour les soupers du Roi Ubu (Ballet noir) (1966年)
ユビュ王晩餐の音楽」も数回目のインプレですが、とにかく引用のコラージュです。
主な引用作品だけでも、展覧会の絵 プロムナード(ムソルグスキー)、トリスタンとイゾルデ(ワーグナー)、ピアノ・ソナタ 第18番 作品31-3(ベートーベン)、兵士たち(B.A.ツィンマーマン)、解放の歌(ダッラピッコラ)、ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス)、田園(ベートーベン)、ブランデンブルク協奏曲(バッハ)、ニュルンベルクのマイスタージンガー(ワーグナー)、カルメン(ビゼー)、軍隊行進曲(シューベルト)、ダンバートン・オークス(ストラヴィンスキー)、交響曲第9番スケルツォ(ベートーヴェン)、ジークフリート牧歌(ワグナー)、ラストは等拍パルスにワルキューレ(ワーグナー)で強烈・カオス的に盛上げます。

Stille und Umkehr - Orchesterskizzen (1970年)
「静止と反転」は歿年3-4月にケルン大学病院入院中に作られた最後の管弦楽作品です。Dの連続音に他の楽器がパッセージの様に音色を絡ませます。インテルコムニカツィオーネ(1967年)やフォトプトーシス(1968年)の進化系で、静止した連続音と空間の音楽ですね。最後まで表情変化はありません。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  他二曲は過去インプレで紹介済みです




ちょっと乱暴に括るとB.A.ツィンマーマンのスタイルは次のようでしょう。
・1940年代:新古典主義の時代
・1950年代:セリエルの時代 素直なセリエルとは限りませんがw
・1960年代:多様性の時代 (コラージュと時空の音楽)

もちろん最高なのは1965年以降、最後の1970年までです。
長い作品二点は最高。
兵士たち(Die Soldaten) (1965年)
ある若き詩人のためのレクイエム (1969年)

個性的な後期の作風なら
・パ・ド・トロワの様式によるチェロとオーケストラのための協奏曲 (1966年)
・ユビュ王晩餐の音楽 (1966年)
・フォトプトーシス (1968年)
になります。

というわけで、本アルバムはドキュメントも含めておすすめです!!




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B.A.ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)の Complete Works for Piano Solo を聴く

連続インプレ中のベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10)、初期からセリエルまでのピアノ・ソロ全曲集ですね。

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作風の変化を見ると、初期は新古典主義(Neo-classical)時代、そして無調・十二音技法・セリエルの流れに対応した中期、ツィンマーマンらしさ全開のコラージュと時空を迎える後期となります。残念ながら無伴奏ピアノ曲の後期作品はありません。

嬉しいのは年代順になっている事ですね。ピアノは現代音楽を得意とするアンドレアス・スコウラス(Andreas Skouras)です。
例によって小曲の集まりですので、パート毎の演奏時間を入れてあります。

Complete Works for Piano Solo / Bernd Alois Zimmermann

Extemporale, Five Pieces For Piano (1939-46年)
 No.1 Sarabande [3:13] - No.2 Invention [1:11] - No.3 Siciliano [3:08] - No.4 Bolero [3:25] - No.5 Finale [1:55]
21歳から28歳の最も初期の作品です。美しいSarabandeやミステリアスなBoleroを始めパート毎に表情豊か、機能和声をベースに不協和音の挟まれる流れです。特異性はさほどでありませんが、ボレロでは早くもラベルの引用があります。

Drei Frühe Klavierstücke, Three Early Piano Pieces (1940年)
 No.1 Scherzettino [2:58] - No.2 Intermezzo [2:52] - No.3 Fugato [2:22]
ここでは不協和音も少なく、ラベルやドビュッシーを思わせる曲調が印象的です。38/39年にケルン音楽大学でのセミナーによる秀作的意味合いが強そうですね。

Capriccio, Improvisations On Folk Song Themes (1946年)
 [10:08]
基本的な流れは変わらず、仏印象派の様な楽風が感じらる美しさです。特徴的なのは副題通り変奏と引用?が用いられている事でしょう。特に後半は、後のスタイルを見せる様に引用と共に強弱の出し入れがあります。面白いです。
一曲(1パート)で10'を超えるのはこの曲だけですね。

Enchiridion I, Little Pieces For Piano (1949年)
 No.1 Introduktion [1:53] - No.2 Ekloge [2:59] - No.3 Rondino [0:48] - No.4 Bourrée [0:49] - No.5 Meditation [3:19] - No.6 Aria [1:10] - No.7 Estampida [1:10] - No.8 Toccata [1:21]
このあたりから表情が変わります。点描音列配置を感じさせ、今聴くと没個性の前衛現代音楽に聞こえてしまいます。形式的にはneo-Baroqueを標榜しているそうです。また、表題はギリシャ語でmanualの事だそうです。

Enchiridion II, Exerzitien (1952年)
 No.1 Vigil [2:09] - No.2 Hora [1:42] - No.3 Ostinato [1:07] - No.4 Matutin [2:30] - No.5 Imagination [2:06]
音の強弱、出し入れが強くなります。美しい旋律は存在しません。強打鍵音と響き、走るアルペジオ、そして音数を減らした点描。時代を感じますが "I" よりは面白いですね。

Enchiridion Anhang, Appendix
 Intermezzo [1:29] - L’après-midi D’un Puck [0:43] - Hommage à Johann Strauß [0:42]
点描音列配置が濃厚になります。パートにより強弱のコントラスト、多少なりと旋律感がある気はしますが...
Hommage à Johann Straußでは引用が聴けます。

Konfigurationen, Eight Pieces For Piano (1956年)
 No.1 [0:57] - No.2 [0:57] - No.3 [0:37] - No.4 [0:29] - No.5 [1:09] - No.6 [1:11] - No.7 [0:43] - No.8 [1:01]
この曲は音価と強度を記すセリエルの楽譜で書かれているそうです。点描で音の飛躍、つまらないですよねぇ。この後1960年代に入って楽風がブレークするわけですが...



まずはツィンマーマンのピアノ・ソロが全曲で時系列的に変化が楽しめるのが嬉しいですね。
特に新古典主義からセリエルの時代変遷がよくわかります。そしてツィンマーマンが早くからインプロビゼーションやオマージュで引用を採用し、強弱のコントラストを付けていた事を今更ながら再発見でしょうか。





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B.A.ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)の Music for Violoncello and Piano を聴く

続いてのベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10)は、チェロとピアノの各ソロとのデュオ作品集ですね。

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初中期のピアノ曲とセリエルのチェロ曲、そして後期の多様性時代のデュオとチェロ曲とバラエティに富みますね。
演奏は、Cello – Michael Bach、Piano – Bernhard Wambach になります。

Music for Violoncello and Piano / Bernd Alois Zimmermann

Enchiridion (1949/52年) - Small Pieces For Piano
新古典主義からセリエルに入る時代の作品です。13の小曲で2部構成になります。単なるエチュード(練習曲)でもハウスミュージックでもないとライナーノートにあります。表題はギリシャ語でhandbookの事だそうです。
強音の技巧的パートから静音で音数の少ないパートまであります。確かにエチュード的な感がありますが、気になるのは第1部のドビュッシーの様な気配の中に散見する点描的音列配置でしょうか。第2部の方が俄然面白く、強音と静止の様相は後期のスタイルを思わせますね。
次回インプレ予定の"Complete Works for Piano Solo"で、この曲も含めてピアノ・ソロ曲の変遷を時系列的に紹介しますね。

Sonata For Cello Solo (1960年)
セリエル時代の作品ですね。無表情の印象が強いセリエルとは違い、出し入れのコントラストが強いです。チェロの技巧的な面も見せどころでコンサートで聴きたいですね。ブルネロあたりがやってくれると嬉しいのですがw

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  アンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble Intercontemporain)のオフィシャルYouTube。チェロはフランス人チェリストの現代音楽家ピエール・ストローク(Pierre Strauch)です。

Four Short Studies For Cello Solo (1970年)
亡くなった年の作品になります。2'40"の小曲ですが、強引さと静的な間との組合せでこの時期のツィンマーマンを凝縮した様なチェロ曲です。これもアンコールでやってくれたら嬉しいですね、そんな曲です。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  モーリーン・ケリー(Maureen Kelly)です


Intercomunicazione Per Violoncello E Pianoforte (1967年)
一つの音を、基音Eで、を延々とチェロが弾き伸ばします。ピアノがそこへアルペジオでうろちょろ動き回ります。中盤では逆転してピアノの打鍵残響音にチェロが絡み、ボリュームが上がります。後半は空の中にvcとpfの音を散らばす様な そして時に強音で対話な様な、間と音の空間です。
翌年作られる管弦楽の代表作Photoptosisと類型のデュオ曲でしょう。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  チェロはツィンマーマンを得意としたジークフリート・パルム(Siegfried Palm), ピアノはコンタルスキー兄弟の兄アロイス(Aloys Kontarsky) です。一番下の弟ベルンハルト・コンタルスキー(Bernhard Kontarsky)は指揮者でB.A.ツィンマーマンを得意としていますね。




どうしても大規模ユニットの音楽がツィンマーマンらしさを感じるのですが、チェロやピアノの後期作品には惹かれるものがありますね。



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ザルツブルク復活祭音楽祭2017 楽劇「ワルキューレ」を NHKプレミアムシアターで観る

7月の「ザルツブルク音楽祭」より前、4月に行われる「ザルツブルクイースター音楽祭 (Die Salzburger Osterfestspiele)」は、1967年にカラヤン(Herbert von Karajan, 1908/4/5 - 1989/7/16) によって設立され50周年を迎えましたね。
今回の「ワルキューレ (Die Walküre)」は、カラヤンが自ら演出も行った そのザルツブルク復活祭(イースター)音楽祭1967年公演の再演出ですね。

今更のワーグナーの"指輪"ワルキューレに関しては案内は不要でしょうね。4時間近くかかりますが、豪華な主役陣を楽しみましょう。

SalzburgerOsterfestspiele2017-Walküre

はどこまでがカラヤンの再現で、ネミロヴァのオリジナリティが生かされたのかはわかりません。でも近年にはない時代を感じたのは衣装を含めてアヴァンギャルドさが低い事かもしれません。
今のバイロイトとはやっぱり違いますね。

台・は、トネリコの木を模した第一場やリングの第二・三場等、基本はオリジナルベースですが、バックに投影した手書きの絵は現代の技術に置き換えられているそうです。
衣装も今の時代の演出のようにスーツ姿やアヴァンギャルドさはありませんね。

、男性陣ではヴォータンのコワリョフはハマリ役の出来でしたね。お馴染みツェッペンフェルトのバスはバリトンよりで、重厚な役よりもフンディングの様な地味な役が合いますね。ジークムントのザイフェルトは演技・歌唱共に魅せてくれました。(体型と動きのモッサリ感は…w)
女性陣では、アニヤ・カンペは役得のブリュンヒルデを演じましたが、同じアニヤでもハルテロス演じるジークリンデの素晴らしさが光りました。名脇役?クリスタ・マイヤーも流石で、キーとなるヴォータンの妻フリッカを楽しませてくれましたね。

はもちろん注目のティーレマン。今やバイロイト音楽祭を牛耳り、ワーグナー振りの第一人者ですからねぇ。4管編成・弦5部16型で、ティーレマンの指揮は陰影強いディナーミクが感じられました。きっと生の舞台では凄かった事と思います。



全体としては、第三幕ブリュンヒルデとヴォータンのシーンは今ひとつだったかもしれませんが、いつ観ても楽しいワルキューレですね。ただ、ワグナーの楽劇は個人的にはアヴァンギャルド傾向が好みなので、目新しい刺激に欠け旧態さを感じてしまいました。
とは言え自宅で今年のザルツブルクイースター音楽祭「ワルキューレ」が観られるなんて素晴らしい事です。



<出 演>
 ジークムント : ペーター・ザイフェルト [Peter Seiffert]
 フンディング : ゲオルク・ツェッペンフェルト [Georg Zeppenfeld]
 ジークリンデ : アニヤ・ハルテロス [Anja Harteros ]
 ブリュンヒルデ : アニヤ・カンペ [Anja Kampe]
 ヴォータン:ヴィタリー・コワリョフ [Vitalij Kowaljow]
 フリッカ:クリスタ・マイヤー [Christa Mayer]
  ゲルヒルデ:ヨハンナ・ヴィンケル [Johanna Winkel]
  オルトリンデ:ブリット=トーネ・ミュラーツ [Brit-Tone Müllertz]
  ヴァルトラウテ:クリスティーナ・ボック [Christina Bock]
  シュヴェルトライテ:カタリーナ・マギエラ [Katharina Magiera]
  ヘルムヴィーゲ:アレクサンドラ・ペーターザマー [Alexandra Petersamer]
  ジーグルーネ:ステパンカ・プカルコヴァ [Stepanka Pucalkova]
  グリムゲルデ:カトリン・ヴントザム [Katrin Wundsam]
  ロスヴァイセ:ジモーネ・シュレーダー [Simone Schröder]


<管弦楽> ドレスデン国立管弦楽団 [Staatskapelle Dresden]
<指 揮> クリスティアン・ティーレマン [Christian Thielemann]

<演 出> ヴェラ・ネミロヴァ [Vera Nemirova]
<舞台美術> ギュンター・シュナイダー=ジームセン [Günther Schneider-Siemssen]
<舞台再構築> ジェンス・キリアン [Jens Kilian] 1967年の舞台再現者

収録:2017年4月5,8日 ザルツブルク祝祭大劇場


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B.A.ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)の Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre | Photoptosis | Tratto II を聴く

続けてベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10)ですね。

このブログのB.A.ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)関連投稿記事

これはLP時代のWERGOレーベルのCD化(このタイプのジャケット studio reihe)、録音はツィンマーマンが命を絶って2年後の1972年でまさに前衛の衰退期真っ只中。そんな気配を聴きながら後期の作品を楽しめます。

Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre | Photoptosis | Tratto II / Bernd Alois Zimmermann

Concerto Pour Violoncelle Et Orchestre En Forme De "Pas De Trois" (1965/1966年)
 Cello – Siegfried Palm, Conductor – Ernest Bour, Orchestra – Sinfonieorchester Des Südwestfunks, Baden-Baden
「パ・ド・トロワの様式によるチェロとオーケストラのための協奏曲」は5 partの代表曲ですね。当時はこの曲の録音が他(cpo他)にもありました。このブログでも既に2回(ツェンダー, ギーレン)インプレ済みですね。

弦楽器のグリッサンドやトリルで前衛ノイズ系と、ジャズの様な和声とポリフォニー・クラスターの混沌、そしてチェロの技巧ですね。パート毎に表情の違いも存在し、part5はこの先を暗示しますね。
今となると突出したものは感じませんが当時の前衛時代を感じます。現在は制約のない多様性の前衛もしくはインスタレーション系ですから、コラージュのツィンマーマンの方が印象的でしょうか。もちろんこれも好きですがw
チェロはツェンダー指揮でも録音している現代音楽チェロのジークフリート・パルムですね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  上記のギーレン指揮、シフのチェロ盤です。


Photoptosis - Prélude Für Großes Orchester (1968年)
 Conductor – Hans Zender, Orchestra – Radio-Symphonie-Orchester Berlin
「フォトプトーシス」も他に録音を残している代表曲でしょう。楽風は変化して唸りの様なロングトーンが終始底流にあり、そこに囀りやクラスターが絡みます。そして後半は強音の支配が増し、そこへ引用の旋律が顔を出します。ラストは強烈なポリフォニーのクラスター混沌・狂気です。空間音響系と言っていいのではないでしょうか。やっぱり好きですね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  以前の紹介と同じメッツマッハーです。


Tratto II (1969年)
1968年大阪万博に書かれた曲("Tratto" Electronic composition 1967年)が元で、ライナーノートによると伊語Trattoは"伸縮(時間の伸縮 - 空間)" "stretch of time - space"だそうで、まさにツィンマーマンの時空とコラージュの世界の一端ですね。本人も音楽と空間に関する初期エレクトロニクス曲と言っているそうです。
フォトプトーシスの延長線上にあり、ホワイトノイズが空間に反響し脳に共鳴させる様な音です。そこに呼吸の様な音やらが薄く絡みます。もはやクラスターやポリフォニーは存在せず、"宇宙空間のノイズ"です。
特にヘッドフォンで聴くと脳の中での反響が強く、浮遊感が強く感じられて面白いかもw



当時を反映する代表曲2曲が入っていて、その延長の電子音楽もあります。B.A.ツィンマーマンの一つの方向性と作風変化がよく見えるアルバムです。もちろん、おすすめの一枚です!!



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B.A.ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann)の「ユビュ王晩餐の音楽」他 を聴く

"ちょっと古い現代音楽家" 個人的好みトップ3の一人、前衛現代音楽を拒否した前衛現代音楽家ベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10) ですね。今までに前期から後期までの作品をインプレ済みです。

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でもとりあえず3,4枚ほど続けてインプレしたいと思います。代表作と作風等の紹介は過去記事にありますので、よろしくお願いします。

管弦楽集です。初期の新古典主義2曲、中後期2作で「ユビュ王晩餐の音楽」が入っているのがポイントですね。
演奏は、Peter Hirsch / WDR Sinfonieorchester Köln になります。

Sinfonie in einem Satz (1.Fassung) / Bernd Alois Zimmermann

Sinfonie in einem Satz (1951年), für großes Orchester (1. Fassung)
 新古典主義時代の一楽章の交響曲ですね。まだ機能和声ですが、それはそれで面白いです。表情変化があり、バレイ曲か歌劇仕立ての様な曲ですね。イメージは標題音楽風で基本は派手な展開です。オルガンが使われていて、代表作後期オペラ「兵士たち(Die Soldaten)」が予見されるとライナーノートにありますね。

Giostra Genovese (1962年), Alte Tänze verschiedener Meister für kleines Orchester
 イタリア語題の付いた曲で、16-17世紀音楽バロックの音楽そのものの引用パロディですね。
giostraは英語のvortex(渦巻き, 回転)の事でツィンマーマンが引用する詩人で音楽家のエズラ・パウンド(Ezra Pound)を元にしているそうです。これが進化して「ユビュ王晩餐の音楽」の様になると言っていますね。

Konzert für Streichorchester (1948年)
 新古典主義時代の弦楽オーケストラのための協奏曲です。一曲目のSinfonie in einem Satzよりも強弱のコントラストは低めで、調性感の薄い不協和音が特徴的です。時代は十二音技法からセリエルで、この後ツィンマーマンもそちらへ舵を切るわけですが。

Musique pour les soupers du Roi Ubu (1966年), Ballet noir en sept parties et une entrée
 ダダイズム不条理文学のアルフレッド・ジャリ(Alfred Jarry)の1888年のシュルレアリスム演劇の魁、戯曲『ユビュ王』を元に作らた「ユビュ王晩餐の音楽」です。この時点で狂気を感じますね。シュトックハウゼン批判で知られる徹底引用(quotation)の曲で、ツィンマーマンを語る時に必ず出てくる逸話の曲でしょう。
徹底した引用で、どこかで聴いた旋律が次から次へと登場します。バロックからワーグナー、自身の「兵士たち(Die Soldaten)」と時と時代のコラージュ。まさにツィンマーマンの世界です。この先にコラージュの傑作「ある若き詩人の為のレクイエム」が来るわけですね。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  こちらのギーレン盤の方が引用の見せ方がうまいですね。一聴の価値ありです。




このアルバムは初期の新古典時代と、最も特徴的な引用コラージュを2曲づつ配したツィンマーマンの両極を楽しめますね。知らずに聴いたら、なんでしょこれって???、と言う感じでしょうw ツィンマーマンを知る手がかりとしておすすめです



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ヘンツェ(Hans Werner Henze) の歌劇「バッカスの巫女」を聴く

独現代音楽家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze, 1926/7/1 - 2012/10/27) は前衛ではありませんが、ドイツ音楽界の重鎮であった事は間違いありませんね。
今まで交響曲を紹介したので、得意とする現代オペラの代表作「バッカスの巫女, Die Bassariden (1965年), 全四幕」です。

このブログのヘンツェ関連投稿記事

中期の作品で、より調性感が薄くなる時代になりますね。もちろん無調混沌の世界ではありません。

【超あらすじ】
酒神バッカス(以降"ディオニューソス")とその信仰を禁じようとするテーバイの王ペンテウスのギリシャ神話のお話です。
 ディオニューソスは、その巫女であるテーバイの女性達 王の母アガウェーらが彼の神性を認めない事に復讐を誓います。一方、テーバイの王ペンテウスは、ディオニューソスの狂乱と酩酊による快楽を追求する信仰を終わらせようとします。
王ペンテウスはよそ者(The Stranger)の助言で女装して、その狂乱の様子を見に行きます。ペンテウスは魔力の災いを受け、最後は巫女達とアガウェーに惨殺されてしまいます。アガウェーは、最後にそれがペンテウスである事を知らされます。

The Bassarids - Die Bassariden / Hans Werner Henze

 演奏はクラスターと効果音のコントラスト、歌は旋律が存在しますが音楽に順ずる、と言うメリハリの強い曲になりますね。合唱パートは例によって一部宗教音楽的な気配もあります。もちろん前衛ではありませんから、舞台があれば特別な違和感は無いでしょうね。
楽しめるのはソロや重唱パートで、表現力の強さがありますね。特徴的な美しい旋律こそ存在しませんが、音の跳躍等はなく先鋭さが光り、舞台を想像できます。演奏も強音パートでの上記の様なクラスター様相は打楽器が効果的に使われ現代音楽の楽しさがありますね。
幕毎の舞台設定を含めた解説(英文)と合わせて聴くとより楽しめます。特に第三幕二場以降は盛り上がりますね。^^

試しにYouTubeで観てみる?
 2015年11-12月ローマ歌劇場公演のヴェロニカ・シメオーニ(Veronica Simeoni)演じるアガウェーの強烈なクライマックスですね。現代的な演出です。ぜひ覗いて観て下さい




現代音楽のオペラで極端な前衛が少ないのは、人間の声に微分音や極端な特殊唱法を使いづらいからでしょうか。演奏も、それに倣え..的になりますね。人により、どの辺りまでが前衛かと言う感じ方もあるかもしれませんが、これは今の時代の歌劇です。一聴をおすすめしますね。
現在入手しやすいのは右のORFEO盤(1966年のMONO録音)ですが、音はそれほど悪くなく楽しめると思います。(音楽よりも音を重視される方は別ですね)



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ジャチント・シェルシ(Giacinto Scelsi) の Collection vol.2 を聴く

久しぶりにジャチント・シェルシ(Giacinto Scelsi, 1905/1/8 - 1988/8/9) です。楽風やらトサッティとの関係等々は今までに紹介済みですね。

このブログのシェルシの投稿記事

このシリーズアルバムのvol.2は声楽を含む室内楽になりますね。年代は広く、初期の1930年から倍音を聴き込む1950年代を経て、スタイルの確立した1974年までととても興味深いですね。

Collection vol.2 / Giacinto Scelsi

1. Pranam II (1973年) for ensemble
 Ensemble - Ensemble 2e2m, Organ – Livia Mazzanti
楽風が安定してからの曲で、ロングトーンにノイズで構成音の響きを聴かせます。今の時代の空間音響系音楽ですね。スペクトル楽派の雄ミュライユとグリゼーがシェルシに会ったのもこの頃ですね。

2. To The Master (1974年) for cello and piano
 Cello – Carlo Teodoro, Piano – Aldo Orvieto
チェリストの Victoria Parr とのコラボ作品で、以前も紹介しています。民族音楽的な旋律を奏でるチェロと、単音点描の旋律で時にチェロ旋律を追うような深淵なピアノとのデュオ曲です。両者は対位的なのか、ピアノがオブリガートなのか微妙です。いずれオリジナリティが高く、似た曲が浮かびませんね。とても興味深い曲です!

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  時間から言って1/2でしょう。途中7'くらいに全給符がありますから。


3. Wo Ma (1960年) for bass voice
 Bass Vocals – Nicholas Isherwood
バスの声楽で旋律らしきものはあります。またホーミーの様な声が使われ、鐘の音が3回入ります。テキストはイタリア語とドイツ語だそうですが、文脈が感じられず内容の記述がありませんね。isolated letters とあるので独立した単語群かも...

4. Rotativa (1930年) for two pianos, percussion ensemble
 Conductor – Marco Angius, Ensemble – Ars Ludi Ensemble, Piano – Cristina Biagini, Marco Marzocchi
シェルシ25歳の作品です。この時代の潮流である十二音技法でも音列的でもありません。pfの和音を連打する構成でリズム感もしっかりあります。ストラヴィンスキーの様な動機も感じられますね。習作的ですが、面白いです。

5. Trio (1950年) for vibraphone, marmba and percussion
 Ensemble – Musicateatroensemble
シェルシが倍音やうなりを生む周波数と言う独自性に視線を合わせ始めた'50年代の曲ですね。打楽器曲で、鍵盤打楽器が単音音列的な音を並べ、それに呼応する様に打楽器が入ります。チンドン屋さんのチンドン太鼓の様な音楽です。(以前も書いた様なw)

6. Preghiera Per Un'Ombra (1954年) for clarinet in B flat
 Clarinet – Véronique Fèvre
同じ様な音の繰り返しの旋律をループの様につなぐ流れです。独特な音色で倍音系なのでしょう、シェルシの特徴が出始めた時代ですね。

7. Chukrum (1963年) for string orchestra
 Conductor – Luca Pfaff, Orchestra – Orchestra Di Roma E Del Lazio
弦楽オーケストラですが、ノイズ系音楽ですからギロギロギ〜です。ただシェルシが違うのは、その中にロングトーンのうねる様な響きを入れている事でしょうね。そのバランスが特徴的で、とても面白いです。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?



シェルシの年代による変遷がよくわかるアルバムで楽しいですね。特に'30年台の十二音技法前の曲が聴けるのは嬉しいです。


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1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 150CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

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